4日目のゴール
4日目のテーマは
「関数を“結果を返す仕組み”として理解し、アプリの中で使いこなすこと」です。
1日目は「関数を作る」
2日目は「関数に入力(引数)を渡す」
3日目は「関数を組み合わせてアプリを作る」
そして4日目は、
“関数が値を返す(return)”という最重要ポイントに進みます。
関数を本当に使いこなすには、
「呼び出す → 結果を受け取る」という流れを理解する必要があります。
関数は「値を返す機械」になれる
return の役割をイメージで理解する
関数は、
「処理をまとめる」だけでなく
“結果を返す”ことができます。
まずはイメージから。
自動販売機を思い浮かべてください。
お金を入れる
ボタンを押す
ジュースが出てくる
この「ジュースが出てくる」が
関数でいう return です。
return を使った最もシンプルな関数
例:2つの数字を足して返す関数
def add(a, b):
return a + b
Python呼び出し側はこうなります。
result = add(3, 5)
print(result)
Python実行結果はこうです。
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ここでの深掘りポイントは、
関数の中で計算して
return で結果を返し
呼び出し側がその結果を受け取る
という流れができていることです。
return がある関数とない関数の違い
return がない関数は「動くだけ」
def say_hello():
print("こんにちは")
Pythonこれは「画面に表示するだけ」で、
値は返しません。
return がある関数は「結果を返す」
def get_message():
return "こんにちは"
Python呼び出し側でこう使えます。
msg = get_message()
print(msg)
Pythonこの違いを理解すると、
関数を“部品”として使う幅が一気に広がります。
return を使うと「関数の中身を隠せる」
例:メッセージを作る関数
def create_message(name):
return f"{name}さん、ようこそ!"
Python呼び出し側はこうです。
msg = create_message("太郎")
print(msg)
Pythonここでの重要ポイントは、
呼び出し側は
「関数がどう作っているか」を知らなくていい
ということです。
関数の中身を変えても、
呼び出し側はそのまま使えます。
return を使った「判断する関数」
例:入力が空かどうかを判定する関数
def is_empty(text):
return text.strip() == ""
Python呼び出し側はこう使えます。
user_input = input("入力してください: ")
if is_empty(user_input):
print("空の入力です")
else:
print("入力されました:", user_input)
Pythonここでの深掘りポイントは、
関数が「True / False」を返すことで
呼び出し側の if 文が読みやすくなる
ということです。
return を使ってアプリを“きれいに”する
例:メニュー番号を返す関数
def get_choice():
print("1: あいさつ")
print("0: 終了")
return input("番号を選んでください: ")
Python呼び出し側はこうなります。
choice = get_choice()
if choice == "1":
print("こんにちは!")
else:
print("終了します")
Pythonここでのポイントは、
「メニューを表示する」
「選択を受け取る」
という処理を関数に閉じ込めて、
結果だけ受け取っていることです。
4日目のミニアプリ:return を使ったメニューアプリ
今日の学びを全部入れたコード
def print_line():
print("==========")
def get_choice():
print_line()
print("メニュー")
print_line()
print("1: 今日のメッセージを表示")
print("0: 終了")
print_line()
return input("番号を選んでください: ")
def get_message():
return "今日の目標:return を理解する"
def main():
choice = get_choice()
if choice == "1":
msg = get_message()
print(msg)
else:
print("アプリを終了します")
main()
Pythonこのアプリでは、
get_choice
ユーザーの選択を return で返す
get_message
メッセージを return で返す
main
返ってきた値を使って処理を分岐する
という構造になっています。
つまずきポイントを深掘りしておく
return の後のコードは実行されない
def test():
return 10
print("これは実行されない")
Pythonreturn は
「関数をそこで終了する」
という意味も持っています。
return は「1つの値しか返せない」
ただし、
複数の値をタプルで返すことはできます。
def get_user():
return "太郎", 20
Pythonこれは次回以降に扱います。
4日目のまとめ:今日つかんでほしい感覚
今日の本質はこれです。
関数は「処理のまとまり」だけでなく
“結果を返す部品”である。
return は
「関数の出口」
「結果を呼び出し側に渡す仕組み」
「関数を終了させる命令」
この3つの意味を持つ。
呼び出し側は
「関数がどう作っているか」を知らなくていい。
結果だけ受け取ればいい。
ここまで理解できていれば、
5日目の「関数でアプリ全体を組み立てる」が
とてもスムーズに進みます。

