1日目のゴールと全体像
1日目のテーマは 「Javaの“メソッド”を使って BMI を計算する最小アプリを作り、クラス・メソッド・基本文法の基礎をつかむこと」 です。
まだオブジェクト指向やファイル操作、コレクションは本格的には扱いません。 ただし、後の6日間で使うための“基礎の土台” をしっかり作ります。
この日は次の内容を学びます。
- Javaの基本文法(クラス・mainメソッド)
- メソッドの作り方(引数・戻り値)
- BMI計算ロジックをメソッド化する
- コレクションやファイル操作の「使いどころ」をイメージする
Javaの基本構造を理解する
Javaプログラムは「クラス」から始まる
Javaでは、すべてのコードは クラス の中に書きます。
public class BmiCalculator {
public static void main(String[] args) {
// プログラムのスタート地点
}
}
Java深掘りポイント:クラスとは何か
- クラスは「設計図」
- メソッドや変数をまとめる“箱”
- Javaでは必ずクラスの中にコードを書く
この感覚は、後のオブジェクト指向で「人(Person)」「計算結果(Result)」などの “意味のあるクラス” を作るときに役立ちます。
メソッドとは「名前のついた処理のかたまり」
メソッドの基本形
public static 戻り値の型 メソッド名(引数...) {
// 処理
return 結果;
}
Javaメソッドの役割
- 処理をひとまとめにする
- 入力(引数)を受け取る
- 結果(戻り値)を返す
- 他の場所から呼び出せる
電卓やBMI計算機のような「計算アプリ」は、 このメソッドの仕組みを理解すると一気に書きやすくなります。
BMI計算式をメソッドにする
BMIの計算式(復習)
Javaでメソッド化する
public static double calculateBmi(double weightKg, double heightMeter) {
// 身長が0以下だと割り算できないのでチェック
if (heightMeter <= 0) {
System.out.println("身長は0より大きい値を指定してください。");
return 0.0;
}
// BMI計算式
double bmi = weightKg / (heightMeter * heightMeter);
// 結果を返す
return bmi;
}
Java深掘りポイント:引数と戻り値
double weightKg→ 呼び出し側から渡される体重double heightMeter→ 呼び出し側から渡される身長return bmi;→ 計算結果を返す
メソッドは「入力 → 処理 → 出力」という流れを持つ 小さな機械 のようなものです。
mainメソッドから呼び出してみる
呼び出し側のコード
public static void main(String[] args) {
double weight = 65.0; // 体重(kg)
double height = 1.70; // 身長(m)
// メソッド呼び出し
double bmi = calculateBmi(weight, height);
// 結果表示
System.out.println("=== BMI計算結果 ===");
System.out.println("体重: " + weight + "kg");
System.out.println("身長: " + height + "m");
System.out.println("BMI: " + bmi);
}
Java深掘りポイント:メソッド呼び出し
double bmi = calculateBmi(weight, height);
JavacalculateBmiにweightとheightを渡す- 戻り値(BMI)が
bmiに入る
この「値を渡して結果を受け取る」流れが理解できれば、 Javaのメソッドはもう怖くありません。
コレクションやファイル操作はどう関わる?(1日目のイメージ)
コレクション(List / Map)
BMI計算機が進化すると、 複数人のBMIをまとめて扱う必要が出てきます。
例:
- 10人分のBMIを計算して一覧表示
- BMIの平均値を出す
- BMIが高い順に並べる
そのときに使うのが List や Map です。
ファイル操作
後半では、
- 入力データ(身長・体重)をファイルから読み込む
- 計算結果をファイルに保存する
といった「実用的なアプリ」に進化させます。
1日目ではまだ使いませんが、 「メソッドで処理を分ける」 ことが 後のコレクション・ファイル操作につながる大事な基礎になります。
1日目の完成コード(コンソール版 BMI 計算機)
public class BmiCalculator {
// BMIを計算するメソッド
public static double calculateBmi(double weightKg, double heightMeter) {
if (heightMeter <= 0) {
System.out.println("身長は0より大きい値を指定してください。");
return 0.0;
}
double bmi = weightKg / (heightMeter * heightMeter);
return bmi;
}
public static void main(String[] args) {
double weight = 65.0; // 体重(kg)
double height = 1.70; // 身長(m)
double bmi = calculateBmi(weight, height);
System.out.println("=== BMI計算結果 ===");
System.out.println("体重: " + weight + "kg");
System.out.println("身長: " + height + "m");
System.out.println("BMI: " + bmi);
}
}
Java1日目で本当に掴んでほしいこと
メソッドは「処理をひとまとめにする道具」
BMI計算のようなロジックは、 メソッドにまとめることで 読みやすく・再利用しやすく・拡張しやすく なります。
クラスは「コードを入れる箱」
Javaでは必ずクラスの中にコードを書くため、 クラスの存在を自然に理解しておくことが大切です。
この基礎が後の6日間を支える
2日目以降では、
- ユーザー入力
- BMI判定(標準・肥満など)
- Personクラスの作成
- Listで複数人のBMIを扱う
- ファイル保存
- 最終的に「小さなアプリ」として完成
という流れで、 Javaの基礎 → オブジェクト指向 → 実用アプリ へステップアップしていきます。
次は BMI計算機 2日目:ユーザー入力とBMI判定メソッドを作る へ進みます。


