ASUS JAPANは、Hailo-10Hチップセットを搭載し、従来のビジョンAIと生成AIの両方に対応するエッジAIアクセラレーター「ASUS UGen300」シリーズ(全3モデル)およびHailo-8Lチップセット搭載の「ASUS UGen200」を販売した。
製品概要
ASUSが発表した「UGen300」シリーズおよび「UGen200」は、クラウドへデータを送信することなく、PCや組み込み機器のローカル環境でAI推論を実行できるエッジAIアクセラレーターである。フラッグシップのUGen300シリーズはHailo-10Hプロセッサーを搭載し、従来から利用されてきた画像認識や映像解析に加え、LLM(大規模言語モデル)、VLM(視覚言語モデル)、Whisperを活用した音声認識などの生成AIワークロードにも対応する。一方のUGen200はHailo-8Lを採用し、画像認識や物体検出などのビジョンAI用途に特化した高効率モデルとして位置付けられている。いずれも低消費電力とクロスプラットフォーム対応を特長とし、WindowsやLinux環境で手軽にローカルAI環境を構築できる製品群となっている。
UGenシリーズの主な特徴
クラウドに依存しないローカルAI推論を実現
UGen300シリーズは、Hailo-10H AIプロセッサーと専用LPDDR4/LPDDR4Xメモリーを組み合わせることで、画像認識だけでなく生成AI処理にも対応する。最大40TOPS(INT4)の推論性能を実現しながら、標準消費電力はわずか2.5Wに抑えられている。AI処理を端末内で完結できるため、プライバシー保護や通信コスト削減にも貢献する。
USBモデルとM.2モデルを展開
USB Type-C接続の「S-UGEN300-8GLD4-TC」は、PCへ接続するだけでAI処理能力を追加できるプラグアンドプレイ設計を採用する。対して「UGEN300-8GLD4-M2」「UGEN300-2GLD4X-M2」「UGen200-640KSR-M2」はM.2 2280フォームファクターを採用しており、産業用PCや組み込みシステム、自作PCなどへ省スペースで組み込みやすい構成となっている。
幅広いOSと開発環境に対応
対応OSはWindows、Linuxに加え、一部モデルではAndroidもサポートする。さらにTensorFlow、TensorFlow Lite、PyTorch、Keras、ONNXに対応し、150種類以上の事前学習済みモデルを利用できる環境が提供される。これにより、教育用途からPoC、産業用途まで幅広い開発ニーズに対応する。
S-UGEN300-8GLD4-TC
製品概要
S-UGEN300-8GLD4-TCは、USB Type-C接続に対応した外付け型AIアクセラレーターである。PCの内部を改造することなく導入できる点が最大の魅力であり、ノートPCや小型PCでも簡単にローカルAI環境を構築できる。Hailo-10Hと8GB LPDDR4メモリーを搭載し、AI性能は最大40TOPS(INT4)に達する。生成AIや画像認識AIの実行にも対応するため、開発用途から業務利用まで幅広く活用できる製品である。
主な特徴
USB接続による簡単導入
USB 3.1 Gen 2 Type-C接続を採用しており、既存PCへ接続するだけでAIアクセラレーション機能を追加できる。拡張スロットを必要としないため、導入のハードルが低い。
生成AIに対応する高性能アクセラレーター
Hailo-10H AIプロセッサーを搭載し、40TOPS(INT4)および20TOPS(INT8)の推論性能を発揮する。LLMやVLM、音声認識AIなど、近年注目される生成AIアプリケーションの実行にも対応する。
低消費電力設計
標準消費電力は2.5Wであり、高性能ながら発熱を抑えた運用が可能である。常時稼働が求められるエッジAI用途にも適する。
スペック一覧
| 項目 | S-UGEN300-8GLD4-TC |
|---|---|
| 製品名 | ASUS UGen300 USB AI Accelerator 8GB LPDDR4 |
| 型番 | S-UGEN300-8GLD4-TC |
| チップセット | Hailo-10H |
| メモリー | 8GB LPDDR4 |
| AI性能 | 40 TOPS(INT4)、20 TOPS(INT8) |
| 接続方式 | USB 3.1 Gen 2 Type-C(10Gbps) |
| 対応AIモデル | ビジョンモデル、生成AIモデル |
| 対応フレームワーク | TensorFlow、TensorFlow Lite、Keras、PyTorch、ONNX |
| 対応OS | Windows、Linux、Android |
| 対応CPUアーキテクチャ | x86、ARM |
| 標準消費電力 | 2.5W |
| 本体サイズ | 105×50×18mm |
| 重量 | 150g |
| 販売日 | 2026年10月16日 |
| 価格 | 想定売価49,800円前後(税込) |
UGEN300-8GLD4-M2
製品概要
UGEN300-8GLD4-M2は、M.2 Key-M 2280フォームファクターを採用した組み込み向けAIアクセラレーターである。Hailo-10Hと8GB LPDDR4メモリーを搭載し、画像認識から生成AIまで幅広いワークロードへ対応する。小型システムへ組み込みやすく、産業用途やエッジコンピューティング用途との親和性が高い。
主な特徴
コンパクトなM.2モジュール
PCIe 3.0 x4接続およびM.2 Key-M 2280規格を採用しており、限られたスペースでもAI機能を追加できる。
