V custom VE300BK(HS-VE300BK)
V custom VE300BKは、エレコムのハイクラスゲーミングデバイスシリーズ「ELECOM GAMING V custom」に属するカナル型の有線ゲーミングイヤホンです。FPSで勝敗を左右しやすい足音や位置情報の聞き取りやすさを重視し、独自開発ドライバーによって中音域の再現性と定位感を高めているのが大きな特徴です。さらに、耳への負担を抑えた小型軽量設計、通常掛けと耳掛けを選べる回転機構、MMCX対応の着脱式ケーブルなど、長時間プレイと実用性を意識した作りが採用されています。なお、関連ニュースや販売情報で多く扱われているVE300MBKは、このVE300系に首掛けマイクを同梱した派生モデルです。
特徴
音のチューニングとゲーム向け設計
- FPS向けに最適化された独自ドライバー:VE300系は、ガンシューティング系ゲームで重要になる足音の聞き取りやすさを重視し、周波数特性にこだわった独自開発ドライバーを採用しています。特に敵の足音など重要音が多く含まれる中音域に着目した設計で、索敵に必要な情報をつかみやすくしています。
- “V custom Accurate Driver”搭載:原音に近い正確さを重視した専用ドライバーを採用し、単に派手な音を出すのではなく、ゲーム内の音情報を整理して把握しやすい方向に振ったサウンド設計が特徴です。
- 中音域を強調しつつ全体はフラット寄り:2,000Hz〜5,000Hz付近の重要帯域を意識しながら、全体の音圧はフラットに近いバランスで整えられています。足音だけを不自然に持ち上げるのではなく、空間イメージや定位感も含めて扱いやすい音作りが狙われています。
- 空間イメージと定位感の良さ:FPSでは音の方向感が重要ですが、本機はその点を強く意識したモデルです。左右の位置関係や距離感を把握しやすい方向に設計されているため、競技性の高いタイトルとの相性が良い製品です。
聴き疲れしにくい音質
- PEI振動板によるクリアで角の取れた響き:振動板素材にはスーパーエンプラ素材のPEIを採用しており、中音域は明瞭でありながら、刺激が強すぎない音を目指しています。
- 銃声が刺さりにくいサウンド傾向:音量を上げたときでも、銃声や効果音が耳に刺さりにくいと案内されています。長時間のプレイで疲れにくいことは、競技用イヤホンとして見逃せないポイントです。
- ゲーム以外でも極端に不自然になりにくい設計:ゲーム向けチューニングではあるものの、全体のバランスを崩しすぎない設計思想が見て取れます。勝つための情報量を重視しつつ、日常用途にもある程度なじみやすい方向性です。
装着感と長時間プレイへの配慮
- 耳に沿う丸みのあるハウジング形状:本体は耳の形に沿いやすい、角の少ないデザインを採用しています。装着時の圧迫感や痛みを抑え、集中力を削がないことを重視した設計です。
- 小型軽量で扱いやすい:本体重量は軽く、イヤホン型ならではの取り回しの良さがあります。ヘッドホンの蒸れや重さが苦手なユーザーに向いた方向性です。
- カナル型による高い密着感:耳にしっかりフィットしやすいカナル型を採用しており、音漏れを抑えつつ外音の影響も受けにくく、ゲームへの没入感を高めやすくなっています。
- 4サイズのイヤーピースが付属:S・M・Lに加えてXLも付属しており、耳の大きさに合わせてフィット感を調整しやすい構成です。標準サイズだけでは合わない人にも配慮があります。
装着方法とケーブルまわりの工夫
- 通常掛けと耳掛けの2Way装着:独自の回転機構により、ケーブルを下に垂らす通常掛けと、耳の上を通す耳掛けの両方に対応します。好みやプレイ環境に応じて選べるのは実用的です。
- 装着時の負荷を軽減する回転機構:単なる2Way対応ではなく、耳への負担やケーブルへの無理な力を減らすための設計として回転機構が活かされています。
- MMCX対応の着脱式ケーブル:ケーブルは取り外して交換できるため、断線時のリスクを抑えやすく、長く使いやすい構成です。リケーブル対応を重視するユーザーにも魅力があります。
- 銀コート銅線の撚り線ケーブル:各音域のバランスが良く、PEIドライバーと相性の良い銀コート銅線を採用。さらに撚り線構造により、タッチノイズを抑えつつ柔らかく取り回しやすいケーブルに仕上げられています。
- 約1.5mのケーブル長:ディスプレイやPCとの距離を取りやすい長さで、デスクトップ環境でも使いやすい設定です。
