はじめてのTypeScriptプログラミング入門 30日コース | TypeScriptとプログラミング基礎 - Day 1:TypeScriptを始めよう

TypeScript 30日で身につけるTypeScript
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  1. TypeScriptの基本構文を体系的に理解する30日
  2. Day 1:TypeScriptを始める
  3. TypeScriptとは
    1. TypeScriptは“JavaScriptの上に乗っている”
  4. JavaScriptとの違い
    1. 共通点
    2. 大きな違いは「型」と「コンパイル」
    3. コードで見てみる
  5. 静的型付け
    1. JavaScript(動的型付け)の例
    2. TypeScript(静的型付け)の例
  6. コンパイル
    1. コンパイルの流れ
    2. コンパイルの具体例
  7. .tsファイル
    1. .tsファイルの役割
    2. シンプルな .ts ファイル例
  8. TypeScriptの基本構造
    1. 基本構造のイメージ
  9. console.log() とは
    1. なぜ重要なのか
    2. 具体例
  10. 開発環境
    1. 必要なもの
    2. TypeScriptのインストール
    3. エディタの設定(VS Codeを例に)
  11. 実践:最初のTypeScriptプログラムを作る
    1. ステップ1:フォルダを作る
    2. ステップ2:TypeScriptファイルを作る
    3. ステップ3:コードを書く
    4. ステップ4:コンパイルする
    5. ステップ5:実行する(Node.jsの場合)
  12. まとめ
  13. Day 1:TypeScriptを始める(復習)
  14. TypeScriptとは
    1. TypeScriptのイメージ
    2. JavaScriptの上に乗る言語
  15. JavaScriptとの違い
    1. 似ているところ
    2. 大きな違いは「型」と「コンパイル」
    3. コードで見てみる
  16. 静的型付け
    1. JavaScript(動的型付け)の例
    2. TypeScript(静的型付け)の例
  17. コンパイル
    1. コンパイルの流れ
    2. コンパイルの具体例
  18. .tsファイル
    1. .tsファイルの役割
    2. シンプルな .ts ファイル例
  19. TypeScriptの基本構造
    1. 基本構造のイメージ
  20. console.log() とは
    1. なぜ重要なのか
    2. 複数の console.log() を使ってみる
  21. 開発環境
    1. 必要なもの
    2. TypeScriptのインストール
  22. 練習:自分の情報を表示するプログラムを書く
    1. ステップ1:フォルダを作る
    2. ステップ2:TypeScriptファイルを作る
    3. ステップ3:コードを書く(テンプレート)
    4. ステップ4:コンパイルする
    5. ステップ5:実行する(Node.jsの場合)
  23. まとめ

TypeScriptの基本構文を体系的に理解する30日

「TypeScriptの基本構文を体系的に理解する」ことに特化して、初心者が30日で「読める・書ける・修正できる」状態を目指す構成です。

Day 1:TypeScriptを始める

この30日コースのDay 1では、「TypeScriptってそもそも何者なのか」「JavaScriptとどう違うのか」「どうやって最初の一歩を踏み出すのか」を、雑誌記事を読むような感覚で、ゆっくり丁寧にたどっていきます。最後には、みなさん自身の手で「最初のTypeScriptプログラム」を動かすところまで行くことをゴールにします。

TypeScriptとは

TypeScript(タイプスクリプト)は、一言でいうと「JavaScriptに“型”という安全装置をつけた言語」です。JavaScriptでできることは基本的にすべてTypeScriptでもできますが、TypeScriptはそこに静的型付けという仕組みを加えることで、コードの間違いを早い段階で見つけやすくしています。

イメージとしては、こんな感じです。

  • JavaScript:自由に走り回れる自転車
  • TypeScript:補助輪とヘルメット付きの自転車

自由度は少し下がりますが、その代わり転びにくく、安全に遠くまで走れるようになります。「ちょっと慎重だけど、そのぶん安心してスピードを出せる」——そんな相棒がTypeScriptです。