8GB専用メモリー搭載
AI処理専用として8GB LPDDR4を搭載することで、ホストPCのメモリー消費を抑えながらAI推論を効率よく実行する。
クロスプラットフォーム対応
Windows、Linux、Androidに対応し、x86とARMの双方で利用できる。産業機器やSBCなど、多様なプラットフォームへの展開が可能である。
スペック一覧
| 項目 | UGEN300-8GLD4-M2 |
|---|---|
| 製品名 | ASUS UGen300 M2 AI Module 8GB LPDDR4 |
| 型番 | UGEN300-8GLD4-M2 |
| チップセット | Hailo-10H |
| メモリー | 8GB LPDDR4 |
| AI性能 | 40 TOPS(INT4)、20 TOPS(INT8) |
| インターフェース | PCIe 3.0 x4、M.2 Key-M 2280 |
| 対応AIモデル | ビジョンモデル、生成AIモデル |
| 対応フレームワーク | TensorFlow、TensorFlow Lite、Keras、PyTorch、ONNX |
| 対応OS | Windows、Linux、Android |
| 対応CPUアーキテクチャ | x86、ARM |
| 標準消費電力 | 2.5W |
| サイズ | 22×80mm |
| 重量 | 6g |
| 販売日 | 2026年10月16日 |
| 価格 | 想定売価45,980円前後(税込) |
UGEN300-2GLD4X-M2
製品概要
UGEN300-2GLD4X-M2は、UGen300シリーズのエントリー構成に位置付けられるM.2モデルである。AIプロセッサーには上位モデルと同じHailo-10Hを採用しながら、メモリー容量を2GB LPDDR4Xとすることでコストを抑えている。生成AIとビジョンAIへの対応を維持しながら、導入しやすい価格帯を実現している点が特徴だ。
主な特徴
Hailo-10Hによる高い演算性能
メモリー容量は2GBながら、AI演算性能は40TOPS(INT4)に対応する。AIモデルの推論処理を省電力で実現する。
組み込み用途に最適
M.2 Key-M 2280形状を採用しており、産業向け機器やエッジ端末への搭載に適している。
開発環境との高い互換性
各種主要AIフレームワークやWindows、Linux、Android環境に対応し、PoCから実運用まで柔軟に利用できる。
スペック一覧
| 項目 | UGEN300-2GLD4X-M2 |
|---|---|
| 製品名 | ASUS UGen300 M2 AI Module 2GB LPDDR4X |
| 型番 | UGEN300-2GLD4X-M2 |
| チップセット | Hailo-10H |
| メモリー | 2GB LPDDR4X |
| AI性能 | 40 TOPS(INT4)、20 TOPS(INT8) |
| インターフェース | PCIe 3.0 x4、M.2 Key-M 2280 |
| 対応AIモデル | ビジョンモデル、生成AIモデル |
| 対応フレームワーク | TensorFlow、TensorFlow Lite、Keras、PyTorch、ONNX |
| 対応OS | Windows、Linux、Android |
| 対応CPUアーキテクチャ | x86、ARM |
| 標準消費電力 | 2.5W |
| サイズ | 22×80mm |
| 重量 | 6g |
| 販売日 | 2026年10月16日 |
| 価格 | 想定売価29,980円前後(税込) |
UGen200-640KSR-M2
製品概要
UGen200-640KSR-M2は、Hailo-8Lを搭載するビジョンAI向けエッジAIアクセラレーターである。UGen300シリーズのような生成AI向け製品とは異なり、物体検出や画像分類、OCRなどの画像解析用途へ最適化されている。低価格かつ超低消費電力を実現しており、エッジAI導入の第一歩として魅力的な製品に仕上がっている。
主な特徴
13TOPSのビジョンAI性能
Hailo-8Lにより最大13TOPS(INT8)の推論性能を実現する。監視カメラや画像分析システムなどへ適した性能を備える。
わずか1.5Wの低消費電力
標準消費電力は1.5Wと非常に低く、ファンレス設計やバッテリー駆動システムとの相性も良好である。
150種類以上の学習済みモデルを利用可能
画像認識向けの事前学習済みモデルが利用でき、開発や検証作業を効率化できる。
スペック一覧
| 項目 | UGen200-640KSR-M2 |
|---|---|
| 製品名 | ASUS UGen200 M2 (B+M) AI Module |
| 型番 | UGen200-640KSR-M2 |
| チップセット | Hailo-8L |
| AI性能 | 13 TOPS(INT8) |
| インターフェース | PCIe 3.0 x2、M.2 2280 Key B+M |
| 対応AIモデル | ビジョンモデル |
| 対応フレームワーク | TensorFlow、TensorFlow Lite、Keras、PyTorch、ONNX |
| 対応OS | Windows、Linux |
| 対応CPUアーキテクチャ | x86、ARM |
| 標準消費電力 | 1.5W |
| サイズ | 22×80mm |
| 重量 | 6g |
| 販売日 | 2026年10月16日 |
| 価格 | 想定売価24,980円前後(税込) |