- 収納ポーチ付属:持ち運びや保管に便利な収納ポーチが付属し、日常的な扱いやすさにも配慮されています。
マイク付きモデル VE300MBK の追加要素
- 首掛けマイクを同梱:ニュースリリースや販売情報で多く紹介されているVE300MBKは、イヤホン本体に加えて首掛け型マイクを同梱したモデルです。ボイスチャットや配信、実況用途まで視野に入れた構成になっています。
- フレキシブルネックバンド採用:首掛けマイクはネックバンド部の調整がしやすく、首まわりへの負担を抑えながらフィット感を合わせやすい設計です。
- マイクアームの自由度が高い:マイクアームを柔軟に動かせるため、口元に近い位置へ調整しやすく、集音性を高めやすいのが利点です。
- 高音質・低ノイズのマイクユニット:原音に近いクリアな声を届けやすいとされ、ゲーム内VCだけでなく、配信や通話にも使いやすい仕様です。
- 4極変換ケーブル付属:イヤホン側・マイク側ともに3.5mm 3極プラグで、4極ジャック向けの変換ケーブルも付属します。接続環境に応じて使い分けしやすい構成です。
- ミュート機能あり:付属マイク側にはミュート機能が用意されており、VC利用時の実用性も確保されています。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | V custom VE300BK / VE300MBK |
| 型番 | HS-VE300BK / HS-VE300MBK |
| ブランド | ELECOM GAMING V custom |
| 製品タイプ | 有線カナル型ゲーミングイヤホン |
| 装着方式 | カナル型イヤホンタイプ |
| 接続方式 | ワイヤード(有線) |
| 装着タイプ | 両耳用 |
| インターフェース | φ3.5mm3極ステレオミニプラグ |
| プラグ形状 | ミニプラグ |
| ドライバー | V custom Accurate Driver |
| スピーカー方式 | ダイナミック型(ステレオ) |
| ドライバーユニット | φ10mm |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20,000Hz |
| インピーダンス | 16Ω |
| 最大許容入力 | 5mW |
| ケーブル長 | 約1.5m |
| ケーブル仕様 | MMCX対応着脱式、銀コート銅線、撚り線構造 |
| 装着方法 | 通常掛け / 耳掛け |
| 本体カラー | ブラック |
| 本体外形寸法 | 幅約15mm×奥行約28mm×高さ約18mm |
| 重量 | 約6g |
| ボリューム調整 | なし |
| 付属イヤーピース | S / M / L / XL 各1組、Mは装着済み |
| 付属品 | MMCXケーブル×2本(1本は接続済み)、収納ポーチ |
| 発売時期 | 2024年8月上旬 |
| メーカー希望小売価格 | オープン価格 |
| 直販価格(発売案内時) | 税込12,800円 |
| JANコード(HS-VE300MBK) | 4549550318877 |
VE300MBK付属マイク関連スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 付属マイク | 首掛け型マイク付属 |
| 付属マイク接続 | φ3.5mm3極ステレオミニプラグ |
| 付属マイクケーブル長 | 約1.5m |
| 付属マイクカラー | ブラック |
| 付属マイク重量 | 約30g |
| 付属マイク外形寸法 | ネックバンド長:約375mm |
| マイク方式 | エレクトレットコンデンサー方式 |
| マイクアーム長さ | 約157mm |
| 指向性 | 全指向性 |
| ミュート機能 | あり |
| 変換ケーブル | φ3.5mm3極ステレオミニプラグ×2 – φ3.5mm4極ステレオミニジャック変換ケーブル×1本 |
| 保証期間 | 1年間 |
総合レビュー(強み・弱み・おすすめユーザー・総評)
V custom VE300BK系の魅力は、まず何よりも「ゲームで必要な音をどう聞かせるか」という設計思想がはっきりしていることにあります。ゲーミングオーディオ製品の中には、低音の迫力や派手さを前面に出したものも少なくありませんが、このVE300系はそうした演出よりも、FPSで重要になる足音や位置情報の把握に重心を置いている点が印象的です。中音域、とくに足音などの重要音が集まりやすい帯域に着目した独自ドライバーは、単なる宣伝文句ではなく、製品全体の方向性をよく表しています。敵の接近や移動の気配を少しでも早くつかみたいユーザーにとって、この考え方は非常にわかりやすく、実戦的です。