TypeScriptは“JavaScriptの上に乗っている”

TypeScriptは「JavaScriptの上に乗った言語」です。つまり、

  • 有効なJavaScriptコードは、そのまま有効なTypeScriptコードでもある
  • TypeScriptで書いたコードは、最終的にJavaScriptに変換されてから実行される

開発者はTypeScriptで書き、ブラウザやNode.jsはJavaScriptとして実行する——この二段構えが、TypeScriptの基本的な構造になっています。

JavaScriptとの違い

共通点

まずは「似ているところ」から押さえておくと、違いが見えやすくなります。

  • どちらもWeb開発でよく使われる言語です
  • iffor、関数定義など、基本的な文法はほぼ同じです
  • ブラウザやNode.jsの世界で動く、という意味では兄弟のような関係です

大きな違いは「型」と「コンパイル」

違いをざっくりまとめると、次の2つが大きなポイントになります。

  • 型の扱い方
    • JavaScript:動的型付け(型をあまり意識せずに書ける)
    • TypeScript:静的型付け(型を明示して、コンパイル時にチェックする)
  • 実行までの流れ
    • JavaScript:そのままブラウザやNode.jsで実行できる
    • TypeScript:コンパイルしてJavaScriptに変換してから実行する必要がある

コードで見てみる

// JavaScriptの例
let message;          // 型を書かない
message = "Hello";    // 文字列を代入
console.log(message);
message = 123;        // 数値を代入してもOK(エラーにはならない)
console.log(message);
JavaScript
// TypeScriptの例
let message: string;  // : string と書いて「文字列型」と宣言する
message = "Hello";    // 文字列はOK
console.log(message);

// message = 123;     // コンパイル時にエラーになる(string 以外はダメ)
TypeScript

JavaScriptは「とりあえず何でも入る」感じですが、TypeScriptは「ここには文字列だけ入れてください」と約束するイメージです。この約束があることで、後からコードを読んだときにも意図が分かりやすくなります。

静的型付け

静的型付けとは、「変数や関数の型を、実行前(コンパイル時)にチェックする仕組み」のことです。TypeScriptの一番大きな特徴であり、初心者にとっても重要なポイントです。

JavaScript(動的型付け)の例

// JavaScriptの例(動的型付け)

function double(value) {
  // value に何が来るかは実行してみないと分からない
  return value * 2;
}

console.log(double(10));      // 20(数値なのでOK)
console.log(double("10"));    // 20(文字列でも * が動いてしまう)
console.log(double("hello")); // NaN(意味不明な結果になる)
JavaScript

JavaScriptでは、間違った型を渡しても「とりあえず動いてしまう」ことが多く、バグに気づくのが遅くなりがちです。「なんか変な結果が出てるけど、どこが悪いんだろう…」と悩む時間が増えがちです。

TypeScript(静的型付け)の例

// TypeScriptの例(静的型付け)

// value: number -> この関数は「数値だけ受け付けます」と宣言している
// : number      -> 戻り値も数値であることを宣言している
function double(value: number): number {
  return value * 2;
}

console.log(double(10));      // OK
// console.log(double("10")); // コンパイル時にエラーになる
TypeScript
// ポイント
// - 間違った型(string など)を渡すと、コンパイル時にエラーになる
// - 実行前に「この使い方はおかしい」と教えてくれる
TypeScript

静的型付けのおかげで、「実行してみたら落ちた」という事故を減らせますし、「この関数は何を受け取って何を返すのか」が型によって明確になります。型は、コードの“取扱説明書”のようなものだと考えると分かりやすいです。

コンパイル

TypeScriptは、そのままではブラウザやNode.jsで実行できません。そこで必要になるのが「コンパイル」です。

コンパイルの流れ

  1. TypeScriptファイル(.ts)を書く
  2. TypeScriptコンパイラ(tsc)でコンパイルする
  3. JavaScriptファイル(.js)が生成される
  4. 生成された .js をブラウザやNode.jsで実行する

