REDMAGIC 11S Pro の製品概要
REDMAGIC 11S Proは、最新の高クロック版Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionを軸に、水冷と空冷を組み合わせた独自のAquaCore冷却システム、6.85型のノッチレスフルディスプレイ、大容量7,500mAhバッテリー、最大80Wの高速充電、520Hzショルダートリガーなどを盛り込んだハイエンドゲーミングスマートフォンです。単に処理性能を高めただけでなく、おサイフケータイ、IPX8防水、ワイヤレス充電、3.5mmイヤホンジャック、USB 3.2 Gen 2による映像出力など、日常使いの利便性までしっかり押さえている点が大きな魅力で、ゲーム専用機のような尖り方をしながらも、普段のメインスマートフォンとして成立する完成度を備えています。
特徴
パフォーマンス
- Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Version搭載: CPU最大4.74GHz、GPU最大1.3GHz駆動の高クロック版SoCを採用し、重量級ゲームでも高いフレームレートを狙いやすい構成です。
- RedCore R4によるゲーム最適化: ゲーム描画やタッチ制御、画質補助、各種ゲーミング機能の最適化を担う専用チップを組み合わせ、単なる高性能SoC頼みではない調整が施されています。
- Energy Cube 3.0の統合制御: CPU、GPU、メモリ、冷却、タッチリソースをリアルタイムで最適配分し、安定動作と応答性の両立を狙った設計です。
- 大容量メモリと高速ストレージ: 12GBまたは16GBのLPDDR5X Ultra、256GBまたは512GBのUFS 4.1を組み合わせ、アプリ起動やゲームのロード時間短縮にも配慮されています。
冷却システム
- AquaCore冷却システム: 水冷と空冷を組み合わせた複合冷却機構で、長時間の高負荷プレイでも性能低下を抑えやすい構成です。
- 0.85mmマイクロポンプ採用の液冷機構: フッ化系液体を循環させる液冷機構を採用し、熱を効率よく吸収・分散させる仕組みを備えています。
- 13,116mm²大型ベイパーチャンバー: 業界最大級クラスの大型VCを搭載し、SoCまわりだけでなく筐体全体へ熱を逃がしやすい設計が特徴です。
- 24,000RPM高速ターボファン: 内蔵ファンで積極的に排熱するため、一般的なスマートフォンよりも高負荷時の温度上昇を抑えやすくなっています。
- 複合液体金属3.0: 熱伝導性の高い素材を冷却経路に組み込み、熱移動の効率向上を図っています。
- 冷却と防水の両立: ファン搭載機でありながらIPX8防水に対応しており、構造面の完成度の高さも本機の見どころです。
ディスプレイ
- 6.85型BOE X10 AMOLED: 大画面かつ高精細な1.5K解像度で、ゲームのUIや映像の細部まで見やすい仕様です。
- ノッチレスの真フルディスプレイ: アンダーディスプレイカメラを採用し、ノッチやパンチホールのない没入感の高い表示を実現しています。
- 最大144Hzリフレッシュレート: 高速スクロールや対応ゲームでのなめらかな表示に強く、ゲーミングスマホらしい体感性能を支えます。
- 最大3,000Hz瞬時タッチサンプリングレート: シビアな入力を求められるゲームでも、指の動きを素早く検知しやすい仕様です。
- 95.3%画面占有率と極細ベゼル: 表示領域を広く確保しつつ、映像への没入感も高めています。
- 最大1,800nitsピーク輝度: 屋外でも視認しやすく、ゲームだけでなく動画視聴や日常利用でも扱いやすい明るさを備えます。
- 目に配慮した表示設計: 低ブルーライト認証、2592Hz PWM調光、DC調光に対応し、長時間利用時の快適性にも配慮されています。
ゲーミング機能
- 520Hzショルダートリガー: 左右のトリガーを搭載し、FPSやアクションゲームで操作を分担しやすく、スマートフォン以上の操作感を実現します。
- 豊富なゲームスペース機能: ゲーム起動の一元管理、通知制御、マクロ、照準補助、画面切り抜き、情報パネルなど、プレイ環境を細かく整えられます。
