アユートは、ハイレゾオーディオブランド「Astell&Kern(アステルアンドケルン)」のオリジナルIEM第4弾モデル「CLARUS(クラルス)」を9月12日より発売する。価格は462,000円。
製品概要
CLARUSは、Astell&KernオリジナルIEMシリーズの第4弾として登場したフラッグシップ有線イヤホンであり、独自開発の6wayクロスオーバー・トライブリッド9ドライバー構成を搭載し、音源本来のディテールと空間表現をありのままに伝えることを目指したモデルである。ダイナミックドライバー、BAドライバー、MEMSツイーターという異なる方式のドライバーを緻密に組み合わせることで、深く沈み込む低域から、繊細で情報量豊かな中域、そしてきらめきと空気感を伴う高域まで、全帯域にわたって自然で明瞭なサウンドを追求している。航空機グレードのアルミニウムを削り出したハウジングや、Effect Audioとの共同開発による高品位ケーブル、AZLA製SednaEarfit SE2000イヤーピースなど、装着感と使い心地にもこだわり抜いた仕様となっており、Astell&Kernが掲げる「Every Facet, Every Reflection」というコンセプトを体現する一本に仕上がっている。
主な特徴
Astell&KernオリジナルIEMシリーズ第4弾としての位置づけ
CLARUSは、AK ZERO1、ZERO2、LUNAに続くAstell&KernオリジナルIEMシリーズ第4弾のモデルだ。シリーズを通して一貫して掲げられてきた「アーティストが意図したそのままの音楽を、透明に、歪みなく届ける」という思想を受け継ぎつつ、特定の帯域を誇張するのではなく、全帯域にわたって自然な明瞭さを追求するチューニングが施されている。コンセプトフレーズとして掲げられた「Every Facet, Every Reflection」は、音楽に刻まれた細部のニュアンスや空間の反射までも余すことなく描き出そうとする姿勢を象徴しており、フラッグシップらしい完成度を目指したモデルであることが伝わってくる。
6wayクロスオーバー・トライブリッド9ドライバー構成
CLARUSの心臓部ともいえるのが、独自開発の6wayクロスオーバーネットワークを用いたトライブリッド9ドライバー構成だ。9mm径ダイナミックドライバー1基、Sonion製BAドライバー7基、シリコンMEMSツイーター1基という組み合わせにより、低域・中域・高域それぞれに異なるドライバー群を割り当てている。低域には、独自開発の9mmダイナミックドライバーとSonion製デュアルBAユニットを組み合わせた3ドライバー構成の低周波ハイブリッドシステムを採用し、20Hz〜200Hzを担当するダイナミックドライバーがサブベースの伸びや物理的な量感を再現し、80Hz〜500Hzを受け持つBAユニットがスピード感と明瞭さを補う設計になっている。中域にはSonion製BAドライバー3基を搭載し、デュアルBAユニットが500Hz〜2kHzを担当してボーカルの厚みやトーンの密度、自然な中域の重みを形成し、シングルBAユニットが800Hz〜7kHzまでを受け持つことで、倍音構造やプレゼンス帯域の描写を強化している。高域には、トップファイア型のMEMSツイーターとSonion製デュアルBAユニットを組み合わせた高周波ハイブリッドシステムを採用し、MEMSツイーターが7kHz〜10kHzを担当して高い応答性と位相安定性を活かした精密なディテール描写を行い、BAユニットが9kHz〜15kHzを中心に動作しながら、周波数レスポンスを20kHzまで拡張することで、高域の伸びや空気感、空間的な広がりを支えている。
独自6wayクロスオーバーネットワークによる統合された音響システム
9基ものドライバーを単に詰め込むのではなく、CLARUSでは独自開発の6wayクロスオーバーネットワークによって各ドライバー群の動作帯域を個別に管理し、タイミングや位相の整合性、音色の連続性を丁寧に整えている。低域の3ドライバーは共通の圧力結合チャンバーに収められ、空気の動きや音圧、クロスオーバー動作を一体的に制御することで、異なる方式のドライバーをひとつの低域再生システムとして機能させる設計が取られている。中域・高域の各ドライバー群も、クロスオーバーネットワークによって明確な役割分担がなされ、帯域ごとのエネルギーバランスや時間軸の整合が図られているため、9基のドライバー全体がひとつの音響システムとして統合され、帯域間のつながりが滑らかで、音場の中に自然に楽器が配置されるような感覚を生み出している。
航空機グレード6061-T6アルミニウムによるハウジングとデザイン
ハウジングには、航空機グレードの6061-T6アルミニウムが採用されている。CNC切削加工によって精密に成形されたシェルに、シルバーアルマイト処理を施すことで、高い剛性と共振の抑制を図りながら、軽量で装着時のバランスにも配慮した構造となっている。有機的なエルゴノミックフォルムのシェル形状は、耳への自然なフィット感と安定した接触を追求したもので、長時間のリスニングでもストレスを感じにくい装着感を目指している。フェイスプレートには多面体デザインが採用され、精密にカットされた各面が奥行きやコントラスト、光の反射を表現することで、シャープなフェイスプレートと滑らかなシェルが連続性のある造形として仕上げられている。視覚的にも「Every Facet, Every Reflection」というコンセプトを感じさせる、存在感のあるデザインだ。