図にすると、こうなります。

TypeScriptコード(.ts) → コンパイル(tsc) → JavaScriptコード(.js) → 実行(ブラウザ / Node.js)

コンパイルの具体例

// hello.ts
// 最初のTypeScriptプログラムの例

// message という変数に文字列を入れる
let message: string = "Hello, TypeScript!";

// 画面(コンソール)に文字を出す命令
console.log(message);
TypeScript

ターミナルで次のコマンドを実行します。

bash

tsc hello.ts   # TypeScriptコンパイラでコンパイルする

すると、同じフォルダに hello.js が生成されます。

// hello.js(コンパイル後のイメージ)
var message = "Hello, TypeScript!";
console.log(message);
JavaScript

この hello.jsnode hello.js などで実行すると、実際にプログラムが動きます。「TypeScriptで書いて、JavaScriptとして走る」という二段構えを、ここで体感できるはずです。

.tsファイル

TypeScriptのソースコードは、拡張子が .ts のファイルに書きます。

.tsファイルの役割

  • TypeScriptコードを書く場所です
  • 型情報(: string, : number など)を含めることができます
  • コンパイルの入力となり、対応する .js ファイルが生成されます

シンプルな .ts ファイル例

// greeting.ts
// 名前に応じて挨拶を返す関数の例

// name: string -> 名前は文字列
function greet(name: string): string {
  // テンプレート文字列(`...`)でメッセージを作る
  return `Hello, ${name}!`;
}

// 関数を実際に呼び出してみる
const message: string = greet("TypeScript learner");

// 結果をコンソールに表示
console.log(message);
TypeScript

この greeting.ts をコンパイルすると、型情報が取り除かれた greeting.js が生成されます。.ts は「開発者が書くファイル」、.js は「実行されるファイル」と覚えておくと整理しやすいです。

TypeScriptの基本構造

最初のうちは、TypeScriptのファイルが「どういう部品でできているか」をざっくり理解しておくと、後の学習がぐっと楽になります。

基本構造のイメージ

  1. 変数宣言
  2. 関数定義
  3. 処理の呼び出し
  4. 結果の表示(console.log() など)
// basic.ts
// TypeScriptファイルの基本構造の例

// 1. 変数宣言
let userName: string = "Alice";

// 2. 関数定義
function sayHello(name: string): string {
  return `Hello, ${name}!`;
}

// 3. 処理の呼び出し
const message: string = sayHello(userName);

// 4. 結果の表示
console.log(message);
TypeScript
// ポイント
// - 変数や関数に型を付けることで、コードの意図が明確になる
// - 「何をしているファイルなのか」が上から順に読みやすくなる
TypeScript

この「変数 → 関数 → 呼び出し → 出力」という流れは、ほとんどのプログラムで共通する基本構造です。Day 1では、この形をなんとなく頭に入れておくだけで十分です。

console.log() とは

console.log() は、プログラムの結果や途中経過を画面(コンソール)に表示するための関数です。JavaScriptでもTypeScriptでも同じように使われます。

なぜ重要なのか

  • プログラムが正しく動いているか確認するための「目」です
  • デバッグ(バグ探し)のときに、変数の中身を確認するために使います
  • 学習初期は「とりあえず console.log() で出してみる」が基本スタイルになります

具体例

// console-log.ts
// console.log() の使い方の例

let message: string = "Learning TypeScript";

// 変数の中身を表示する
console.log(message);

// 計算結果を表示する
let a: number = 5;
let b: number = 3;
let sum: number = a + b;

console.log("a + b の結果は:", sum);
TypeScript
// ポイント
// - console.log(message); のように、表示したい値をカッコの中に書く
// - 文字列と値を一緒に表示したいときは、カンマで区切るかテンプレート文字列を使う
TypeScript

console.log() は、プログラミング初心者にとっての「会話の相手」です。「今こういう値が入ってるよ」と教えてくれるので、安心してコードを書き進められます。