- アップスケーリングとフレーム補間: 対応タイトルでは画質強化や高フレーム化が可能で、視覚的な滑らかさと見栄えを引き上げられます。
- 4Dハプティクス: X軸リニアモーターとショルダートリガーの組み合わせにより、入力と振動の一体感を高めています。
- 有線・無線ミラーリング対応: USB Type-Cからの映像出力や専用ソフト経由のワイヤレスミラーリングに対応し、大画面プレイにも向きます。
バッテリー・充電
- 7,500mAh大容量バッテリー: ゲーミングスマホとしてはもちろん、一般的なハイエンドスマホと比べてもかなり余裕のある容量です。
- 最大80W有線高速充電: 大容量バッテリーながら短時間で回復しやすく、ヘビーユース時の安心感につながります。
- 80Wワイヤレス充電対応: ワイヤレス充電に対応することで、据え置き中心の運用でも利便性が高くなっています。
- 有線・無線リバース充電: 他の機器へ給電できるため、周辺機器との組み合わせでも便利です。
- バイパス充電対応: 充電中にバッテリーを介さず直接給電することで、発熱やバッテリー劣化を抑えながらゲームをしやすくしています。
デザイン
- スケルトンデザイン: 冷却機構を視覚的に見せる背面デザインを採用し、REDMAGICらしいメカニカルな魅力を強く打ち出しています。
- カメラの出っ張りがないフルフラット背面: 横持ち時に指へ干渉しにくく、机に置いたときもガタつきにくい設計です。
- RGBライティング: ゲーミングデバイスらしい演出を楽しめるほか、個性の強い外観づくりにも一役買っています。
- 金属フレームとガラス背面: ハイエンドらしい質感を持ちつつ、見た目の強さだけでなく剛性感も重視した印象です。
日常利用の機能
- おサイフケータイ対応: ゲーミングスマホとしては貴重なFeliCa対応で、通勤通学や日常決済にもそのまま使えます。
- IPX8防水: 水濡れに強く、日常の安心感が高い点は国内向けモデルとして大きな魅力です。
- 3D超音波指紋認証: 濡れた手でも認証しやすく、解除の速さと安定感を両立しています。
- 3.5mmイヤホンジャック搭載: 有線イヤホンをそのまま使えるため、低遅延を重視するゲーム用途と相性が良好です。
- USB 3.2 Gen 2対応: データ転送だけでなく映像出力にも対応し、拡張性に優れます。
- デュアルSIM対応: 仕事用と私用の回線を1台にまとめたい人にも扱いやすい構成です。
- ステレオスピーカー搭載: 本体だけでも立体感のある音を楽しめ、動画視聴やカジュアルゲームでも使い勝手は良好です。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | REDMAGIC 11S Pro |
| 発売日 | 2026年6月16日 |
| 価格 | 12GB+256GB:149,800円 / 16GB+512GB:172,800円 |
| カラー | Nightfreeze/黒スケルトン、Subzero/シルバー |
| OS | REDMAGIC OS 11.5(Android 16ベース) |
| SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Version |
| CPU構成 | 2+6 Oryonアーキテクチャ |
| CPU最大クロック | 最大4.74GHz |
| GPU | Adreno |
| GPU最大クロック | 最大1.3GHz |
| 独自チップ | RedCore R4 |
| メモリ | 12GB / 16GB LPDDR5X Ultra |
| ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.1 |
| 外部ストレージ | 非対応 |
| ディスプレイサイズ | 6.85型 |
| ディスプレイ種類 | BOE X10 AMOLED |
| 解像度 | 2688×1216 |
| アスペクト比 | 20:9 |
| 画面占有率 | 95.3% |
| リフレッシュレート | 最大144Hz |
