WordPress Tips | 基本設定:タイムゾーンを正しい国に設定

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タイムゾーン設定とは何を決めるものか

WordPress の「設定 → 一般」にあるタイムゾーンは、
「このサイトは、どこの国・地域の時間を基準に動くか」を決める設定です。

記事の公開日時、予約投稿の時刻、コメントの投稿時間、ログの記録時間など、
“時間”に関わるあらゆる機能が、このタイムゾーンを前提に動きます。

プログラミングで言えば、アプリ全体で使う DEFAULT_TIMEZONE を決める設定です。
ここがズレていると、コードは正しく動いているのに「表示される時間だけおかしい」という、ややこしい状態になります。


なぜ「正しい国・地域」に合わせる必要があるのか

ユーザーの体感時間とズレないため

あなたのサイトの主な読者が日本にいるなら、
「記事を公開した時間」「コメントが投稿された時間」は、日本時間で見えるべきです。

例えば、タイムゾーンがデフォルトの UTC(協定世界時)のままだと、
日本時間より 9 時間遅れた時刻で表示されます。

朝 9 時に記事を公開したのに、
画面上では「0:00 に公開」と表示されるようなズレが起きます。

読者からすると、
「さっき公開された記事なのに、表示上は真夜中に公開されたことになっている」
という違和感が生まれます。

ユーザー体験として自然なのは、
「その国の人が普段使っている時間」で表示されることです。
だからこそ、サイトの主なターゲットがいる国・地域にタイムゾーンを合わせる必要があります。

予約投稿やキャンペーンの時間が狂わないようにするため

タイムゾーン設定が一番トラブルを生みやすいのが「予約投稿」です。

例えば、日本時間で「明日の朝 8 時に記事を公開したい」と思って予約したのに、
タイムゾーンが UTC のままだと、実際には「日本時間の 17 時」に公開されてしまいます。

9 時間のズレは、
朝に出したい記事が夕方に出てしまう
キャンペーン開始の告知が、開始時間より後に出てしまう
といった、ビジネス的に痛いミスにつながります。

タイムゾーンを正しく設定しておけば、
「管理画面で見ている時間」と「実際に公開される時間」が一致します。
これは運用上、かなり大きな安心材料になります。

ログや分析の時間軸が正しくなるため

アクセス解析、エラーログ、コンバージョン計測など、
時間軸でデータを見る場面はたくさんあります。

タイムゾーンがズレていると、
「ユーザーが実際に行動した時間」と「ログに記録されている時間」が一致しません。

例えば、
日本時間の 21 時にアクセスが集中しているのに、
ログ上は「12:00 にピーク」と表示されているような状態です。

これでは、
「どの時間帯にユーザーがよく来ているのか」
「どの時間帯にサーバー負荷が高いのか」
といった分析が、現実とズレてしまいます。

タイムゾーンを正しい国に合わせることは、
「データ分析の前提となる時間軸を現実と揃える」という、とても重要な意味を持ちます。


実際の設定場所と「正しい選び方」

一般設定での操作イメージ

WordPress にログインし、「設定 → 一般」を開くと、
「タイムゾーン」という項目があります。

ここで、
「UTC+9」のようなオフセットではなく、
「都市名(例:Asia/Tokyo)」を選ぶのがポイントです。

日本向けサイトなら、「東京」や「Asia/Tokyo」を選びます。
これで、WordPress は「このサイトは日本時間で動く」と理解します。

なぜ「UTC+9」ではなく「都市名」を選ぶべきか

一見すると、「UTC+9」でも日本時間と同じように見えます。
しかし、実務的には「都市名(タイムゾーン名)」を選ぶ方が圧倒的に安全です。

理由は、夏時間(サマータイム)や将来の法改正に対応できるからです。

例えば、ある国が「来年からサマータイムを導入します」と決めた場合、
「都市名ベースのタイムゾーン」は、その変更を反映するようにアップデートされます。

一方、「UTC+9」のような固定オフセットは、
「常に 9 時間差」でしか計算しないため、
夏時間などの変化を一切考慮しません。

日本は現状サマータイムを採用していませんが、
グローバル向けサイトや、海外向けの別サイトを運営する場合は、
「都市名でタイムゾーンを選ぶ」という習慣を身につけておくと、将来のトラブルを避けやすくなります。


