エミライは、Noble Audioから、初採用となるxMEMS製「Cowell」MEMSドライバーを搭載したハイブリッド構成の完全ワイヤレスイヤホン【FALCON MAX】を、12月29日に発売する。
高域用に新たな音質体験を実現するxMEMS Labs製「Cowell」MEMSドライバーに加えて、低域用に10mm径の大型複合素材ダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド構成を採用。
ドライバーはシリコンウエハーから切り出したシリコン振動板に電圧をかけることで発音させる圧電(ピエゾ)方式のスピーカードライバー。材質の硬さや軽量さを活かすことで、特に高域の再生周波数帯域が広く、歪みが少ないのが特徴。
製造誤差が少ないことから左右の位相特性も優れており、従来製品では難易度が高かった空間表現にも優れているという。また、リンギングが起きにくくインパルスレスポンスにも優れていることから、ドライバー固有の癖が少ないとのこと。
ダイナミックドライバーにはスーパーエンジニアプラスチック由来のスピーカードライバー用材料として定評のある素材をハイブリッドで使用。高い耐熱性と強度、内部損失性をもつポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリウレタン(PU)の複合素材層に、高い弾性率と内部損失性を持つ液晶ポリマー(LCP)をコーティングすることで振動板として理想的な特性を追求した、10mm径「Dual-Layered LCP Driver」を採用。
従来製品に比べて演算性能を2倍に強化しながら20%消費電力を低減させた、最新世代のQualcomm製SoC「QCC5171」(Qualcomm S5 Sound Platform)を搭載。低遅延・高音質を実現する最新オーディオコーデックに対応するほか、FALCONシリーズ最高クラスの高い接続品質と高効率化を実現
「低遅延」「LC3コーデック」「左右独立」「複数人でシェア」「ブロードキャスト」といった新機能を備えたBluetoothオーディオの新しい標準規格である「LE-Audio」規格にも対応。
デュアルコア・240MHzで動作するQualcomm Kalimba DSPオーディオプロセッサーを搭載するほか、デュアルコア・最大80MHzで動作し複数のタスクを同時に処理可能な32ビットCPUを搭載。プログラマブルなので将来的な機能拡張にも対応できるという。
コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive(24/96, Lossless, LowLatency)、LDAC(330kbps, 660kbps, 990kbps, Adaptive)、LC3(LE Audio時)に対応。LDACにNoble Audio製品として初めて対応しているほか、LDACとaptX系コーデックの両方に正式対応する世界で初めての完全ワイヤレスイヤホンでもあるとのこと。
LDAC接続時は、24bit/96kHzまでのハイレゾ音源の再生に対応するほか、接続優先モード、音質優先モードにも対応。通信状況に応じて自動的に最適な動作モードを選択する自動モードにも対応する。
aptX Adaptive使用時時には、24bit/96kHzまでのハイレゾ音源の再生に対応するほか、低遅延が要求されるコンテンツで自動的に遅延を抑えるLow Latencyモード、ロスレスコンテンツ再生時に可逆圧縮でのデータ転送が可能なLosslessモードにも対応する。
QualcommのSnapdragon Soundや、日本オーディオ協会のハイレゾオーディオワイヤレス認証に、Noble Audio製品として初めて対応する予定。
アクティブノイズキャンセリング機能も搭載。ユーザーの体の動きや周囲の環境に応じてリアルタイムでNC効果を動的に変化させ、快適性や音質を向上させる第3世代「Adaptive ANC」を採用。このANCも、ジョン・モールトン氏がANC有効時、ヒアスルー有効時、ANC無効時と、帯域バランスの変化を極力抑えたチューニングにこだわっている。
Noble Audio製品史上最高レベルの外音取り込み品質を目指して、「Full-band ambient mode」を搭載。従来製品よりも広帯域で外音取り込みをすることで、周囲の音がより聞き取りやすくなったという。
付属するウレタン製イヤーピース(S/M/L)は、耳穴の中で適切にフィットする事で、脱落を防ぐとともに、高い遮音性と密閉度を保ち、周囲の騒音を物理的に抑える。イヤーピース表面にはコーティング加工が施され、ウレタン製イヤーピースにありがちな高域の籠りを低減。「MEMSドライバーの性能を十分に発揮させる」という。
Qualcommの最新世代SoC「QCC5171」に加え、内蔵アンテナの位置を最適化することで高い接続安定性を誇るテクノロジー「High Precision Connect Technology」も第4世代へ進化を遂げている。
左右のイヤホンへそれぞれデータを伝送する「TrueWireless Mirroring」テクノロジーに対応。左右で一つのBluetoothアドレスを共有するので、ペアリングをする時には接続元デバイスには1つの接続先として表示され、イヤホンの左右を意識する必要がない。
また、左右イヤホンのロールスワッピング機能にも対応し、バッテリーの片減りを防止。あらゆるスマートフォン・タブレットに対応。
複数のBluetooth機器を登録できるマルチペアリングと、複数デバイスとの同時接続に対応するマルチポイントにも対応。最大2台まで対応する。
音声通話用にはBluetoothコーデックはaptX Voice。32kHzの音声通話品質を提供する。
国際規格基準で「あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない」というIP54対応。
イヤホンの連続音楽再生時間は、ANC OFF&音量60%時で約5.5時間、ANC ON&音量60%時で約4.5時間。充電時間は約1.5時間。急速充電は15分の充電で約1時間の再生が可能。
充電ケースは4回イヤホンを充電可能。ワイヤレス充電にも対応する。
専用アプリも開発中で、マスターゲイン調整、動作モード調整、イコライザー設定、タッチセンサー操作設定なども可能になる予定。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,600円前後。
ジャンル | 完全ワイヤレスイヤホン |
ドライバー構成 | ハイブリッド型(MEMS+DD) |
ドライバー詳細 | xMEMS製 Cowell MEMS Driver 1基 10mm径 Dual-Layered LCP Driver 1基 |
再生周波数帯域 | 20Hz – 48kHz |
SoC | QCC5171 |
接続方式 | Bluetooth |
Bluetooth仕様 | Ver.5.3 |
Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
マルチポイント | 対応(2台まで同時接続) |
マルチペアリング | 対応 |
片耳使用 | 対応 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive(24/96, Lossless, Low Latency), LDAC(330kbps, 660kbps, 990kbps, Adaptive), LC3(LE-Audio時) |
BLE (Bluetooth Low Energy) | 対応 |
連続再生時間 | ANC OFF+音量60%時=約5.5時間 ANC ON+音量60%時=約4.5時間 |
充電時間 | ケース=約2時間以下(USB充電時)、約4時間以下(ワイヤレス充電時) イヤホン本体=約1.5時間 |
通話機能 | 有(aptX Voice、通話時cVcノイズキャンセリング対応) |
音質調整機能 | 有(10BAND EQ) |
アクティブノイズキャンセリング | 有(適応型) |
TrueWireless™ Mirroring | 有 |
外音取り込み機能 | 有(適応型) |
自動電源ON/OFF機能 | 有 |
防水機能(イヤホン本体) | 有(IP54) |
無線充電機能(充電ケース) | 有 |
低遅延(ゲーミング)モード | 有(マルチポイントOFF時) |
バッテリー容量 | イヤホン本体 約50mAh 充電ケース 約600mAh |
イヤホン本体重量 | 約5.5g/個 |
充電ケース重量(イヤホンを含まず) | 約39.5g |
付属品 | 充電ケース/ポーチ/イヤーピース(メモリーフォーム:S/M/L)/充電用USBケーブル/クイックスタートガイド |
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