エミライは、中国に本拠を構えるFIIO Electronicsより、音楽鑑賞用のHiFiモードとゲーム用途のGamingモードを搭載するUSB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「QX11」を10月17日に発売する。カラーは、ダークグリーンとゴールド。カーボンブラックも用意するが、発売時期は未定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29,700円前後。
製品概要
FIIO QX11は、音楽鑑賞向けの本格的なHiFi USB DAC内蔵ヘッドホンアンプと、ゲームプレイ向けのゲーミングサウンドカード機能を1台に融合したポータブルDACアンプである。ESS製ハイエンドDAC「ES9069Q」をデュアル構成で搭載し、最大768kHz/32bit PCMおよびDSD512のネイティブ再生に対応。さらにゲーム専用チューニングを施したGamingモード、AI環境ノイズリダクション機能、デスクトップモードによる高出力駆動などを備え、音楽リスニングからゲーム、ボイスチャットまで幅広い用途を高次元でカバーするモデルとして登場した。発売日は2026年10月17日、市場想定価格は29,700円前後となる。
主な特徴
HiFiとGamingを融合したデュアルモード設計
QX11最大の特徴は、HiFiモードとGamingモードを1つの筐体に統合した点にある。HiFiモードでは768kHz/32bit PCMおよびDSD512のネイティブ再生に対応し、ハイレゾ音源の情報量を余すことなく再現する。一方でGamingモードは48kHz/16bit仕様とし、ゲーム向けに最適化されたサウンドプロファイルや低遅延性、AI ENC機能を活用したボイスチャット性能を実現している。音楽鑑賞用機器とゲーミング向け機器を別々に用意する必要がなく、用途に応じて瞬時に切り替えられることが大きな魅力である。
ES9069QデュアルDACによる高品位サウンド
DAC部にはESS Technology製の2chハイエンドDAC「ES9069Q」を2基搭載する。第4世代32bit HyperStreamアーキテクチャーを採用し、低歪み化と低消費電力化を両立。さらにDAC内部のデジタルノイズ低減にも注力しており、静寂な背景表現と微細な音の描写力を実現する。ポータブル機ながら上位クラスのオーディオ機器に迫る高い音楽再生能力を備えている。
全段TI製オーディオ回路による高出力設計
アナログ回路は全段TI製デバイスで構成される。プリアンプ段にはOPA1692を2基、ヘッドホンアンプ段にはOPA1622を4基並列搭載。低ノイズ・低歪みを実現するとともに高い駆動力を確保している。バランス接続時には最大800mWの高出力を発揮し、多くのヘッドホンを余裕を持って駆動できる設計となっている。
独自のデスクトップモード「D.MODE」
独立給電端子へACアダプターやモバイルバッテリーを接続すると、デスクトップモード(D.MODE)が有効になる。通常モードよりも高い出力性能を引き出すことができ、最大800mWの出力を実現する。コンパクトな筐体ながら据え置きDACアンプに近い駆動力を獲得できる点は、本機の大きな強みといえる。
ゲームジャンル別チューニングを搭載
GamingモードではFPS、ACT、MOBA、MUG(音楽ゲーム)向けの専用サウンドプロファイルを搭載する。足音や銃声の方向、スキル発動音などの重要な音情報を把握しやすくすることで、ゲームプレイにおける状況認識をサポートする。単なるDACアンプにとどまらず、本格的なゲーミングオーディオデバイスとしても活用できる。
AI ENC対応マイク機能
本体にはマイクを内蔵し、さらに3.5mm 4極(CTIA)規格のマイク付きイヤホンやヘッドホンにも対応する。AI ENC(AI環境ノイズリダクション)機能により周囲の雑音を抑制し、音声通話やオンラインゲーム中のボイスチャットでクリアな音声コミュニケーションを実現する。
1.14インチカラー液晶と操作性へのこだわり
QX11は1.14インチのカラーLCDを搭載する。HiFiモードではサンプリングレートやゲイン設定などを表示し、Gamingモードではゲーム向け機能へ素早くアクセス可能。さらにローレット加工を施したジョグダイヤルやショートカットキーを備え、快適な操作性を追求している。
AUTO EQと豊富な拡張性
WEB版およびAndroid版FiiO Controlに対応し、AUTO EQ機能を搭載する。対応するヘッドホンやイヤホンの特性に合わせて自動補正を行えるほか、10バンドEQによる細かな調整も可能である。また3.5mm端子からのSPDIF出力、USB-DDC用途、OTAアップデートなど、拡張性にも優れている。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | FIIO QX11 |
| 製品カテゴリー | USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ |
| USBコントローラー | SPV5068 |
| DAC | ESS ES9069Q ×2 |
| プリアンプ | TI OPA1692 ×2 |
| ヘッドホンアンプ | TI OPA1622 ×4(並列駆動) |
| USB DAC対応 | PCM 768kHz/32bit、DSD512(ネイティブ) |
| Gamingモード対応 | 48kHz/16bit |
| 同軸デジタル出力対応 | 96kHz/24bit |
| UAC対応 | UAC1.0(48kHz/16bit)、UAC2.0(768kHz/32bit、DSD512) |
| ディスプレイ | 1.14インチ LCD |
| ヘッドホン出力 | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス |
| デジタル出力 | SPDIF(3.5mm端子兼用) |
| マイク | 本体内蔵、3.5mm 4極(CTIA)マイク対応、AI ENC搭載 |
| 最大出力(シングルエンド・通常) | 175mW(32Ω) |
| 最大出力(シングルエンド・D.MODE) | 295mW(32Ω) |
| 最大出力(バランス・通常) | 360mW(32Ω) |
| 最大出力(バランス・D.MODE) | 800mW(32Ω) |
| SNR | 126dB以上(A特性) |
| ノイズフロア | シングルエンド:1.8μV未満、バランス:2.2μV未満 |
| THD+N | 0.00043%未満(1kHz/-0dB@32Ω) |
| USB端子 | USB Type-C×2(うち1基は独立給電、最大45W PD充電対応) |
| 音量調整 | 60段階/120段階切替 |
| 対応アプリ | FiiO Control(Android/WEB) |
| AUTO EQ | 対応 |
| カラー | Dark Green、Gold |
| 寸法 | 約64×28.8×13mm |
| 重量 | 約36g |
| 筐体素材 | アルミ合金 |
| 付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、専用レザーケース |
| 販売日 | 2026年10月17日 |
| 価格 | オープン価格(市場想定価格 29,700円前後) |


