OneOdio Studio Max 2 の製品概要
OneOdio Studio Max 2は、DJやDTM、楽器演奏、日常のリスニングまでを1台で横断できるワイヤレスDJヘッドホンだ。最大の魅力は、専用M2トランスミッターを使った9msの超低遅延ワイヤレス接続にあり、これまで有線が前提になりやすかったモニタリング用途に、より自由な取り回しを持ち込んだ点が大きい。45mmダイナミックドライバーによる広帯域再生、LDAC対応、Hi-Res AudioとHi-Res Audio Wirelessの両認証、さらに最大120時間の長時間再生を備え、制作機材としての実用性と普段使いの利便性を高いレベルで両立したモデルである。KSHMRとの共同開発モデルとして音作りにも個性が与えられており、単なる話題性にとどまらず、接続性・機動力・拡張性まで含めて現代的に仕上げられた意欲作だ。
特徴
超低遅延ワイヤレスという製品コンセプト
- 9msの超低遅延: 専用のM2トランスミッターと独自技術RapidWill+ 3.0を組み合わせることで、9msという非常に短い遅延を実現している。DJプレイ、DAWでのモニタリング、ギターやベースの演奏確認、動画視聴やゲームまで、音と動作のズレを抑えたい場面で強みを発揮する。
- 2.4GHz専用伝送の実用性: 一般的なBluetooth接続とは別系統の2.4GHz伝送を備えることで、低遅延が必要な用途にきちんと応える構成になっている。ワイヤレスでありながら、ケーブルの煩わしさを減らしつつリアルタイム性を優先できるのが大きい。
- 制作と演奏に向く設計: ただ音楽を聴くだけでなく、音を確認しながら作る、弾く、操作するといった実践的な行為を前提に設計されている。ワイヤレス機でありながら、機材としての立ち位置を明確に打ち出している点が特徴だ。
音質まわりの完成度
- 45mmダイナミックドライバー搭載: 大口径45mmドライバーを採用し、低域の量感と全体のエネルギー感を確保しながら、モニタリング用途にも配慮した再生を目指している。サイズだけでなく、製品全体としてのチューニングに重点が置かれている。
- 20Hz〜40kHzの広帯域再生: 可聴帯域を大きく超える高域までカバーする仕様で、ハイレゾ音源との親和性も高い。細かな倍音表現や空気感の再現を重視するユーザーにとっても魅力がある。
- Hi-Res Audio二重認証: 有線でのHi-Res Audioに加え、無線でのHi-Res Audio Wirelessにも対応する。ワイヤレスと有線の両方で高音質志向を貫いている点は、この価格帯ではかなり訴求力が高い。
- LDAC対応: Bluetooth接続時にはLDACに対応し、高ビットレートでのワイヤレス再生が可能だ。普段の音楽鑑賞でも、圧縮の粗さを抑えたリッチな再生を狙いやすい。
4つの接続モードによる汎用性
- M2ワイヤレス接続: 低遅延が必要な場面向けの主力モードで、DJや演奏、制作時のモニタリングに向く。Studio Max 2を象徴する機能でもある。
- Bluetooth 6.0接続: スマートフォン、タブレット、PCなどと手軽につなげられ、日常使いに向く。高音質と利便性のバランスを取りやすいモードだ。
- 6.35mm有線接続: ミキサー、オーディオインターフェース、DJ機材などとの接続を想定した仕様で、現場機材との親和性が高い。変換の手間を減らしやすいのも利点だ。
- 3.5mm有線接続: ノートPCやタブレット、スマートフォンなど、身近な機器と接続しやすい。バッテリーがなくてもパッシブで使えるため、保険としても優秀である。
DJ・制作用途を意識した物理設計
- デュアルジャック構造: 本体側に3.5mmと6.35mmの両端子を備え、機材側に合わせた接続がしやすい。変換アダプター頼みになりすぎない構成は、実用面での安心感がある。
- 180度回転イヤーカップ: 片耳モニタリングに対応しやすく、DJ用途での使い勝手を高めている。制作時にも、片耳で音を確認しながら周囲の音を聴くといった運用に向く。
- 折りたたみ対応: 大柄なヘッドホンながら収納性にも配慮されており、移動時の取り回しを改善している。付属ケースと合わせて、持ち運び前提でも扱いやすい。
- EVAハードケース付属: 収納ケースがしっかりしており、機材として持ち出す際の安心感が高い。ケーブルやトランスミッターをまとめて管理しやすいのも便利だ。
長時間運用を支えるバッテリー性能
- 最大120時間再生: Bluetoothモードで最大120時間という長時間駆動に対応し、頻繁な充電を避けたいユーザーに向いている。普段使いでも、制作用途でも、電池残量を気にする回数を大きく減らせる。
- ULLモードでも長時間: 超低遅延モードでも最大60時間の使用が可能で、特殊機能搭載モデルとしてはかなり余裕のあるスタミナを持つ。機能を使うほど電池が極端に短くなる製品ではない点が好印象だ。
- 急速充電対応: 短時間の充電で長く使える設計が取り入れられており、5分の充電で約9時間の再生に対応する。忙しい日常でも実用性が高い。
