3日目のゴール
3日目のテーマは
「list と append を“使いこなす”段階に進むこと」です。
1日目は「list に追加できるようになる」
2日目は「追加するときのルール(バリデーション)」
そして3日目は、
「追加したデータをどう扱うか」
ここを深めていきます。
今日のキーワードは次の3つです。
list を“集める道具”として使う
append を“条件つき”で使う
追加したデータを“加工して使う”
この3つを押さえると、
アプリとしての完成度が一気に上がります。
list を「集める道具」として使う
データを集める基本パターン
Python でデータを集めるときの基本形はこれです。
result = []
for x in 何かの集まり:
条件が合えば append
Pythonこの形は、
現実のアプリでも頻繁に登場します。
例えば、
「偶数だけ集めたい」
「3文字以上の名前だけ集めたい」
「点数が80点以上の人だけ集めたい」
こういう“フィルタ”を作るときに使います。
例:偶数だけ集める
even_numbers = []
for n in range(1, 11):
if n % 2 == 0:
even_numbers.append(n)
print(even_numbers)
Python出力はこうなります。
[2, 4, 6, 8, 10]
ここでの深掘りポイントは、
append は「条件を通過したものだけ入れる」ことができる
ということです。
append を「条件つき」で使う
条件つき append の考え方
条件つき append の流れはこうです。
入力を受け取る
条件をチェックする
OK なら append
NG ならスキップ
この流れは、
アプリの「入力フォーム」と同じです。
例:3文字以上の名前だけ保存する
names = []
print("名前を入力してください。終了は『終了』。")
while True:
name = input("名前: ")
if name == "終了":
break
if len(name) < 3:
print("3文字未満の名前は保存しません")
continue
names.append(name)
print("保存しました:", names)
Pythonここでの深掘りポイントは、
append は“なんでも入れる”のではなく
“入れてよいものだけ入れる”という使い方ができる
ということです。
list に追加したデータを「加工して使う」
数値を集めて平均を出す
list にデータを入れたら、
次は「そのデータを使って何かをする」段階に進みます。
例えば、点数を集めて平均を出すアプリ。
scores = []
print("点数を入力してください。終了は『-1』。")
while True:
value = input("点数: ")
if value == "-1":
break
try:
score = int(value)
except ValueError:
print("数字を入力してください")
continue
scores.append(score)
print("現在の点数リスト:", scores)
if len(scores) > 0:
average = sum(scores) / len(scores)
print("平均点:", average)
else:
print("点数が入力されませんでした")
Pythonここでの深掘りポイントは2つあります。
ひとつめ。
list に入れる前に型を変換する(文字列 → 数値)
これができると、計算が可能になります。
ふたつめ。
list は「集めたデータを使って計算する」ための土台になる
ということです。
list を「変換しながら作る」テクニック
文字列を分解して list にする
例えば、ユーザーがこう入力したとします。
りんご,牛乳,卵
これを list に変換する方法は2つあります。
Python の split を使う方法
自分で append しながら作る方法
ここでは、append を使った方法を見てみます。
text = "りんご,牛乳,卵"
items = []
current = ""
for ch in text:
if ch == ",":
items.append(current)
current = ""
else:
current += ch
if current != "":
items.append(current)
print(items)
Python出力はこうなります。
['りんご', '牛乳', '卵']
ここでの深掘りポイントは、
append は「変換しながらデータをためる」ことにも使える
ということです。
3日目のミニアプリ:点数を集めて平均を出すアプリ
今日の学びを全部入れたコード
scores = []
print("点数を入力してください。終了は『-1』。")
while True:
value = input("点数: ")
if value == "-1":
break
if value.strip() == "":
print("空の入力は無効です")
continue
try:
score = int(value)
except ValueError:
print("数字を入力してください")
continue
if score < 0 or score > 100:
print("0〜100の範囲で入力してください")
continue
scores.append(score)
print("現在の点数リスト:", scores)
if len(scores) == 0:
print("点数が1つも入力されませんでした")
else:
average = sum(scores) / len(scores)
print("最終的な点数リスト:", scores)
print("平均点:", average)
Pythonこのアプリには、
条件つき append
型変換
list を使った計算
という、3日目で身につけたい要素がすべて入っています。
3日目のまとめ
今日つかんでほしい感覚はこれです。
append は「ただ追加する」だけではなく
“条件を通過したものだけ集める”
“変換したものを集める”
“集めたデータを使って計算する”
こういう“アプリらしい使い方”ができる。
この感覚が身につくと、
4日目以降の「削除」「検索」「編集」などの操作が
ぐっと理解しやすくなります。


