EPZ G20 PROの製品概要・特徴・基本スペック・強み・弱み・おすすめユーザー

EPZ G20 PRO Review

EPZ G20 PRO の製品概要

EPZ G20 PROは、FPSをはじめとする対戦ゲームで求められる足音や位置把握のしやすさを重視しながら、日常使いや動画視聴、音楽再生まで幅広くこなせる有線ゲーミングイヤホンである。10mmのLCP+PUダイナミックドライバー、USB-C接続、内蔵DACとDSP EQ、着脱式ブームマイクとインラインマイクを組み合わせ、ただ音が出るだけではなく、ゲーム用として使いやすい仕掛けを一式そろえているのが大きな持ち味だ。さらに片側約3.9gの軽量設計、合計約2.7mまで伸ばせるケーブル構成、0.78mm 2ピンの着脱式仕様など、実用面にきちんと配慮された作りも印象的で、ヘッドホンの圧迫感が苦手な人にも手が届きやすい一台に仕上がっている。

特徴

ゲーム向けに明確化されたサウンド設計

  • 足音や定位の聞き取りやすさ 10mmのLCP+PUダイナミックドライバーにより、足音、銃声、爆発音、移動音といった複数の効果音を分離しやすく、激しい戦闘中でも音の輪郭をつかみやすい。とくにFPSでは、左右の振り分けだけでなく、距離感や移動方向の把握につながる設計が強みだ。
  • 過度に刺さりにくい情報重視の鳴らし方 位置把握に必要な情報量を確保しながら、強い効果音が耳障りになりすぎないよう整えられている。派手さ一辺倒ではなく、長時間プレイ時の疲れにも配慮した方向性が見える。
  • プロeスポーツの知見を取り込んだEQ思想 実戦的な聞こえ方を重視したプリセット思想が採用されており、単なる雰囲気づくりではなく、ゲーム中の判断に役立つチューニングを意識した構成になっている。

USB-C接続とDSP EQによる高い扱いやすさ

  • 内蔵DAC+DSPによる一体型構成 ケーブル側にDACとDSP EQ機能を備えており、別途USB DACを用意しなくても、そのままPCや対応モバイル機器で使いやすい。導入のハードルが低く、配線もすっきりまとまる。
  • EQプリセットの切り替えに対応 FPS向け、音楽向け、日常使い向けといった使い分けをしやすく、用途ごとに鳴らし方を調整できる。ひとつのイヤホンでゲーム専用機にも普段使い機にも寄せやすいのは便利だ。
  • カスタムEQ保存の実用性 調整した音作りを保持しやすく、対応機器間を移動しても好みの傾向を維持しやすい。デバイスをまたいで使うユーザーにとって恩恵が大きい。

デュアルマイク構成の実戦力

  • 着脱式ブームマイクを装備 チームボイスチャットやオンライン会議で、口元に近い位置から音声を拾いやすい。ゲーム用として求められる「伝わりやすさ」をしっかり意識した構成だ。
  • インラインマイクも併載 ブームマイクを外した状態でも通話や簡易的な音声入力が可能で、日常利用に切り替えやすい。ゲーム専用機に閉じない柔軟さがある。
  • 3段階スライダーで即時切替 ブームマイク、インラインマイク、ミュートを物理的に切り替えられる。ソフト側の設定を開かずに操作できるため、プレイ中の扱いやすさに直結する。

軽量設計と装着安定性

  • 片側約3.9gの軽さ 耳への負担を抑えやすく、長時間プレイでも重さが気になりにくい。ヘッドホンの側圧や蒸れが苦手な人には、この軽さ自体が大きな価値になる。
  • 耳に沿いやすいシェル形状 前方キャビティの張り出しを抑え、耳内での収まりを滑らかにした構造が採用されている。装着が安定しやすく、プレイ中にズレにくい方向で仕上げられている。
  • 圧迫感を抑えた長時間向けの思想 しっかり固定しながらも、締めつけ感だけが先に立たない作りを目指している。集中力を削りにくい点はゲーミングモデルとして重要だ。

