SwitchBot ハブ3
SwitchBot ハブ3 は、赤外線家電・Matter対応デバイス・Fire TV などを一括操作できる、SwitchBotシリーズの最上位スマートリモコンです。
本体に大型ダイヤル「Dial Master」とカスタムボタンを搭載し、スマホ操作なしでも家電を直感的にコントロールできる点が最大の特徴です。
温湿度センサーや天気表示など、環境情報の可視化にも対応し、スマートホームの中核として機能します。
製品概要
SwitchBot ハブ3は、赤外線家電のスマートリモコン機能を核にしながら、SwitchBot製品のハブ機能、Matter連携、本体ディスプレイによる情報表示、そして物理ダイヤルとボタンによる直感操作までを一台にまとめたフラッグシップモデルだ。エアコンや照明、テレビのような従来型家電をまとめて扱えるだけでなく、Fire TVやApple TV、Android TVといったストリーミング機器、さらに他社Matter対応機器まで視野に入れた拡張性の高さが魅力である。従来のスマートリモコンが「スマホから操作するための中継器」だったのに対し、ハブ3は家の状態を見ながら、その場で操作できる“スマートホームの操作パネル”へと進化した一台だ。
特徴
1. スマートホームの中核としての統合力
- 赤外線家電を一台に集約:エアコン、テレビ、照明など、赤外線リモコンで動く家電をまとめて登録し、日常の操作を一元化できる。リモコンが増えがちなリビングでも管理がすっきりしやすい。
- 約101,000以上の赤外線リモコンデータベース:業界最大級の赤外線データベースを活用し、多くの家電をスムーズに登録しやすい。自動学習に対応しているため、初めての導入でもハードルは比較的低い。
- SwitchBot製品の司令塔:カーテン、ロック、ボット、ロボット掃除機など、SwitchBotの各種デバイスをまとめて扱える。単なるリモコンではなく、エコシステム全体の中心として機能する。
- ローカルコントロール対応:ネットワーク切断時やサーバー障害時でも、エアコン操作を継続できる仕組みを備える。スマート家電の弱点になりがちな“ネット前提”の不安をやわらげてくれる。
2. 物理操作を重視した新しいインターフェース
- Dial Master搭載:本体中央のダイヤルにより、エアコンの温度を1℃単位で調整したり、照明の明るさを10%刻みで変えたりできる。感覚的に扱える操作系で、スマホ操作とは違う気持ちよさがある。
- 5つの物理ボタン:ホーム、戻る、メニュー、ON、OFFの物理ボタンを搭載し、画面を見ながら操作しやすい構成になっている。よく触る基本操作が独立しているのは実用面で大きい。
- 4つのカスタムボタン:「外出」「帰宅」「シアター」など、好きなシーンや機能を割り当てられる。家族それぞれが使う定番操作をショートカット化しやすい。
- スマホなしでも使いやすい設計:本体だけで機器操作やシーン実行を進められるため、スマートホームに不慣れな家族とも共有しやすい。音声操作しづらい時間帯にも向いている。
3. ディスプレイによる“見える化”の強化
- 2.4型ディスプレイ搭載:従来より情報表示力が大きく向上し、温度や湿度、時刻、天気、ロック状態などを視認しやすい。スマートホームの状態が“見える”ことで、便利さが体感しやすくなる。
- 室内外の環境情報を表示:室温や湿度だけでなく、位置情報に基づく天気や外気温も確認できる。出かける前の服装判断や、部屋の環境把握にも役立つ。
- 他のセンサー情報とも連携:温湿度計やCO2センサーと組み合わせることで、別室の温湿度やCO2濃度の把握も可能になる。家全体の環境管理へ発展させやすい。
- ロック状態の表示:対応ロック製品と連携すれば、玄関の施錠・解錠状態をアイコンで確認できる。日常のちょっとした不安を減らしやすい。
4. センサーを生かした自動化性能
- 4つのセンサーを内蔵:温度、湿度、照度、人感の4種類を搭載する。これにより、部屋の状態や人の動きに合わせたオートメーションを組みやすい。
- 温湿度連動の空調制御:暑い時に冷房を入れたり、湿度に応じて除湿や加湿を動かしたりと、快適性と省エネを両立しやすい。
- 照度連動の照明制御:暗くなったら照明を点灯する、といった基本的な自動化を自然に組める。生活リズムに寄り添う使い方がしやすい。
- 人感センサーによる在室判定:人がいない時間帯に家電を自動でOFFにするなど、省エネに直結する運用が可能になる。従来モデルとの差別化ポイントとしても大きい。
