パーマリンク設定とは何かをまず整理しよう
パーマリンクは、記事ごとに割り当てられる「ページの住所(URL)」のことです。
例えば https://example.com/hello-world というURLなら、ドメインの後ろの hello-world の部分が、その記事のパーマリンク(正確にはスラッグ)です。
WordPressでは、この「記事ごとのURLをどんな形にするか」を、管理画面の「パーマリンク設定」でまとめて決められます。
ここを最初にどう設定するかで、SEOのしやすさ、URLの分かりやすさ、あとからのメンテナンスの楽さが大きく変わります。
プログラミングでたとえると、「エンドポイントのURL設計」を最初に決めるイメージです。
APIのURLを後からバラバラに変えると大変なように、ブログのURLも最初の設計がとても重要になります。
「投稿名」に変更するとどうなるのか
「投稿名」構造のイメージ
パーマリンクを「投稿名」にすると、URLは次のような形になります。
https://example.com/記事のスラッグ
記事タイトルが「未経験からWebエンジニアになる方法」で、スラッグを become-web-engineer と設定した場合、
URLは https://example.com/become-web-engineer のようになります。
とてもシンプルで、記事の内容もイメージしやすいですよね。
これが「投稿名」構造の一番の特徴です。
他の構造と比べたときの違い
WordPressには「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」など、いくつかのパーマリンク構造があります。
例えば「日付と投稿名」だと、https://example.com/2016/01/01/become-web-engineer
のように、日付がURLに含まれます。
一方、「数字ベース」だと、https://example.com/archives/123
のように、数字だけで記事を識別する形になります。
これらと比べると、「投稿名」は
URLが短く、意味が分かりやすく、後から構造を変える必要もほぼない
という点で、初心者にも扱いやすい選択肢です。
なぜ「投稿名」がおすすめなのかを深掘り
理由1:人間にも検索エンジンにも分かりやすい
Googleは「シンプルで理解しやすい語句をURLに使うこと」を推奨しています。/archives/123 よりも、/become-web-engineer の方が、何の記事か一目で分かりますよね。
読者にとっても、URLを見ただけで内容が想像できるので、
SNSでシェアされたときや、ブックマーク一覧に並んだときにも、目的の記事を見つけやすくなります。
プログラミングで言えば、
関数名を doProcess() にするより、calculateTax() のように意味のある名前にした方が読みやすい、というのと同じです。
理由2:URL構造を途中で変えなくて済む
パーマリンク構造を途中で変更すると、既存の記事URLがすべて変わってしまいます。
これはかなり大きな問題で、次のような影響が出ます。
検索エンジンが「別の新しいページ」と認識して、これまでの評価がリセットされる
他サイトから貼ってもらったリンクや、ユーザーのブックマークが切れてしまう
301リダイレクトなどの対応が必要になり、余計な手間が増える
つまり、一度公開して育ててきた記事の「信用ポイント」を、自分でゼロに戻してしまうようなものです。
だからこそ、「最初に無理のない構造=投稿名」にしておくのが安全で、長期的にも有利になります。
理由3:ブログの成長に合わせて柔軟に運用しやすい
「投稿名」構造にしておけば、カテゴリ構成を変えたり、日付の扱いを変えたりしても、URL自体は変えずに済みます。
カテゴリをURLに含める構造だと、カテゴリ変更のたびにURLも変わってしまう可能性があります。
プログラミングで言うと、
「外部公開しているAPIのURLを、内部のクラス構成に合わせてコロコロ変えない」
という設計に近いです。外部から見える部分(URL)は、できるだけ安定させておくのが基本です。
実際の設定手順をイメージしよう
管理画面で「投稿名」に変更する流れ
WordPressにログインしたら、左側メニューから「設定」→「パーマリンク」を開きます。
そこに「共通設定」として、いくつかのラジオボタン(選択肢)が並んでいます。
「基本」「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」などがあるので、
その中から「投稿名」を選択し、画面下の「変更を保存」ボタンを押します。
これで、新しく作る記事のURLは、https://example.com/スラッグ という形になります。
とてもシンプルですが、これが今後のブログ運営の土台になります。
記事ごとの「スラッグ」をどう決めるか
「投稿名」構造にした場合でも、実際のURLの末尾(スラッグ)は、記事ごとに設定できます。
例えば、記事タイトルが