3Dプリント樹脂シェルによる質感と成形精度

  • 継ぎ目を目立たせにくい一体感 3Dプリントによって滑らかな外観を実現しており、見た目の完成度が高い。価格帯を考えると、外装の印象はかなり丁寧だ。
  • 樹脂シェルならではの軽さと成形自由度 軽量化と装着感の両立に向いた素材で、耳に沿う造形にも生かされている。実用品としての快適性にきちんとつながっている点が好ましい。

デスクトップ用途まで見据えたケーブル構成

  • USB-Cケーブル+延長ケーブルの組み合わせ 標準の1.2m USB-Cケーブルに、1.5mのUSB延長ケーブルを追加でき、合計約2.7mの取り回しが可能になる。机の下のPC本体や奥まったポートにも届かせやすい。
  • PCとモバイルの行き来がしやすい 普段は延長込みでPC運用し、外すと短めのUSB-C接続としてスマートフォンやタブレットに使える。ひとつの製品で複数の生活動線に対応しやすい。
  • 4芯銀メッキ無酸素銅ケーブル採用 ケーブル素材にもきちんと気を配っており、実用品としての堅実さがある。単に付属品が多いだけでなく、構成全体にまとまりがある。

拡張性とメンテナンス性

  • 0.78mm 2ピンの着脱式仕様 ケーブルが着脱可能なため、断線時の交換や運用の工夫がしやすい。IEMとしての基本的な扱いやすさをきちんと押さえている。
  • USB-C中心でも将来性を残した設計 いきなり完全な使い捨て構造にせず、イヤホン本体側の汎用性を残している。長く付き合いたいユーザーにとって安心感がある。

付属品の充実度

  • 購入後すぐ使いやすい同梱内容 本体、ブームマイク、USB-Cケーブル、USB延長ケーブル、S/M/Lイヤーピース、キャリングケースがそろっており、別売り品を足さなくても運用を始めやすい。
  • ゲーム用途に必要なものをまとめている 音、マイク、ケーブル長、装着調整といった要素を一箱で完結させる考え方が明確で、初心者にも扱いやすいパッケージである。

スペック一覧

項目内容
製品名EPZ G20 Pro
製品タイプ有線ゲーミングIEM / ゲーミングイヤホン
ドライバー構成自社開発 10mm LCP+PU複合振動板ダイナミックドライバー
周波数特性20Hz~20kHz
感度100dB(±3dB)
インピーダンス32Ω
接続端子USB-C / USB
本体側コネクター0.78mm 2ピン
ケーブル長1.2m USB-Cケーブル
延長ケーブル長1.5m USB延長ケーブル
合計ケーブル長約2.7m
ケーブル素材4芯銀メッキ無酸素銅
DAC / DSP内蔵DAC搭載、DSP EQ対応
EQ機能PCなどの対応環境でEQ調整、プリセット切替対応
マイク構成着脱式ブームマイク + インラインマイク
マイク切替3段階スライダーでブームマイク / インラインマイク / ミュートを切替
イヤホン重量片側約3.9g
シェル素材3Dプリント樹脂シェル
カラーバリエーションオレンジ、グレー
対応機器PC、Mac、スマートフォン、タブレット、Nintendo Switch、Steam DeckなどのUSB-C対応機器
3.5mm機器への対応3.5mm接続環境では別途アダプターが必要な場合がある
付属品EPZ G20 Pro本体1ペア、ブームマイク、3.9フィートUSB-Cケーブル、4.9フィートUSB延長ケーブル、イヤーピース(S/M/L)、EPZキャリングケース

総合評価とレビュー

EPZ G20 PROのいちばん大きな魅力は、単に「ゲーム向けの音にしたイヤホン」では終わっていないところにある。多くのゲーミングイヤホンは、定位感の良さや高域の明瞭さを前面に押し出す一方で、ケーブルが短い、マイクが実用水準に届かない、PCで使うには何かひと工夫必要、といった詰めの甘さを残しがちだ。しかし本機は、そうした周辺の不便さまで含めてきちんと設計しようとした気配が濃い。音の方向性、マイクの使い勝手、配線の取り回し、軽さ、そしてEQによる補正余地までをひとつのパッケージにまとめており、価格以上の完成度を感じさせる。

