キヤノン【EOS R1】新開発のエンジンシステムにより高性能AF・高画質と高信頼性を両立、「EOS Rシステム」初のフラッグシップフルサイズミラーレスカメラ

キヤノンは、新開発の映像エンジンシステム「Accelerated Capture」を搭載した「EOS Rシステム」初のフラッグシップモデルのフルサイズミラーレスカメラ【EOS R1】を、11月より発売する。

2020年2月発売の「EOS-1D X Mark III」の高信頼性・高耐久性を継承しながら、高い撮影性能を兼ね備えたフルサイズミラーレスカメラ。映像エンジン「DIGIC X」に加え、新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」と裏面照射積層CMOSセンサーの組み合わせによる新たな映像エンジンシステム「Accelerated Capture」やディープラーニング技術の活用により、フラッグシップ機として求められる静止画・動画性能を実現し、プロの高いニーズに応える。

デュアルピクセルCMOS AF初となるクロスAFに対応することで、被写体の模様や障害物の影響を抑えて被写体を捉えることができ、安定した撮影を実現。また、新開発の映像エンジンシステム「Accelerated Capture」とディープラーニング技術の融合による、被写体を追い続けるための強化されたトラッキング性能、サッカーのシュートなどの特定のアクションを認識し素早くAFフレームを合わせる「アクション優先」機能、「EOS R3」から進化した視線入力AFなどを活用することで、素早くフォーカスを合わせ、狙った被写体を粘り強く追尾することができる。

電子シャッター時、最高約40コマ/秒を達成しながら、「EOS-1D X Mark III」のメカシャッターと同等レベルにローリングシャッター歪みを低減している。また、「プリ連続撮影」機能を搭載することで、シャッターボタンを押したタイミングから最大約20コマ分遡って連続撮影することが可能。

新開発の有効画素数最大約2,420万画素のフルサイズ裏面照射積層CMOSセンサーを採用し、常用ISO感度100～102400(静止画撮影時)をカバーすることで、明るい屋外でのスポーツ撮影から夜間の報道撮影までさまざまなシーンでの高画質な撮影が可能。また、「カメラ内アップスケーリング」機能では、アプリケーションなどを介することなく、最大約9,600万画素の画像をカメラ内で生成し、トリミングをしたい場合などでも活用できる。

動画撮影では、フルサイズ画角での6K/60PのRAW動画や、4K/120PのMP4動画記録をカメラ内部記録で実現。動画撮影中の静止画記録にも対応し、動画撮影を停止せずに最高約10コマ/秒の連続撮影が可能。動画撮影時常用ISO32000を達成しており、暗いシーンでの撮影にも対応する。

新開発した電子ビューファインダーには、0.64型OLEDを搭載しており、「EOS」シリーズ最多となる約944万ドット、ファインダー倍率約0.9倍、「EOS」シリーズ最高輝度を達成。リフレッシュレートは最高119.88fpsで、滑らかな視野とともに、光学ファインダーに迫る「見え」を実現している。

ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載。背面モニターは、タッチ操作対応の3.2型(約210万ドット)バリアングル液晶を採用。メモリーカードスロットは、デュアルCFexpress Type-Bスロットをミラーレス機の「EOS」で初めて搭載しており、約2,420万画素の静止画の最高約40コマ/秒の連続撮影におけるバースト枚数の確保に加え、6K RAW動画の内部記録も可能。2つのカードスロットを活用し、静止画/動画の振り分けや、動画のメイン/Proxy記録、同一書き込みなども可能。

通信機能では、「EOS」シリーズ初となるWi-Fi 6Eや2.5ギガビットLANに対応。本体は「EOS-1D X」シリーズと同等の防じん・防滴性能を備えるほか、マグネシウム合金を外装に採用することで高い堅牢性を実現している。

バッテリーには、大容量リチウムイオンバッテリー「LP-E19」を採用し、静止画撮影可能枚数約1330枚を実現(モニター撮影、省電力優先設定、新品・フル充電の「LP-E19」使用時。23度の環境下。CIPA規格準拠)。

サイズは約157.6×87.3×149.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,115g(バッテリー、カード1を含む)/約920g(本体のみ)。

店頭予想価格は1,089,000円。