FIIO【FT3 32ohm version Black】「FT3」をベースにドライバーを変更し、使い勝手を向上した開放型ヘッドホン

エミライは、FIIO Electronicsから、開放型ヘッドホン「FT3」のバリエーションモデルとして、LCP(液晶ポリマー)とアルミニウムの複合素材による60mm径の大型ダイナミックドライバーを搭載することで、インピーダンスを32Ωへと下げ使い勝手を向上したモデル【FT3 32ohm version Black】と白と黒のカラーリングを採用したカラーバリエーションモデル【FT3 White&Black】を発売した。なお、【FT3 White&Black】は32Ωではなく、「FT3」と同じ350Ω仕様となる。

【FT3 32ohm version】のドライバーには、60mm口径の大型ダイナミックドライバーを搭載。空間の広がりを感じられる音場感と、力強く、深みのある低域を実現。また、この大型ダイナミックドライバーは、軽量かつ高剛性でドライブしやすく、7Hzから40,000Hzの広い帯域を極めて自然に再生する。

音質を保ちながらも振動板の軽量化を図り駆動しやすい特性を実現するためにアルミニウム複合素材の振動板を採用した。LCP(液晶ポリマー)にアルミニウムメッキを施した軽量かつ剛性の高い振動板素材と、アルミニウム素材のセンターキャップを組み合わせた複合素材振動板を新たに搭載。軽量で優秀な過渡応答特性を備えながらも駆動の抵抗を下げ、駆動しやすい低インピーダンス可が可能となった。

非常に強力な磁束を備えたN52グレードのネオジム磁石を搭載。さらに、ネオジム磁石をドライバーユニットの外側と内側に2つ搭載し、非対称型に配置する「内外磁気回路設計」を採用することで、ボイスコイルを駆動する磁束密度を効果的に高めている。この設計により、特に瞬間的に大きなエネルギーが必要になる場合でも、振動版の動きを適切に制御することが可能なった。

ドライバーユニットから発生する背圧をハウジングの外に逃がすことによって、不要な振動を抑え、より広い音場感を実現する開放型を採用。

装着時に、ユニットと耳穴が並行になるように、角度をつけて配置することで、出力される音波を鼓膜まで直接届け、物理的な干渉による高域の損失を低減。音質に悪影響を及ぼすハウジング内の定在波を効果的に抑制する役割も担っている。

ハウジングの背面には、ドライバーから発生する音波を誘導するために設計された音響反射チップを配置。ハウジング内の不要な反射を制御し、理想的な周波数特性を実現したとする。

頭にヘッドホンが適切にフィットするように設計した「3軸可動デザイン」を採用。ヘッドホンの3箇所が独立して可動することによって、どのような頭の形状であっても快適な装着感を実現。また、密閉性が高まることでFT3の音質を最大限に引き出すことが可能という。

ハウジング素材は、高剛性かつ軽量なアルミニウム合金。六方晶系をイメージした独特なデザインを採用しており、「近未来的な印象を与えるだけではなく、ドライバーを可能な限り密閉しないことで、その性能を最大限に引き出す役割も持っている」とのこと。

銀メッキ単結晶芯線を合計392本使用した、長さ約1.5m、太さ23AWGのケーブルが付属。プレーヤー側の端子は交換可能で、3.5mmアンバランスから4.4mmバランスの交換可能なプラグ、3.5mmから6.35mmへの変換アダプター、4.4mmからXLR4ピンに変換するアダプターを同梱する。

装着感と音質の異なる2種類のイヤーパッドが付属。「スエードイヤーパッド」は臨場感や高揚感を感じさせるバランスの取れたサウンド、「プロテインレザーイヤーパッド」は広い音場感や明瞭でディティール豊かなサウンドが特徴という。本革製の専用収納ケースも付属する。

価格はどちらもオープンプライス、店頭予想価格は各53,900円前後。

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@Monoqlo365