まず音作りについて言えば、G20 PROは音楽鑑賞用の艶やかさや濃厚な没入感を最優先したモデルではない。軸足はあくまでゲーム、特にFPSのように「どこで何が鳴ったか」を瞬時に見分ける必要があるジャンルに置かれている。そのため、低域をどっしりと膨らませて気持ちよさを前に出すというより、足音や物音、リロード音、距離差のある効果音が混ざったときにも埋もれにくい整理のうまさが重視されている。こうした鳴らし方は、派手な一聴感こそ控えめでも、プレイを重ねるほどありがたみが増していく。敵の接近や横移動の気配、乱戦時の効果音の分離といった、勝敗に直結する情報を拾いやすいからだ。いわば、聴いて楽しい音というより、戦いやすい音。その割り切りが中途半端ではなく、かなり明確である。

一方で、そのチューニングは万人向けの万能美音とは少し違う。音楽を主目的にした場合、もっと厚みのある低域や、もう少し滑らかで自然な中高域を求めたくなる人は少なくないだろう。明瞭さを優先した音は、楽曲によってはやや軽やかに感じられることがあるし、濃密で包み込むような鳴りを期待すると肩透かしを受ける可能性もある。だが、ここで評価したいのは、その弱点をある程度自覚したうえでDSP EQを組み込んでいる点だ。最初から「この音だけで勝負する」という押しつけではなく、用途に応じて整え直せる余地を残している。ゲームでは見通しの良さを優先し、動画や音楽では低域を少し補って聴きやすくする。そうした使い分けができることで、本機は単なる専用品ではなく、日常の音まわりをまとめて引き受けられる存在になる。

本機の評価をさらに引き上げているのが、マイクまわりの出来栄えだ。着脱式ブームマイクは、この価格帯では見過ごせない強みである。オンライン対戦やボイスチャットでは、聞き取りやすい声がそのまま連携のしやすさに直結する。インラインマイクだけだと口元との距離が出やすく、環境音にも引っ張られやすいが、ブームマイクなら狙って音声を拾いやすい。しかも、必要がないときは外して身軽に使える。ここにインラインマイクも残してあるため、ゲームのときはブーム、普段の通話はインライン、といった切り替えが自然にできる。さらに、スライダーでブームマイク、インラインマイク、ミュートを即座に切り替えられるのも見逃せない。こうした物理操作は地味に見えて、実際のプレイ中には非常に効く。設定画面を開かずに済むだけで、ストレスの総量がかなり違ってくる。

装着感の面でも、本機はかなり現代的な答えを出している。片側約3.9gという軽さは、数字以上に効く。ヘッドホンのように側圧がかからず、蒸れにくく、髪型も乱れにくい。長時間プレイでじわじわ疲れるタイプの不快感から距離を置きやすいのは大きな利点だ。しかも、ただ軽いだけでなく、耳への収まりを意識してシェル形状も整えられている。ここに関しては個人差があるとはいえ、少なくとも「見た目優先で耳に当たりやすい」タイプではなく、実用側に重心を置いた造形であることは確かだ。ゲーム用デバイスにおいて快適性は性能の一部であり、本機はその点を軽んじていない。

また、デスクトップでの使いやすさに踏み込んでいるのも感心する。IEMは音が良くても、PCで使うとケーブル長が足りずに不便、という例が意外と多い。G20 PROは1.2mのUSB-Cケーブルに加えて1.5mの延長ケーブルを同梱し、合計約2.7mを確保している。これは単なるおまけではなく、実際の利用環境をかなり具体的に想定した構成だ。机の下にPC本体を置く人、背面ポートを使う人、少し距離をとって座る人にとって、この余裕は想像以上にありがたい。逆にモバイルで使うときは延長を外して軽快に扱えるため、ひとつの製品で据え置きと持ち出しの両方をカバーしやすい。

弱みを挙げるなら、やはり純粋な音楽用IEMとして見たときの伸びしろだろう。音の輪郭や情報量を前に出す設計はゲームに向く一方で、音楽では曲によって少しドライ、あるいは淡泊に映ることがある。重低音の沈み込みや、しっとりした中域の色気、空間の自然な広がりを最優先する人には、別の選択肢のほうがしっくりくるかもしれない。さらに、USB-C主体の設計ゆえに、3.5mm中心の環境では一手間必要になる場合がある。ここは利便性の裏返しであり、幅広い機器に何も考えずそのまま挿せる万能型とは少し違う。

