悪い名前を改善するリファクタリング例(初心者向け)
「悪い名前」を「良い名前」に直す練習は、命名規則を身につける最短ルートです。ここでは VBAを例に、リファクタリング(名前の改善) を具体的に示します。
例1:変数名
Before(悪い名前)
Dim a As Integer
a = 10
VB👉 「a」では何を表すのか分からない。
After(改善後)
Dim itemCount As Integer
itemCount = 10
VB👉 「商品数」や「件数」と分かる名前に変更。
例2:定数名
Before(悪い名前)
Const x = 100
VB👉 「x」では何の定数か不明。
After(改善後)
Const MAX_USERS = 100
VB👉 「最大ユーザー数」と意味が明確。
例3:プロシージャ名(Sub)
Before(悪い名前)
Sub DoIt()
' 何か処理
End Sub
VB👉 「DoIt」では何をするのか分からない。
After(改善後)
Sub ExportData()
' データを出力する処理
End Sub
VB👉 「データを出力する処理」と一目で分かる。
例4:Function(戻り値あり)
Before(悪い名前)
Function Check()
' True/Falseを返す
End Function
VB👉 「Check」では何をチェックするのか不明。
After(改善後)
Function IsValidUser() As Boolean
' ユーザーが有効かどうかを返す
End Function
VB👉 「ユーザーが有効かどうか」を返すと分かる。
例5:モジュール名
Before(悪い名前)
Module1
👉 自動生成名のまま。役割が分からない。
After(改善後)
modCalc(計算処理用)modData(データ管理用)
👉 役割が明確になる。
リファクタリングのコツ
- 意味が分かる名前にする
→ 「何を表すか」「何をするか」が伝わることが最優先。 - 動詞+目的語で関数・Subを命名
→ShowMessage,GetTotal,ExportData - 定数は大文字+アンダースコア
→MAX_COUNT,DEFAULT_PATH - モジュール・クラスは接頭辞+役割
→modCalc,clsCustomer,frmLogin
練習課題
次の悪い名前を改善してみましょう:
- 変数
x - 定数
c1 - Sub
Sub1 - Function
FuncA
👉 例えば x → totalAmount、Sub1 → ShowReport などに直すと良いです。
こうしたリファクタリングを繰り返すことで、「名前を見ただけで処理が分かるコード」を書けるようになります。

