製品のメリットとデメリット
メリット
- 80Wの高出力とバイアンプ駆動により、デスクトップ用途としては余裕のある音圧と見通しのよい再生を両立している
- 4.5インチミッドバスと1インチシルクドームツイーターの組み合わせで、中高域の情報量と聴き取りやすさに優れる
- 50Hz〜40kHzの広い再生帯域に対応し、モニター用途でもリスニング用途でも扱いやすい
- Bluetooth 6.0とLDACに対応し、ワイヤレスでも高品位な再生環境を組みやすい
- XLR、TRS、RCA、AUX、Bluetoothの5系統入力を備え、接続の自由度が高い
- 前面にヘッドホン出力を備えており、夜間や個人作業への切り替えがしやすい
- Edifier ConneXアプリに対応し、EQ調整や音響補正、各種設定を行いやすい
- ルーム補正やデスクトップ環境向けの補正機能を備え、設置条件の差を吸収しやすい
- Hi-Res AudioとHi-Res Audio Wirelessの両認証を取得しており、仕様面の訴求力が高い
- MDFキャビネット採用により、不要な共振を抑えた落ち着きのある鳴り方を狙っている
- モニターモードと音楽モードを使い分けられ、制作から普段使いまで守備範囲が広い
- 従来機から出力、接続性、無線機能、調整機能が大きく強化されており、後継機として進化がわかりやすい
デメリット
- 本体はデスクトップ向けとしてはやや大きめで、設置スペースにある程度の余裕が必要になる
- 価格は従来機より明確に上がっており、入門機としては気軽さがやや薄れた
- USB入力は備えておらず、PCとデジタルで直接つなぎたいユーザーにはひと工夫が必要になる
- 低域は量感よりも整い方を重視した方向で、超低域の迫力を最優先する人には物足りなさが残る可能性がある
- LDACの恩恵をフルに受けるには対応機器側の条件も必要で、環境によっては魅力を活かし切れない
- 前面ノブは便利な一方で、絶対位置が把握しにくいという使い勝手上のクセが指摘されている
- 入力切替型ではなく、モニター的な思想が色濃いため、使い方によっては一般的なPCスピーカー感覚と少し異なる
- 小型で派手に鳴るタイプではなく、第一印象の華やかさよりも正確さと落ち着きを重視した音作りで好みが分かれる
製品概要
EDIFIER MR4 MKIIは、楽曲制作や動画編集、日常の音楽鑑賞までを一台でこなせるアクティブモニタースピーカーです。従来モデルで評価されてきた扱いやすいサイズ感を土台に、総合出力80Wの高出力化、Bluetooth 6.0とLDACへの対応、XLRを含む5系統入力、アプリによる調整機能、ルーム補正機能などを加えることで、単なる後継機にとどまらない充実した内容へ仕上げられています。モニターらしいフラット志向を保ちながら、リスニング用途にも寄り添う柔軟さを持ち、デスクトップオーディオとDTMの境界をうまくまたぐ一台といえるでしょう。
特徴
音の基本性能
- フラット志向の再生:50Hz〜40kHzの広帯域再生に対応し、特定の帯域を過度に強調しない、見通しのよいバランスを目指している。制作時の確認用としても、音源の輪郭をつかみやすい設計だ。
- 80Wの高出力設計:合計80W RMSの余裕ある出力を確保し、近接リスニングだけでなく、小規模な制作環境でも使いやすいスケール感を備える。
- バイアンプ駆動:ミッドバスとツイーターを独立して駆動することで、帯域ごとの制御精度を高め、解像感や分離感の向上を狙っている。
- 4.5インチミッドバスと1インチツイーター:4.5インチPPコーンのミッドバスと1インチシルクドームツイーターを搭載し、中低域の厚みと高域の滑らかさを両立しやすい構成を採っている。
- 広いスイートスポット:ディンプル加工を施したツイーターウェーブガイドにより、定位の安定感とリスニングエリアの広さに配慮している。
接続性と使い勝手
- 5系統入力対応:XLRバランス、1/4インチTRSバランス、RCA、AUX、Bluetoothを備え、オーディオインターフェース、ミキサー、PC、スマートフォンなど幅広い機器を受け止められる。