開発環境

TypeScriptを快適に学ぶためには、最低限の開発環境を整える必要があります。ここでは、「これだけ入れておけばOK」という構成を紹介します。

必要なもの

  • Node.js と npm TypeScriptをインストールするために必要です。インストール後、node --versionnpm --version で確認できます。
  • TypeScriptコンパイラ(tsc) npmでインストールします。
  • コードエディタ(Visual Studio Codeなど) TypeScript対応が良く、補完やエラー表示が分かりやすいです。

TypeScriptのインストール

Node.jsが入っている前提で、次のコマンドを実行します。

bash

npm install -g typescript

インストール後、バージョン確認をします。

bash

tsc -v

バージョン番号が表示されれば、TypeScriptコンパイラの準備は完了です。これで「書く → コンパイルする → 実行する」の一連の流れに乗る準備が整いました。

エディタの設定(VS Codeを例に)

Visual Studio Code(VS Code)を使う場合、次のようなメリットがあります。

  • TypeScriptの型エラーがリアルタイムで表示される
  • 補完機能が強力で、関数名や変数名を入力しやすい
  • ファイル間の移動や定義ジャンプが簡単

VS Codeを開いて index.ts を作り、実際にコードを書いてみると、赤い波線でエラーが表示されたり、入力補完が出てきたりして、「TypeScriptが守ってくれている」感覚をすぐに味わえるはずです。

実践:最初のTypeScriptプログラムを作る

ここからは、いよいよ実践です。テーマはシンプルに「Hello TypeScript」。でも、この一歩がすべての始まりになります。

ステップ1:フォルダを作る

ターミナル(コマンドプロンプト)で、次のように入力します。

bash

mkdir my-first-ts      # プロジェクト用フォルダを作成
cd my-first-ts         # そのフォルダに移動

ステップ2:TypeScriptファイルを作る

エディタで index.ts というファイルを作成します。

ステップ3:コードを書く

// index.ts
// 初めてのTypeScriptプログラム「Hello TypeScript」

// message という変数に文字列を入れる
// : string と書くことで「この変数は文字列ですよ」と宣言している
let message: string = "Hello TypeScript";

// 画面(コンソール)に表示する
console.log(message);
TypeScript

コメントも含めて、1行1行の意味を追いながら書いてみてください。「変数を用意して」「文字列を入れて」「表示する」——それだけで立派なプログラムです。

ステップ4:コンパイルする

ターミナルで次のコマンドを実行します。

bash

tsc index.ts   # index.ts をコンパイルして index.js を生成

同じフォルダに index.js が生成されます。

ステップ5:実行する(Node.jsの場合)

bash

node index.js

コンソールに Hello TypeScript と表示されれば成功です。これが、みなさんの「最初のTypeScriptプログラム」です。ここから先は、この一歩を少しずつ広げていく旅になります。

まとめ

Day 1では、TypeScriptとプログラミング基礎として次の内容を扱いました。

  • TypeScriptとは何か(JavaScriptの拡張版であり、静的型付けを持つ言語である)
  • JavaScriptとの違い(動的型付け vs 静的型付け、コンパイルの有無など)
  • 静的型付けのメリット(実行前にエラーを検出できる、コードの意図が明確になる)
  • コンパイルの流れ(.tstsc.js → 実行)
  • .ts ファイルと基本構造(変数・関数・呼び出し・出力)
  • console.log() の役割(結果や途中経過を確認するための基本ツール)
  • 開発環境の準備(Node.js、npm、TypeScript、VS Code)
  • 実践として「Hello TypeScript」を自分の手で動かす

Day 1:TypeScriptを始める(復習)

この30日コースのDay 1では、「TypeScriptってそもそも何なのか」「JavaScriptとどう違うのか」「どうやって最初の一歩を踏み出すのか」を、雑誌記事を読むような感覚でゆっくりたどっていきます。 ゴールは、みなさん自身の手で「自分の名前・年齢・好きな言葉」を表示する、シンプルだけれど“ちゃんとした”TypeScriptプログラムを書いて動かすことです。

