AES暗号化を行うことは「機密データを守るための実務レベルの必須技術」です
業務システムや社内ツール、クラウドサービスなどを開発する読者のみなさんにとって、 AES暗号化は「機密情報を安全に保存・送信する」ための標準的な手段になります。
ここでは、プログラミング初心者の方にも分かるように、 C#で AES暗号化を行うユーティリティをステップバイステップで解説し、 そのまま実務で使えるテンプレートとしてまとめていきます。
AES暗号化とは何か
AESの役割
AES(Advanced Encryption Standard)は、 現在もっとも広く使われている共通鍵暗号方式です。
特徴は次のとおりです。
- 同じ鍵で「暗号化」と「復号」を行う
- 高速でありながら安全性が高い
- 業務システム・クラウド・OS・ブラウザなどで標準的に採用されている
「ハッシュ」と「暗号化」の違い
ここは初心者の方がよく混同するポイントです。
- ハッシュ:元に戻せない「指紋」を作る(改ざん検知・識別)
- 暗号化:元に戻せる「変換」を行う(機密情報を隠す)
AESは「暗号化」ですので、 暗号化したデータは 正しい鍵を使えば元に戻せます。
AES暗号化の基本構成要素
AES暗号化を安全に使うためには、次の要素を理解しておく必要があります。
1. 鍵(Key)
- 暗号化・復号に使う共通鍵です。
- 長さは通常 256ビット(32バイト)を推奨します。
- ランダムであることが重要です。
2. 初期化ベクトル(IV)
- 暗号化の「最初の状態」を決める値です。
- 同じ鍵・同じ平文でも、IVが違えば暗号文が変わります。
- 長さはAESブロックサイズ(128ビット=16バイト)です。
- 暗号化ごとに新しいIVを生成することが推奨されます。
3. モード(Mode)
- AESをどのように適用するかを決める方式です。
- よく使われるのは CBCモード や GCMモード です。
- ここでは初心者向けに CBCモードを使います。
4. パディング(Padding)
- データ長がブロックサイズの倍数でない場合に、 余りを埋めるための仕組みです。
- .NETでは通常
PKCS7が使われます。
