WordPress Tips | セキュリティ:強力なパスワードを必須化

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なぜ「強力なパスワードを必須化」しないと危ないのか

WordPress のセキュリティで、一番最初に守るべき場所は「ログイン画面」です。
ここが破られたら、記事の改ざん、マルウェア設置、ユーザー追加など、何でもやられてしまいます。

そして、その玄関を守っているのが「ユーザー名+パスワード」です。
もしここが「123456」や「password」レベルだったら、攻撃者からすると「どうぞお入りください」に近い状態です。

だからこそ、「強力なパスワードを“必須”にする」という発想が大事になります。
「各自に任せる」ではなく、「弱いパスワードはそもそも設定できない」ようにしてしまう、という考え方です。


そもそも「強力なパスワード」とは何か

人間が覚えやすくて、機械が当てにくいもの

強力なパスワードは、ざっくり言うと次のような特徴を持ちます。

長い(最低でも12文字以上を推奨)
英大文字・小文字・数字・記号が混ざっている
辞書に載っている単語そのままではない
誕生日・電話番号・名前など、個人情報と関係がない

例えば、

T0kyo!Blue_Rain2026

のようなものは、
人間にはそこそこ覚えやすく、機械にはかなり当てにくいパスワードです。

逆に、

tokyo2026
password123

のようなものは、
総当たり攻撃や辞書攻撃で簡単に割られてしまいます。

「長さ」は想像以上に重要

文字種を混ぜることも大事ですが、
実は「長さ」がセキュリティに与える影響は非常に大きいです。

8文字の複雑なパスワードより、
16文字のそこそこ複雑なパスワードの方が、
総当たりで破るのは圧倒的に難しくなります。

なので、ルールを決めるときは、

8文字以上 → できれば12文字以上
英数字混在 → できれば記号も含める

くらいを目安にすると、かなり堅くなります。


なぜ「強力なパスワードを“必須化”」する必要があるのか

人は「楽な方」に流れる

正直に言うと、多くの人はこうです。

短くて覚えやすいパスワードを使いたい
同じパスワードをいろんなサービスで使い回したい

これは人間として自然な行動です。
だからこそ、「本人の善意」に任せていると、弱いパスワードが必ず混ざります。

WordPress サイトを守りたいなら、

弱いパスワードはそもそも設定できない
一定以上の強度を満たさないと保存できない

という「仕組み」で縛る方が、結果的に安全です。

管理者だけ強くても意味がない場合がある

管理者アカウントだけ強力でも、

編集者
投稿者
その他の権限ユーザー

が弱いパスワードを使っていると、
そこから侵入される可能性があります。

権限が低いユーザーでも、

プラグインやテーマの脆弱性と組み合わせて権限昇格
管理者アカウントの乗っ取り

などに悪用されることがあります。

だからこそ、「全ユーザーに対して強力なパスワードを必須化する」という発想が重要になります。


WordPress の「パスワード強度チェック」とその限界

WordPress にはすでに“強度メーター”がある

WordPress には標準で、
パスワード入力欄の下に「弱い/普通/強力」などを表示する強度メーターがあります。

ただし、デフォルトでは、

弱いパスワードでも「確認チェック」を入れれば使えてしまう
強度メーターは“注意喚起”であって“強制”ではない

という状態です。

つまり、「見なかったことにして弱いパスワードを使う」ことができてしまいます。

だから「強制する仕組み」が必要になる

「強力なパスワードを必須化する」というのは、

強度メーターが“弱い”のままなら保存させない
一定のルール(長さ・文字種)を満たさないとエラーにする

というレベルまで踏み込むことです。

これは、
プラグインやカスタムコードで実現することが多いです。


実務的な方針の決め方

どこまで厳しくするかを最初に決める

例えば、こんなルールが考えられます。

最低12文字以上
英大文字・小文字・数字を必須
記号は任意(入っていればより強い)

あるいは、

最低10文字以上
英小文字+数字+記号を必須

など。

大事なのは、

「現実的にユーザーが運用できる範囲」

「攻撃者から見て割に合わない強度」

のバランスを取ることです。

パスワードマネージャーの利用を前提にしてしまうのもアリ

正直、強力なパスワードを人間が全部覚えるのは無理があります。
なので、

1人1人に「覚えやすくて強いパスワード」を頑張ってもらう
よりも
パスワードマネージャー(1Password, Bitwarden など)を使ってもらう

という前提で設計する方が、現代的です。

そのうえで、

WordPress 側では「強いパスワードしか受け付けない」
ユーザー側では「パスワードマネージャーで管理する」

という役割分担にすると、かなり堅くなります。


例題:弱いパスワードと強いパスワードの違い

弱いパスワードの例

wordpress
admin123
tokyo2024

これらは、

辞書攻撃で簡単に出てくる
個人情報と結びつけやすい
総当たり攻撃に非常に弱い

という、典型的な「ダメなパスワード」です。

強いパスワードの例

Wp!2026_SkyOrange
Blue!River_39Tokyo

これらは、

長さが十分ある
英大文字・小文字・数字・記号が混ざっている
辞書に載っている単語の組み合わせ+少しの工夫

という構成で、
総当たりや辞書攻撃に対して非常に強いです。


プログラミングの感覚で捉える「強力なパスワード必須化」

これは「入力バリデーションを厳しくする」話

フォームの入力チェックで、

メールアドレス形式をチェックする
必須項目を空欄にさせない

のと同じように、

パスワードの強度が一定以下ならエラーにする

というのは、
単なる「入力バリデーションの一種」です。

「ユーザーの自由に任せる」のではなく、
「アプリケーション側で最低ラインを決める」という設計です。

セキュリティは“人に期待しない設計”が強い

セキュリティ設計の鉄則のひとつは、

「人間の善意や注意力に依存しない」

ということです。

強力なパスワードを必須化するのは、

「ユーザーがちゃんと強いパスワードを選んでくれるはず」

ではなく、

「弱いパスワードはそもそも選べないようにする」

という、システム側の責任を果たす行為です。


まとめ:強力なパスワード必須化は“セキュリティの土台”

「強力なパスワードを必須化する」というのは、

ログインの“鍵”そのものを強くする
人間の“うっかり”に依存しない設計にする
他のセキュリティ対策(2FAや試行回数制限)の効果も底上げする

という、セキュリティの土台づくりです。

やるべきことはシンプルで、

パスワードの最低文字数とルールを決める
弱いパスワードを保存させない仕組みを入れる
ユーザーにはパスワードマネージャー利用を推奨する

この3つです。

ここをちゃんと押さえておくと、
あなたの WordPress は「とりあえず動いているサイト」から、
「ログインの設計からちゃんと考えられたサイト」に一段レベルアップします。

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