買い物リストアプリ 1日目のゴール
買い物リストアプリ 1日目のテーマは 「買いたいものを入力してファイルに保存する“最小の買い物リストアプリ”を作りながら、変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作の基礎を体験すること」 です。
買い物リストは Python 初心者にとって最適な題材です。 理由はシンプルで、
- 入力するデータが簡単(商品名・数量・メモ)
- ファイル保存の効果がすぐに実感できる
- 後日「検索」「並び替え」「チェック済み機能」などに発展できる
というメリットがあるからです。
1日目で作るアプリのイメージ
- 商品名を入力
- 数量を入力
- メモ(任意)を入力
shopping_list.txtに保存- 続けて入力するか終了するか選べる
この流れを作ることで、 変数 条件分岐 繰り返し 関数 ファイル操作 をすべて体験できます。
変数とは何か(買い物リストで理解する)
変数は「値を入れておく箱」です。
買い物リストでは、次のような情報を変数に入れます。
item = "牛乳"
quantity = "2本"
note = "低脂肪"
Python深掘りポイント
- 変数名は「何が入っているか」がわかる名前にする
item、quantity、noteのように意味のある名前が重要- 初心者がつまずくポイントは「変数名を短くしすぎること」
条件分岐とは「状況によって動きを変えること」
買い物リストアプリでの条件分岐の代表例はこれです。
y→ 続けて入力n→ アプリ終了- その他 → 入力ミスとして注意
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
print("もう1件入力します。")
elif answer == "n":
print("終了します。")
else:
print("y か n を入力してください。")
Python深掘りポイント
条件分岐は「ユーザーの選択に応じてアプリの流れを変えるための仕組み」。 これがないとアプリは「一度動いて終わり」になってしまいます。
繰り返しとは「同じ流れを何度も回すこと」
買い物リストは複数の買い物を登録することが多いので、 「入力 → 保存 → 続けるか聞く」 という流れを何度も繰り返します。
ここでは while True: を使います。
while True:
# 入力処理
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
pass
elif answer == "n":
break
else:
print("y か n を入力してください。")
Python深掘りポイント
while True:は「無限ループ」breakでループを抜ける- コンソールアプリの基本構造
関数とは「処理に名前をつけてまとめること」
買い物リストアプリでは、 「1件分の買い物を入力して保存する」処理を関数にまとめます。
def add_item():
...
Python深掘りポイント
関数を使うと、
- コードが読みやすくなる
- 機能ごとに整理できる
- 後で機能を増やすときに再利用できる
というメリットがあります。
ファイル操作とは「外の世界にデータを残すこと」
Pythonでは open() を使ってファイルを扱います。
買い物リストアプリでは、
shopping_list.txtに追記する- 1件分の買い物を保存する
という形で使います。
ポイントは次の3つ。
"a"→ 追記モードwith open(...)→ 自動で閉じてくれるwrite()→ 文字列を書き込む
買い物リストアプリ 1日目の完成コード
ここまでの話をすべてまとめると、 次のような完成コードになります。
# 買い物リストアプリ 1日目
# 目的:
# - 商品名・数量・メモを入力してファイルに保存する
# - 変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作を体験する
def add_item():
"""
1件分の買い物データを入力して、ファイルに保存する関数
"""
item = input("商品名を入力してください(例:牛乳、卵): ")
quantity = input("数量を入力してください(例:2本、1パック): ")
note = input("メモ(任意): ")
with open("shopping_list.txt", "a", encoding="utf-8") as f:
f.write("==== 買い物 ====\n")
f.write(f"商品名: {item}\n")
f.write(f"数量: {quantity}\n")
f.write(f"メモ: {note}\n")
f.write("\n")
print("買い物リストに追加しました。shopping_list.txt を確認してみてください。")
def main():
"""
アプリ全体の流れを管理する関数
"""
print("Python 買い物リストアプリ 1日目")
print("買いたいものを登録してみましょう。")
print("------------------------------")
while True:
add_item()
answer = input("続けて入力しますか? (y/n): ")
if answer == "y":
print("もう1件入力します。")
print("------------------------------")
elif answer == "n":
print("買い物リストアプリを終了します。おつかれさまでした。")
break
else:
print("y か n を入力してください。")
if __name__ == "__main__":
main()
Python1日目で本当に掴んでほしいこと
● 変数は「意味のある名前をつける」
買い物リストはデータが多いので、 変数名がわかりやすいほどコードが読みやすくなります。
● 条件分岐は「ユーザーの選択に応じて動きを変える」
y なら続ける、n なら終わる。 このシンプルな分岐がアプリらしさを生みます。
● 繰り返しは「アプリを継続的に使えるようにする」
1回で終わるプログラムから、 「何度でも使えるツール」へ変わる瞬間です。
● 関数は「コードを整理するための基本単位」
機能ごとに分けることで、 アプリが「部品の集合」として理解できるようになります。
● ファイル操作は「データを残すための技術」
買い物リストは蓄積するデータなので、 ファイル保存がとても重要です。
次のステップ(2日目の予告)
2日目では、この買い物リストアプリをさらに育てて、
- 登録した買い物を一覧表示する
- メニュー形式(登録/一覧表示/終了)にする
- 複数件のデータを扱う練習をする
という「買い物リストアプリの基本形」を完成させていきます。


