Strict mode の有効化 — 'use strict';
JavaScript の Strict mode(厳格モード) は「コードの書き方をより厳しくチェックする」ための仕組みです。
初心者は「ミスを見逃さずにエラーにしてくれる安全モード」と覚えると理解しやすいです。
基本のコード例
'use strict';
x = 10; // エラー: 変数宣言なしで代入できない
JavaScript'use strict';をファイルや関数の先頭に書くと、そのスコープで厳格モードが有効になる。- 効果: 曖昧な書き方や危険な書き方を禁止して、バグを減らせる。
よく使うテンプレート集
ファイル全体に適用
'use strict';
function sum(a, b) {
return a + b;
}
JavaScript関数だけに適用
function calc() {
'use strict';
let x = 10;
return x;
}
JavaScript例題: 宣言なし変数の禁止
'use strict';
function test() {
value = 100; // エラー: 変数宣言が必要
return value;
}
test();
JavaScript- 通常モード:
valueが暗黙的にグローバル変数になる。 - Strict mode: エラーになるので、必ず
letやconstを使う必要がある。
Strict mode で禁止される代表例
- 暗黙のグローバル変数
x = 10; // エラー
- 同じ名前の引数
function f(a, a) { } // エラー
with文の使用
with (obj) { } // エラー
- 削除できないプロパティの削除
delete Object.prototype; // エラー
実務でのコツ
- ES6 以降のモジュールは自動で Strict mode →
import/exportを使うと強制的に有効になる。 - 古いコードを安全にする:
'use strict';を追加するとバグが見つかりやすくなる。 - 学習時にもおすすめ: 初心者が「暗黙の挙動」に惑わされないようにする。
練習問題(Strict mode で安全なコード)
'use strict';
function safeSum(a, b) {
let result = a + b;
return result;
}
console.log(safeSum(2, 3)); // → 5
JavaScript直感的な指針
'use strict';= 安全モード。- 曖昧な書き方を禁止してバグを減らす。
- ファイル全体または関数単位で有効化できる。
- ES6 モジュールでは自動的に有効。
これを覚えれば「予期せぬバグを防ぎ、安全なコード」を書けるようになり、初心者でも安心して学習を進められます。
