EDIFIER Japanは、Bluetoothもサポートする5系統入力対応のハイレゾアクティブモニタースピーカー「MR4 MKII」を発売した。2022年の発売以降ロングセラーを記録した「MR4」をベースに、Bluetooth/ハイレゾワイヤレス対応、バイアンプ駆動や高出力化など大幅な改良をくわえた。カラーはブラックとホワイト。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29,980円前後。なお、オンラインショップにて22%OFFの特別セールを実施。
製品概要
EDIFIER「MR4 MKII」は、ロングセラーモデル「MR4」をベースに、Bluetooth 6.0対応やハイレゾワイヤレス認証、バイアンプ駆動、高出力化など大幅なアップグレードを施したアクティブスタジオモニタースピーカーです。音楽制作から日常のリスニングまで幅広く対応し、より正確で透明感のあるサウンドを求めるユーザーに向けて開発されています。
主な特徴
ハイレゾ対応のワイヤレス再生
Bluetooth 6.0に対応し、LDACコーデックをサポート。最大96kHz/24bitのハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめます。さらに有線接続時には「Hi-Res Audio」認証も取得しており、制作用途でも安心して使用できます。
バイアンプ駆動による高解像度サウンド
ミッド/ベースユニットとツイーターを独立して駆動するバイアンプ方式を採用。総合出力は80W RMS(30W×2+10W×2)と前モデルから大幅に強化され、細部までクリアな音を再生します。
大口径4.5インチPPコーンドライバー
ミッド/ベースドライバーは4.5インチへと大型化。低域の量感と深みが増し、音楽制作時のモニタリング精度を高めています。ツイーターには1インチシルクドームを採用し、ディンプル加工ウェーブガイドにより広いスイートスポットを実現します。
5系統入力と高い拡張性
XLRバランス、TRSバランス、RCA、AUX、Bluetoothの5系統入力に対応。フロントにはヘッドホン出力も備え、制作環境から日常利用まで柔軟に対応します。
専用アプリによるルーム補正
専用アプリ「Edifier ConneX」に対応し、ルーム補正やEQ設定、入力切り替えなどをスマートフォンから操作可能。設置環境に合わせた細かな調整が行えます。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | EDIFIER MR4 MKII |
| カラー | ブラック/ホワイト |
| 形式 | アクティブスタジオモニタースピーカー |
| アンプ方式 | バイアンプ(高域10W×2/中低域30W×2) |
| 総合出力(RMS) | 80W(30W×2+10W×2) |
| ドライバー構成 | 4.5インチPPコーンミッド/ベース、1インチシルクドームツイーター |
| 再生周波数帯域 | 50Hz〜40kHz |
| Bluetooth | Ver.6.0、LDAC/SBC対応、マルチポイント対応 |
| 入力端子 | XLRバランス、TRSバランス、RCA、AUX(3.5mm)、Bluetooth |
| 出力端子 | 3.5mmヘッドホン出力 |
| 対応認証 | Hi-Res Audio、Hi-Res Audio Wireless |
| アプリ対応 | Edifier ConneX(EQ/ルーム補正/入力切替) |
| 外形寸法(アクティブ) | 140×229×244mm(幅×奥行×高さ) |
| 外形寸法(パッシブ) | 140×208×244mm(幅×奥行×高さ) |
| 質量 | 約6.63kg(総質量) |
| 付属品 | AC電源ケーブル、スピーカーケーブル、3.5mm-RCAケーブル、3.5mm-3.5mmケーブル、取扱説明書 |
| 発売日 | 2026年6月25日 |
| 価格 | 29,980円(税込) |
MR4 と MR4 MKII の違い
