エミライは、FIIO Electronicsから、現代のオーディオユーザーの多様なニーズに応えるために開発した、様々なオーディオ機器の機能を備えるデスクトップオーディオデバイス【FIIO R9】を、4月2日に発売する。
「R7」の機能性やコンセプトを踏襲しつつ、音質の更なる向上や拡張性を追求したデスクトップオーディオストリーマー「Rシリーズ」最上位モデル。Android OSの拡張性と、豊富な入出力端子、そして優れたインターフェースを兼ね備え、これまで以上にスマートなリスニング体験を実現。イヤホンやヘッドホンプ、アクティブスピーカーにBluetoothヘッドセットなど、様々な機器と簡単に接続することができ、あらゆるシーンで高いパフォーマンスを発揮。
最高レベルのトランスミッション/デコード/ヘッドホンアンプ/プリアンプ機能を1台に統合し、豊富な入出力と10種類のプレイモードを用意した。Android OS+6.0インチFHDの縦型スクリーンを搭載し、高級感あふれるメタリックなデザインを採用した。
DACには、ESS Technology製「ES9038PRO」2基を左右独立構成で搭載した。これにより132dBという驚異のダイナミックレンジと-122dBというTHD+N特性が実現され、正確でクリア、かつ滑らかなサウンドを楽しめるとする。
ヘッドホンアンプには、信号の増幅時に発生する歪みを効果的に補正する技術を備えたTHX AAA 788+が8チャンネル分搭載。高電圧電源が供給されるこれらのヘッドホンアンプは4ウェイ完全バランス設計となっている。この完全バランス設計により、音の追随性のパフォーマンスが大幅に向上。櫛形ヒートシンクと最適化された回路レイアウトにより熱を効率的に放出し、継続的で安定したハイパワー出力を可能にした。これにより同シリーズのモデル、「R7」の2倍以上の7.3Wという高出力を実現。
オペアンプは「OPA2211」で、可変ゲインと可変電源電圧設計により、5段階のゲインを実現。駆動パワーが異なるイヤフォン、ヘッドホンを使っていても好みのリスニング音量を正確に設定できる。
鏡面仕上げを採用した亜鉛合金構造は、熱伝導率が高く、耐食性に優れている。11段階の研磨加工を経て電気メッキが施されており、高級感と堅牢な耐久性を実現。高密度な亜鉛合金ボディは、耐久性だけでなく、その硬度と安定性により振動による音の悪影響を軽減。さらにボディには指紋やホコリの付着を防ぐ効果のある保護シートが装着されており、様々な状況下でフォルムの美しさを保つ効果がある。
低ノイズ、高効率、長寿命を誇る産業用レベルの新型40W電源が搭載。広範囲の入力電圧(85~305VAC)に対応し幅広い温度範囲(-40℃~85℃)での動作が可能で、定格寿命は50万時間。外部DC電源からの給電を受ける事も可能で、独自のサウンドを提供する高性能リニア電源と組み合わせることも可能。さらに、外部AC電源と組み合わせた場合、ノイズ発生元となるグランドループを解消するグランドリフト機能を有効にすることができる。
オーディオ回路では、アナログ電源とデジタル電源を分離・遮断してクロストークを回避。アナログ部にはELNA電解コンデンサーや12個の低損失メタライズドフィルムコンデンサー、ノイトリック製金メッキプラグなど、高性能部品を採用した。
2,160×1,080ドットの縦長6.0型FHDスクリーンを搭載。さらにAndroid OSを搭載することにより快適で直感的な操作を実現。自由にサードパーティ製のストリーミング音楽やその他のアプリをインストールして使用できるだけでなく、アプリの互換性の問題に煩わされる必要がないとする。
SoCはQualcomm snapdragon 660で、USBコントローラーはXMOS製「XU316」、Bluetooth SoCは「QCC5125」。最大768kHz/32bitまでのPCMとDSD 512のネイティブ再生に対応。MQAのフルデコードもできる。Bluetoothは受信コーデックがSBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC、送信コーデックがSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/LHDCをサポート。メモリ容量は4GB、内蔵ストレージは64GB、最大2TBまで対応するSDカードスロットを搭載。
