「週の始まり」設定は何を変えるものか
WordPress の「設定 → 一般」にある「週の始まり」は、その名の通り「カレンダー上でどの曜日を一週間のスタートとみなすか」を決める項目です。
管理画面の投稿一覧での週表示、カレンダー型ウィジェット、週単位で集計するプラグインなどが、この設定を前提に動きます。
プログラミングでたとえると、「アプリ全体で使う週の基準日を決めるグローバル設定」です。WEEK_START_DAY = MONDAY のような定数を config に書いておくイメージを持つと、かなり感覚がつかみやすくなります。
なぜ「業務に合わせて」変える必要があるのか
ビジネスの「1週間」とシステムの「1週間」を揃える
多くの日本の企業では、「業務の1週間」は月曜始まりで考えます。
週次ミーティング、週報、スプリント、売上集計など、ほとんどが「月〜日」を1セットとして扱われますよね。
ところが、システム側の週の始まりが日曜のままだと、
人間の感覚で「今週」と言ったときと、システムが「今週」と計算する範囲がズレてしまいます。
例えば、
あなたのチームが「月〜日」を1週間として売上レポートを見たいのに、
WordPress やプラグインが「日〜土」で集計していると、数字の意味が噛み合わなくなります。
ここで「週の始まり」を業務に合わせて月曜日に変えておくと、
人間の「今週」とシステムの「今週」が一致し、レポートやカレンダーの解釈が直感的になります。
チームで共有する「時間のものさし」を統一する
開発チーム、マーケチーム、コンテンツチームが同じ WordPress を見ている場合、
「今週公開した記事」「来週の予定」といった会話が頻繁に出てきます。
このとき、
ある人は「日曜始まり」でカレンダーを見ていて、
別の人は「月曜始まり」の感覚で話していると、微妙なズレが積み重なります。
「週の始まり」を業務の標準に合わせておくことは、
チーム全体で使う「時間のものさし」を揃える、という意味でも重要です。
実際の設定場所と変更の流れ
一般設定画面での操作イメージ
WordPress にログインしたら、左メニューから「設定 → 一般」を開きます。
画面の下の方に「日付のフォーマット」「時刻フォーマット」と並んで、「週の始まり」という項目があります。
ここでプルダウンから「月曜日」「日曜日」「土曜日」など、業務に合わせた曜日を選び、「変更を保存」をクリックすれば完了です。
この設定は、サイト全体に対して一括で適用されるため、「ユーザーごとにバラバラ」ということはありません。
変更の影響範囲をイメージする
この設定を変えても、既存の投稿データそのものが書き換わるわけではありません。
変わるのは「週単位で表示・集計するときの区切り方」です。
例えば、カレンダーウィジェットで「今週の投稿」をハイライトするプラグインがあった場合、
週の始まりを月曜にすると、「月〜日」が1行として表示されるようになります。
逆に日曜始まりにすると、「日〜土」が1行になります。
プログラミングの感覚で「週の始まり」を理解する
週の境界線を決めるグローバル設定
多くの言語やフレームワークには、「週番号」や「週の開始日」を扱う関数があります。
例えば、ある日付から「その週の開始日」を計算するとき、内部では「週の始まりは何曜日か」という前提が必要です。
WordPress の「週の始まり」は、その前提を管理画面から決めているだけ、と考えると分かりやすいです。get_week_start_and_end() のような関数が、内部でこの設定値を参照しているイメージです。
もしここが業務とズレていると、
「今週のレポート」として出した数字が、ビジネス側の「今週」と1日ずれてしまう、
といった地味に痛いバグの原因になります。
テストデータで考えるミニ例題
例えば、次のような投稿があるとします。
月曜:新商品Aのリリース記事
金曜:キャンペーン開始のお知らせ
日曜:キャンペーン中間報告
あなたのチームが「月〜日」を1週間としてレポートしたい場合、
この3つは「同じ週の施策」として扱われるべきです。
しかし、WordPress の週の始まりが日曜のままだと、
日曜の投稿だけが「次の週」に分類される可能性があります。
この1日のズレが、
「今週の施策は2本だけだったのか、3本だったのか」
という認識の違いを生みます。
週の始まりを月曜に変えておけば、
3本とも同じ週にまとまり、レポートや振り返りがスムーズになります。
どの曜日にすべきかを業務から逆算する
一般的なパターン(日本の多くの業務)
日本の多くの企業やチームでは、
週次ミーティングやスプリントが「月曜スタート」で設計されています。
この場合、WordPress の「週の始まり」も月曜日にしておくのが自然です。
カレンダーやレポートを見たときに、「今週」がそのまま「今のスプリント」や「今週のタスク」と対応しやすくなります。
例外的なパターン(シフト制・店舗ビジネスなど)
一方で、店舗ビジネスやシフト制の現場では、「日曜始まり」や「土曜始まり」で週を区切ることもあります。
例えば、「日曜〜土曜」で売上を集計しているチェーン店などです。
その場合は、WordPress の「週の始まり」も、実際の集計単位に合わせておくと、
「今週の来店レポート」「今週のキャンペーン記事」などを、現場の感覚と揃えて扱えます。
変更前に考えておきたいこと
チームの「週次リズム」と合わせる
あなたが一人でブログを書いているなら、自分の感覚に合わせて決めて構いません。
しかし、複数人で運営している場合は、チームの「週次リズム」に合わせるのが大事です。
週次ミーティングが月曜なら月曜始まり、
週次レポートを日曜締めで出しているなら日曜始まり、
というように、既存の業務フローから逆算して決めると、後からの混乱が減ります。
途中で変えるときの注意
「週の始まり」を途中で変えると、
それ以降のカレンダー表示や週次集計の見え方が変わります。
過去のレポートと比較するときに、
「この時期は日曜始まりで集計していた」「今は月曜始まりだ」
といった違いがあると、数字の解釈に注意が必要です。
とはいえ、この設定は「変えた瞬間にサイトが壊れる」類のものではありません。
WordPress アドレスやサイトアドレスのような危険度の高い項目と比べれば、
比較的安全に試せる設定なので、「業務に合わせてチューニングする」感覚で調整して構いません。
まとめ:時間設計も「設計」の一部
プログラミングでは、データ構造やAPI設計だけでなく、「時間の扱い方」も重要な設計要素です。
WordPress の「週の始まり」は、その時間設計のごく基本的な部分を決めるスイッチだと考えてください。
業務の1週間と、システムの1週間を揃えておくことで、
カレンダー、レポート、タスク管理、コンテンツ計画など、あらゆる「週次の会話」がスムーズになります。
もしあなたの現場で、
「うちの“今週”って、正確には何曜日から何曜日までだっけ?」
という問いに即答できないなら、一度チームで話し合って、その答えを WordPress の「週の始まり」に反映してみてください。
それだけで、サイト運営が一段階“プロダクトっぽい”リズムに近づきます。