アプリ連携による拡張性
- 専用アプリ対応: OneOdio APPから音質や動作設定を調整できる。ハードだけで完結しない現代的な使い方にしっかり対応している。
- EQカスタマイズ: プリセット切り替えに加え、用途や好みに応じた音作りができる。音楽鑑賞寄りにも、モニタリング寄りにも寄せやすいのは強みだ。
- マルチポイント対応: 2台の機器に同時接続できるため、PCとスマートフォンを行き来するような日常環境でも使いやすい。制作と連絡、仕事と私用が混ざる場面で便利さが際立つ。
- 細かな設定項目: 左右バランス調整、最高音量制限、自動電源オフ、ヘッドホン検索機能など、日常使用まで視野に入れた設定がそろっている。道具としての完成度を底上げしている要素だ。
KSHMR共同開発モデルとしての個性
- 共同開発の意味合い: 著名アーティストの名を冠しただけのコラボではなく、音の方向性や製品コンセプトに制作現場の視点を持ち込んだモデルとして位置づけられている。ブランド訴求だけでは終わっていない点に価値がある。
- サウンドパック特典: 製品登録によってKSHMRのサウンドパックが入手できる特典も用意されている。制作志向のユーザーにとっては、周辺体験まで含めた魅力がある。
- 限定サイン入りエディション: 世界限定1,000台のサイン入り版も存在し、コレクターズアイテムとしての性格も併せ持つ。機能性だけでなく所有欲にも訴える展開だ。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | OneOdio Studio Max 2 |
| 型番 | SX2 |
| タイプ | ヘッドホン |
| 構造 | 密閉型 |
| 装着方式 | オーバーヘッド |
| 装着スタイル | オーバーイヤー |
| 駆動方式 | ダイナミック型 |
| ドライバーサイズ | 45mm |
| ドライバー素材・磁気回路 | 日本製PET振動板、ネオジムマグネット |
| 周波数特性 | 20Hz〜40kHz |
| インピーダンス | 34Ω |
| 感度 | 98dB ± 3dB |
| 最大音圧 | 118dB |
| マイク感度 | -42dB ± 3dB |
| 接続タイプ | ワイヤレス・有線 |
| 接続モード | M2トランスミッター(2.4GHz超低遅延)、Bluetooth、3.5mm有線、6.35mm有線 |
| Bluetoothバージョン | Ver.6.0 |
| 対応コーデック | LDAC / AAC / SBC |
| 低遅延性能 | 9ms(M2トランスミッター使用時) |
| ワイヤレス帯域 | 2.4GHz帯無線、Bluetooth |
| 動作周波数 | 2402MHz〜2480MHz |
| ワイヤレス範囲 | 10m以上 |
| マルチポイント | 対応 |
| ハイレゾ認証 | Hi-Res Audio、Hi-Res Audio Wireless |
| 音質調整 | 対応(専用アプリEQ調整) |
| 折りたたみ | 対応 |
| イヤーカップ可動 | 180度回転対応 |
| 本体操作 | ボタン式 |
| コード長 | 1.2m(ストレートケーブル) / 3m(カールケーブル) |
| プラグ形状 | 標準プラグ / ミニプラグ |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 本体バッテリー | 1000mAh、3.7V、3.7Wh、リチウムイオンポリマー |
| 本体連続再生時間 | 最大120時間(Bluetoothモード) |
| ULLモード連続使用時間 | 最大60時間 |
| M2トランスミッター駆動時間 | 60時間以上 |
| 充電時間 | 2.5時間以内 |
| 急速充電 | 5分充電で約9時間再生 |
| 充電入力 | 5V / 800mA |
| M2トランスミッター入力 | USB-Cデジタル入力、3.5mmアナログ入力 |
| 重量 | 330g |
| カラー | ブラック系 |
| 付属品 | ヘッドホン本体、M2トランスミッター、3.5mm-6.35mmカールオーディオケーブル、3.5mm-3.5mmストレートオーディオケーブル、6.35mm変換アダプター、USB Type-C充電ケーブル、EVAキャリングケース、ユーザーマニュアル |
| 発売日 | 2026年5月11日 |
| 価格 | 27,980円(税込) |
| 限定版価格 | 29,980円(税込) |
総合評価とレビュー
OneOdio Studio Max 2の価値は、単純に「音がいいヘッドホン」かどうかだけでは測れない。むしろ本機の本質は、音楽制作やDJ、楽器演奏、映像視聴、普段のワイヤレスリスニングという、これまで別々の製品に任せがちだった役割をかなり高い水準で束ねているところにある。とくに9msという超低遅延ワイヤレスは、この製品をただのBluetoothヘッドホンとは別の地平に押し上げている。ケーブルを引きずらずに動ける自由と、リアルタイム性が求められる作業への対応力を同時に手にできるのは、想像以上に快適だ。作業机の前に座っている時間だけでなく、立ち上がって楽器を持ったり、機材の前後を移動したり、少し離れた位置で音を確かめたりする場面で、この自由度は確かな意味を持つ。