「【保存版】未経験からWebエンジニアになるためのロードマップ」
だとしても、スラッグはweb-engineer-roadmap
のように、短くて意味の分かる英単語にするのが一般的です。
日本語のままスラッグを付けると、ブラウザ上では長い文字列に変換されてしまい、
URLが非常に読みにくくなるので、英単語+ハイフンで構成するのがおすすめです。
プログラミング初心者向けの具体例
例1:プログラミング学習ブログの記事
記事タイトル:
「JavaScriptの配列操作を図解でやさしく解説」
スラッグの悪い例:javascript-array-1-2-3-4-5-6-7-8
意味が分かりにくく、長すぎます。
スラッグの良い例:javascript-array-basics
「JavaScript」「array」「basics」というキーワードが入り、
URLを見ただけで「JavaScriptの配列の基本だな」と分かります。
URLはhttps://example.com/javascript-array-basics
となり、シンプルで覚えやすい形になります。
例2:日記系ではなく「ノウハウ系」の記事
記事タイトル:
「VSCodeのおすすめ拡張機能10選【2016年版】」
スラッグの例:vscode-extensions-2016
URL:https://example.com/vscode-extensions-2016
このように、「何について」「どの年の情報か」が分かるようにしておくと、
後から自分で見返すときにも便利ですし、読者にも親切です。
絶対に押さえておきたい注意点をさらに深掘り
注意点1:公開後のURL変更はできるだけ避ける
一度公開して、検索エンジンにインデックスされ、他サイトからリンクも付いた記事のURLを変えると、
その記事に対する評価やアクセスの流れがリセットされてしまいます。
もちろん、301リダイレクトを設定すれば、ある程度は引き継げますが、
それでも完全に元通りになるとは限らず、余計な設定作業も発生します。
だからこそ、
「最初にパーマリンク構造を『投稿名』にしておく」
「記事公開前にスラッグをきちんと決めておく」
この2つがとても重要になります。
注意点2:日本語スラッグは避ける
WordPressは日本語タイトルから自動的にスラッグを生成しますが、
そのまま公開すると、URLがブラウザ上で長いエンコード文字列に変換されてしまいます。
例えば、https://example.com/%E6%9C%AA%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2
のような、何が何だか分からないURLになってしまいます。
これでは、
読者がURLを見ても内容が分からない
SNSでシェアしたときに見た目が悪い
手入力やメモにも向かない
といったデメリットが出てきます。
英単語+ハイフンで短くまとめるだけで、これらの問題はほぼ解消できます。
プログラミングの感覚でパーマリンクを理解する
URL設計は「外部インターフェース」の設計
パーマリンクは、あなたのブログにとっての「外部インターフェース」です。
APIで言えば、クライアントが叩くエンドポイントのURLにあたります。
エンドポイントを頻繁に変えると、クライアント側のコードが壊れてしまうように、
記事URLを頻繁に変えると、読者や検索エンジンとの「接続」が壊れてしまいます。
だからこそ、
最初にシンプルで長く使える形(投稿名)に決めておく
公開後はできるだけ変えない
という方針が、プログラミング的にも合理的な設計になります。
スラッグは「関数名」のように意味を込める
スラッグは、関数名やクラス名と同じで、「中身が何をするのか」を短く表現するラベルです。doSomething() より calculateTotalPrice() の方が分かりやすいのと同じように、post-123 より javascript-array-basics の方が、URLとしての意味が伝わります。
この感覚を持ってスラッグを付けていくと、
自然とSEOにも強く、読者にも優しいURL設計になっていきます。
ミニ課題:自分のブログで試してみよう
課題1:今のパーマリンク構造を確認する
自分のWordPressにログインして、「設定」→「パーマリンク」を開き、
現在どの構造になっているかを確認してみてください。
もしまだブログを始めたばかりで、記事数も少ないなら、
このタイミングで「投稿名」に変更しておくのがおすすめです。
課題2:サンプル記事のスラッグを3パターン考える
仮に、次のような記事を書くとします。
タイトル:
「Pythonで始めるデータ分析入門【初心者向け】」
このときのスラッグ案を、3パターン考えてみてください。
例:python-data-analysis-intropython-beginner-data-analysisdata-analysis-with-python
どれが一番しっくり来るか、自分なりに理由も考えてみると、
URL設計の感覚がかなり鍛えられます。


