EDIFIER MR5
Edifier MR5 は、5インチウーファー+3.75インチミッド+1インチツイーターの3ウェイ構成、最大110W出力、Hi‑Res/LDAC対応、豊富な入出力(XLR/TRS/RCA/AUX)を備えた本格モニタースピーカーです。
スタジオモニターとしての精密性と、リスニング用途の楽しさを両立した高性能モデルです。
製品概要
EDIFIER MR5は、音楽制作や映像編集といったクリエイティブ用途を意識しながら、日常の音楽鑑賞や動画視聴にも使いやすく仕上げられた2.0chのアクティブモニタースピーカーです。3ウェイ構成と総合110Wの余裕ある出力を採用し、46Hzから40kHzまでの広い再生周波数帯域をカバーすることで、低域から高域までのつながりを自然に保ちながら、細かなニュアンスまで見通しよく再現できるのが大きな持ち味です。Bluetooth 6.0とLDAC、有線のバランス入力やAUX入力にも対応しており、制作環境でもリビングでも扱いやすい、シリーズ上位らしい多用途性を備えた一台です。
特徴
音の土台をしっかり支える3ウェイ設計
- 3つのユニットを使い分ける構成:低域用5インチウーファー、中域用3.75インチミッドレンジ、高域用1インチシルクドームツイーターを組み合わせた3ウェイ構成を採用しています。帯域ごとに役割を分担することで、音の混濁を抑えやすく、ボーカルの輪郭、伴奏の厚み、シンバルの伸びといった要素を整理して聴き取りやすくします。
- 帯域のつながりを意識したアクティブクロスオーバー:3ウェイアクティブクロスオーバーにより、低域・中域・高域の受け持ちを明確化しています。音が一か所に固まらず、情報量が多い楽曲でも各パートの位置関係を把握しやすいのが利点です。
- 原音確認に向いたフラット志向:過度に味付けをしたサウンドではなく、全体としてフラットレスポンスを重視した設計です。録音やミックス時に必要な、音のバランス確認がしやすい方向性にまとめられています。
サイズ感以上の低域を狙った独自の音響アプローチ
- 下向きウーファーを用いた音響構造:見た目は比較的すっきりしたフロントデザインですが、低域再生には下向き配置のウーファーを活用する構造が採用されています。限られた筐体サイズの中でも低域の量感を確保しやすく、一般的なデスクトップスピーカーより余裕のある鳴り方につながっています。
- 量感だけでなく厚みも出せる低音表現:単に低い音が出るだけでなく、映画や配信、ポップス、打ち込み系サウンドなどで土台の厚みを感じやすいのが特徴です。小型スピーカーでは物足りなくなりやすい中低域の存在感を補いやすい設計です。
- 中規模空間にも対応しやすい出力余裕:近距離のデスクトップ用途だけでなく、一般的なリビングでも使いやすい音圧を確保しています。音量を上げても窮屈になりにくく、スピーカーの余力を感じやすいタイプです。
高域表現を整える設計とハイレゾ対応
- シルクドームツイーターを採用:高域用には1インチのシルクドームツイーターを搭載しています。硬さだけを強調せず、聴きやすさと繊細さの両立を狙いやすいユニットです。
- ディンプル加工ウェーブガイド:ツイーター周辺にはディンプル加工されたウェーブガイドを採用し、伸びやかでフラットな高域再生を狙っています。高域の散り方や見通しの良さに配慮された設計で、細かなニュアンス表現に効いてきます。
- 有線・無線の両方でハイレゾ対応:有線ではHi-Res Audio認証、無線ではHi-Res Audio Wireless認証を取得しています。LDAC対応により、ワイヤレス再生でも高品位な音源を活かしやすく、モニター用途だけでなくリスニング用途でも魅力を感じやすい仕様です。
制作環境を意識した接続性
- XLRとTRSのバランス入力に対応:オーディオインターフェースやミキサーとの接続で使いやすいXLR入力と6.35mm TRS入力を搭載しています。ホームスタジオや動画編集環境で扱いやすく、シリーズ上位機らしい本格志向を感じさせます。
- 日常用途にも向くアナログ入力:アンバランスRCA入力や前面AUX入力も備えており、PC周辺機器、ポータブルプレーヤー、ゲーム機など幅広い機器をつなぎやすい構成です。
- Bluetooth 6.0とLDAC対応:スマートフォンやタブレットからのワイヤレス再生にも対応し、LDACとSBCをサポートします。制作機材だけでなく、普段の音楽再生にもなじみやすい柔軟さがあります。
調整機能とアプリ連携による使いこなしやすさ
- 背面の高域・低域調整ノブ:背面には高域と低域の音質調整ノブを搭載しています。部屋の響きや設置場所、好みに合わせて追い込みやすく、導入直後でも比較的扱いやすいのが魅力です。