- ジオフェンス連携:帰宅前に自動でエアコンを入れ、ドア解錠や入室に合わせて照明をONにするといった、生活導線を意識した自動化を実現しやすい。
5. Matterと外部機器連携の広さ
- Matter対応:スマートホームの共通規格Matterに対応し、複数プラットフォームをまたいだ連携を進めやすい。今後の拡張性という意味でも大きな安心材料になる。
- 他社Matterデバイスの操作:ホームアプリに登録された他社Matter機器も、本体から操作できる。SwitchBot専用に閉じない点は、ハイエンド機として重要だ。
- 最大30台のMatter連携:SwitchBot製品や赤外線家電をMatter経由でホームアプリなどへ橋渡しできる台数が大きく拡張されている。大規模なスマートホーム構築にも向く。
- Fire TV・Apple TV・Android TV対応:ストリーミング機器の操作にも対応し、チャンネル切り替えや音量調整まで本体から行える。AVまわりの体験を強化しやすい。
6. 設置性とハードウェア設計
- 置き型・壁掛けの両対応:スタンド設置と壁面固定の両方に対応し、住環境や使い方に合わせて配置しやすい。目に入る位置へ置く価値のある製品に仕上がっている。
- 外付け温湿度センサーケーブル:付属ケーブル側に温湿度センサーを搭載し、本体の発熱影響を受けにくい構造になっている。測定値の精度を意識した設計だ。
- USB Type-C入出力搭載:入力ポートで本体給電、出力ポートで周辺センサー接続を行える。単なる電源端子で終わらず、拡張用途も意識されている。
- シックなブラックデザイン:従来の白基調モデルとは印象が大きく異なり、ブラックを主体にした存在感のあるデザインを採用。家電というより操作パネルらしい雰囲気がある。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | SwitchBot ハブ3 |
| 型番 | W7202100 / W7202101 |
| 製品カテゴリ | スマートリモコン / スマートホームハブ |
| 発売日 | 2025年5月16日 |
| 使用場所 | 屋内 |
| 本体サイズ | 126×94×38mm |
| 本体重量 | 190g |
| 梱包サイズ | 135×102×118mm |
| 梱包重量 | 510g |
| 本体カラー | ブラック |
| 素材 | PC+ABS+アルミニウム合金 / PC+ABS+金属 |
| ディスプレイ | 2.4型ディスプレイ |
| 物理操作系 | Dial Master、ホームボタン、戻るボタン、メニューボタン、ONボタン、OFFボタン、カスタムタッチボタン×4 |
| 電源 | 5V/2Aアダプター |
| 入力端子 | USB Type-Cポート(INPUT)5V/2A |
| 出力端子 | USB Type-Cポート(OUTPUT)5V/500mA |
| 通信方式 | 802.11b/g/n、2.4GHz Wi‑Fi、Bluetooth Low Energy |
| 接続方式 | Bluetooth Low Energy |
| 対応スマートホーム規格 | Matter |
| Matter連携台数 | 最大30台 |
| 赤外線送信範囲 | 最大30m |
| 赤外線データベース | 約101,000以上のリモコンを収録 |
| 対応機器 | 赤外線家電、SwitchBot製品、Fire TV、Apple TV、Android TV、他社Matter対応デバイス |
| 内蔵センサー | 温度、湿度、照度、人感 |
| 温湿度センサー最小表示 | 0.1℃、1%RH |
| 温度測定範囲 | -20℃~80℃ |
| 湿度測定範囲 | 0~99%RH |
| 温度精度 | -20.0℃~0.0℃:±0.4℃ / 0.0℃~65.0℃:±0.2℃ / 65.0℃~80.0℃:±0.3℃ |
| 湿度精度 | 0~10%RH:±3%RH / 10%~90%RH:±2%RH / 90%~99%RH:±3%RH |
| 動作温度 | -20℃~65℃ |
| 相対動作湿度 | 0%~90% |
| 製品寿命 | 5年 |
| 認証 | TELEC |
| 設置方法 | 据え置き、壁掛け |
