家計簿アプリ 1日目のゴール
家計簿アプリ 1日目のテーマは 「支出を入力してファイルに保存する“最小の家計簿アプリ”を作りながら、変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作の基礎を体験すること」 です。
家計簿は、Python初心者にとって最適な題材です。 なぜなら、
- 入力するデータがシンプル(項目・金額・日付)
- ファイル保存の効果がすぐに実感できる
- 後日「集計」「検索」「月別レポート」などに発展できる
というメリットがあるからです。
家計簿アプリ 1日目で作るもの
1日目は、次のようなシンプルなアプリを作ります。
- 支出の項目を入力する(例:食費、交通費)
- 金額を入力する
- 日付を入力する
kakeibo.txtに保存する- 続けて入力するか終了するか選べる
この流れを作ることで、 変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作 をすべて体験できます。
変数とは何か(家計簿で理解する)
変数は「値を入れておく箱」です。
家計簿では、次のような情報を変数に入れます。
item = "食費"
amount = 1200
date = "2026-08-08"
Pythonここで重要なのは、 変数名は「何が入っているか」がわかる名前にすること。
x や a ではなく、 item、amount、date のように意味のある名前にします。
条件分岐とは「状況によって動きを変えること」
家計簿アプリでの条件分岐の代表例はこれです。
y→ 続けて入力n→ アプリ終了- その他 → 入力ミスとして注意
Pythonでは if / elif / else を使います。
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
print("もう1件入力します。")
elif answer == "n":
print("終了します。")
else:
print("y か n を入力してください。")
Python条件分岐は、 ユーザーの選択に応じてアプリの流れを変えるための仕組み です。
繰り返しとは「同じ流れを何度も回すこと」
家計簿は毎日使うものなので、 「入力 → 保存 → 続けるか聞く」 という流れを何度も繰り返します。
ここでは while True: を使います。
while True:
# 入力処理
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
pass # 何もしない → while に戻る
elif answer == "n":
break
else:
print("y か n を入力してください。")
Pythonこの「無限ループ+break」は、 コンソールアプリの基本パターン です。
関数とは「処理に名前をつけてまとめること」
家計簿アプリでは、 「1件分の支出を入力して保存する」処理を関数にまとめます。
def add_expense():
...
Python関数を使うと、
- コードが読みやすくなる
- 機能ごとに整理できる
- 後で機能を増やすときに再利用できる
というメリットがあります。
ファイル操作とは「外の世界にデータを残すこと」
Pythonでは open() を使ってファイルを扱います。
家計簿アプリでは、
kakeibo.txtに追記する- 1件分の支出を保存する
という形で使います。
ポイントは次の3つ。
"a"→ 追記モードwith open(...)→ 自動で閉じてくれるwrite()→ 文字列を書き込む
家計簿アプリ 1日目の完成コード
ここまでの話をすべてまとめると、 次のような完成コードになります。
# 家計簿アプリ 1日目
# 目的:
# - 支出(項目・金額・日付)を入力してファイルに保存する
# - 変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作を体験する
def add_expense():
"""
1件分の支出データを入力して、ファイルに保存する関数
"""
# 支出項目を入力
item = input("支出項目を入力してください(例:食費、交通費): ")
# 金額を入力
amount = input("金額を入力してください: ")
# 日付を入力
date = input("日付を入力してください(例:2026-08-08): ")
# ファイルに書き込む(追記モード)
with open("kakeibo.txt", "a", encoding="utf-8") as f:
f.write("==== 支出 ====\n")
f.write(f"項目: {item}\n")
f.write(f"金額: {amount}\n")
f.write(f"日付: {date}\n")
f.write("\n") # 空行で区切り
print("支出を保存しました。kakeibo.txt を確認してみてください。")
def main():
"""
アプリ全体の流れを管理する関数
"""
print("Python 家計簿アプリ 1日目")
print("支出(項目・金額・日付)を登録してみましょう。")
print("------------------------------")
while True:
# 1件分の支出を登録
add_expense()
# 続けるかどうかを聞く
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
print("もう1件入力します。")
print("------------------------------")
elif answer == "n":
print("家計簿アプリを終了します。おつかれさまでした。")
break
else:
print("y か n を入力してください。")
if __name__ == "__main__":
main()
Python1日目で本当に掴んでほしいこと
● 変数は「意味のある名前をつける」
家計簿はデータが多いので、 変数名がわかりやすいほどコードが読みやすくなります。
● 条件分岐は「ユーザーの選択に応じて動きを変える」
y なら続ける、n なら終わる。 このシンプルな分岐がアプリらしさを生みます。
● 繰り返しは「アプリを継続的に使えるようにする」
1回で終わるプログラムから、 「何度でも使えるツール」へ変わる瞬間です。
● 関数は「コードを整理するための基本単位」
機能ごとに分けることで、 アプリが「部品の集合」として理解できるようになります。
● ファイル操作は「データを残すための技術」
家計簿は蓄積するデータなので、 ファイル保存がとても重要です。
次のステップ(2日目の予告)
2日目では、この家計簿アプリをさらに育てて、
- 登録した支出を一覧表示する
- メニュー形式(登録/一覧表示/終了)にする
- 複数件のデータを扱う練習をする
という「家計簿アプリの基本形」を完成させていきます。
さらに学びたい方は ファイル操作の基本 を選ぶと理解がより強固になります。