- XLR入力の追加:業務用・制作向け機材で採用例の多いXLRに対応したことで、より本格的な制作環境へ組み込みやすくなった。
- 前面ヘッドホン出力:本体前面に3.5mmヘッドホン出力を備え、スピーカー再生からヘッドホン再生への移行がしやすい。
- 前面AUX入力:手元で気軽にプレーヤーやスマートフォンをつなげるAUX入力を備え、日常使いの利便性も高い。
- 前面ノブによる操作:音量調整や電源操作を前面ノブで行えるため、デスクトップでの扱いやすさに優れる。
ワイヤレス機能
- Bluetooth 6.0対応:ワイヤレス接続に対応し、PCやスマートフォンから手軽に音を飛ばせる。机まわりをすっきり保ちたい人にも相性がよい。
- LDAC対応:LDACによる高品位な無線伝送をサポートし、対応機器との組み合わせではワイヤレスでも情報量の多い再生を狙える。
- マルチポイント接続:複数のBluetooth機器をまたいで運用しやすく、PC作業とスマートフォン再生を行き来する使い方にも向いている。
- Hi-Res Audio Wireless認証:無線再生の品質訴求が明確で、Bluetoothスピーカーとしての魅力を強めている。
音質調整と環境適応
- 専用アプリ対応:Edifier ConneXアプリにより、入力切り替え、再生操作、音質調整などをスマートフォンから行える。
- 9バンドEQ:細かな音作りに対応し、設置環境や好みに合わせた追い込みがしやすい。
- 2つのプリセットモード:モニター寄りの確認用途と、音楽鑑賞向けのモードを切り替えられるため、用途に応じてキャラクターを変えやすい。
- ルーム補正機能:部屋の反射や机上設置による音の濁りを抑えるための補正機能を備え、設置条件の違いに対応しやすい。
- 背面High/Lowノブ:高域・低域のバランスを物理ノブで微調整でき、追い込みすぎず手早く音の傾向を整えられる。
設計と筐体
- MDFキャビネット:不要な共振や歪みを抑えるためにMDF製の筐体を採用し、落ち着いたモニターサウンドを支えている。
- アクティブ+パッシブ構成:片側にアンプと入出力を集約し、もう片側を専用ケーブルで接続する構成により、机上での配線整理がしやすい。
- ブラックとホワイトの2色展開:制作環境にも生活空間にもなじみやすい、シンプルで扱いやすいカラーを用意する。
- ニアフィールドを意識したサイズ感:本格派としては比較的扱いやすい寸法に収めつつ、音量と音場の余裕も確保している。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | EDIFIER MR4 MKII |
| 製品カテゴリ | アクティブモニタースピーカー |
| スピーカー構成 | 2Wayアクティブスピーカー |
| 使用形態 | 左右ペア |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 型番 | ED-MR4MK2-BK、ED-MR4MK2-WH |
| 発売時期 | 2026年6月25日発売 |
| 価格 | 29,980円(税込) |
| 定格出力 | 合計80W RMS、ミッドバス:30W+30W、ツイーター:10W+10W |
| 最大音圧レベル | 98dB(1m) |
| ユニット構成 | 4.5インチミッドバスドライバー、1インチシルクドームツイーター |
| ユニット口径(mm表記) | ミッドバス:約112mm、ツイーター:約26mm |
| 再生周波数帯域 | 50Hz〜40kHz |
| S/N比 | 89dB(A)以上 |
| クロスオーバー周波数 | 2800Hz |
| アンプ方式 | バイアンプ駆動、Class-Dアンプ |
| 信号処理 | フルデジタル信号処理、アクティブクロスオーバー、DRC対応 |