| パッケージ内容 | ハブ3本体×1、台座×1、スタンド×1、温湿度センサー搭載ケーブル×1、ネジパック×1、5V/2Aアダプター×1、取付ステッカー×1、温湿度センサー両面テープ×1、スタンド用両面テープ×2、取扱説明書 |
| 保証期間 | 1年 |
総合評価とレビュー
SwitchBot ハブ3のいちばん大きな価値は、スマートホームの中心装置でありながら、同時に“触って使える操作機”になったことにある。これまでスマートリモコンは、確かに便利ではあっても、実際の体験としてはスマホ依存が強く、家族全員が自然に使いこなせるとは言いにくかった。設定した本人は便利でも、ほかの家族には少し遠い存在になりがちだったのである。その点、ハブ3はディスプレイ、ダイヤル、物理ボタン、カスタムボタンを備えることで、スマートホームを“アプリの中の機能”から“家の中にある道具”へと引き戻した。この変化は想像以上に大きい。スマホを開かず、その場で温度を1℃上げる、照明を少し落とす、登録したシーンをひと押しで呼び出す。こうした日常の小さな操作が、ぐっと身近になるからだ。
とくに評価したいのは、ダイヤル操作の導入である。スマートホーム製品はどうしても抽象的なUIになりやすいが、回せば明るさが変わる、回せば温度が変わるという身体感覚に沿った設計は、使い勝手の面で非常に強い。音声操作は便利だが、深夜や早朝には使いにくい場面もあるし、スマホ操作は正確でもひと手間かかる。そこへ物理ダイヤルという第三の操作方法を持ち込んだことで、ハブ3は日々の生活に入り込みやすくなった。スマートホームに関心はあるが、機械っぽさや設定の複雑さに身構えていた人にとっても、この製品は心理的なハードルを下げる力を持っている。
さらに、単なる操作デバイスにとどまらず、環境の見える化をしっかり進めている点も優秀だ。温度や湿度の表示はもちろん、天気や外気温、連携機器によるCO2濃度、ロック状態まで一覧できる構成は、ハブに“見る価値”を持たせている。ハブ2までの流れを踏まえると、ハブ3は明らかに「目に入るところへ置く前提」で設計されている。これは見た目の存在感にもつながるが、裏を返せば、しまい込まず日常の動線の中で活躍させる製品だということだ。時計を見る感覚で室温を確認し、ついでに湿度や鍵の状態まで把握できる。情報表示の価値が高いからこそ、操作機としての役割にも説得力が生まれている。
一方で、弱みもはっきりしている。まず価格は気軽とは言えない。スマートリモコンとして見ると上位価格帯であり、単純に赤外線家電をスマホから操作したいだけなら、もっと手頃な選択肢はある。SwitchBotのシリーズ内でも、ハブ2やハブミニのほうが導入しやすい。つまりハブ3は、便利そうだから何となく買うというより、スマートホームを一段深く使い込みたい人が選ぶモデルである。また、本体が大型化しており、ブラックの光沢仕上げもあって、設置場所によっては存在感が強い。ミニマルに目立たせず置きたい人には、このキャラクター性が好みを分けるかもしれない。加えて、表面の指紋やほこりが目立ちやすい点も、日常的に触れる機器としては地味に気になるところだ。
もう一つ見逃せないのは、ハブ3の魅力が本格的に開くのは、ある程度周辺機器が揃ってからだという点である。単体でもスマートリモコンとして十分に機能するが、CO2表示やロック状態表示、複雑なオートメーション、SwitchBot製品同士の深い連携といった“真価”は、エコシステムの中でこそ発揮される。つまり、はじめてスマートホームに触れる人でも使えないわけではないが、費用対効果を最大化しやすいのは、すでに何らかのSwitchBot製品を使っている人、あるいは今後しっかり増やしていくつもりのある人だ。逆に言えば、その前提があるならハブ3はかなり頼もしい。赤外線家電、Bluetooth機器、Matter機器、SwitchBot製品を横断して扱える守備範囲は広く、将来の拡張にも強い。
おすすめしたいユーザー像は明確である。まず、家電のスマート化を一歩先まで進めたい人。次に、スマホだけでなく本体からも直感的に操作したい人。そして、家族と共有しやすいスマートホーム環境を作りたい人だ。小さな子どもや高齢の家族がいて、アプリより物理操作のほうが伝わりやすい家庭にも向いている。また、Apple HomeやAlexa、Google Home、Matter環境まで見据えて、家じゅうの機器を整理したい人にも相性がいい。逆に、まずはエアコンを外出先からつけられれば十分、くらいのライトな導入目的なら、ハブ3は少し贅沢かもしれない。