| タッチサンプリングレート | 常時最大360Hz(マルチフィンガー) / 瞬時最大3,000Hz |
| ピーク輝度 | 最大1,800nits |
| 色域 | 100% DCI-P3 |
| 色精度 | △E<1 |
| 保護ガラス | Corning Gorilla Glass |
| フロントカメラ方式 | アンダーディスプレイカメラ |
| リアカメラ構成 | 50MP広角 + 50MP超広角 + 2MPマクロ |
| メインカメラ | 50MP、OV50E40、1/1.55型、F1.88、7Pレンズ、OIS |
| 超広角カメラ | 50MP、OV50D40、1/2.88型、F2.0、6Pレンズ |
| マクロカメラ | 2MP |
| フロントカメラ | 16MP、OV16A、1/2.77型、F2.0、5Pレンズ |
| 動画撮影 | 背面:8K/30fps、4K/60fps、1080p/120fps・240fps対応 / 前面:1080p/30fps・60fps |
| バッテリー容量 | 7,500mAh |
| 有線充電 | 最大80W |
| ワイヤレス充電 | 最大80W対応 |
| リバース充電 | 有線・無線対応 |
| バイパス充電 | 対応 |
| 冷却システム | AquaCore冷却システム(水冷+空冷) |
| 液冷機構 | 0.85mmマイクロポンプ、フッ化系液体循環 |
| ベイパーチャンバー | 13,116mm² |
| 冷却ファン | 最大24,000RPM防水ターボファン |
| ショルダートリガー | 520Hzタッチサンプリングレート |
| 触覚フィードバック | 0815 X軸リニアモーター、4Dハプティクス対応 |
| スピーカー | 1015+1115e ステレオスピーカー |
| イヤホン端子 | 3.5mmイヤホンジャック |
| 生体認証 | 3D超音波指紋認証、顔認証 |
| 防水 | IPX8 |
| 防塵 | 独自防塵設計 |
| SIM | デュアルnano-SIM |
| eSIM | 非対応 |
| 5G対応 | 対応 |
| 5Gバンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 |
| 4G FDD-LTE | B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B66 |
| 4G TDD-LTE | B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 |
| 3G | UMTS B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19 |
| 2G | GSM 2 / 3 / 5 / 8 |
| Wi‑Fi | Wi‑Fi 6(802.11a/b/g/n/ac/ax)、トライバンド(2.4GHz / 5GHz / 6GHz) |
| Bluetooth | 5.4 |
| GPS | デュアルGPS(L1+L5) |
| NFC | 対応 |
| おサイフケータイ | 対応 |
| Google Pay | 対応 |
| USBポート | USB Type-C(USB 3.2 Gen 2、DisplayPort対応) |
| 映像出力 | 最大4K映像出力対応 |
| センサー | 加速度、電子コンパス、ジャイロ、近接、環境光、赤外線 |
| 本体サイズ | 163.82 × 76.54 × 8.9mm |
| 重量 | 230g |
| 筐体素材 | 金属ミドルフレーム + ガラス背面 |
| 同梱物 | 本体、半透明ケース、電源アダプター、Type-Cケーブル、SIMピン、保証書、マニュアル |
ベンチマークスコアとパフォーマンスの要点
