Bryton(ブライトン) Rider S810
Bryton Rider S810は、3.5型カラータッチスクリーンと最大50時間のバッテリー駆動時間を備えたフラッグシップGPSサイクルコンピューターです。進化したクライムチャレンジ機能や新搭載の「Pace Pilot(ペース・パイロット)」をはじめ、トレーニングプラン自動生成、パフォーマンスマネジメントチャート、グループライド機能など、競技志向のサイクリストからロングライド愛好家まで幅広く支える機能を詰め込んだ一台に仕上がっています。
特徴
ディスプレイ・デザイン・操作性
- 大型カラータッチスクリーン採用: 3.5型のカラーTFT MIPタッチスクリーンを搭載し、従来モデルS800の3.4型ディスプレイからサイズアップ。解像度も向上し、走行中のデータやマップがより鮮明に表示されます。
- 環境光センサーによる自動輝度調整: 高度な環境光センサーを搭載し、周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整。直射日光下から夜間走行まで視認性を確保しつつ、バッテリー消費の最適化にも貢献します。
- タッチ+ボタンのハイブリッド操作: タッチスクリーンに加え物理ボタンも備え、グローブ着用時や雨天時でも確実な操作が可能です。
バッテリー・耐久性・ハードウェア
- 最大50時間のバッテリー駆動: フル機能使用時でも最大50時間の連続使用が可能で、前モデルS800の約36時間から大幅に向上。数日間のバイクパッキングやロングブルベにも対応できるスタミナを備えています。
- USB Type-C充電ポート: 充電端子はUSB Type-Cを採用し、充電時間の短縮とスマートフォンなど他デバイスとのケーブル共用がしやすくなっています。
- 広い動作温度範囲と防水設計: -10〜50℃の動作温度範囲に対応し、気圧高度計も搭載。雨天や標高差の大きい山岳ライドでも安定した計測が可能です(防水等級は公式仕様に準拠)。
測位・センサー対応・接続性
- マルチGNSS対応: GPS/Glonass/Galileo/Beidou/QZSS(みちびき)に対応し、山間部や都市部でも高精度な位置情報を提供します。
- 気圧高度計搭載: 高度変化を気圧で検出することで、ヒルクライムの獲得標高や勾配をより正確に記録できます。
- ANT+/Bluetoothセンサー対応: 速度・ケイデンス・心拍・パワーメーターなど各種センサーに対応。ANT+ FE-C規格のスマートトレーナーとも接続でき、自動負荷調整やワークアウトの実行が可能です。
- レーダー・Eバイク連携: ANT+リアビューレーダーに対応し、後方から接近する車両を画面とビープ音で通知。EバイクではShimano StepsおよびANT+ LEVのデータ表示に対応し、バッテリー残量やアシストモードなどを確認できます。
トレーニング・パフォーマンス機能
- Pace Pilot(ペース・パイロット): ライドやコースに合わせて最適なペース配分を提案する新機能。事前に自転車の種類・重量・目標運動強度などをBryton Activeアプリに入力すると、予想走行時間や区間ごとのペースプランを自動生成し、走行中はリアルタイムでガイダンスを表示。補給タイミングやオーバーペース時の警告も行い、疲労の蓄積を抑えます。
- Progress Planner(トレーニングプラン自動生成): 目標や週あたりのトレーニング時間に応じて、7日間のトレーニングプランを自動作成。持久力向上・ヒルクライム強化・スプリント力向上など目的別メニューを提案し、実施状況や疲労度に応じて内容を自動調整します。
- パフォーマンスマネジメントチャート(PMC): フィットネス・疲労・フォームを時系列で可視化し、コンディションの変化を把握できるチャート機能。レースやイベントに向けたピーキングやリカバリー計画に役立ちます。
- Rider’s Insight(ライダーズインサイト): パワーカーブを分析し、ライダーを5つのライディングタイプに分類。結果を五角形グラフで表示することで、自身の得意分野や改善ポイントを直感的に把握し、今後のトレーニング方針の検討に活用できます。
ナビゲーション・クライム機能・マップ
- 進化したクライムチャレンジ(第2世代): 事前にルートを設定しなくても、登り区間が近づくと自動的にヒルクライムデータを表示する第2世代クライムチャレンジ機能を搭載。ストラバのライブセグメントにも対応し、登り練習や山岳ライドでのペース管理に役立ちます。
- プリロードマップとターンバイターン案内: 日本を含む主要国のマップがプリロードされ、ターンバイターンの方向表示や自動リルート機能を備えています。Google音声入力によるハンズフリー検索にも対応し、100以上の言語で目的地検索が可能です。
- ボイス・テキストコミュニケーション: グループライド時には音声入力によるステータス共有やカスタマイズ可能なテキスト返信機能を利用でき、走行中のコミュニケーションをスムーズにします。
連携機能・スマートトレーナー・コミュニティ
- グループライド/ライブトラック: Bryton Activeアプリでルートを選択し友人を招待すると、デバイス上で仲間の位置情報をリアルタイムに確認できるグループライド機能を利用可能。ライブトラック機能では、自宅にいる家族などと位置情報を共有できます。
