SOUNDPEATSより販売された、バランスの取れたリアルサウンドをベースに、さらに臨場感と立体感を追求し、ブランド初の試みである3基のドライバーを贅沢に搭載したフラッグシップモデルの完全ワイヤレスイヤホン【SOUNDPEATS Opera 05】をレビューする。
ハイクラスのイヤホンに使われることが多いバランスド・アーマチュア(BA型)ドライバーを2基、12mmのダイナミックドライバーを1基、計3基のドライバーを搭載したハイブリッド構成。音の表情を感じ取れるきめ細かいサウンドを実現した。
日本オーディオ協会によるハイレゾ認証を取得済みであり、ソニーが開発した高音質コーデックの代表格「LDAC」に対応。ここに、イヤホン専門ブランドとして13年間積み上げてきた経験と7つの特許や23の実用新案件などの独自技術を合わせることで贅沢な音の空間を実現した。
光沢感のある鏡面仕上げと艶消しのマット仕上げを組み合わせることによって、ジュエリーのような魅力を解き放つ、目や指先でも楽しめるイヤホンに仕上げた。ブラックの本体カラーに、イエローゴールドのアクセントが特徴で、傷がつきにくい亜鉛合金を含む5つの素材を使用し、PVDコーティングや真空メッキなどの11の塗装を施している。
Opera 05 | Opera 03 | |
---|---|---|
ドライバー方式 | BA型ドライバー×2 12mmダイナミックドライバー | BA型ドライバー×1 12mmダイナミックドライバー |
カラー | ブラック | ガンメタルグレー |
Bluetoothプロトコル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | SBC、AAC、LDAC |
防塵防水性能 | IPX4 | IPX4 |
最大駆動時間 (イヤホン) | ANC有(無) 7時間(9時間) | ANC有(無) 7時間(9時間) |
最大持続時間 (ケース込) | 33時間 | 33時間 |
フル充電時間 | 1.5時間 | 1.5時間 |
専用アプリ対応OS | iOS 13.0以降、Android 6.0以降 | iOS 13.0以降、Android 6.0以降 |
ホログラム加工を施した化粧箱。
アプリガイド、取扱説明書はフタの裏にある。
同梱物は、【SOUNDPEATS Opera 05】本体、充電用USBケーブル(USB Type-A to USB Type-C)、イヤーピースS/M(イヤホンに装着)/L、アプリガイド、取扱説明書となっている。
充電ケースは銀色をちりばめマットブラック。差し色で金色のラインが入っていて、高級感のあるデザインとなっている。光沢仕上げでないので、指紋が目立なくて嬉しい。見た目だけでなく質感も非常に良い仕上がり。
ケース背面には、USB Type-C充電ポートを備える。残念ながらワイヤレス充電には対応していない。
ケース側面にはベアリングボタンを備える。
ケースの実測重量は45.7g。
イヤホンは、つやのあるブラックにゴールドのラインが施されている。採用されいるカラーと相まって上品で高級感がある。
【SOUNDPEATS Engine 4】とサイズを比較してみたが、少し大きい。
イヤホン片耳の実測重量は7.3g。
金属製のノズルを採用。かなり太い楕円形なのでハマるイヤーピースは少なそう。
独特の筐体デザインを採用し、耳での存在感が大きめ。圧迫感はあまりなく快適に使えた。個人的には【SOUNDPEATS Engine 4】よりは装着感は良かった。
ただし、外側に大きく張り出しており、重量バランスがあまり良い感じはしない。重量もあるので、人によっては長時間使用すると疲れる人もいるだろう。
対応コーデックはSBCとAAC、高音質コーデックのLDACにも対応。今回はLDACコーデックで接続して検証した。
弱ドンシャリで、明るく元気な音。音場が広く、一音一音をしっかり表現している。ハイブリッドらしい情報量の多さを持ちつつ、バランスが崩れていない。
低音はかなり深みがあり、締まりもあって量感も程よい印象。
中音域は癖は少なめ。解像度感は高くしっかりと輪郭をくっきりと表現してくれる。
高音は、程よく強調感があり。艷やかで気持ちよく伸びている。
非常に解像度が高くバランスの良い音。量感のある低音はもちろんのこと、中音域の明瞭感も高い。デュアルドライバーらしい音の厚みを楽しめる。ロックやジャズ、ポップスとジャンルを問わずに気持ちよく再生してくれる。
低遅延モードは搭載しないが、YouTubeやNetflixを見る分には問題はない。
Bluetoothコーデック | ビット数 | サンプリング周波数 | 最大ビットレート | レイテンシ(遅延) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
SBC | 16bit | 48kHz | 328kbps | 220ms(±50ms) | Bluetoothオーディオの標準コーデック。 遅延性は比較的高い。 |