REDMAGIC 11S Proは、単に最新SoCを積んだハイエンドスマートフォンというだけではありません。高クロック版のSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionを核に、冷却機構、補助チップ、ゲーム最適化まで一体で組み上げられた“性能を持続させるための端末”という印象が強く、ベンチマークスコアの高さだけでなく、重い処理をかけ続けたときの粘り強さにこそ、このモデルの本当の価値があります。瞬間的な速さで驚かせるというより、長時間のゲームプレイでも勢いが鈍りにくい。その安定感が、この機種を特別な存在にしています。
ベンチマークスコア
総合性能
REDMAGIC 11S Proの総合ベンチマークは、2026年時点のAndroidスマートフォンの中でも最上位クラスに位置します。AnTuTu Benchmark v11では、実機計測でおおむね417万点台から420万点台という非常に高いスコアが確認されており、GPUスコアも154万点前後に達しています。構成や測定条件によって多少の差はありますが、いずれにしても現行ハイエンドの中でトップクラスの数値であることは揺らぎません。
この数字が意味するのは、アプリの起動、切り替え、大容量データの読み込み、3D描画といったあらゆる処理で余裕があるということです。日常操作ではもはや過剰ともいえるほどの速さですが、この余力があるからこそ、重量級ゲームや高負荷な処理でも苦しさを見せにくいわけです。ベンチマークの数字そのものに一喜一憂しなくても、触れた瞬間に「これは速い」と感じやすい、説得力のある結果だといえます。
CPU性能
Geekbench 6では、シングルコアがおおむね3,700点台、マルチコアが11,400点台から11,500点台という非常に高い水準を記録しています。シングルコア性能が高いということは、日常の軽い操作やアプリの応答性に強いということでもあり、マルチコア性能が高いということは、ゲーム中の複雑な処理や並列処理でも余裕があるということです。
特にREDMAGIC 11S Proは、最大4.74GHzまで引き上げられた高クロック版SoCを搭載しているため、通常版より一歩踏み込んだ処理性能を狙った構成になっています。差は数値上では数%に見えても、ハイエンド帯ではその数%が効いてくる場面は少なくありません。フレームレートの安定性や処理落ちの出にくさといった部分に、その上積みがじわりと効いてきます。
GPU性能
GPU性能も非常に高く、OpenCLで26,000点台後半、Vulkanで30,000点前後の結果が見られます。3DMarkではWild Life Extremeが8,000点台前半クラスに達しており、グラフィック負荷の高いゲームを高画質で楽しみたい人にとって、かなり心強い内容です。
さらに注目したいのは、単にピーク値が高いだけでなく、その性能を維持しやすいことです。一般的なスマートフォンは、最初の数分こそ勢いよく動いても、熱がこもるにつれてフレームレートが落ちたり、本体が熱くなりすぎてパフォーマンスが絞られたりしがちです。REDMAGIC 11S Proは、その“よくある失速”をかなり抑え込もうとしているところに強みがあります。数値の派手さだけでなく、グラフィック負荷が続いたときの安心感が大きいのです。
ストレージ性能
ストレージも高速で、シーケンシャルリードは4,200MB/s前後、シーケンシャルライトは4,000MB/s超という非常に優秀な値が見られます。アプリやゲームの起動が速いのはもちろん、巨大なゲームデータの読み込みやアップデート時の待ち時間短縮にもつながります。
とくに最近は、ゲーム1本あたりの容量がかなり大きくなっているため、SoCだけでなくストレージ速度の重要性も増しています。REDMAGIC 11S Proはこの点でも妥協がなく、大作ゲームを複数入れて使うようなヘビーユーザーでも、不満は出にくい仕上がりです。
実際のパフォーマンス
日常動作の快適さ
日常操作においては、正直なところ「遅さを探す方が難しい」と言えるレベルです。ホーム画面の移動、SNS、ブラウジング、動画視聴、カメラの起動、マルチタスクの切り替えまで、どの動きにも迷いがありません。高性能スマートフォンに期待される“サクサク感”をしっかり超えてきており、操作全体にキレがあります。