総評として、SwitchBot ハブ3は“最強スペックのスマートリモコン”というだけでは片づけにくい製品だ。むしろ本質は、スマートホームの利便性を、より生活に馴染むかたちへ翻訳したことにある。見える、触れる、まとめて動かせる。この三つを高い次元で揃えたことで、スマートホームを好きな人のためのガジェットから、家族で使う生活機器へ近づけた。価格とサイズに納得できるなら、非常に完成度の高い一台であり、SwitchBotのハブシリーズの中でも“中心装置”の名に最もふさわしいモデルだ。スマートホームをただ便利にするのではなく、暮らしの操作そのものを気持ちよくしてくれる製品として、高く評価できる。
SwitchBot ハブ3 と SwitchBot ハブ2 を徹底比較
SwitchBot ハブ3とSwitchBot ハブ2は、どちらも赤外線家電をスマート化し、SwitchBot製品の中核として働くスマートリモコンだ。ただし、役割の重なりはあっても、使い心地の方向性はかなり違う。ハブ2は、温湿度計や照度センサーを備えた実用派の標準モデル。対してハブ3は、そこに物理ダイヤル、人感センサー、ストリーミング端末操作、より豊かな表示機能を加えた上位モデルであり、単なる“ハブの進化版”というより、スマートホームの操作パネルへ踏み込んだ一台と言っていい。
ひとことでまとめるなら、ハブ2は「見守りながら裏方で支えるハブ」、ハブ3は「見える・触れる・直接操れるハブ」だ。どちらが優れているかは単純な話ではなく、スマートホームに何を求めるかで答えが変わる。価格差も小さくないだけに、この違いはきちんと見極めたいところである。
まずは結論
こんな人にはハブ3がおすすめ
- 家電やスマートホーム機器を、スマホだけでなく本体からも直感的に操作したい
- Fire TVやApple TV、Android TVまでまとめて扱いたい
- 人感センサーを生かして、在室・不在まで含めた自動化を組みたい
- 画面で天気やCO2、ロック状態なども確認したい
- 家族みんなが使いやすい“見えるスマートホーム”を作りたい
こんな人にはハブ2がおすすめ
- まずはスマートリモコンを手頃に始めたい
- エアコンや照明の遠隔操作、温湿度連動の自動化ができれば十分
- コンパクトで主張の少ないデザインがいい
- Matter対応は欲しいが、本体の直接操作までは重視しない
- コストパフォーマンスを最優先したい
価格差は想像以上に大きい
比較の出発点として外せないのが価格だ。公式価格はハブ2が9,980円、ハブ3が16,980円。差額は7,000円ある。スマートホーム製品の中では、この差はかなり大きい。実売では価格.com上でハブ2が7,570円前後、ハブ3が13,230円前後まで下がることもあるが、それでも差ははっきり残る。
この価格差をどう見るかが、両者の評価を分ける。ハブ2は「スマートリモコンとして十分以上」、ハブ3は「価格を上乗せしてでも、使い心地を一段上げる」製品だ。単にできることだけでなく、どう使いたいかまで考えないと、選び方を誤りやすい。
スペック比較表
| 項目 | SwitchBot ハブ2 | SwitchBot ハブ3 |
|---|---|---|
| 公式価格 | 9,980円(税込) | 16,980円(税込) |
| 発売日 | 2023年3月24日 | 2025年5月16日 |
| 本体サイズ | 80×70×23mm | 126×94×38mm |
| 本体重量 | 63g | 190g |
| 本体カラー | ホワイト | ブラック |
| 素材 | ABS | PC+ABS+アルミニウム合金 / PC+ABS+金属 |
| ディスプレイ | 数値表示ディスプレイ | 2.4型IPSディスプレイ |
| 物理ダイヤル | なし | あり(Dial Master) |
| 本体ボタン | タッチボタン2個 | 物理ボタン5個+カスタムタッチボタン4個 |
| 赤外線家電操作 | 対応 | 対応 |
| 赤外線データベース | 約101,000以上 | 約101,000以上 |
| 赤外線送信範囲 | 最大30m | 最大30m |
| 通信方式 | 2.4GHz Wi‑Fi、Bluetooth Low Energy | 2.4GHz Wi‑Fi、Bluetooth Low Energy |
| Matter対応 | 対応 | 対応 |
| Matter連携台数 | 最大8台 | 最大30台 |