TypeScriptとは

TypeScript(タイプスクリプト)は、一言でいうと「JavaScriptに“型”という安全装置をつけた言語」です。 JavaScriptでできることは基本的にすべてTypeScriptでもできますが、TypeScriptはそこに静的型付けという仕組みを加えることで、コードの間違いを早い段階で見つけやすくしています。

TypeScriptのイメージ

  • JavaScript:自由に走り回れる自転車
  • TypeScript:補助輪とヘルメット付きの自転車

自由度は少し下がりますが、その代わり転びにくく、安全に遠くまで走れるようになります。 「ちょっと慎重だけど、そのぶん安心してスピードを出せる」——そんな相棒がTypeScriptです。

JavaScriptの上に乗る言語

TypeScriptは「JavaScriptの上に乗った言語」です。

  • 有効なJavaScriptコードは、そのまま有効なTypeScriptコードでもあります
  • TypeScriptで書いたコードは、最終的にJavaScriptに変換されてから実行されます

開発者はTypeScriptで書き、ブラウザやNode.jsはJavaScriptとして実行する——この二段構えが、TypeScriptの基本的な構造になっています。

JavaScriptとの違い

似ているところ

まずは「似ているところ」から押さえておくと、違いが見えやすくなります。

  • どちらもWeb開発でよく使われる言語です
  • iffor、関数定義など、基本的な文法はほぼ同じです
  • ブラウザやNode.jsの世界で動く、という意味では兄弟のような関係です

大きな違いは「型」と「コンパイル」

違いをざっくりまとめると、次の2つが大きなポイントになります。

  • 型の扱い方
    • JavaScript:動的型付け(型をあまり意識せずに書ける)
    • TypeScript:静的型付け(型を明示して、コンパイル時にチェックする)
  • 実行までの流れ
    • JavaScript:そのままブラウザやNode.jsで実行できる
    • TypeScript:コンパイルしてJavaScriptに変換してから実行する必要がある

コードで見てみる

// JavaScriptの例
let message;          // 型を書かない
message = "Hello";    // 文字列を代入
console.log(message);
message = 123;        // 数値を代入してもOK(エラーにはならない)
console.log(message);
JavaScript
// TypeScriptの例
let message: string;  // : string と書いて「文字列型」と宣言する
message = "Hello";    // 文字列はOK
console.log(message);

// message = 123;     // コンパイル時にエラーになる(string 以外はダメ)
TypeScript

JavaScriptは「とりあえず何でも入る」感じですが、TypeScriptは「ここには文字列だけ入れてください」と約束するイメージです。 この約束があることで、後からコードを読んだときにも意図が分かりやすくなります。

静的型付け

静的型付けとは、「変数や関数の型を、実行前(コンパイル時)にチェックする仕組み」のことです。 TypeScriptの一番大きな特徴であり、初心者にとっても重要なポイントです。

JavaScript(動的型付け)の例

// JavaScriptの例(動的型付け)

function double(value) {
  // value に何が来るかは実行してみないと分からない
  return value * 2;
}

console.log(double(10));      // 20(数値なのでOK)
console.log(double("10"));    // 20(文字列でも * が動いてしまう)
console.log(double("hello")); // NaN(意味不明な結果になる)
JavaScript

JavaScriptでは、間違った型を渡しても「とりあえず動いてしまう」ことが多く、バグに気づくのが遅くなりがちです。

TypeScript(静的型付け)の例

// TypeScriptの例(静的型付け)

// value: number -> この関数は「数値だけ受け付けます」と宣言している
// : number      -> 戻り値も数値であることを宣言している
function double(value: number): number {
  return value * 2;
}

console.log(double(10));      // OK
// console.log(double("10")); // コンパイル時にエラーになる
TypeScript
// ポイント
// - 間違った型(string など)を渡すと、コンパイル時にエラーになる
// - 実行前に「この使い方はおかしい」と教えてくれる
TypeScript