| ハイレゾ認証 | Hi-Res Audio、Hi-Res Audio Wireless |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 6.0 |
| 対応コーデック | SBC、LDAC |
| Bluetooth通信距離 | 約10m |
| Bluetooth機能 | マルチポイント接続対応 |
| 無線時の対応音源訴求 | 最大96kHz/24bit相当のワイヤレス再生に対応 |
| 入力端子 | Bluetooth、XLRバランス、1/4インチTRSバランス、RCA、AUX(3.5mmステレオミニ) |
| 出力端子 | 3.5mmヘッドホン出力 |
| 入力感度 | XLR:1228±100mV、TRS:1228±100mV、RCA:500±50mV、AUX:400±50mV、Bluetooth:500±50mFFS |
| 音質調整 | 背面High/Lowノブ、アプリによる9バンドEQ調整、2つのプリセットサウンドモード |
| 音響補正 | ルーム音響補正、低音域カットオフ、音響空間補正、デスクトップ補正に対応 |
| 対応アプリ | Edifier ConneX |
| 対応OS | iOS、Android |
| 電源 | 100-240V〜 50/60Hz 650mA |
| 外形寸法(右) | 140×244×229mm(幅×高さ×奥行) |
| 外形寸法(左) | 140×244×208mm(幅×高さ×奥行) |
| 質量 | 6.63kg(左右合計) |
| キャビネット | MDF製 |
| ケーブル長 | 専用電源ケーブル:約1.8m、スピーカーケーブル:約5m、3.5mmステレオミニ-RCAオーディオケーブル:約1.7m、3.5mmステレオミニオーディオケーブル:約1.7m |
| 同梱品 | 専用電源ケーブル、スピーカーケーブル、3.5mmステレオミニ-RCAオーディオケーブル、3.5mmステレオミニオーディオケーブル、クイックスタートガイド、取扱説明書、安全に関する注意事項、保証書 |
| 保証期間 | 1年 |
| 受賞 | VGP 2026 SUMMER 金賞 |
総合評価とレビュー
EDIFIER MR4 MKIIのいちばん大きな魅力は、単純に「音が良くなった」だけではなく、いまのデスクトップオーディオに求められる条件をかなり丁寧に拾い上げながら、モニタースピーカーとしての芯を失っていないことにあります。従来のMR4は、入門用モニタースピーカーとして価格以上の実力を持つモデルとして認知されていましたが、本機はその延長線上にある製品というより、ひとつ上のステージへ踏み込んだ再設計モデルとして見たほうがしっくりきます。出力は80Wへと大きく伸び、接続面ではXLRとBluetoothを両立し、さらにLDAC、アプリ連携、ルーム補正まで備えたことで、単なる“安くてよく鳴る一台”から、“長く使える実用機”へと性格が変わりました。
まず音の方向性ですが、本機は派手に低音を盛って気持ちよさを前面に出すタイプではありません。あくまでベースにあるのは、音の位置関係や輪郭、帯域ごとのつながりをきちんと見せるモニター志向です。そのうえで、従来のエントリー向けモニタースピーカーにありがちだった細さやそっけなさをなるべく抑え、普段の音楽鑑賞でも楽しめる懐の深さを持たせています。この“仕事にも使えるのに、趣味の時間もちゃんと楽しい”というバランス感覚が、本機の完成度を大きく押し上げています。デスクトップで長時間鳴らしたときに耳当たりがきつくなりにくく、情報量はしっかりあるのに疲れにくいという性格は、制作にも読書にも作業用BGMにも向いています。
4. 5インチミッドバスと1インチシルクドームツイーターの組み合わせも、この価格帯ではかなり効いています。サイズだけを見れば極端に大型ではありませんが、中低域の土台が前作より明らかに太くなっており、ボーカルの胴鳴りやスネアの芯、ベースの動きが見えやすい印象につながっています。高域も単に明るいだけではなく、シルクドームらしい角の取れた質感があり、長時間聴いていても神経質になりにくいのが好印象です。さらにウェーブガイドの工夫によって定位の安定感を狙っている点も、ニアフィールドで使う製品として理にかなっています。机の前に座ったとき、音が左右の箱からバラバラに飛ぶのではなく、中央に像をきちんと結びやすいことは、モニタースピーカーとしてかなり重要です。
