Day2 前半のゴール
Day2 のテーマは「変数」です。
ここをしっかり押さえられるかどうかで、この先の理解スピードが大きく変わります。
前半では次の3つに集中します。
Day2 前半でやること
変数とは何かをイメージで理解する
let と const の基本的な違いを知る
「基本は const、必要なときだけ let」という考え方を身につける
文法を丸暗記するのではなく、
「なぜそう書くのか」をイメージでつかむことを大事にしていきます。
変数とは何か
変数は「名前をつけた箱」
プログラミングでよく使う表現ですが、
変数は「値を入れておく箱」に名前をつけたものだと思ってください。
たとえば、次のコードを見てみましょう。
let name = "Taro";
JavaScriptこれは、
nameという箱を用意して- その中に
"Taro"という文字列を入れる
という意味になります。
なぜ変数が必要なのか
もし変数がなかったら、
同じ値を何度も直接書かなければいけません。
console.log("Taro");
console.log("Taro");
console.log("Taro");
JavaScriptこれを変数を使って書き直すと、こうなります。
let name = "Taro";
console.log(name);
console.log(name);
console.log(name);
JavaScript「一度だけ中身を決めて、あとは名前で呼び出す」
これが変数の一番の役割です。
セキュリティ視点のひとこと
変数は「データを一時的に持つ場所」です。
ユーザーから受け取った値や、外部から来たデータも変数に入ります。
だからこそ、
「この変数にはどんな種類の値が入るのか」
「途中で書き換えられていいのか」
を意識することが、後々セキュリティ面でも重要になってきます。
let と const の基本
let と const は「変数の宣言のしかた」
JavaScript では、変数を作るときにlet または const を使います。
let name = "Taro";
const age = 20;
JavaScriptどちらも「変数を作る」という意味ですが、
大きな違いは「あとから中身を変えられるかどうか」です。
let は「あとから中身を変えてもいい箱」
let score = 80;
console.log(score); // 80
score = 90;
console.log(score); // 90
JavaScriptlet で作った変数は、あとから別の値を代入できます。
これを「再代入」と呼びます。
const は「中身を変えない箱」
const age = 20;
console.log(age); // 20
age = 21; // ここでエラー
JavaScriptconst で作った変数は、一度値を入れたら
あとから別の値を代入することはできません。
「固定したい値」「途中で変わってほしくない値」に使います。
深掘り:なぜ「基本は const」なのか
初心者のうちは、
「変えられる let の方が便利そう」と思うかもしれません。
でも、実務では 「基本は const」 が推奨されます。
理由はシンプルで、
- const:
「この変数は途中で変わらない」とコードを読む人に約束できる - let:
「どこかで変わるかもしれない」ので、追いかけるのが大変になる
からです。
セキュリティの観点でも、
「変わらないはずの値が、どこかで書き換えられていた」
という状況はバグや脆弱性の原因になります。
変数が勝手に変わらないように、
「変える必要がないものは const にしておく」
これは安全なコードを書くための、かなり重要な習慣です。
実例で理解する let と const
例1:ユーザー名はどっち?
const name = "Taro";
console.log(name);
JavaScriptユーザー名が一度決まったら、
その処理の中で変える必要は基本的にありません。
なので const が自然です。
例2:スコアはどっち?
let score = 0;
console.log(score); // 0
score = score + 10;
console.log(score); // 10
JavaScriptゲームのスコアのように、
途中で値が変わっていくものは let が向いています。
例3:今日の日付はどっち?
const today = "2026-05-11";
console.log(today);
JavaScript「今日」という概念は、そのプログラムが動いている間は変わりません。
なので const が適切です。
変数命名の基本(前半)
変数名は「自分と他人へのメッセージ」
変数名は、あとからコードを読む人へのメッセージです。a や x のような名前でも動きますが、
何を表しているのかがわからなくなります。
let a = "Taro"; // 悪い例(意味がわからない)
let name = "Taro"; // 良い例(何を表しているか一目でわかる)
JavaScript英語で書くのが基本
JavaScript の世界では、変数名は基本的に英語で書きます。
const userName = "Taro";
const userAge = 20;
JavaScript日本語でも書けなくはないですが、
トラブルの元になりやすいので避けるのが無難です。
let 名前 = "太郎"; // 技術的には動くが、実務ではほぼ使われない
JavaScriptルール:使える文字
変数名に使えるのは、
- アルファベット(a〜z, A〜Z)
- 数字(0〜9)
_(アンダースコア)$
ただし、最初の1文字目に数字は使えません。
let user1 = "Taro"; // OK
let _user = "Taro"; // OK
let 1user = "Taro"; // NG(エラー)
JavaScript実践コード:Day2 前半のサンプル
サンプル1:名前と年齢を変数に入れて表示する
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Day2 変数</title>
</head>
<body>
<h1>Day2: 変数の基本</h1>
<script>
const name = "Taro";
const age = 20;
console.log("名前:", name);
console.log("年齢:", age);
</script>
</body>
</html>
ここでは、
「途中で変える必要がない」ので、両方とも const を使っています。
サンプル2:スコアを更新してみる
<script>
let score = 0;
console.log("スタート時のスコア:", score);
score = score + 10;
console.log("アイテム取得後のスコア:", score);
</script>
このように、
「変わっていく値」に対してだけ let を使う、
という感覚を少しずつ身につけていきましょう。
重点理解の整理
基本は const、再代入する場合のみ let
ここが Day2 前半の一番大事なポイントです。
まず const で書いてみる
「途中で値を変えたい」と思ったときだけ let に変える
この順番を守るだけで、
コードの安全性と読みやすさが一気に上がります。
セキュリティスペシャリストとしての感覚で言うと、
「変えられる場所は少ないほど安全」です。let を乱用せず、const をデフォルトにすることは、
小さなようでいて、とても大きな防御力アップになります。
この後半で扱う予定の内容
後半では、次のような内容を扱っていきます。
Day2 後半の予定
もう少し複雑な例で let / const を使い分ける
ダメな変数名・良い変数名の具体例
ありがちなミス(宣言忘れ、再宣言など)
簡単な練習問題で手を動かす
前半で学んだ「箱のイメージ」と「基本は const」という考え方を、
後半でしっかり体に落とし込んでいきましょう。