静的型付けのおかげで、「実行してみたら落ちた」という事故を減らせますし、「この関数は何を受け取って何を返すのか」が型によって明確になります。 型は、コードの“取扱説明書”のようなものだと考えると分かりやすいです。

コンパイル

TypeScriptは、そのままではブラウザやNode.jsで実行できません。そこで必要になるのが「コンパイル」です。

コンパイルの流れ

  1. TypeScriptファイル(.ts)を書く
  2. TypeScriptコンパイラ(tsc)でコンパイルする
  3. JavaScriptファイル(.js)が生成される
  4. 生成された .js をブラウザやNode.jsで実行する

図にすると、こうなります。

TypeScriptコード(.ts) → コンパイル(tsc) → JavaScriptコード(.js) → 実行(ブラウザ / Node.js)

コンパイルの具体例

// hello.ts
// 最初のTypeScriptプログラムの例

// message という変数に文字列を入れる
let message: string = "Hello, TypeScript!";

// 画面(コンソール)に文字を出す命令
console.log(message);
TypeScript

ターミナルで次のコマンドを実行します。

bash

tsc hello.ts   # TypeScriptコンパイラでコンパイルする

すると、同じフォルダに hello.js が生成されます。

// hello.js(コンパイル後のイメージ)
var message = "Hello, TypeScript!";
console.log(message);
JavaScript

この hello.jsnode hello.js などで実行すると、実際にプログラムが動きます。 「TypeScriptで書いて、JavaScriptとして走る」という二段構えを、ここで体感できるはずです。

.tsファイル

TypeScriptのソースコードは、拡張子が .ts のファイルに書きます。

.tsファイルの役割

  • TypeScriptコードを書く場所です
  • 型情報(: string, : number など)を含めることができます
  • コンパイルの入力となり、対応する .js ファイルが生成されます

シンプルな .ts ファイル例

// profile.ts
// 名前・年齢・好きな言葉を扱う例

// name: string -> 名前は文字列
// age: number  -> 年齢は数値
// favorite: string -> 好きな言葉は文字列
let name: string = "Alice";
let age: number = 25;
let favorite: string = "Keep learning";

// それぞれを表示してみる
console.log("名前:", name);
console.log("年齢:", age);
console.log("好きな言葉:", favorite);
TypeScript

この profile.ts をコンパイルすると、型情報が取り除かれた profile.js が生成されます。 .ts は「開発者が書くファイル」、.js は「実行されるファイル」と覚えておくと整理しやすいです。

TypeScriptの基本構造

Day 1の段階では、「TypeScriptのファイルはだいたいこんな形をしている」というざっくりしたイメージを持っておくだけで十分です。

基本構造のイメージ

  1. 変数宣言
  2. 関数定義
  3. 処理の呼び出し
  4. 結果の表示(console.log() など)
// basic-structure.ts
// TypeScriptファイルの基本構造の例

// 1. 変数宣言
let userName: string = "Alice";
let userAge: number = 25;

// 2. 関数定義
function buildProfile(name: string, age: number): string {
  return `Name: ${name}, Age: ${age}`;
}

// 3. 処理の呼び出し
const profileText: string = buildProfile(userName, userAge);

// 4. 結果の表示
console.log(profileText);
TypeScript
// ポイント
// - 変数や関数に型を付けることで、コードの意図が明確になる
// - 「何をしているファイルなのか」が上から順に読みやすくなる
TypeScript

この「変数 → 関数 → 呼び出し → 出力」という流れは、ほとんどのプログラムで共通する基本構造です。

console.log() とは

console.log() は、プログラムの結果や途中経過を画面(コンソール)に表示するための関数です。 JavaScriptでもTypeScriptでも同じように使われます。

なぜ重要なのか

  • プログラムが正しく動いているか確認するための「目」です
  • デバッグ(バグ探し)のときに、変数の中身を確認するために使います
  • 学習初期は「とりあえず console.log() で出してみる」が基本スタイルになります

複数の console.log() を使ってみる

// multi-log.ts
// console.log() を複数使う練習

let name: string = "Alice";
let age: number = 25;
let favorite: string = "Keep learning";