それでも総合的に見ると、EPZ G20 PROはかなり筋の良い製品だ。向いているのは、まずFPSやTPSで足音や定位を重視する人、そしてヘッドホンより軽快な装着感を求める人、さらにボイスチャットもひとつの機材で済ませたい人である。逆に、音楽鑑賞を最優先し、濃密で豊かな音色表現を最も大事にする人は、少し立ち止まって比較したほうがよい。ただし、ゲーム主体で考えるなら、この製品は非常に説得力がある。必要な機能をばらばらに買い足さなくても、そのまま戦える形でまとまっているからだ。派手な万能機ではないが、使い手の現実に寄り添った優秀な実戦機。EPZ G20 PROは、そんな表現がよく似合う一台である。

EPZ G20 PRO と EPZ G20 との徹底比較

EPZ G20 PROとEPZ G20は、どちらも「ゲームで使いやすいIEM」という共通した思想を持つ兄弟機だが、実際の立ち位置はかなり明確に分かれている。EPZ G20は、3.5mmとUSB-Cの両方を最初から同梱し、PC、ゲーム機、スマートフォンまで幅広くつなぎやすい“汎用性重視”のモデルであるのに対し、EPZ G20 PROは、USB-C接続を軸に内蔵DACとDSP EQ、デュアルマイク切替、延長ケーブルによるデスクトップ適性まで整えた“実戦特化型”のモデルといえる。価格差は約10ドルだが、その差額は単なる上位版の印ではなく、接続方式、運用思想、音作りの追い込み方、そして通話・ボイスチャットの使い勝手に反映されている。つまりこの2機種は、同じシリーズの前後関係というより、「何を優先するか」で選ぶべき分岐点に近い存在だ。

まず結論

EPZ G20 PROは、PC中心でFPSを遊び、USB-C直結の手軽さ、EQ調整、マイク切替、長時間プレイでの快適さまでひとまとめに求める人に向く。対してEPZ G20は、3.5mmとUSB-Cの両対応を活かして、デバイスを広くまたぎながらコストも抑えたい人に向く。ひと言でいえば、G20 PROは完成度重視、G20は柔軟性重視である。

価格と製品ポジションの違い

両者の差を最初に理解するうえでわかりやすいのは価格設定だ。EPZ G20 PROの直販価格は$59.99、EPZ G20は$49.99で、差額は$10にとどまる。この差は小さく見えるが、内容に目を向けるとかなり性格が異なる。

EPZ G20は、シリーズの中でも「とにかく使い回しやすく、入口として選びやすい」モデルである。3.5mmとUSB-Cの両ケーブルを同梱し、PC、コントローラー、スマートフォンなどに合わせて接続方法を選べるため、ゲーム用IEMを初めて試す層とも相性が良い。いわば、迷いにくい万能型だ。

一方のEPZ G20 PROは、G20をベースにしながら、PC・USB-C中心のゲーミング環境に照準を合わせて、マイク機能やDSPまわりをさらに詰めたモデルである。より整ったチームチャット環境、より明確な物理操作、より扱いやすいデスクトップ配線を欲しい人に向けた、ひと段濃いチューニングの一台と見てよい。

音の方向性とドライバーの違い

最も重要な違いのひとつがドライバー構成である。EPZ G20 PROは10mmのLCP+PU複合振動板ダイナミックドライバーを採用し、EPZ G20は10mmのシリコン+PU複合振動板ダイナミックドライバーを採用する。どちらも単純な1ドライバー構成だが、素材の違いによって狙うキャラクターは微妙に異なる。

G20 PROは、より剛性や不要共振の抑制を意識した説明が与えられており、足音、銃声、爆発音、移動音といったゲーム中の重要な情報を、混濁させずに分離する方向へ力点が置かれている。大げさな迫力よりも、「必要な音を見失いにくいこと」に重点を置いた設計だ。ゲームプレイ中の判断材料として音を使いたい人にとって、この方向性はかなり理にかなっている。

G20もまた、FPS向けに低域の量感を暴れさせず、トランジェントの速さや情報の読み取りやすさを意識した作りである。つまり両者とも根本思想は共通している。ただし、G20 PROのほうがより定位やディテールの整理に踏み込み、上位版らしい情報処理型のキャラクターを狙っている印象が強い。音楽再生の気持ちよさだけで選ぶタイプというより、ゲーム中にどれだけ役立つかを軸に詰めたモデルだ。