HDMI形状のポートを装備し、BDプレーヤーなどの映像機器とも連携が可能になった。AVモードとして、PCやゲーム機、BDプレーヤーなどとつないで、AV OUTからモニターに接続し、音声をハイレゾ音源、映像をハイビジョンで楽しめる「AV INモード」、AV OUT経由で外部テレビやモニターに接続できる「AV OUTモード」、テレビやBDプレーヤーなどと接続し、RCA、またはXLR出力で外部のオーディオ機器と連携できる「AV ARCモード」の3種類を搭載。
そのほかデジタル入出力はUSB3.0 Type-C、USB2.0 Type-A、同軸デジタル、光デジタル、Bluetooth、イーサネットを装備。そのほか出力は6.3mmシングルエンド、4.4mmバランス、4ピンXLRバランス、3ピンXLRバランス、RCAライン×2を備える。
操作モードは、音楽ストリーミングサービスを含むさまざまなサードパーティ製アプリが使える「Androidモード」や、ローカルファイルの高音質再生に特化した「PureMusicモード」、iOSデバイスから受信した音声を高音質で楽しめる「AirPlay受信モード」のほか、「USB DACモード」「Bluetooth受信モード」「同軸/光デコードモード」「RoonReadyモード」「AV INモード」「AV ARCモード」を備える。
Androidモード | 音楽ストリーミングサービスを含む、様々なサードパーティ製アプリを楽しめる。 |
PureMusicモード | FIIOが開発した、ローカルファイルの高品質な音楽再生に特化したモード。 |
AirPlay受信モード | iOSデバイスから受信した音声を高音質で楽しめる。 |
USB DACモード | PCやスマートフォン等のDACとして動作することで、音声を高音質で楽しめる。 |
Bluetooth受信モード | 様々なデバイスからBluetooth受信した音声を高音質で楽しめる。 |
同軸/光デコードモード | 同軸/光入力端子から入力されたデジタル信号をデコードして再生。 |
RoonReadyモード | Roonの認証を受けており、優れたネットワークプレイヤーとして動作。 |
AV INモード | ゲーム機、ブルーレイプレイヤー等の機器からのオーディオ入力に対応。 |
AV ARCモード | AV OUTモードで接続したテレビやプロジェクター等から返ってきたオーディオ信号に対応。 |
本体前面の出力切替ノブを捻ることで音声出力モードを簡単に切り替えることができる。また、4つの出力モード毎に音声出力端子や音量調整機能の有効・無効が設定されているため、一度【R9】に接続したケーブルは都度抜き差しする必要はない。
PO+PRE OUT | 前面と背面の音声出力が全て有効となる。音量調整は有効となる。 |
PO | 前面の音声出力のみが有効となる。音量調整は有効となる。 |
PRE OUT | 背面の音声出力のみが有効となる。音量調整は有効となる。 |
LO | 背面の音声出力のみが有効となる。音量調整は無効(最大音量で固定)となる。 |
筐体は設置した際の操作性に優れ、またスペースに余裕がないデスク上にも配置がしやすい、シンプルで無駄のない四角形のデザインを基本としている。目を引く側面のハニカム構造ベントは、効果的に放熱を行うだけでなく、見る人にモダンでクールな印象を与える。また前面のノブを囲むように備え付けられたLEDインジケーターライトは、ユーザーが自由に表示をカスタマイズすることが可能。高級車を想起させるメタリック感のあるデュアルカラーデザインを採用し、フラッグシップにふさわしい特別な質感を表現。
サイズは約115×127×160mm(幅×奥行き×高さ)、重さは2.3kg。リモコンやUSB3.0 Type A to Cケーブルのほか、傾斜付きタイプとフラットタイプの計2種類のスペーサーなどが付属する。
価格はオープンプライス、店頭予想価格は269,940円前後。
デジタル入力 | USB3.0 Type‐C USB2.0 Type‐A RCA同軸 TOS光 Bluetooth イーサネット AV IN |
ヘッドホン出力 | 6.3mm シングルエンドヘッドホン端子 4.4mm バランスヘッドホン端子 4ピンXLR バランスヘッドホン端子 |
アナログ出力 | 3ピンXLR バランスライン出力 RCAライン出力 ×2 |
デジタル出力 | USB3.0 Type-C USB2.0 Type-A RCA同軸 TOS光 Bluetooth イーサネット AV OUT(ARC) |