// 1つずつ表示
console.log("名前:", name);
console.log("年齢:", age);
console.log("好きな言葉:", favorite);

// まとめて表示(テンプレート文字列を使う)
console.log(`プロフィール: 名前=${name}, 年齢=${age}, 好きな言葉="${favorite}"`);
TypeScript
// ポイント
// - console.log() は何度使ってもOK(呼び出すたびに1行表示されるイメージ)
// - 「1つずつ表示」と「まとめて表示」を両方試してみると、表現の幅が広がる
TypeScript

開発環境

TypeScriptを快適に学ぶためには、最低限の開発環境を整える必要があります。 ここでは、「これだけ入れておけばOK」という構成を紹介します。

必要なもの

  • Node.js と npm
  • TypeScriptコンパイラ(tsc
  • コードエディタ(Visual Studio Codeなど)

TypeScriptのインストール

Node.jsが入っている前提で、次のコマンドを実行します。

bash

npm install -g typescript

インストール後、バージョン確認をします。

bash

tsc -v

バージョン番号が表示されれば、TypeScriptコンパイラの準備は完了です。 これで「書く → コンパイルする → 実行する」の一連の流れに乗る準備が整いました。

練習:自分の情報を表示するプログラムを書く

ここからは、いよいよ実践です。 テーマは「自分の名前・年齢・好きな言葉」を表示するプログラム。シンプルですが、変数・型・console.log() の基本がぎゅっと詰まった練習になります。

ステップ1:フォルダを作る

ターミナル(コマンドプロンプト)で、次のように入力します。

bash

mkdir my-profile-ts      # プロジェクト用フォルダを作成
cd my-profile-ts         # そのフォルダに移動

ステップ2:TypeScriptファイルを作る

エディタで index.ts というファイルを作成します。

ステップ3:コードを書く(テンプレート)

// index.ts
// 自分のプロフィールを表示する最初のTypeScriptプログラム

// 1. 変数を用意する
// name: string -> 名前(文字列)
// age: number  -> 年齢(数値)
// favorite: string -> 好きな言葉(文字列)
let name: string = "ここに自分の名前";
let age: number = 0; // ここに自分の年齢
let favorite: string = "ここに好きな言葉";

// 2. 1つずつ表示してみる
console.log("名前:", name);
console.log("年齢:", age);
console.log("好きな言葉:", favorite);

// 3. 3つの情報をまとめて表示してみる
console.log(`プロフィール: 名前=${name}, 年齢=${age}, 好きな言葉="${favorite}"`);
TypeScript

ここに、みなさん自身の情報を入れてみてください。

  • name に自分の名前
  • age に自分の年齢
  • favorite に、自分の好きな言葉や座右の銘

ステップ4:コンパイルする

ターミナルで次のコマンドを実行します。

bash

tsc index.ts   # index.ts をコンパイルして index.js を生成

同じフォルダに index.js が生成されます。

ステップ5:実行する(Node.jsの場合)

bash

node index.js

コンソールに、名前・年齢・好きな言葉が表示されれば成功です。 console.log() を複数使っているので、1行ずつ表示される様子も確認してみてください。

まとめ

Day 1では、TypeScriptとプログラミング基礎として次の内容を扱いました。

  • TypeScriptとは何か(JavaScriptの拡張版であり、静的型付けを持つ言語である)
  • JavaScriptとの違い(動的型付け vs 静的型付け、コンパイルの有無など)
  • 静的型付けのメリット(実行前にエラーを検出できる、コードの意図が明確になる)
  • コンパイルの流れ(.tstsc.js → 実行)
  • .ts ファイルと基本構造(変数・関数・呼び出し・出力)
  • console.log() の役割(結果や途中経過を確認するための基本ツール)
  • 開発環境の準備(Node.js、npm、TypeScript、VS Code)
  • 練習として「自分の名前・年齢・好きな言葉」を表示するプログラムを書く

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