強みとしてまず挙げたいのは、接続方式の完成度である。Bluetoothだけ、有線だけ、あるいは独自ドングルだけ、といった尖った仕様ではなく、M2トランスミッターによる低遅延接続、Bluetooth 6.0、3.5mm有線、6.35mm有線という4モードを1台にまとめているため、使う環境が変わっても無理なく追従できる。自宅ではLDACでじっくり音楽を聴き、作曲や練習時はM2で低遅延化し、最後の確認では有線でつなぐ、といった流れが自然に成立する。これは数字以上に便利で、ヘッドホンを使い分ける手間や、接続の都合で気分を削がれる瞬間を減らしてくれる。結果として、道具としてのストレスがかなり小さい。
もうひとつの大きな強みは、バッテリー性能の余裕だ。最大120時間という再生時間は、日常使いではほとんど桁違いと言ってよく、毎日充電する前提から解放される感覚がある。充電を忘れた翌日でも慌てずに済み、使いたいときにすぐ使える安心感は、派手さこそないが満足度に直結する部分だ。しかも、低遅延モード側でもしっかり長時間使えるため、特殊機能を使うと急に不便になるような落差がない。これは実用品としてかなり優秀である。加えて、5分充電で約9時間使える急速充電まで備えているので、うっかり残量を減らしてしまっても立て直しやすい。
音質面は、本機をどう使いたいかで評価の軸が変わるタイプだ。Studio Max 2は、純粋なリファレンスモニター機のように無味無臭でひたすら厳密、という方向ではない。低域の存在感やエネルギー感を持たせつつ、解像感や定位の見通しも意識した現代的なバランスで、音楽を楽しませる力とモニタリングのしやすさを両立しようとしている印象を受ける。ここは好みによって評価が分かれうるが、DJやトラックメイク、電子楽器、ポップス、EDMとの相性を考えると、十分に説得力のある設計だと感じる。無線でもLDACとHi-Res Audio Wirelessに対応しているため、単なる“便利なワイヤレス”で終わっていないのも良い。普段使いの音楽鑑賞で満足しやすく、必要に応じて制作側にも踏み込める。この二面性が本機の魅力である。
一方で、弱みもはっきりある。まずサイズ感はかなり本格派で、気軽な外出用ヘッドホンとしては大きい。見た目の存在感も強く、カフェや通勤用にさらりと使うより、自宅、スタジオ、作業部屋、配信環境などで本領を発揮するタイプだ。収納ケースまでしっかりしているぶん、持ち運びやすさより保護性が優先された印象もある。また、ノイズキャンセリングを搭載した万能なモバイル機を求める人には方向性が違う。移動中の静粛性や軽快さを重視するなら、別のカテゴリーの製品を見たほうが満足度は高いだろう。
音作りについても、誰にでも無条件で合うとは言い切れない。華やかさや押し出しのよさが魅力になる一方で、シビアなミックスやマスタリング専用機として見た場合には、よりニュートラルで繊細な比較対象が欲しくなる可能性がある。つまり、これ1台で全部を完全に置き換えるというより、用途の広さを武器にしながら、必要ならより専門的な1台を追加していく発想と相性がいい。逆に言えば、最初の1台としてはかなり頼もしい。制作も演奏もリスニングも試したい、でも何台もそろえるのはまだ早い、という人には非常に魅力的だ。
おすすめしたいユーザー像は明確である。まず、DJやDTM、トラックメイク、ギターやベースの練習など、音と操作のズレを減らしたい人。次に、普段はワイヤレスで快適に使いたいが、機材接続や有線運用も必要になる人。さらに、PCとスマートフォンを行き来する日常で、音楽、会議、制作、動画視聴を1台で回したい人にも向いている。反対に、超軽量で外歩きに最適なモデルを探している人、強力なノイズキャンセリングが絶対条件の人、完全にニュートラルな音だけを追い求める人には、優先順位が少し違うかもしれない。
総合すると、OneOdio Studio Max 2は、単一の魅力で勝負する製品というより、複数の実用価値を高い密度で重ね合わせた多機能ヘッドホンだ。9ms低遅延、4接続、LDAC、ハイレゾ二重認証、最大120時間再生、アプリ対応、DJユースを意識した可動機構と付属品まで考えると、かなり攻めた内容になっている。音を厳密に監視するためだけのストイックな道具というより、制作にも遊びにも対応する“動ける機材”として見ると、本機の輪郭がよく見えてくる。価格とのつり合いを考えても、独自性は強く、刺さる人にはかなり深く刺さる1台だ。ワイヤレス時代の制作・モニタリング環境を、無理なく日常へ引き寄せてくれるヘッドホンとして、十分に注目に値する。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。