- 専用アプリでさらに細かく調整可能:アプリ連携により、EQの切り替えやカスタム調整、左右チャンネル設定などの機能が利用できます。デスクトップ環境や設置条件に応じて追い込みたい人に向く拡張性があります。
- 設置環境に合わせた補正機能:壁際や部屋の角、机上設置など、置き場所で変化しやすい低域のふくらみや反射を抑えるための調整機能が用意されています。導入のハードルを下げつつ、まとまりのよい音を作りやすくしています。
モニター用途と普段使いを両立しやすい操作性
- 前面ノブで電源・音量操作が可能:前面に電源兼ボリュームノブを備えており、日常的な使い勝手に配慮されています。PC用スピーカーとしても扱いやすく、作業中の音量調整がしやすい構成です。
- ヘッドホン出力を前面に装備:前面には3.5mmのヘッドホン出力も搭載しています。夜間の使用や個人作業時に切り替えやすく、机上での実用性を高めています。
- モニター一辺倒ではないバランス感:制作向けの精度を持ちながら、リスニングでも楽しめるような調整幅を備えている点がこの機種の個性です。仕事用と趣味用を一台でまとめたいユーザーに向きます。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | EDIFIER MR5 |
| 国内型番 | ED-MR5-BK / ED-MR5-WH |
| カラー | ブラック / ホワイト |
| スピーカータイプ | 2.0ch アクティブモニタースピーカーシステム |
| スピーカー構成 | 3Way |
| アンプ方式 | トライアンプ駆動 / Class-Dアンプ |
| 総合出力 | 110W RMS |
| 高域出力 | 10W + 10W |
| 中域出力 | 15W + 15W |
| 低域出力 | 30W + 30W |
| 最大音圧レベル | 101dB(@1m) |
| 再生周波数帯域 | 46Hz~40kHz |
| クロスオーバー周波数 | 155Hz / 2600Hz |
| S/N比 | 85dB(A)以上 |
| ノイズレベル | 25dB(A)以下 |
| 高域ユニット | 1インチ(約25mm~26mm)シルクドームツイーター |
| 中域ユニット | 3.75インチ(約95mm~112mm)ミッドレンジドライバー |
| 低域ユニット | 5インチ(約126mm~127mm)ウーファー |
| 対応入力 | Bluetooth、XLR、6.35mm TRS、RCA、AUX(3.5mmステレオミニ) |
| ヘッドホン出力 | 3.5mmステレオミニ |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.0 |
| Bluetoothプロファイル | A2DP / AVRCP |
| 対応コーデック | SBC / LDAC |
| Bluetooth通信距離 | 約10m |
| ハイレゾ認証 | Hi-Res Audio / Hi-Res Audio Wireless |
| 対応解像度 | 24bit / 96kHz |
| 入力感度 XLR | 1228 ± 50mV |
| 入力感度 TRS | 1228 ± 50mV |
| 入力感度 RCA | 700 ± 50mV |
| 入力感度 AUX | 600 ± 50mV |
| 入力感度 Bluetooth | 600 ± 50mFFS |
| 電源 | 100-240V ~ 50/60Hz 700mA |
| 外形寸法(アクティブ側) | 159 × 264 × 280mm(幅 × 高さ × 奥行) |
| 外形寸法(パッシブ側) | 159 × 264 × 257mm(幅 × 高さ × 奥行) |
| 質量 | 10.38kg |
| 発売日 | 2025年7月18日 |
| 付属品 | 専用電源ケーブル、スピーカーケーブル、3.5mmステレオミニ-RCAオーディオケーブル、3.5mmステレオミニオーディオケーブル |
| 保証期間 | 1年 |
総合評価とレビュー
強み・弱み・おすすめユーザー・総評
MR5のいちばん大きな魅力は、4万円前後という価格帯で、単なる“音がいいPCスピーカー”ではなく、制作にも鑑賞にも踏み込める設計をかなり本気で持ち込んでいる点にあります。見た目は比較的すっきりしていますが、中身は3ウェイ構成、しかも帯域ごとにアンプを割り当てたトライアンプ駆動です。この価格帯では2ウェイ構成が主流で、音のまとまりや明快さはあっても、中域の見通しや低域の余裕感にどこか限界が出やすいものです。MR5はそこを一段押し広げていて、ボーカル、伴奏、リズム隊が混み合う楽曲でも、それぞれの存在感が比較的きれいに並びやすい。制作寄りのモデルとして見たとき、まずこの帯域分離の良さが価値になりますし、一般のリスナーにとっても「音がごちゃっとしにくい」という分かりやすいメリットにつながっています。
