Day8 後半のゴール
Day8 後半では、前半で学んだ メソッド・引数・戻り値・オーバーロード を実際のコードに落とし込みながら、 「メソッドを使うとプログラムがどれほど整理されるのか」を体験していただきます。
扱う題材は次の二つです。
四則演算メソッド 最大値を返すメソッド
どちらも“メソッドの本質”を理解するのに最適で、 初心者の方でも自然に理解できるように丁寧に解説していきます。
四則演算メソッドを作る
メソッド化するメリットを理解する
四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)は、 プログラムの中で何度も使う処理です。
これを毎回書くのではなく、 メソッドとしてまとめておくことで次のメリットがあります。
コードが短くなる 再利用しやすくなる 処理の意味が明確になる
「メソッドは処理の部品」という感覚をここでしっかり掴んでください。
足し算メソッドの例と解説
足し算メソッド
int Add(int a, int b)
{
return a + b;
}
C#呼び出し
int result = Add(3, 5);
Console.WriteLine(result); // 8
C#深掘りポイント
戻り値の型(int)が return の型と一致していることが重要です。 メソッドは「値を返す」か「返さない(void)」かを必ず明確にします。
引き算・掛け算・割り算メソッド
引き算
int Sub(int a, int b)
{
return a - b;
}
C#掛け算
int Mul(int a, int b)
{
return a * b;
}
C#割り算(重要ポイントあり)
double Div(int a, int b)
{
return (double)a / b;
}
C#深掘りポイント
割り算は double 型で返す のが重要です。 整数同士の割り算は小数点が切り捨てられるため、 必ずキャストして小数として計算します。
四則演算をまとめて使う例
Console.WriteLine(Add(10, 3));
Console.WriteLine(Sub(10, 3));
Console.WriteLine(Mul(10, 3));
Console.WriteLine(Div(10, 3));
C#メソッド化することで、 「何をしているか」が一目でわかる読みやすいコードになります。
最大値を返すメソッドを作る
最大値を求める処理をメソッド化する理由
最大値を求める処理は、 配列や複数の値を扱う場面で頻繁に登場します。
これをメソッド化しておくと、 どのプログラムでも簡単に再利用できるようになります。
最大値メソッドの基本形
2つの値の最大値を返す
int Max(int a, int b)
{
if (a > b)
return a;
else
return b;
}
C#呼び出し
int result = Max(10, 3);
Console.WriteLine(result); // 10
C#深掘りポイント
最大値メソッドは「比較 → 大きい方を返す」というシンプルな構造ですが、 この“判断をひとまとめにする”ことがメソッドの本質です。
オーバーロードを使った最大値メソッド
3つの値の最大値を返す(オーバーロード)
int Max(int a, int b, int c)
{
int temp = Max(a, b);
return Max(temp, c);
}
C#深掘りポイント
ここでは Max を自分自身の中で再利用 しています。 これがメソッドの強力なポイントです。
同じ名前のメソッドを引数違いで複数作れるオーバーロードを使うことで、 自然な名前のまま処理を拡張できます。
配列の最大値を返すメソッド(応用)
配列の最大値を返す
int Max(int[] numbers)
{
int max = numbers[0];
for (int i = 1; i < numbers.Length; i++)
{
if (numbers[i] > max)
max = numbers[i];
}
return max;
}
C#深掘りポイント
最大値の初期値は numbers[0] にするのが安全です。 0 にしてしまうと、 配列がすべて負の値だった場合に正しく動きません。
Day8 後半のまとめ
Day8 後半では、メソッドを使った実践的な処理を学びました。
四則演算メソッド → 処理を部品化するメリットを体験 最大値メソッド → 比較処理をひとまとめにする オーバーロード → 同じ名前で複数のメソッドを作れる 配列の最大値 → メソッド × 配列 × ループの応用
メソッドは、プログラムを整理し、再利用性を高めるための最重要機能です。