一方で、低音の量感だけを期待して導入すると、評価は少し変わるかもしれません。本機の低域は、膨らませて聴かせるというより、量感を抑えながらも締まりと追従性を大切にする方向です。映画やEDM、ゲーム用途で“腹に来るような重低音”を第一条件にしているなら、より大きな口径やサブウーファー併用の構成のほうが満足しやすいでしょう。ただし、これは弱点というより役割の違いです。MR4 MKIIは、音楽全体のバランスを崩さず、中低域を必要十分に描くことを重視した製品であり、机の上で扱えるサイズに収めながらその狙いをかなり上手に実現しています。派手さはなくても、毎日使う道具としての“ちょうどよさ”があるのです。
接続性の充実も、本機の価値を大きく高めています。XLRとTRSのバランス入力を備えているため、オーディオインターフェースやミキサーと組み合わせる制作環境に無理なく入っていけますし、RCAやAUXがあるので既存の民生機器ともつなぎやすい。ここにBluetooth 6.0とLDACまで載せてきたことで、作業机のスピーカーとしての自由度はかなり高まりました。昼はオーディオインターフェース経由で編集作業、夜はスマートフォンからワイヤレスで気軽に音楽再生、といった切り替えが一台で完結するのは実に便利です。特に近年は、制作を仕事にする人だけでなく、在宅ワークと趣味の視聴環境を一体化したい人が増えています。その意味でMR4 MKIIは、現代的な“多用途デスクトップスピーカー”として非常に理解しやすい着地点にあります。
アプリ対応も見逃せません。従来、この価格帯のモニタースピーカーは「音はいいけれど調整が少ない」「設置条件が悪いと本来の実力を出しにくい」ということが珍しくありませんでした。本機はEdifier ConneXアプリを通じて、EQやモード切替、各種補正を行えるため、部屋や机の癖に合わせた実践的な追い込みがしやすくなっています。スピーカーは単体スペックだけで音が決まるわけではなく、壁との距離、机の反射、座る位置などで印象がかなり変わります。その現実を踏まえ、ユーザー側で調整の余地をしっかり用意している点は、とても誠実です。難しい測定をしなくても音を整えやすいというのは、初心者にも中級者にも大きな利点でしょう。
もちろん、万能というわけではありません。まずサイズは、コンパクト機の感覚で考えるとややしっかりしています。横幅だけでなく奥行きも必要なので、小さな机では圧迫感が出る可能性があります。また、USB入力がないため、PCと一本でスマートにつなぎたい人には少々回り道が必要です。音量ノブの感覚についても、便利さの一方で絶対位置がわかりにくいという声は理解できます。さらに、LDACは魅力的な機能ですが、使う側の端末条件が整っていなければ真価を発揮しにくく、iPhone中心の環境では訴求力が一段薄れる場面もあります。つまり本機は、スペックの豊かさをそのまま享受できる人には非常に刺さる一方、使い方によっては“全部入り”の恩恵を一部しか使わない可能性もある製品です。
それでも総合的に見ると、MR4 MKIIの強みはかなり明快です。第一に、価格と内容のつり合いがよいこと。第二に、制作とリスニングをきれいに両立していること。第三に、単なる後継機ではなく、出力、入力、無線、補正機能まで含めて現代的に作り直されていることです。とくにおすすめしたいのは、これからDTMや動画編集を始めたい人、PC作業用の音をワンランク上げたい人、そして一台で有線も無線もきちんと使いたい人です。逆に、超小型で省スペースを最優先したい人や、重低音のインパクトを何より重視する人は、用途をもう一度整理して別方向の製品と比べたほうが満足度は上がるかもしれません。