低域の作り方も、この製品の個性を決める重要な部分です。小型アクティブスピーカーは、机の上で使いやすい反面、どうしても低音の量感が不足したり、逆に無理に持ち上げて膨らんだ印象になったりしがちです。MR5は独自の音響構造によって、見た目以上に厚みのある低域を狙っているのが特徴で、実際にスペック上も46Hzまで伸びています。これによって、ベースラインやキックの土台が細くなりにくく、ポップス、ロック、エレクトロ系、映画の効果音などで、音のスケール感をきちんと出しやすい。デスクトップ用スピーカーからの買い替えでは、この低域の“余裕”がかなり印象的に映るはずです。しかも、ただ重いだけではなく、中域との分離感をある程度保ちながら量感を出しているので、聴き疲れしにくい方向にまとめられている点も好印象です。
一方で、弱みがまったくないわけではありません。まず、MR5は手軽なPCスピーカー感覚で置ける製品ではありません。幅159mm、高さ264mm、奥行280mm前後というサイズに加え、ペアで10.38kgの重量があります。机が小さい環境では置き場所に悩みやすく、モニターやキーボードとの距離感も調整が必要になります。省スペース性を最優先する人にとっては、導入の時点でハードルがあるモデルです。また、低域がしっかり出るぶん、壁際やコーナーに近い設置では部屋の影響を受けやすく、置き方次第で少し膨らんだ印象になりやすい可能性もあります。補正機能やEQは用意されていますが、置くだけで常に理想的な音になるタイプではなく、ある程度の調整意識があったほうが本領を発揮しやすい製品です。
接続面ではかなり優秀です。XLRとTRSのバランス入力を備えているため、オーディオインターフェースやミキサーと組み合わせやすく、宅録や動画編集、配信環境にもすんなり組み込めます。さらにRCA、AUX、Bluetoothまで揃えているので、仕事用と普段使いを一台で兼ねたい人にも扱いやすい。ここがMR5の巧みなところで、モニタースピーカーらしい真面目さを保ちながら、一般ユーザーが感じやすい不便さを減らしています。Bluetooth 6.0に加えてLDAC対応という点も、ワイヤレス再生を軽視していない証拠です。音楽制作だけを考えるなら有線中心になるとしても、オフの時間にスマートフォンから気軽に高音質再生できるのは、実際の満足度にかなり効いてきます。
ただし、接続の幅が広い一方で、USBオーディオのようなデジタル入力を搭載していない点は、ユーザーによっては弱みに映ります。PCとシンプルにUSB一本でつなぎたい人よりも、すでにDACやオーディオインターフェースを持っている人、あるいは今後そうした機器を組み合わせていきたい人のほうが相性はいいでしょう。言い換えれば、MR5は“全部入りの家電的スピーカー”というより、“音の入り口をある程度理解している人ほどおいしい”製品です。それでもAUXやBluetoothがあるので、敷居が極端に高いわけではありません。初心者でも導入はできますが、真価を引き出せるのは一歩踏み込んで音に興味を持った人、という印象です。
おすすめしたいユーザー像はかなり明確です。第一に、これからDTMや動画編集、配信、簡易的なミックス確認などを始めたい人。高額な業務用モニターにいきなり手を出すのは不安だけれど、量販店向けの一般スピーカーでは物足りない、という層には非常に刺さります。第二に、PC作業用スピーカーをワンランク上げたい人です。BGM再生だけでなく、映画、ライブ映像、ゲーム、配信視聴まで一台でしっかり楽しみたいなら、MR5は価格以上のスケール感を返してくれる可能性があります。第三に、スマートフォンのワイヤレス再生も、制作機材との有線接続もどちらも使いたい人。用途を一つに縛らず、仕事と趣味の境界をまたいで使える柔軟さは、このクラスではかなり魅力的です。
総合的に見ると、MR5は“モニターらしさ”と“日常での気持ちよさ”のバランスをうまく取った意欲作です。純然たるスタジオ専用機のような厳格さだけを求めるなら、さらに上位の選択肢もありますが、この価格帯でここまで出力、接続性、帯域分離、低域の厚み、無線対応をまとめ上げた点は評価しやすいところです。置き場所や調整には多少気を使うものの、その手間に対して返ってくる音の情報量と満足感は大きい。初めて“ちゃんとしたスピーカー”に進みたい人にも、すでに入門機を使っていて次の一台を探している人にも、十分検討に値する完成度を持ったモデルと言えます。価格重視のエントリー機から一歩先へ進みたいユーザーにとって、MR5はかなり有力な選択肢です。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。