プログラミングの感覚でタイムゾーンを理解する

「サーバー時間」と「アプリの基準時間」は別物

多くのサーバーは、内部的には UTC を基準に動いています。
しかし、アプリケーション側では「ユーザーがいる国の時間」で表示したいことがほとんどです。

プログラミングでは、
「内部では UTC で保存し、表示するときにタイムゾーンを変換する」
という設計がよく使われます。

WordPress のタイムゾーン設定は、
「このサイトでは、UTC をどのタイムゾーンとして表示するか」を決めるスイッチです。

ここが正しくないと、
内部の保存は正しくても、表示だけズレる
予約投稿の計算だけズレる
という、デバッグしづらい問題が起きます。

「時間のバグ」は気づきにくく、地味に痛い

コードのエラーなら、画面が真っ白になったり、エラーメッセージが出たりしてすぐ気づきます。
しかし、タイムゾーンのズレは「一見動いているように見える」のが厄介です。

記事はちゃんと公開される
コメントも投稿できる
ログも記録されている

でも、よく見ると「全部 9 時間ズレている」。
こういうバグは、運用が始まってからじわじわ効いてきます。

だからこそ、
「最初にタイムゾーンを正しい国に設定しておく」
という一手間が、後々のトラブルを大きく減らしてくれます。


具体例でイメージを固める

例1:日本向けのプログラミング学習ブログ

あなたが日本語でプログラミング学習ブログを運営していて、
読者もほぼ日本在住だとします。

この場合、タイムゾーンは「Asia/Tokyo」を選ぶのが自然です。

朝 7 時に「今日の学習ログ」を予約投稿したいなら、
管理画面で「7:00」と指定すれば、そのまま日本時間の 7:00 に公開されます。

コメント欄も、
読者が夜 22 時に書き込めば「22:00」と表示され、
「この人は夜に勉強しているんだな」というリアルな時間感覚が伝わります。

例2:アメリカ向けサービスを日本から運営する場合

少しレベルを上げて、
あなたが日本在住だけれど、アメリカのユーザー向けに英語サイトを運営しているとします。

この場合、
「自分がいる国」ではなく「ユーザーがいる国」にタイムゾーンを合わせる方が合理的です。

例えば、主なユーザーがニューヨーク周辺なら「America/New_York」を選びます。

あなたが日本時間の 22 時に記事を公開しても、
サイト上では「ニューヨーク時間の朝 8 時」として表示されます。

これにより、
「ユーザーが朝に読むことを想定した記事」を、
ユーザーの朝の時間帯に合わせて出す、といった運用がしやすくなります。


変更するときの注意点と考え方

途中でタイムゾーンを変えると何が起きるか

タイムゾーンを途中で変更すると、
「同じ日時データ」が、別の時刻として解釈されるようになります。

例えば、
以前は UTC で「2025-02-05 00:00」と保存されていたものが、
タイムゾーンを Asia/Tokyo に変えた瞬間から「2025-02-05 09:00」と表示される、
といったことが起こります。

過去の投稿やログの「見え方」が変わる可能性があるので、
運用中のサイトでタイムゾーンを変えるときは、

どの時点から設定を変えたのか
レポートや分析で、どこから先は新しいタイムゾーン前提なのか

を意識しておくと、後から混乱しにくくなります。

とはいえ「今ズレているなら、早めに直した方がいい」

もし今の時点で、
「表示されている時間が、現実と明らかにズレている」
「予約投稿の時間が毎回おかしい」
という状態なら、多少の過去データの見え方の変化よりも、
「これから先ずっと正しい時間で動く」ことの方が価値が大きいです。

タイムゾーンは、
「気づいたタイミングで正しい国・地域に合わせる」
という判断で問題ありません。


まとめ:時間の“基準”を最初に正しく決める

タイムゾーン設定は、見た目は小さなプルダウンですが、
サイト全体の「時間の基準」を決める、とても重要な設定です。

記事の公開時間
予約投稿の実行タイミング
コメントやログの記録時間
アクセス解析やレポートの時間軸

これらすべてが、このタイムゾーンにぶら下がっています。

プログラミングで言えば、
「全システム共通の基準時刻をどこに置くか」を決める設計そのものです。

だからこそ、
サイトの主な読者がいる国・地域に合わせて、
都市名ベースのタイムゾーン(例:Asia/Tokyo)を選ぶ。

この一手間を、WordPress を立ち上げた“最初のうち”にやっておくと、
後から「時間がズレてる問題」に悩まされることがほぼなくなります。

もしあなたのサイトのターゲットがどの国なのか、
「日本向けだけど、将来は海外も視野に入れている」のか、
そういう前提が決まっていないなら、そこから一緒に整理して、
一番筋の良いタイムゾーンの決め方を考えていくのもアリです。

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