総評として、EDIFIER MR4 MKIIは、入門機の気軽さと中級機の実用性が美しく交差した一台です。モニターらしい正確さを軸にしながら、BluetoothやLDAC、アプリ、ルーム補正といった今どきの使い勝手もきちんと備え、机の上に置くスピーカーとしての説得力をしっかり持っています。華やかな演出で一瞬の感動を狙うタイプではありませんが、毎日使うほどに良さがじわじわ伝わる、堅実で頼れる製品です。価格だけを見れば従来機より上がりましたが、そのぶんの進化は内容にきちんと表れています。音楽制作の入口にも、デスクトップオーディオの本格化にも、十分に応えてくれる完成度の高いモデルといえるでしょう。
初代EDIFIER MR4とEDIFIER MR4 MKIIとの違い
初代MR4との違いに絞ると、MR4 MKIIは「出力強化」「無線対応」「接続性拡張」「調整機能の高度化」が大きな進化点です。比較表中心で、ブログや記事にそのまま流し込みやすい形でまとめます。
MR4 MKIIと初代MR4の違い
| 比較項目 | MR4 MKII | 初代MR4 | 違いのポイント |
|---|---|---|---|
| 世代 | 第2世代 | 初代 | MR4 MKIIは後継モデルとして再設計された発展版 |
| 価格帯 | 29,980円前後 | 1万円台前半〜中盤中心 | MKIIは価格が上がったぶん、機能と性能も大きく拡張 |
| 定格出力 | 合計80W RMS | 合計42W RMS | MKIIは出力が大幅に向上し、音量の余裕と駆動力が増した |
| ドライバー構成 | 4.5型ミッドバス + 1型シルクドームツイーター | 4型ミッドロー + 1型シルクドームツイーター | MKIIは中低域ユニットが大型化し、スケール感に余裕が出た |
| 再生周波数帯域 | 50Hz〜40kHz | 60Hz〜20kHz | MKIIは低域と高域の両側で帯域が拡張されている |
| アンプ構成 | バイアンプ駆動 | シングルアンプ | MKIIは帯域ごとの制御精度を高め、分離感や見通しのよさを狙う設計 |
| S/N比 | 89dB(A)以上 | 85dB(A) | MKIIのほうが静粛性の面でも有利 |
| Bluetooth対応 | 対応 | 非対応 | MKIIは無線再生に対応し、使い勝手が大きく向上 |
| Bluetoothバージョン | 6.0 | なし | MKIIのみワイヤレス機能を搭載 |
| 対応コーデック | SBC、LDAC | なし | MKIIはLDAC対応で高品位な無線再生を狙える |
| Hi-Res認証 | Hi-Res Audio、Hi-Res Audio Wireless | なし | MKIIは有線・無線の両面でハイレゾ訴求が強化された |
| XLR入力 | 対応 | 非対応 | MKIIは制作機材との接続性が大きく向上 |
| TRS入力 | 対応 | 対応 | 両機に搭載されるが、MKIIはXLR追加でプロ機材との親和性がさらに高い |
| RCA入力 | 対応 | 対応 | 基本的な民生機接続はどちらも可能 |
| AUX入力 | 対応 | 対応 | 日常使いのしやすさは両機共通 |
| ヘッドホン出力 | 対応 | 対応 | 前面でヘッドホンへ切り替えられる利便性は継承 |
| 入力系統数 | 5系統 | 3系統 | MKIIは接続先の幅が大きく広がった |
| 音質モード | モニター / 音楽 / カスタマイズ | モニター / 音楽 | MKIIはカスタマイズ性が上がっている |
| EQ調整 | 9バンドEQ対応 | 背面ノブ中心 | MKIIは音作りの自由度が大きく向上 |
| アプリ対応 | 対応 | 非対応 | MKIIはスマートフォンから設定変更や調整ができる |
| 設置環境補正 | 対応 | 非対応 | MKIIは机上設置や部屋の反射を考慮した補正が可能 |
| 背面High/Low調整 | 対応 | 対応 | 基本機能は継承しつつ、MKIIは補正機能全体がより多層的 |