| 他社Matterデバイス本体操作 | 非対応 | 対応 |
| ストリーミング端末操作 | 非対応 | Fire TV / Apple TV / Android TV対応 |
| 温度センサー | 対応 | 対応 |
| 湿度センサー | 対応 | 対応 |
| 照度センサー | 対応 | 対応 |
| 人感センサー | 非対応 | 対応 |
| 天気表示 | 非対応 | 対応 |
| CO2濃度表示 | 非対応 | 対応(別売センサー連携時) |
| ロック状態表示 | 非対応 | 対応 |
| ローカルコントロール | 対応 | 対応 |
| 動作温度 | -20℃~40℃ | -20℃~65℃ |
| 相対動作湿度 | 0%~90% | 0%~90% |
| 温度測定範囲 | -20℃~80℃ | -20℃~80℃ |
| 湿度測定範囲 | 0~99%RH | 0~99%RH |
| 温湿度最小表示 | – | 0.1℃、1%RH |
| 入力端子 | USB Type-C | USB Type-C(INPUT 5V/2A) |
| 出力端子 | なし | USB Type-C(OUTPUT 5V/500mA) |
| 設置方法 | 据え置き、壁掛け | 据え置き、壁掛け |
| 保証期間 | 1年 | 1年 |
最大の違いは「操作の思想」
ハブ2はアプリ中心のスマートリモコン
ハブ2の魅力は、必要な機能を無理なくひとつにまとめた完成度の高さにある。赤外線家電の登録、温湿度の確認、照度連動、Matter連携、シーン実行までを手堅く押さえ、スマホや音声操作を中心に使うなら、今でも十分に満足度は高い。見た目もすっきりしていて、いかにも機械然としすぎないのも好印象だ。部屋の中で目立ちすぎず、温湿度計として自然に馴染む。
ハブ3は“本体で触れる”スマートホームハブ
一方のハブ3は、同じハブシリーズでありながら発想がひとつ先に進んでいる。ダイヤルを回して温度や明るさを調整し、ボタンを押してシーンを起動し、画面で状態を確かめる。この一連の流れは、スマートホームをアプリの中から現実の家具・家電の側へ引き戻してくれる。見た目も含めて存在感は強いが、そのぶん「置く意味」がある。スマートホームを操作する中心に立てる製品なのだ。
デザインと設置性の違い
ハブ2は小さくて軽い
ハブ2は80×70×23mm、63g。数字で見てもかなり小柄で、壁掛けでも卓上でも扱いやすい。温湿度表示もシンプルで、生活感のある場所にそっと溶け込みやすい。白基調のデザインも圧迫感が少なく、インテリアに馴染みやすい。
ハブ3は大きく、存在感がある
ハブ3は126×94×38mm、190g。体感でもかなり大きくなり、ハブ2と比べると別カテゴリの機器に見えるほどだ。ブラックの光沢感もあり、部屋によってはアクセントになる反面、ほこりや指紋は目立ちやすい。つまり、隠して置くより、使う場所に堂々と置く前提のデザインと言える。ミニマルな空間より、書斎やAVまわり、玄関近くなど、“役割のある場所”に向いている。
操作性はハブ3が圧勝
ハブ2の本体操作は補助的
ハブ2にもタッチボタンはあるが、役割はあくまでシーン実行の補助に近い。日常的な操作の中心はスマホや音声だ。本体でできることが少ないぶん、迷いにくくはあるものの、使い方の広がりは限定的だ。
ハブ3はダイヤルが効く
ハブ3最大の武器はDial Masterだ。温度を1℃ずつ上げ下げしたり、照明を10%刻みで調整したり、テレビやストリーミング端末の音量操作に使えたりと、感覚的に使える場面がはっきり多い。スマートホーム機器の弱点は、便利でも“ひと手間の壁”があることだが、ハブ3はその壁を物理操作で崩してくる。ここは想像以上に大きい差である。
表示機能の差はかなり大きい
ハブ2は必要最低限の見やすさ
ハブ2は温湿度表示が主役だ。現在の室内環境をざっと見るには十分で、温湿度計として考えれば非常に実用的である。余計な情報が少ないからこそ、ぱっと見て判断しやすい良さもある。
ハブ3は“見える情報”が一気に増える
ハブ3では、温度・湿度に加えて、天気、外気温、CO2濃度、ロック状態など、生活に密着した情報が増える。しかも2.4型IPSディスプレイにまとめて表示されるため、ただ数値を見るだけでなく、家全体の状態を確認する感覚に近い。スマートホームを“操作する前に把握する”体験へ変えている点は、ハブ2にはない魅力だ。
センサーと自動化は、ハブ3で一段深くなる