接続方式の違いは、想像以上に大きい

この2機種を分ける本質は、実は音以上に接続方式にある。

EPZ G20は、3.5mmケーブルとUSB-Cケーブルを両方同梱する。3.5mmは1.2m、USB-Cは1.8mで、加えてUSBアダプターも付属する。つまり、オーディオインターフェース、ゲーム機コントローラー、ノートPC、スマートフォンなど、手元の機器に応じてかなり柔軟に対応しやすい。これは非常に大きな長所で、環境が定まっていない人、あるいは複数の機器をまたいで使いたい人にとっては、G20の魅力はかなり強い。

対してG20 PROは、USB-Cケーブル1.2mとUSB延長ケーブル1.5mの構成で、合計約2.7mの長さを確保する設計になっている。こちらは3.5mmを広くカバーするというより、USB-Cを中心に据えて、PCデスクでの使いやすさを磨いた構成だ。机下の本体や背面ポートに届かせやすく、普段は延長込みでPC、外すとスマートフォンやタブレットといった切り替えも考えやすい。ゲーム用途としては理にかなっているが、3.5mm中心の環境ではアダプター前提になる場面もある。

ここは非常に大事で、G20は「何につなぐかを後から決めやすい」、G20 PROは「USB-C環境なら最初からかなり完成されている」という違いに直結する。見落としやすいが、実際の満足度を大きく左右する分岐点だ。

マイク構成はG20 PROが明確に有利

ボイスチャットやオンライン会議まで含めて考えるなら、G20 PROの優位ははっきりしている。

G20 PROは、着脱式ブームマイクに加えてインラインマイクも備え、さらに3段階スライダーでブームマイク、インラインマイク、ミュートを即座に切り替えられる。つまり、ゲーム中はブームマイクでしっかり話し、普段使いではインラインマイクに切り替え、必要ならすぐミュートできる。この物理操作の分かりやすさは、実際に使い始めるとかなりありがたい。

G20も着脱式ブームマイクに対応し、USB-C時にブームマイクを使える構成になっている。ただし、マイクまわりの説明はG20 PROほど多機能ではなく、運用の主軸はあくまで「ケーブルを使い分ける汎用型」にある。3.5mm側はインラインマイク、USB-C側はブームマイクという性格分担が見えやすく、PROのように1本のシステム上で細かく切り替えるという思想ではない。

そのため、チームチャットを頻繁に使うPCゲーマー、会議や通話でも併用したい人、操作の手間を減らしたい人にはG20 PROのほうが明らかに向く。逆に、まずはマイク付きIEMを無理なく導入したい、環境ごとにケーブルを差し替えることに抵抗がないならG20でも十分成立する。

装着感と重量の差

長時間使うIEMでは、わずかな重さの差も意外と効いてくる。G20 PROは片側約3.9g、G20は片側約4.5gで、どちらもかなり軽量だが、数値上はG20 PROのほうが軽い。しかもG20 PROは前方キャビティの張り出しを抑えたシェル形状と、耳への収まりを整えた構造が強く打ち出されている。

G20も3Dプリントの医療用樹脂ユニボディを採用し、圧力逃がし用のベントや受動遮音性まで意識した作りで、快適性に手を抜いていない。こちらも十分に長時間向けである。ただし、より軽く、より洗練された収まりを目指した作り込みという点では、G20 PROのほうが一歩前に出ている。

とはいえ、両機ともヘッドホンの蒸れや側圧が苦手な人には好相性であり、このシリーズ自体が「長くつけていても重荷になりにくい」という価値を持っているのは確かだ。

DSP EQと音作りの自由度

両機ともUSB-C側でDSP EQの思想を持っているが、見せ方には差がある。

G20 PROは、FPS、音楽、日常使い向けのプロファイル切替、カスタムEQ保存、ゲーム向けプリセットなど、より“使いこなし”を前提とした設計が前面に出ている。単に音を変えられるというだけでなく、ゲームごとに聞こえ方を詰めたい人、デバイスを変えても好みの音作りを維持したい人に向いている。