Effect Audioとの共同開発による高品位カスタムケーブル
付属のケーブルは、高級IEMケーブル専門メーカーEffect Audioとの共同開発によるカスタム4芯ケーブルとなっている。ベースモデルとして同社の「Ares S Lite」を採用しつつ、UP-OCC純銅リッツ線を用いた4芯構成とし、導体径は23.7AWGクラスの仕様が採用されている。ジオメトリック構造やメトリック構造を取り入れた設計により、信号伝送の安定性と柔軟性を両立し、音質面では中低域の厚みや自然な温度感を保ちながら、高域の情報量も損なわないバランスを狙っている。イヤホン側コネクタには0.78mm 2pin(IEM 2pin)が採用され、入力プラグは4.4mmバランス仕様となっているため、Astell&Kernのバランス出力対応プレーヤーとの組み合わせで、より高いポテンシャルを引き出せる構成だ。ケーブル長は約120cmで、ポータブル用途に適した取り回しやすい長さにまとめられている。
AZLA製SednaEarfit SE2000イヤーピースとキャリングケース
イヤーピースには、AZLAブランドの「SednaEarfit SE2000」が採用されている。KCC医療グレードシリコンを使用したイヤーピースで、SS・S・MS・M・ML・Lの6サイズが付属し、耳の形状や好みに合わせて細かくフィット感を調整できる。医療グレードシリコンならではの肌触りの良さと安定したグリップ感により、装着時の密閉性を高めつつ、長時間の使用でも違和感を抑えた装着感を目指している。また、持ち運び用としてサフィアーノレザー製のキャリングケースも付属し、CLARUS本体とケーブル、イヤーピースをまとめて収納できる。質感の高いケースは、所有欲を満たしつつ、外出先でも安心して持ち歩けるパートナーとして機能する。
再生周波数帯域・感度・インピーダンスなどの基本スペック
CLARUSの再生周波数帯域は20Hz〜20kHzとされており、可聴帯域全体をカバーする仕様になっている。感度は103.9dB(1kHz)、インピーダンスは9.7Ω(1kHz)で、ポータブルプレーヤーとの組み合わせを前提としたIEMとして、十分な音量とダイナミックレンジを確保しつつ、駆動しやすさにも配慮した数値となっている。トライブリッド構成と6wayクロスオーバーによる帯域管理により、単なるスペック以上に、低域から高域までのバランスや音場の広がり、ディテールの描写力が重視されたチューニングが施されている点が、フラッグシップモデルらしい特徴だと言える。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | CLARUS(IRV-AK-CLARUS) |
| ブランド | Astell&Kern |
| 形式 | 有線インイヤーモニター(IEM) |
| ドライバー構成 | 9mmダイナミックドライバー×1、Sonion製BAドライバー×7、シリコンMEMSツイーター×1 |
| クロスオーバー構成 | 独自開発6wayクロスオーバーネットワーク |
| 低域ドライバー構成 | 9mmダイナミックドライバー+Sonion製デュアルBAユニット(3ドライバー低周波ハイブリッドシステム) |
| 中域ドライバー構成 | Sonion製BAドライバー3基(デュアルBAユニット+シングルBAユニット) |
| 高域ドライバー構成 | MEMSツイーター+Sonion製デュアルBAユニット(高周波ハイブリッドシステム) |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
| 感度 | 103.9dB @ 1kHz |
| インピーダンス | 9.7Ω @ 1kHz |
| ハウジング素材 | 航空機グレード6061-T6アルミニウム(CNC切削加工、シルバーアルマイト仕上げ) |
| シェル形状 | 有機的エルゴノミックフォルム |
| フェイスプレート | 多面体デザインフェイスプレート |
| ケーブル構成 | UP-OCC純銅リッツ線、4芯構成 |
| ケーブル導体仕様 | 約23.7AWGクラス、ジオメトリック/メトリック構造採用 |
| ケーブル長 | 約120cm |
| イヤホン側コネクタ | 0.78mm 2pin(IEM 2pin) |
| 入力プラグ | 4.4mmバランス |
| 付属イヤーピース | AZLA製「SednaEarfit SE2000」イヤーピース(SS・S・MS・M・ML・Lの6サイズ) |
| 付属ケース | サフィアーノレザー製キャリングケース |
| 発売日 | 2026年9月12日 |
| 価格 | 462,000円(税込) |