- トレーニングプラットフォーム連携: TrainingPeaksとの連携に対応し、ワークアウトをデバイスに同期して実行可能。スマートトレーナーとの連携により、屋内トレーニングでも同様のメニューをこなせます。
- スマート通知・ワークアウト管理: スマートフォンとの連携で通知表示やワークアウトの管理が可能。ズームサポート付きグラフィックワークアウト表示により、インターバルの内容や残り時間を視覚的に把握できます。
パッケージ構成・価格
- 基本セット: 本体、マウント、充電ケーブル、ストラップが付属する基本セットの価格は税込46,200円。
- トリプルセンサーキット: 速度・心拍数・ケイデンスセンサーが付属するトリプルセンサーキットは税込56,100円。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Bryton Rider S810 |
| 本体サイズ | 102.5 × 57.6 × 15.8 mm |
| 重量 | 116 g |
| ディスプレイサイズ | 3.5型 |
| ディスプレイタイプ | カラー TFT MIP タッチスクリーン |
| タッチ操作 | 対応(タッチスクリーン+物理ボタン) |
| バッテリー駆動時間 | 最大50時間 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 対応衛星測位システム | GPS/Glonass/Galileo/Beidou/QZSS |
| 気圧高度計 | 搭載 |
| 動作温度範囲 | -10〜50℃ |
| 防水性能 | メーカー公式仕様に準拠(屋外使用対応) |
| 通信規格 | ANT+/Bluetooth |
| 対応センサー | 速度/ケイデンス/心拍/パワーメーター ほか |
| スマートトレーナー対応 | ANT+ FE-C対応、負荷自動調整など |
| レーダー対応 | ANT+リアビューレーダー対応(接近車両の通知) |
| Eバイク対応 | Shimano Steps/ANT+ LEVデータ表示対応 |
| ナビゲーション | プリロードマップ、ターンバイターン案内、自動リルート |
| クライム機能 | 第2世代クライムチャレンジ、ストラバライブセグメント対応 |
| トレーニング機能 | Pace Pilot、Progress Planner、PMC、Rider’s Insight ほか |
| グループ機能 | グループライド、ライブトラック、位置情報共有 |
| 音声入力 | Google音声入力対応(100以上の言語で検索) |
| アプリ連携 | Bryton Activeアプリ、TrainingPeaks連携 |
| パッケージ(基本セット) | 本体/マウント/充電ケーブル/ストラップ |
強み・弱み・おすすめユーザー・総評(簡易レビュー)
Rider S810の最大の強みは、「走る」「鍛える」「共有する」というサイクリストの体験を一台で完結させる総合力にあります。3.5型のカラータッチスクリーンは視認性が高く、環境光センサーによる自動輝度調整のおかげで、日差しの強い峠道でも夜の街中でもデータが見やすく、操作ストレスが少ないのが印象的です。最大50時間というバッテリー駆動時間は、ロングライド派やブルベ参加者にとって大きな安心材料で、USB Type-C採用により充電環境も現代的になっています。
トレーニング機能面では、Pace PilotやProgress Planner、PMC、Rider’s Insightといった一連の機能が、単なる「記録するだけのサイコン」から一歩進んだ存在に押し上げています。ペース配分を自動提案してくれるPace Pilotは、レースやヒルクライムイベントだけでなく、日々のトレーニングでも「今日はどのくらいの強度で走るべきか」を具体的に示してくれるため、自己管理が苦手なユーザーほど恩恵が大きいでしょう。PMCによるコンディションの見える化や、Rider’s Insightによる得意分野の分析は、トレーニング理論に詳しくないユーザーでも直感的に理解しやすく、モチベーション維持にもつながります。
ナビゲーションとクライム機能も充実しており、第2世代クライムチャレンジは、事前に細かくルート設定をしなくても登り区間を自動的に表示してくれるため、知らないエリアでの山岳ライドや、ストラバセグメントを意識した練習にぴったりです。プリロードマップとターンバイターン案内、自動リルート機能は、サイクリング中にルートを変更したくなったときでも柔軟に対応でき、Google音声入力による目的地検索は、停車中にスマートフォンを取り出さなくても行き先を設定できる点で、実用性が高いと感じられます。
一方で弱みとして挙げられるのは、機能の豊富さゆえの「学習コスト」です。Pace PilotやProgress Planner、PMCなどをフルに使いこなすには、アプリとの連携設定や各種パラメータの入力、機能の意味を理解するための時間が必要で、シンプルに「速度と距離だけ見られればいい」というユーザーにはややオーバースペックに感じられるかもしれません。また、フラッグシップモデルらしい価格設定のため、エントリー層にとっては気軽に手を出しにくい印象もあります。ディスプレイが大型である分、超軽量を最優先するクライマーにとっては重量面で気になる場合もあるでしょう。