| 外形寸法 | やや大型化 | よりコンパクト | MKIIは性能向上のぶん設置面積も少し増えた |
| 重量 | 6.63kg | 約4.5kg | MKIIは筐体の余裕や内部強化により重くなっている |
ひと目でわかる進化点
| 進化ポイント | MR4 MKIIでどう変わったか | 実際の使い勝手への影響 |
|---|---|---|
| 音の余裕 | 42Wから80Wへ強化 | 音量を上げても苦しくなりにくく、音場にも余裕が出やすい |
| 低域と高域の伸び | 60Hz〜20kHzから50Hz〜40kHzへ拡張 | 帯域の狭さを感じにくくなり、より現代的な高解像感に近づいた |
| ワイヤレス機能 | BluetoothとLDACを新搭載 | スマートフォン再生や気軽な音楽鑑賞が一気に便利になった |
| 接続の自由度 | XLR入力を追加 | DTMや動画編集向けの機材とより組み合わせやすくなった |
| 調整機能 | アプリ、EQ、音響補正を搭載 | 設置環境に合わせた追い込みがしやすくなった |
| 製品の立ち位置 | 入門機から一歩上の実用機へ | 趣味用途だけでなく、半制作機材的な選び方もしやすい |
どこがいちばん大きな違いなのか
初代MR4は、低価格帯で導入しやすいモニタースピーカーとしての魅力が強い製品でした。必要な入力を備え、素直な音を比較的手ごろに得られることが価値の中心だったわけです。対してMR4 MKIIは、その路線を残しながらも、使い勝手と性能の両面をかなり現代的に拡張しています。とくに大きいのは、Bluetooth 6.0とLDACへの対応、XLR入力の追加、そしてアプリや音響補正の搭載です。つまりMKIIは、単なる“音質向上版”ではなく、“用途の広がりそのもの”が進化した後継機だと言えます。
音の面では、初代MR4の持ち味だったフラット寄りの鳴り方を土台にしつつ、出力と帯域、駆動方式を強化することで、より見通しのよい鳴り方を狙った印象です。特に合計80W化とバイアンプ化の恩恵は大きく、単に大きな音が出せるというより、音量を上げたときの余裕や、各帯域の整理のされ方に差が出やすい部分です。逆に言えば、初代MR4はコストパフォーマンスのよさが光る一方、MKIIは価格上昇と引き換えに“安価なモニター”の枠を超えようとしているモデルだと整理できます。
どちらを選ぶべきか
| 向いている人 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| できるだけ安くモニタースピーカーを導入したい人 | 初代MR4 | 基本性能を押さえつつ、価格面の負担を抑えやすい |
| 音楽制作と普段使いを一台で両立したい人 | MR4 MKII | 接続性、出力、調整機能のバランスがよい |
| Bluetoothでも高音質に使いたい人 | MR4 MKII | LDAC対応が大きな強みになる |
| XLR接続を使いたい人 | MR4 MKII | 初代MR4にはない明確な優位点 |
| 机のスペースを少しでも節約したい人 | 初代MR4 | 本体は初代のほうが軽くコンパクト |
| 音を細かく調整しながら使いたい人 | MR4 MKII | アプリ、EQ、補正機能まで含めて自由度が高い |
まとめ
初代MR4とMR4 MKIIの差は、単なる後継機らしい微調整ではありません。MR4 MKIIは、出力をほぼ倍増し、再生帯域を広げ、Bluetooth 6.0とLDAC、XLR入力、アプリ連携、音響補正まで加えることで、製品の役割そのものを拡張しています。初代MR4が“コスパに優れた導入機”だったとすれば、MR4 MKIIは“導入機の枠を少し超えた多機能な実用機”です。価格重視なら初代、機能と将来性まで見込むならMR4 MKII、という見方がいちばんわかりやすいでしょう。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。