AAC | 16bit | 48kHz | 非公表 | 120ms(±30ms) @128kbps | おもにiPhoneで採用されている高音質コーデック。 遅延性は中程度。 |
aptX | 16bit | 48kHz | 352kbps @ 44.1kHz 384kbps @ 48kHz | 70ms(±10ms) | SBCやAACより高音質・低遅延。 |
aptX LL | 16bit | 48kHz | 40ms未満 | aptXと同等の音質かつもっとも遅延が少ない。 | |
aptX HD | 24bit | 48kHz | 576kbps 620kbps ※Snapdragon 865以降 | 130ms | 24bit / 48kHzに対応した高音質コーデック。 低遅延。 |
aptX Adaptive | 24bit | 96kHz | 420kbps | 50~80ms | 高音質・低遅延・接続安定性を実現したコーデック。 |
LDAC | 24bit | 96kHz | 990kbps | SONYが開発した最大24bit / 96kHzに対応した高音質コーデック。 遅延性は比較的高い。 | |
Samsung Scalable Codec | 24bit | 96kHz | 512kbps | サムスン独自のコーデックで、高音質・接続安定性を実現。 遅延性については非公開。 | |
LHDC | 24bit | 96kHz | 900kbps | 台湾の半導体メーカーSavitechが開発したコーデック。Huaweiによる独自コーデック「HWA」のベースにもなっている。 | |
HWA | 24bit | 96kHz | 900kbps | 50~400ms | Huaweiが開発した高音質・低遅延コーデック。 |
UAT | 24bit | 192kHz | 1.2Mbps | Hiby Music独自のコーデックで24bit / 192kHzの超高音質。 |
音声はクリアにに届が、ノイズもかなり鮮明に相手に届いてしまうよう。風切り音にも弱め。ノイズにはやや弱く、周囲が騒がしいとその音も結構拾う。
音声はややこもり感はありますが、音量は十分。はっきりと声が相手に届いた。ただノイズにはやや弱く、周囲が騒がしいとその音も結構拾う。
専用アプリが提供されており、アプリを使用すると2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント接続、遅延を抑えるゲームモード、ユーザーの聴力に合わせて音の出力をカスタマイズできるアダプティブサウンド設定、プリセットイコライザー、カスタムイコライザー、全てのタッチ操作の無効化オプションなどを利用できる。
操作はタッチパネルで行う。SOUNDPEATSのロゴが記載されているところにタッチセンサーを搭載。感度はちょうど良いくらいで操作にストレスは感じない。
専用アプリを通して操作方法を割り振ることはできない。
基本操作はほぼイヤホンから行うことができるが、曲戻しの操作だけはスマホなど端末側から操作する必要がある。
機能 | 操作 |
---|---|
電源オン | 自動:充電ケースを開く 手動:タッチボタンを約1.5秒長押し |
電源オフ | 自動:イヤホンを充電ケースに入れてフタを閉じる 手動:タッチボタンを約10秒長押し |
再生/一時停止 | 任意側イヤホンのボタンを2回タップ |
音量を下げる | 左側イヤホンのボタンを1回タップ |
音量を上げる | 右側イヤホンのボタンを1回タップ |
曲送り | 右側イヤホンのボタンを約1.5秒長押し |
モード切替 | 左側イヤホンのボタンを約1.5秒長押し |
電話を受ける/切る | 任意側イヤホンのボタンを2回タップ |
受信拒否 | 任意側イヤホンのボタンを約1.5秒長押し |
通話切り替え | (通話中)任意側イヤホンのボタンを約1.5秒長押し |
手動でペアリング | 任意側イヤホンのボタンを約6秒長押し |
音声アシスタントを起動 | 任意側イヤホンのボタンを3回タップ |
イヤホン単体で最大12.5時間、さらに充電ケース併用で最大43時間使用可能。リモートワーク時などは、途中で充電することなく一日中使える。
また、マルチポイントに対応していないので注意が必要。
ハイブリッドらしい明瞭感で、バランスが良くハキハキと鳴る元気で華やかなサウンド。また、他社ハイエンドTWSなみの高級感あるデザインと質感。ロックやポップスがメインの人にはかなり向いている。
ビルドクオリティも非常に高く、15,000円以下で買えるイヤホンには見えない。
マルチポイントや低遅延モードを搭載していないのは残念。
他社のハイエンドほどの金額は出せないが、いい音のTWSを探している方にはおススメ。気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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