おすすめしたいユーザー像としては、まずトレーニング志向のロードバイクユーザーが挙げられます。レースやヒルクライムイベントに向けて計画的にトレーニングしたい人、パワーメーターを活用して自分のコンディションを細かく把握したい人にとって、Rider S810は非常に頼れる相棒になります。また、ロングライドやバイクパッキングを楽しむユーザーにも向いており、50時間バッテリーと充実したナビ機能、レーダーやEバイク対応など、安全性と快適性を高める機能が長距離走行をしっかり支えてくれます。グループライド機能やライブトラックを活用したい人、家族に位置情報を共有して安心して走りたい人にも、Rider S810は魅力的な選択肢となるでしょう。
総評として、Bryton Rider S810は「走行データの記録」「高度なトレーニングサポート」「ナビゲーション」「安全機能」「コミュニケーション」を高いレベルで統合した、現代的なフラッグシップサイクルコンピューターです。機能の多さに最初は戸惑うかもしれませんが、使い込むほどに「自分の走りを理解し、次の一歩を示してくれる」存在になっていくタイプの製品であり、サイクリングを趣味以上の「ライフワーク」として楽しみたいユーザーにこそふさわしい一台と言えます。
Rider 650/Rider S510/Rider S810 のスペック比較表
| 項目 | Rider 650 | Rider S510 | Rider S810 |
|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 2.8型 カラー(タッチ) | 2.8型 カラー(タッチ) | 3.5型 カラー(タッチ) |
| バッテリー | 最大33時間 | 最大30時間 | 最大50時間 |
| 本体サイズ | 84.5 × 56.8 × 16 mm | 87.2 × 56.8 × 22.6 mm | 102.5 × 57.6 × 15.8 mm |
| 重量 | 92g | 96g | 116g |
| 位置情報 | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS(1.0) | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS(2.0) | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS(2.0) |
| Climb機能 | Climb Challenge(1.0) | Climb Challenge 2.0 | Climb Challenge 2.0 |
| ナビ | 地図表示(簡易) | ターンバイターン、再計算 | ターンバイターン、再計算 |
| 接続 | Bluetooth/ANT+ | Bluetooth/ANT+ | Bluetooth/ANT+ |
| 対応センサー | 心拍・ケイデンス・パワー等 | 心拍・ケイデンス・パワー・電子変速・レーダー | 心拍・ケイデンス・パワー・電子変速・レーダー |
| 特徴 | カラー表示+低価格 | バランス型ミドルレンジ | 大画面+最長バッテリー |
各モデルの特徴と位置づけ
Rider 650
2.8型カラータッチスクリーンと Climb Challenge(1.0)を搭載したミドルグレードモデル。視認性と操作性を重視しつつ、価格を抑えた構成が魅力。ナビ機能は簡易的で、トレーニングよりも日常ライドやヒルクライム入門向け。
Rider S510
2.8型タッチスクリーンに加え、Climb Challenge 2.0 やターンバイターンナビ、自動再計算など、上位機に迫る機能を搭載したバランス型。バッテリー30時間でロングライドにも対応し、トレーニング・ナビ・価格のバランスが最も良いモデル。
Rider S810
3.5型の大画面と最大50時間のバッテリーを備えたフラッグシップ。ナビ・Climb Challenge 2.0・センサー対応など全方位で強化され、ブルベや長距離ツーリングに最適。視認性と操作性はシリーズ最高レベル。
まとめ
Rider 650/S510/S810 の3モデルを比較すると、まず Rider 650 は「カラー表示・タッチ操作・Climb機能」を備えつつ価格を抑えたエントリー〜ミドル向けモデルで、日常ライドやヒルクライム入門に最適です。一方でナビ機能は簡易的で、トレーニングやロングライドを重視するユーザーにはやや物足りない部分があります。
Rider S510 は、Climb Challenge 2.0 やターンバイターンナビ、自動再計算など、実走で役立つ機能が大幅に強化されており、シリーズの中でも最もバランスの取れたモデルです。バッテリー30時間は十分実用的で、ロードバイク中級者やトレーニング志向のユーザーに向いています。
Rider S810 は、3.5型の大画面と最大50時間のバッテリーを備え、視認性・操作性・持久力のすべてがトップクラスです。ブルベや長距離ツーリング、ナビを多用するユーザーにとって理想的な選択肢であり、Garmin上位機に迫る性能をより低価格で提供する点が大きな魅力です。
総合すると、
- 価格重視・入門〜中級向け → Rider 650
- バランス重視・トレーニング+ナビ → Rider S510
- 大画面・最長バッテリー・ロングライド特化 → Rider S810
という明確な棲み分けになります。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。




