Java | Java 詳細・モダン文法:設計・実務視点 – LTS バージョン

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LTS バージョンを一言でいうと

Java の LTS(Long-Term Support)バージョンは、
「長期間サポートされる“安定版”の Java」です。

実務で言うと、
「会社やプロジェクトが“これを基準に使おう”と決めやすいバージョン」
「セキュリティアップデートやバグ修正が長く提供されるバージョン」
というイメージを持つと分かりやすいです。

Java 8、11、17、21 などが代表的な LTS バージョンです。


なぜ LTS が重要視されるのか

「頻繁に変えたくない」という現場の事情

実務のシステムは、一度リリースしたら何年も動き続けます。
そのたびに Java のバージョンをコロコロ変えるのは、テストコストもリスクも高いです。

そこで、「このバージョンは長くサポートしますよ」と決められている LTS を選ぶことで、
「しばらくはこのバージョンを前提にして設計・開発していい」という安心感が得られます。

LTS ではないバージョンはサポート期間が短く、
「せっかく上げたのに、すぐまた上げ直さないといけない」ということになりがちです。
だから、業務システムでは LTS を選ぶことが多いのです。

セキュリティと安定性の観点

Java はサーバーサイドで使われることが多く、
インターネットにさらされることも珍しくありません。

LTS バージョンは、長期間にわたって
セキュリティパッチや重要なバグ修正が提供されます。

つまり、
「古いけどまだサポートされている LTS」を使っていれば、
最新機能はなくても、セキュリティ的に致命的な穴が放置される可能性は低くなります。


LTS と非 LTS の違いをイメージで掴む

「長距離ランナー」と「短距離ランナー」

LTS バージョンは「長距離ランナー」、
非 LTS バージョンは「短距離ランナー」と考えると分かりやすいです。

長距離ランナー(LTS)は、
長く安定して走り続けることが前提で、
サポート期間も長いです。

短距離ランナー(非 LTS)は、
新機能を早く届けるために出てくるバージョンで、
サポート期間は短めです。

言い換えると、
「新機能をいち早く試したい」「技術検証したい」なら非 LTS、
「業務システムを安定して運用したい」なら LTS、
という使い分けになります。


実務での LTS の選び方・付き合い方

「どの LTS を基準にするか」を決める

プロジェクトや組織として、
「うちは Java 11 を基準にする」
「新規開発は Java 17 以上を前提にする」
といった「基準 LTS」を決めることが多いです。

これを決めると、
使える言語機能(record、switch 式、パターンマッチングなど)や、
利用できるライブラリのバージョンもある程度決まってきます。

初心者としては、
「このプロジェクトはどの LTS を前提にしているのか」を最初に確認するだけで、
“何を使ってよくて、何はまだ使えないか”の判断がかなりしやすくなります。

LTS 間のバージョンアップをどう考えるか

例えば、Java 8 から 11、11 から 17 のように、
「LTS から次の LTS へ」バージョンアップするのが、実務ではよくあるパターンです。

このときのイメージは、
「LTS の間はできるだけ安定運用に集中し、
次の LTS が十分こなれてきたタイミングで、
計画的に移行する」という感じです。

つまり、
毎回すべてのバージョンを追いかけるのではなく、
LTS を“足場”として、段階的に上がっていくイメージです。


LTS を前提にした設計・コードの考え方

「使える機能」と「使えない機能」を意識する

例えば、
Java 8 を前提にしているなら、record や var は使えません。
Java 17 を前提にしているなら、ラムダ、Stream、Optional、record、switch 式などは普通に使えます。

LTS を決めることは、
「プロジェクトで使える“言語の表現力”の上限を決める」ことでもあります。

だからこそ、
「今の LTS で使えるモダンな書き方は何か」を知っておくと、
その範囲内で最大限きれいなコードを書けるようになります。

将来の LTS への移行を見据えた書き方

例えば、
内部 API(sun.* など)に依存しない。
非推奨 API を増やさない。
警告を放置しない。

こうした地味な積み重ねが、
次の LTS へのバージョンアップを楽にしてくれます。

「今の LTS で動けばいい」ではなく、
「次の LTS に上げるときに困らないようにしておく」という視点を少し持っておくと、
設計やライブラリ選定の質が一段上がります。


初心者が LTS について持っておくと良い感覚

「とりあえず LTS を覚える」で十分スタートできる

最初から全バージョンの違いを覚える必要はありません。
まずは、
「今よく使われている LTS はどれか」
「自分のプロジェクトはどの LTS を前提にしているか」
だけ押さえれば十分です。

そのうえで、
「この LTS で使えるモダンな機能は何か」
「次の LTS に上げるとき、何が変わりそうか」
に少しずつ興味を広げていけば、自然とバージョン感覚が身についていきます。

LTS は「安心して立てる足場」

あなたにとって LTS は、
「ここに立ってコードを書けば、しばらくは大丈夫」という足場です。

その足場の上で、
モダンな書き方(ラムダ、Stream、Optional、record など)を学び、
少しずつ「次の足場」にも目を向けていく。

そんなイメージで LTS を捉えておくと、
バージョンの話が単なる数字の違いではなく、
「設計と実務の前提条件」としてしっくり来るはずです。

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