また、音の作りが競技寄りでありながら、聴き疲れしにくさにも配慮されている点は見逃せません。PEI振動板の採用によって、中音域は明瞭でありながら、刺激が強すぎない響きを狙っているため、銃声や効果音が耳に刺さりにくい構成になっています。FPSを長時間プレイするユーザーにとって、情報量の多さと疲れにくさは両立してほしい要素ですが、本機はそのバランスをかなり意識している製品だといえます。派手なサウンドで一瞬のインパクトを狙うのではなく、数時間単位のプレイでも集中を保ちやすい方向に振っているのは、実用品として好感が持てます。
装着性の面でも、この製品はかなり堅実です。イヤホン本体は小型軽量で、耳に沿いやすい丸みのある形状を採用しており、ヘッドホンのような圧迫感や蒸れが苦手な人には特に相性が良いでしょう。さらに、通常掛けと耳掛けの両方に対応する回転機構は、単なるギミックではなく、装着時の負担軽減やケーブルの取り回し改善にきちんとつながっています。ゲーム中にケーブルが邪魔になりにくく、自分の好みに合わせて装着方法を選べるのは、日々使う道具として大きな利点です。イヤーピースもXLまで含めた4サイズが用意されているため、フィット感を追い込みやすい点も評価できます。
さらに、MMCX対応の着脱式ケーブルを採用していることは、この価格帯ではかなり実用的な強みです。ゲーミングイヤホンは毎日のように抜き差ししたり、デスクまわりで引っかけたりすることが多く、断線リスクは避けにくいものです。その点、本機はケーブル交換が可能で、万一のトラブル時にも本体を丸ごと買い替えずに済む可能性があります。しかも、銀コート銅線の撚り線ケーブルを採用し、タッチノイズや取り回しにも配慮しているため、スペック上の見栄えだけでなく、実際の使い勝手にもつながっています。長く使う前提で選びたい人にとって、この構成はかなり魅力的です。
一方で、弱みもあります。まず、接続は有線の3.5mmミニプラグが前提で、ワイヤレス機能やUSB接続、仮想サラウンドのような多機能性はありません。最近のゲーミングデバイスに慣れている人から見ると、機能面はかなりシンプルです。また、音の方向性がFPS向けに寄っているぶん、重低音の迫力やエンタメ性を最優先するユーザーには、やや地味に感じられる可能性があります。映画や音楽を豪快に楽しみたい人よりも、あくまでゲーム内の情報を正確に拾いたい人向けの製品です。加えて、VE300BKとVE300MBKで構成が異なるため、購入時にマイクの有無をしっかり確認する必要があります。ボイスチャット前提なのにBKを選んでしまうと、想定していた使い方とずれてしまうでしょう。
おすすめできるユーザー像はかなり明確です。まず、Apex Legends、VALORANT、Counter-Strike系、Call of Duty系など、足音や位置把握が勝敗に直結しやすいFPS・タクティカルシューターをよく遊ぶ人には相性が良いはずです。次に、ヘッドホンの重さや蒸れが苦手で、軽くて疲れにくいゲーミングオーディオを探している人にも向いています。さらに、リケーブル対応や装着方法の自由度など、長く使える実用品としての完成度を重視する人にもおすすめしやすい製品です。逆に、ワイヤレスの快適さを最優先する人、派手な低音や多機能性を求める人には、別の選択肢のほうが満足度は高いかもしれません。
総合的に見ると、V custom VE300BK系は、見た目の派手さよりも「勝つために必要な音を、疲れにくく、扱いやすく届ける」ことに価値を置いた、非常に目的のはっきりしたゲーミングイヤホンです。とくにVE300系共通の音作り、装着性、MMCX対応、2Way装着といった要素は、競技性の高いゲームを日常的に遊ぶユーザーにとって説得力があります。マイクが必要ならVE300MBK、不要ならVE300BKという選び分けもしやすく、シリーズとしての設計もわかりやすいです。華やかな多機能モデルとは違う方向ですが、実戦で使いやすい道具を求める人にとっては、かなり筋の良い一台といえるでしょう。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。


