Python | 1 日 60 分 × 7 日アプリ学習:Python文法を学ぶアプリ 住所録編

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1日目のゴールと全体像

住所録アプリ 1日目のテーマは 「名前・住所・電話番号などの“連絡先データ”を入力し、ファイルに保存できる最小の住所録アプリを作りながら、変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作の基礎を体験すること」 です。

ここで作るのは、次のようなシンプルなコンソールアプリです。

  • 名前・住所・電話番号を入力する
  • テキストファイルに保存する
  • 続けて登録するか終了するか選べる

この「住所録」という題材は、 データを扱うアプリの基本形 を学ぶのに最適です。

住所録アプリの最小イメージ

  1. 「名前を入力してください」
  2. 「住所を入力してください」
  3. 「電話番号を入力してください」
  4. ファイルに保存
  5. 「続けて登録しますか?(y/n)」
  6. y → もう一件登録
  7. n → 終了

この流れを Python で作るのが 1日目のゴールです。

変数とは何か(住所録で理解する)

変数は「値に名前をつけて覚えておくメモ」です。

住所録アプリでは、次のような情報を変数に入れます。

name = "田中太郎"
address = "東京都渋谷区…"
phone = "090-1234-5678"
Python

こうしておくことで、 あとでファイルに書き込むときに迷わず扱えます。

条件分岐とは「状況によって動きを変えること」

住所録アプリでの条件分岐の代表例はこれです。

  • y → 続けて登録
  • n → アプリ終了
  • その他 → 入力ミスとして注意

Pythonでは if / elif / else を使います。

繰り返しとは「同じ流れを何度も回すこと」

住所録アプリでは、 「登録 → 保存 → 続けるか聞く」 という流れを何度も繰り返します。

ここでは while True: を使います。

  • while True: → 永遠に繰り返す
  • break → ループを抜ける

このパターンは多くのコンソールアプリで使われます。

関数とは「処理に名前をつけてまとめること」

住所録アプリでは、 「1件分の住所録を登録して保存する」処理を関数にまとめます。

def add_contact():
    ...
Python

関数を使うと、

  • コードが読みやすくなる
  • 機能ごとに整理できる
  • 拡張しやすくなる

というメリットがあります。

ファイル操作とは「外の世界にデータを残すこと」

Pythonでは open() を使ってファイルを扱います。

住所録アプリでは、

  • address_book.txt に追記する
  • 1件分のまとまりを保存する

という形で使います。

ポイントは次の3つ。

  • "a" → 追記モード
  • with open(...) → 自動で閉じてくれる
  • write() → 文字列を書き込む

住所録アプリ 1日目の完成コード

# 住所録アプリ 1日目
# 目的:
# - 名前・住所・電話番号を入力してファイルに保存する
# - 変数・条件分岐・繰り返し・関数・ファイル操作を体験する

def add_contact():
    """
    1件分の住所録データを入力して、ファイルに保存する関数
    """
    # 名前を入力
    name = input("名前を入力してください: ")

    # 住所を入力
    address = input("住所を入力してください: ")

    # 電話番号を入力
    phone = input("電話番号を入力してください: ")

    # ファイルに書き込む(追記モード)
    with open("address_book.txt", "a", encoding="utf-8") as f:
        f.write("==== 住所録 ====\n")
        f.write(f"名前: {name}\n")
        f.write(f"住所: {address}\n")
        f.write(f"電話番号: {phone}\n")
        f.write("\n")  # 空行で区切り

    print("住所録を保存しました。address_book.txt を確認してみてください。")


def main():
    """
    アプリ全体の流れを管理する関数
    """
    print("Python 住所録アプリ 1日目")
    print("名前・住所・電話番号を登録してみましょう。")
    print("------------------------------")

    while True:
        # 1件分の住所録を登録
        add_contact()

        # 続けるかどうかを聞く
        answer = input("続けて登録しますか? (y/n): ")

        if answer == "y":
            print("もう1件登録します。")
            print("------------------------------")
        elif answer == "n":
            print("住所録アプリを終了します。おつかれさまでした。")
            break
        else:
            print("y か n を入力してください。")


if __name__ == "__main__":
    main()
Python

コードの重要ポイントをかみ砕いて解説

● 変数の役割

name = input("名前を入力してください: ")
Python
  • ユーザーの入力を変数に保存
  • 変数名は「何が入っているか」がわかる名前にする

● 条件分岐の役割

if answer == "y":
    ...
elif answer == "n":
    ...
else:
    ...
Python
  • ユーザーの選択によって動きを変える
  • アプリが「対話的」になる

● 繰り返しの役割

while True:
    add_contact()
    ...
Python
  • ユーザーがやめるまで続ける
  • break でループを終了

● 関数の役割

def add_contact():
Python
  • 「住所録を1件登録する」という仕事をまとめる
  • main() が読みやすくなる

● ファイル操作の役割

with open("address_book.txt", "a", encoding="utf-8") as f:
Python
  • "a" → 追記モード
  • with → 自動で閉じる
  • write() → ファイルに書き込む

1日目で本当に掴んでほしいこと

● 変数は「意味のある名前をつける」

住所録はデータが多いので、 変数名がわかりやすいほどコードが読みやすくなる。

● 条件分岐は「ユーザーの選択に応じて動きを変える」

住所録アプリは「続けるか終わるか」を選ぶことで アプリらしさが生まれる。

● 繰り返しは「アプリを継続的に使えるようにする」

while Truebreak は多くのアプリで使われる基本形。

● 関数は「コードを整理するための武器」

機能ごとに分けることで、 アプリが「部品の集合」として理解できる。

● ファイル操作は「アプリに記憶を持たせる」

住所録は「蓄積するデータ」なので、 ファイル保存は必須の技術。

次のステップ(2日目の予告)

2日目では、住所録アプリをさらに育てて、

  • 登録した住所録を読み出す
  • メニュー形式(登録/閲覧/終了)にする
  • 複数件のデータを扱う練習をする

という「住所録アプリの基本形」を完成させます。

さらに深掘りしたい方は ファイル操作の基本 を選ぶと理解がより強固になります。

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