ただ、この機種の面白いところは、そうした日常操作が目的の端末ではないのに、そこもきちんと快適だということです。ゲームに全振りした端末にありがちな、普段使いでの粗っぽさや妙な癖が比較的少なく、性能の高さがそのまま日常の安心感にもつながっています。
ゲーム性能
ゲーム性能は本機の主戦場であり、ここではしっかりと実力を見せてくれます。原神のような重量級タイトルでは、最高設定・60fps環境でも高い安定性を維持しやすく、平均59fps台を記録する例が確認されています。しかも、ただ動くだけではなく、プレイ中のフレーム変動が比較的小さく、視覚的にも気持ちのよい滑らかさが続きやすいのが印象的です。
さらに対応ゲームではフレーム補間やアップスケーリングも利用でき、原神では144Hzのフレーム補間表示に対応するなど、単なる“高性能スマホ”を超えた遊び方まで用意されています。ここまで来ると、もはやスマホゲーム機と呼びたくなる完成度です。ショルダートリガーやゲームスペースの各種補助機能も含め、ゲームを本気で快適に楽しむための仕掛けが、かなり高い密度で詰め込まれています。
崩壊:スターレイルのようなGPU負荷が高いタイトルでも高水準のフレームレートを維持しやすく、アークナイツ:エンドフィールドのような重めのタイトルでも余裕を見せる場面があります。つまり本機は、軽いゲームを快適に遊ぶための端末ではなく、重いゲームを“高い水準で長く遊ぶ”ためのスマートフォンです。
持続性能と冷却
REDMAGIC 11S Proの真価は、ここにあります。高いベンチマークスコアを出せる端末は他にもありますが、長時間の高負荷で失速しにくい端末は意外と多くありません。本機はAquaCore冷却システムによって、熱を積極的に制御しようとしており、連続ベンチマークや長時間ゲーム時でもスコア低下が比較的小さい傾向を見せています。
もちろん、物理法則を無視できるわけではないので、極端な高負荷をかけ続ければ熱は持ちますし、本体温度も上がります。ただ、熱くなってもなお性能を引っ張ろうとする粘り強さがあり、そこがいかにもREDMAGICらしい部分です。一般的なスマホが安全側に振って早めに抑えるのに対し、本機はできるだけパフォーマンスを維持しようと踏ん張る。そのチューニング思想はかなり明快です。
ただし、この性格は人によって好みが分かれるかもしれません。とにかく冷たく穏やかに使いたい人にはやや攻めた設計に映る一方、多少熱くなってもフレームレートを守ってほしい人には頼もしく映ります。ゲーミングスマホとしては、実に筋の通った方向性です。
パフォーマンス面での強み
高クロック版SoCの余裕
通常版ではなくLeading Versionを採用していることで、性能の上限にひとつ上の余裕があります。極端に劇的な差ではないものの、最高峰を狙うゲーミングスマホとしては、この一段上の選別版SoCに意味があります。スペックの見栄えだけでなく、負荷時の安定感を支える基礎体力として効いています。
冷却前提で作られた構造
ベンチマークスコアが高い端末は多くても、その性能を維持するためにここまで冷却構造を作り込んでいる機種は限られます。水冷と空冷、ベイパーチャンバー、液体金属、内蔵ファンを組み合わせた設計は、いかにもやりすぎに見えますが、だからこそREDMAGIC 11S Proは“数値だけで終わらない高性能”を狙えています。
ゲーム向け補助機能の豊富さ
性能だけでなく、ゲーム空間としての完成度も高いです。ショルダートリガー、マクロ、照準補助、ミラーリング、フレーム補間、バイパス充電など、快適さを支える機能群が非常に充実しています。ベンチマークの強さは入口にすぎず、実際の遊びやすさまで含めて高性能を感じられるのが本機の強みです。
パフォーマンス面での注意点
高負荷時の発熱はそれなりにある
どれだけ冷却機構が優秀でも、高クロック版SoCを積んだうえで性能重視のチューニングを施している以上、負荷をかければ発熱は出ます。むしろ本機は、温度よりパフォーマンス維持を優先する場面があるため、使い方によってはしっかり熱を持ちます。性能重視の設計であることを理解して選ぶ必要があります。
ベンチマークの数字だけで判断しにくい側面もある
