1日目のゴールと今日やること
この「繰り返しカウントアプリ 初級編」は、
最終的に「1回、2回、3回…」のように、回数を数え上げる小さなアプリを作ることがゴールです。
でも、1日目のゴールはもっとシンプルです。
「カウント(数える)」って、そもそも何をしているのか
Python に数字を順番に表示させるイメージをつかむ
“回数”という考え方に慣れる
今日はまだ for や while といった「本格的な繰り返し文」には入りません。
その前に、「数が増えていく」「回数を意識する」という感覚を、
超シンプルなコードで体に入れていきます。
カウント(数える)って、プログラム的には何をしている?
人間がやっている「数える」を分解してみる
例えば、腕立て伏せをするときに、
「1、2、3、4、5…」と数えるとします。
実は、頭の中ではこんなことをしています。
最初は 1 から始める
1回やったら「1」と言う
もう1回やったら「2」と言う
さらにもう1回やったら「3」と言う
つまり、
「今、何回目か」を覚えておいて
それを1ずつ増やしていく
これが「カウント」の正体です。
Python で繰り返しカウントアプリを作るときも、
この「今何回目か」をどう扱うかが、ど真ん中のテーマになります。
1日目は「増えていく数字を表示する」ところから
いきなり「繰り返し文」に飛び込むのではなく、
まずは「増えていく数字」を自分の手で書いてみます。
print(1)
print(2)
print(3)
print(4)
print(5)
Pythonこれを実行すると、
1
2
3
4
5
と表示されます。
「え、これただの手作業じゃん」と思うかもしれません。
そのとおりです。でも、ここがスタートです。
「上から順番に数字が増えていく」
「1行ごとに1回分のカウント」
という感覚を、まずは目で見て確認します。
「回数」と「数字」をちゃんと区別して意識する
これは「5回分のカウント」だと考えてみる
さっきのコードを、別の見方で眺めてみましょう。
print(1)
print(2)
print(3)
print(4)
print(5)
Pythonこれは、
1回目 → 1 を表示
2回目 → 2 を表示
3回目 → 3 を表示
4回目 → 4 を表示
5回目 → 5 を表示
という、「5回分のカウント」を
自分の手で書いている状態です。
ここで大事なのは、
「回数」と「表示している数字」が一致している
ということです。
1回目 → 1
2回目 → 2
この「回数」と「数字の関係」が、
繰り返しカウントアプリの基本になります。
10まで数えるとどうなるかをあえて手で書いてみる
あえて、こう書いてみてください。
print(1)
print(2)
print(3)
print(4)
print(5)
print(6)
print(7)
print(8)
print(9)
print(10)
Python実行すると、1〜10 までが順番に表示されます。
ここで、ちょっとだけ「めんどくささ」を感じてほしいんです。
「10まで書くの、ちょっと長いな」
「20まで書けと言われたら、さすがに嫌だな」
この「めんどくさい」が、
明日以降に学ぶ「繰り返し文(ループ)」の必要性につながります。
「カウント用の変数」を作る感覚をつかむ
今何回目かを変数で持ってみる
1日目のうちに、
「カウント用の変数」という考え方に触れておきましょう。
例えば、こう書きます。
count = 1
print(count)
count = 2
print(count)
count = 3
print(count)
Pythonこれを実行すると、
1
2
3
と表示されます。
ここでやっていることは、
count という変数に 1 を入れて表示
count に 2 を入れて表示
count に 3 を入れて表示
という、「今何回目か」を
変数で表現している、ということです。
変数を使う意味を、あえて今の段階で感じておく
正直、この時点では、
print(1)
print(2)
print(3)
Pythonと書くのと、結果は同じです。
でも、変数を使うことで、
「count という名前が、“今何回目か” を表している」
という意味が生まれます。
この「意味のある名前で回数を持つ」感覚が、
繰り返しカウントアプリの中心になります。
「1ずつ増えていく」というイメージをコードで表す準備
まだ「自動で増やす」はやらない。でもイメージは持つ
今日の段階では、
まだ count = count + 1 のような書き方はやりません。
ただし、頭の中ではこうイメージしておいてください。
最初は count = 1
1回終わったら count を 2 にする
もう1回終わったら count を 3 にする
この「1ずつ増えていく」というイメージが、
明日以降の「繰り返し」ときれいにつながります。
「回数を意識した print」を書いてみる
例えば、こんなコードを書いてみましょう。
print("1 回目の処理です")
print("2 回目の処理です")
print("3 回目の処理です")
Python実行すると、
1 回目の処理です
2 回目の処理です
3 回目の処理です
と表示されます。
ここで意識してほしいのは、
「“回目”という言葉をつけるだけで、
急に“カウントしている感”が出る」
ということです。
繰り返しカウントアプリは、
まさにこの「何回目か」を扱うアプリです。
1日目の小さな仕上げ:「3回カウントするミニアプリ」
まずは手書きでいいから「カウントアプリ」と呼んでみる
1日目の仕上げとして、
こんなコードを書いてみてください。
print("===== カウントアプリ 1 日目 =====")
print()
print("1 回目")
print("2 回目")
print("3 回目")
print()
print("今日は 3 回まで数えました。")
print("明日からは、これをもっと“自動で”やる方法を学びます。")
Python実行すると、
タイトル
空行
1回目〜3回目
最後にメッセージ
という「小さなカウントアプリ」が完成します。
まだ「繰り返し文」は使っていません。
でも、
「回数を意識して表示する」
「何回目かを画面に出す」
という意味では、
もう立派に「カウントアプリの入り口」に立っています。
1日目で特に深く理解してほしいこと
1つ目。
カウント(数える)とは、「今何回目か」を覚えておいて、
それを1ずつ増やしていく行為だということ。
2つ目。print(1), print(2), print(3) のように、
「増えていく数字を順番に表示する」だけでも、
すでにカウントのイメージを作れているということ。
3つ目。count のような変数名を使うと、
「この変数は“回数”を表しているんだな」と
意味を持ってコードを読めるようになること。
今日はまだ、「全部手で書いている」状態でOKです。
むしろ、その「めんどくささ」をちゃんと感じておくことが大事です。
2日目への予告
2日目からは、いよいよ
「同じようなことを何回も書くの、さすがにしんどいよね」
「じゃあ、Python に“同じことを何回もやって”って頼もう」
という方向に進みます。
そこで登場するのが、for や while といった「繰り返し」の文です。
でも、その前に今日あなたは、
「回数を意識して数字を並べる」
「“何回目”という感覚をコードに乗せる」
という、土台の部分をちゃんと踏みました。
最後にひとつだけ聞きたい。
今日の中で、「あ、これは3回分の処理を書いているんだな」と
自分で意識できた瞬間はありましたか?
その「回数を意識した感覚」が、
明日からの「繰り返しカウントアプリ」の芯になります。