ハブ2は温湿度・照度が中心
ハブ2は温度、湿度、照度を使った自動化に強い。暑くなったらエアコンをつける、暗くなったら照明を点ける、といった基本的なオートメーションには十分対応している。スマートホームの土台としては、とても完成度が高い。
ハブ3は人感センサーを内蔵
ハブ3になると、ここに人感センサーが加わる。この違いは大きい。人がいないときに家電を切る、帰宅や入室に合わせて照明を点ける、在室と温度を組み合わせて空調を動かすなど、自動化が一気に生活導線寄りになる。追加センサーなしでここまでできるのは、上位機としての説得力がある。
Matter対応の差は、見逃すと惜しい
ハブ2でもMatterは十分実用的
ハブ2はMatter対応をいち早く進めたモデルで、赤外線家電や対応するSwitchBotデバイスをホームアプリなどへ橋渡しできる。Matter環境に入りたい人にとって、十分魅力的な一台である。
ハブ3はMatter活用の幅が広い
ただし、ハブ3ではMatter連携台数が最大30台まで拡張され、さらに他社Matterデバイスを本体側から扱えるようになった。つまり、対応の有無だけでなく、“Matterをどこまで使いこなせるか”に差がある。今後デバイスが増えていく前提なら、ハブ3のほうが長く安心して使いやすい。
ストリーミング端末対応はハブ3だけの強み
これはかなり分かりやすい差で、Fire TV、Apple TV、Android TVの操作に対応するのはハブ3だけだ。テレビ周りまでひとまとめにしたい人には、この一点だけでもハブ3を選ぶ理由になる。リモコンを減らしたい、AVラック周りをすっきりさせたい、動画視聴の操作も一元化したい。そんなニーズには、ハブ2では届かない。
使い勝手の印象はどう違うか
ハブ2は、設定が終わると静かに働き続ける優秀な裏方である。スマホから家電を動かし、温湿度を確認し、必要なら音声操作を組み合わせる。目立たないが、暮らしの快適さを確実に底上げしてくれる。一方ハブ3は、日常の“触る頻度”まで変えてくる。アプリを開くほどではない小さな操作が、ダイヤルやボタンで軽く済む。その積み重ねは、毎日使うほど効いてくる。
ただし、そこには向き不向きもある。ハブ3は大きくて高価だし、本体操作のありがたみは設置場所に左右される。例えば手の届きにくい場所へ置けば、せっかくの物理操作は活きにくい。逆に、デスク横やソファ横、玄関付近のような“触る前提の場所”に置けば、魅力は一気に立ち上がる。このあたりは、使い方との相性がかなりはっきり出る部分だ。
どちらを選ぶべきか
はじめて買うなら
スマートリモコン初心者なら、まずハブ2の完成度はかなり魅力的だ。価格を抑えながら、温湿度・照度・Matter対応・赤外線家電操作まで揃っている。最初の一台としてのバランスは今でも非常に良い。
すでに使い道が見えているなら
一方で、最初から「本体で触って使いたい」「家族にもわかりやすくしたい」「人感センサー込みで組みたい」「AV機器まで巻き込みたい」と決まっているなら、最初からハブ3を選んだほうが満足度は高い。後から差額分の機能が欲しくなるタイプの製品だからだ。
ハブ2からの買い替えはありか
これはかなり悩ましいが、答えは“使い方次第”である。ハブ2で不満がないなら、急いで買い替える必要はない。だが、物理操作の心地よさ、人感センサー、自宅の状態表示、ストリーミング端末対応のどれかに強く惹かれるなら、ハブ3への移行はしっかり価値がある。とくに、スマートホームを「設定して終わり」ではなく「毎日気持ちよく使う道具」にしたい人ほど、差を感じやすい。
総合評価
SwitchBot ハブ2は、今なお非常に完成度の高いスタンダードモデルだ。価格、サイズ、機能のバランスがよく、スマートリモコンの中心として十分すぎる実力を持つ。無理なく始めたい人にとって、いまだに有力な定番である。
それに対してSwitchBot ハブ3は、スマートホームの便利さをもっと前面に引き出す上位モデルだ。できることが増えただけでなく、操作の楽しさや家族との共有しやすさまで広げてくれる。価格差はあるが、その差は単なるスペック差というより、“暮らしへの入り込み方”の差だと考えたほうがしっくりくる。
堅実に選ぶならハブ2。暮らしの体験ごとアップグレードしたいならハブ3。両者の違いは、まさにそこに尽きる。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。


