そもそも「スラッグ」とは何か
WordPress でいう「スラッグ」は、
投稿や固定ページの URL の“最後の部分”にあたる文字列です。
例えば、こんな感じです。
https://example.com/wordpress-tips/
この wordpress-tips の部分がスラッグです。
日本語タイトルで記事を書くと、
デフォルトではタイトルをもとに自動生成されますが、
そのままだと日本語や記号が混ざった、長くて読みにくい URL になりがちです。
ここを「英語(半角英数字)で統一する」というのが、今回のテーマです。
なぜ「投稿スラッグを英語で統一」すると良いのか
1. URL がシンプルで読みやすくなる
日本語タイトルのままスラッグを使うと、ブラウザ上ではエンコードされて、%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%89...
のような、意味不明な文字列に変換されることがあります。
一方で、スラッグを英語にしておけば、
/wordpress-tips-basic-settings//contact//about/
のように、人間が見ても意味が分かる URL になります。
URL を見ただけで「何のページか」がなんとなく分かるのは、
ユーザーにとっても、自分にとってもかなり気持ちがいいです。
2. コピペ・共有・運用がしやすい
チャットやメールで URL を共有するとき、
日本語エンコードされた長い URL より、
短くて英語のスラッグの方が圧倒的に扱いやすいです。
また、運用側としても、
「あの記事の URL なんだっけ?」
→ /wordpress-tips-slug-english/ だな
と、ある程度“予想できる”ようになります。
プログラミングで言えば、
意味のある関数名・変数名を付けておくと、
後からコードを追いやすくなるのと同じです。
3. システムや外部ツールとの相性が良くなる
外部サービスやツールと連携するとき、
URL をパラメータとして扱う場面がよくあります。
そのとき、
日本語や記号が多い URL は、
エンコード・デコードの扱いでトラブルの元になりやすいです。
英語スラッグで統一しておけば、
「URL を文字列として扱う」処理がシンプルになり、
技術的な事故も起きにくくなります。
実際に「英語スラッグ」をどう付けるか
基本の考え方:短く・意味が分かる・小文字
英語スラッグを付けるときの基本ルールは、こんな感じです。
短く
内容が想像できる
小文字・ハイフン区切り
例えば、タイトルが
「WordPress の基本設定でまずやること」
だとしたら、スラッグは
wordpress-basic-settingswordpress-setup-basics
のようにします。
「英語が完璧かどうか」はそこまで気にしなくて大丈夫です。
大事なのは、
自分が見て意味が分かる
後から見ても「何の記事か」思い出せる
ということです。
例題:日本語タイトルから英語スラッグを考えてみる
タイトル:
「メニューの表示順序管理のコツ」
スラッグ候補:menu-ordermenu-ordering-tips
タイトル:
「フッターテキストを整理」
スラッグ候補:footer-text-cleanupfooter-text-settings
タイトル:
「タグ濫用を避けるための方針」
スラッグ候補:tag-usage-policyavoid-tag-overuse
完璧な翻訳でなくていいので、
「英単語 2〜4 個をハイフンでつなぐ」くらいの感覚で十分です。
どこでスラッグを編集するのか(操作イメージ)
投稿編集画面で「パーマリンク」を確認する
ブロックエディタの場合、
投稿編集画面の右側の「投稿」タブ → 「パーマリンク」から、
スラッグ(URL の最後の部分)を編集できます。
タイトルを入力した直後は、
自動的に日本語ベースのスラッグが入ることが多いので、
そこを自分で英語に書き換えます。
例えば、
自動生成:メニューの表示順序管理のコツ → エンコードされた長い URL
手動修正:menu-ordering-tips
という感じです。
公開前に「スラッグを決める」を習慣にする
一番のコツは、
「公開ボタンを押す前に、スラッグを一度見る」
という習慣をつけることです。
タイトルを書く
本文を書く
アイキャッチを設定する
スラッグを英語に整える
公開する
この流れをルーティンにしてしまえば、
自然と全記事のスラッグが英語で統一されていきます。
途中から方針を変えるときの注意点
公開済み記事のスラッグ変更は「URL が変わる」ことを理解する
すでに公開している記事のスラッグを変えると、
その記事の URL も変わります。
つまり、
ブックマークしている人
他サイトからのリンク
SNS でシェアされた URL
などが、古い URL のままになります。
そのままだと 404(ページが見つからない)になるので、
本格的にやるなら「リダイレクト(301)」を設定する必要があります。
小規模サイトで、
まだほとんどリンクも付いていない段階なら、
思い切って変えてしまっても問題は少ないですが、
ある程度育っているサイトなら慎重に進めた方がいいです。
まずは「これからの記事」から英語スラッグにする
既存記事を一気に直すのは大変なので、
現実的なステップとしては、
これから書く記事は必ず英語スラッグにする
余裕があるときに、アクセスの少ない古い記事から少しずつ整える
という方針が現実的です。
「完璧に全部そろえる」より、
「今からはちゃんとする」の方が、長期的には効きます。
プログラミングの感覚で捉える「スラッグ英語統一」
これは「URL という変数名をちゃんと付ける」行為
スラッグは、
「その記事を一意に識別するための文字列」です。
プログラミングで言えば、
ファイル名・クラス名・関数名・変数名に近い存在です。
function a() より function calculateTotal() の方が分かりやすいように、/%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%89.../ より/wordpress-basic-settings/ の方が、圧倒的に意味が伝わります。
英語で統一するというのは、
「URL という名前空間に、ちゃんとした命名規則を導入する」
ということでもあります。
「人間にも機械にも優しい URL」を目指す
英語スラッグは、
人間が見て意味が分かる
機械(ブラウザ・ツール)が扱いやすい
という、両方にとってバランスの良い選択です。
完璧な英語でなくてもいい。
でも、「自分が見て意味が分かる英語スラッグを付ける」という意識を持つだけで、
サイト全体の“設計されている感”は一気に上がります。
まとめ:スラッグは「小さな設計」だけど効き目が大きい
「投稿スラッグを英語で統一する」というのは、
URL を短く・読みやすくする
共有や運用をしやすくする
外部ツールとの相性を良くする
“設計されたサイト”という印象を強くする
ための、小さいけれど強力な工夫です。
やること自体はシンプルで、
投稿編集画面のパーマリンク欄を開く
自動生成されたスラッグを、英語の短いフレーズに書き換える
公開前に一度だけ確認する習慣をつける
これだけです。
今日これから書く記事のスラッグを、
ひとつ英語で整えてみてください。
それが、あなたの WordPress を「なんとなく動いているサイト」から
「URL までちゃんと設計されたサイト」に変えていく最初の一歩になります。