G20もUSB-C DSPに対応し、Gaming / Cinema / Musicモードのワンタッチ切替が案内されているため、十分便利である。ただし、比較するとG20 PROのほうが「競技性」と「調整の実用性」をより強く押し出している。EQまで含めて製品の価値と考えるなら、PROのほうが上位らしい説得力がある。

付属品の違い

付属品にも両者の思想がよく表れている。

G20は、本体、USB-Cケーブル、3.5mmケーブル、イヤーピース、USBアダプターという構成で、接続先の幅広さをそのまま付属品に落とし込んでいる。まさに“最初からいろいろ使える”ことが売りだ。

G20 PROは、本体、ブームマイク、USB-Cケーブル、USB延長ケーブル、イヤーピース、キャリングケースという構成で、汎用性よりも使用感の完成度に配慮している。とくに延長ケーブルとキャリングケースは、見栄え以上に実用性へ寄せた付属品だ。PC据え置きでも持ち出しでも扱いやすい。

スペック比較表

項目EPZ G20 PROEPZ G20
製品タイプ有線ゲーミングIEM / ゲーミングイヤホン有線ゲーミングIEM / ゲーミングイヤホン
直販価格$59.99$49.99
ドライバー自社開発 10mm LCP+PU複合振動板ダイナミックドライバー自社開発 10mm シリコン+PU複合振動板ダイナミックドライバー
周波数特性20Hz~20kHz20Hz~20kHz
感度100dB(±3dB)100dB(±3dB)
インピーダンス32Ω32Ω
本体側コネクター0.78mm 2ピン0.78mm 2ピン
接続端子USB-C / USB3.5mm / USB-C
ケーブル構成1.2m USB-Cケーブル + 1.5m USB延長ケーブル1.2m 3.5mmケーブル + 1.8m USB-Cケーブル
合計長約2.7m個別運用。USB-Cが長め
DAC / DSP内蔵DAC、DSP EQ対応USB-C側でDSP対応
EQ機能カスタムEQ保存、ゲーム向けプリセット、用途別プロファイルGaming / Cinema / Musicモード切替
マイク構成着脱式ブームマイク + インラインマイク着脱式ブームマイク対応、3.5mm側インラインマイク
マイク切替3段階スライダーでブーム / インライン / ミュートケーブルごとの使い分けが中心
重量片側約3.9g片側約4.5g
シェル3Dプリント樹脂シェル3Dプリント医療用樹脂ユニボディ
カラーオレンジ、グレーグレー、ブルー、ピンク
付属品本体、ブームマイク、USB-Cケーブル、USB延長ケーブル、イヤーピース(S/M/L)、キャリングケース本体、USB-Cケーブル、3.5mmケーブル、イヤーピース(S/M/L)、USBアダプター
向いている使い方PC中心、FPS重視、ボイスチャット重視、USB-C直結運用マルチデバイス運用、3.5mm併用、コスパ重視

どちらを選ぶべきか

EPZ G20 PROを選ぶべきなのは、PCデスクでの使いやすさ、FPSでの情報の拾いやすさ、通話品質、EQ運用まで含めて、最初からなるべく完成された環境を求める人である。USB-C直結でまとめたい人、ゲーム中にマイク切替やミュートを素早く扱いたい人、多少の価格差よりも実戦での快適さを重視する人には、PROのほうが満足度は高いだろう。

一方でEPZ G20は、3.5mmとUSB-Cの両方が欲しい人には非常に魅力的だ。ゲーム機コントローラー、PC、スマートフォンなど接続先がばらつく人にとって、最初から二本のケーブルがある価値は大きい。価格も抑えやすく、しかも基本性能はしっかりしているため、「まずは失敗しにくい一台」としての強さがある。

総合すると、完成度で選ぶならEPZ G20 PRO、自由度で選ぶならEPZ G20である。価格差が小さいぶん迷いやすいが、ここは「音質がどちらが上か」だけで考えるより、「自分の接続環境とマイク運用がどちらに合うか」で決めるほうが後悔しにくい。シリーズ内の上下というより、用途で分かれた二つの正解。その見方をすると、この比較はかなりすっきりする。

※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。

EPZ G20 PROの製品概要・特徴・基本スペック・強み・弱み・おすすめユーザー

EPZ G20の製品概要・特徴・基本スペック・強み・弱み・おすすめユーザー

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