対応サンプリングレート | USB DACモード:768kHz/32bit、DSD512(Native) ローカル再生 : 384kHz/32bit、DSD256(Native) RCA同軸入力:192kHz/24bit TOS光入力:96KHz/24bit USB出力:768kHz/32bit、DSD512(DoP/D2P/Native) RCA同軸出力: 384kHz/24bit、DSD128 (DoP/DOP) TOS光出力: 192kHz/24bit AV IN: 192kHz/24bit AV OUT: 192kHz/24bit |
MQA | フルデコード対応 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 660 |
DAC | ESS ES9038PRO ×2 |
アンプ回路 | THX AAA-788+ ×8 |
Bluetooth対応コーデック | Bluetooth受信対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX-LL、aptX-HD、aptX-Adaptive、LDAC Bluetooth送信対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDC |
出力(最大) | 7.3W(32Ω / バランスヘッドホン出力 / Ultra highゲイン ) 1.0W(300Ω / バランスヘッドホン出力 / Ultra highゲイン) |
出力インピーダンス | <0.6Ω (バランスヘッドホン出力 / Ultra highゲイン) |
対応インピーダンス | 8〜150Ω(シングルエンド) 8~350Ω(バランス) |
周波数応答 | 20Hz〜80kHz (<0.9dB) |
ノイズフロア | ≤2.7μV(ライン出力 / A-weighted) ≤4μV(ヘッドホン出力 / A-weighted) ≤1.9μV(バランスライン出力 / A-weighted) ≤7.0μV(バランスヘッドホン出力 / A-weighted) |
S/N比 | ≥126dB(ヘッドホン出力 / A-weighted) ≥126dB(バランスヘッドホン出力 / Ultra highゲイン / A-weighted) |
THD+N | ≦0.0002%(1kHz / 32Ω / バランスヘッドホン出力 / Ultra highゲイン) |
操作モード | Android / Pure music / USB DAC / Bluetooth受信 / AirPlay受信 / Roon Ready / 同軸・光デコード / AV IN / AV ARC |
ディスプレイ | 6.0インチ(1080×2160)FHDディスプレイ |
メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 64GB(ユーザー使用可能領域 約46GB) |
拡張ストレージ対応 | SDカードスロット×1(最大2TBまで対応) |
寸法 | 約115x127x160mm |
重量 | 2.3kg |
付属品 | クイックスタートガイド AC電源ケーブル リモコン(RM3) リモコン操作説明書 USB3.0 Type A to Cケーブル スペーサー(フラット) スペーサー(傾斜付き) 両面テープ(スペーサー用) x4 ホコリ防止キャップ microSDカード変換アダプター(製品に取り付け済) 6.3mm to 3.5mm変換アダプター 交換用ヒューズ クリーニングクロス 保護シートx2 (製品に取り付け済) 強化フィルム (製品に取り付け済) |
おすすめ記事
-
EarFun【EarFun Tune Pro】ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリング機能を搭載、ハイレゾ再生にも対応した密閉型ワイヤレスヘッドホン
-
ROSE【DISTANT MOUNTAIN】80年代風クラシックデザインを採用した有線オンイヤーヘッドホン
-
クリエイティブ【Creative Aurvana Ace Mimi】Mimiサウンドパーソナライゼーションによるカスタマイズ オーディオと、LDACオーディオ コーデックに対応したxMEMSドライバー搭載のワイヤレスイヤホン
-
FIIO【FT1Pro】独自開発した95×86mmの大口径平面磁界ドライバーと薄さわずか1μmのダイヤフラムを搭載した開放型ヘッドホン
-
テクニクス【EAH-AZ100】磁性流体ドライバーを搭載し臨場感あふれる豊かな高音質を実現した完全ワイヤレスイヤホン