MR4 は「入門モニターとしての完成度とコストパフォーマンス」を重視したモデルで、扱いやすい音と十分な解像度を備えたスタンダード機。一方、MR4 MKII はアンプ構成を刷新し、よりフラットで正確なモニターサウンドを追求したアップグレードモデルである。特にアンプの Bi-amped 化と音響チューニングの見直しにより、定位精度・分離感・レンジ感が向上している点が大きな違いとなる。
詳細比較(項目別)
アンプ構成の違い
- MR4(初代) クラスDアンプによる セミアクティブ方式。 左側スピーカーがアンプを内蔵し、右側はパッシブとして駆動される。 → コストを抑えつつ十分な出力を確保する構成。
- MR4 MKII Bi-amped(ウーファー/ツイーター独立駆動)。 各ユニットを専用アンプで駆動することで、帯域ごとの分離感が向上し、モニターとしての精度が高まっている。 → 初代より明確に「制作向け」の方向性。
音響設計の違い
- MR4 モニター/ミュージック切替モードを搭載し、用途に応じて音響カーブを変更可能。 モニターモードはフラット寄りだが、ややリスニング寄りの柔らかさも残る。
- MR4 MKII 初代よりフラット志向のチューニング。 特に中高域の解像度と定位が向上し、細部の確認がしやすい。 → DTM・動画編集などでの精度が向上。
ドライバー・筐体の違い
- MR4 4インチウーファー+1インチシルクドームツイーター。 MDFキャビネット、背面バスレフ。
- MR4 MKII 同じ4インチ+1インチ構成だが、キャビネット内部構造が新設計。 振動対策や内部定在波の抑制が強化されている。 → 初代よりレンジ感とクリアさが向上。
入力端子の違い
- MR4 TRSバランス入力 RCA AUX(3.5mm) → 入門モニターとして十分な構成。
- MR4 MKII 地域モデルにより端子構成が異なる。 一部モデルではバランス入力が強化されている。 → 制作用途を意識した構成。
出力・レンジの違い
- MR4 21W+21W 周波数特性:60Hz〜20kHz
- MR4 MKII 約40W級(地域差あり) 周波数特性:55Hz〜20kHz → 初代より低域が伸び、全体の余裕が増している。
音質傾向の違い(詳細)
- MR4(初代) ・中域がやや前に出るバランス ・リスニング寄りの柔らかさ ・モニターとして十分だが、音楽鑑賞にも向く ・音場は自然で広すぎず扱いやすい
- MR4 MKII ・よりフラットで正確 ・定位が明確で、細部の分離が向上 ・高域の伸びが改善 ・低域の量感より「締まり」を重視 → 制作用途での精度が明確に向上
スペック比較表
| 項目 | MR4 | MR4 MKII |
|---|---|---|
| アンプ構成 | クラスD(セミアクティブ) | Bi-amped |
| 出力 | 21W+21W | 約40W級 |
| ウーファー | 4インチ | 4インチ(新設計キャビティ) |
| ツイーター | 1インチシルクドーム | 1インチ(新設計) |
| 周波数特性 | 60Hz〜20kHz | 約55Hz〜20kHz |
| S/N比 | ≥85dB | ≥85dB前後 |
| 入力端子 | TRS / RCA / AUX | 地域モデルにより差異 |
| 音響モード | モニター/ミュージック切替 | フラット志向 |
| キャビネット | MDF | 新設計MDF |
| エンクロージャー | バスレフ | バスレフ |
| 用途 | 入門モニター/音楽鑑賞 | 制作向けモニター |
総評
MR4 と MR4 MKII を比較すると、両者は「同じシリーズの後継モデル」というよりも、目的が明確に異なる兄弟機のような関係にある。MR4は入門モニターとして非常に完成度が高く、音楽鑑賞と制作の両方を無理なくこなす万能型。一方、MR4 MKIIはアンプ構成の刷新と音響チューニングの見直しにより、初代よりも一段階上の精度を獲得している。特に定位の明確さや帯域の分離感は、制作用途での使い勝手を大きく向上させている。
初代MR4は「迷ったらこれ」という安心感があり、MR4 MKIIは「制作の精度を求めるならこちら」という方向性が明確だ。音楽鑑賞中心ならMR4、DTMや動画編集などで音の細部を確認したいならMR4 MKIIという選び方が自然である。シリーズの中でも特にこの2モデルは、ユーザーの目的に応じて選びやすいバランスの良いラインナップと言える。