本機は非常に高いスコアを出せる一方で、真価は“長時間の安定性”や“ゲーム時の粘り”にあります。単に一発の数値を見るだけでは、この端末の良さを取りこぼしやすいとも言えます。購入を考えるなら、総合スコアの高さとあわせて、冷却やフレーム維持の思想まで見ておきたいところです。
まとめ
REDMAGIC 11S Proのベンチマークスコアとパフォーマンスをひとことで表すなら、「速い」だけでは足りません。正しくは、「速く、しかも粘る」です。AnTuTu 417万点台クラスという派手な数字はたしかに目を引きますが、本当にすごいのは、そこから先の実戦力でしょう。重いゲームを長く遊んでも崩れにくく、表示も入力も冷却も一体となって高いレベルで噛み合っている。この完成度の高さこそ、本機がゲーミングスマホの最前線に立つ理由です。
ピーク性能の高さだけでなく、持続性能、ゲーム向け機能、日常動作の快適さまで含めて見ると、REDMAGIC 11S Proはかなり濃い一台です。スマホで本気で遊びたい人にとって、性能という言葉の意味をあらためて考えさせてくれる存在、といっていいでしょう。
総合評価とレビュー
REDMAGIC 11S Proは、いわゆる“高性能なスマホ”という言葉だけでは片づけにくい、非常に明確な思想を持った製品です。ひと言でいえば、ゲームを中心に据えながら、その周辺にある日常機能まで本気で整えた一台です。ゲーミングスマホというカテゴリはこれまで、性能は抜群でも日常使いでは妥協が必要、あるいは尖りすぎていてメイン端末にしにくい、という製品が少なくありませんでした。しかし本機は、その常識をかなり丁寧に塗り替えてきました。高クロック版SoCを積み、しかもそれをきちんと冷やし切ろうとする姿勢が貫かれている一方で、防水、おサイフケータイ、ワイヤレス充電、イヤホンジャックといった、毎日使ううえで見逃せない要素まで揃えています。性能の一点突破で終わらず、生活の中心に置けるかどうかまで考えられている。そこが本機の価値です。
強み
本機の最大の強みは、やはり持続性能にあります。最近のハイエンドスマホは、瞬間的なベンチマークスコアだけならどれも非常に高く、カタログ上では差が見えにくくなっています。ですが、実際の体感差が現れるのは、重いゲームを長時間動かし続けたときです。REDMAGIC 11S Proは、この“続けたときの強さ”に真剣に向き合っています。AquaCore冷却システムは単なる話題作りのギミックではなく、高クロック版SoCの熱をどう受け止め、どう逃がすかを本気で組み立てた仕組みとして機能しています。短時間の爆発力より、重い処理を長く維持できる安心感。この部分は、ただ最新SoCを積んだだけの端末とは明確に違います。
もうひとつの大きな強みは、ディスプレイと筐体設計の完成度です。フロントカメラを画面下へ追いやったノッチレスの全面表示は、いま見ても特別感があります。スペック表だけを見ると144Hzや1.5K解像度は他のハイエンドでも珍しくありませんが、パンチホールが視界に入らないだけで、ゲーム中も動画視聴中も印象は大きく変わります。とくにレースゲームやFPSのように視野の端まで意識が向くジャンルでは、この差が気分の問題にとどまりません。さらに背面を完全にフラットに仕上げてきたのも見事です。カメラの出っ張りがないだけで、横持ちの安定感は驚くほど上がりますし、机に置いたときの使いやすさもぐっと増します。ゲーミングスマホとして見ると、この設計はかなり理にかなっています。
そして、日常機能の充実も見逃せません。おサイフケータイやIPX8防水に対応したことで、本機は単なる遊びの端末ではなく、通勤通学から買い物まで一台で完結しやすいスマホになりました。ゲーミングスマホに興味はあるけれど、決済や防水を手放したくないという日本のユーザーにとって、この進化は非常に大きいはずです。大容量バッテリーとワイヤレス充電、さらにバイパス充電まで揃っているので、家では本気でゲームを楽しみ、外では普通のメイン機として使う、そんな運用が自然に成立します。ここまで全部入りに近いゲーミングスマホは、実際かなり貴重です。
弱み
一方で、弱みがないわけではありません。まず真っ先に挙がるのは、やはり大きさと重さです。230gという数字は、近年の大型ハイエンドとして見ても軽くはありません。しかも本機はフラットで角の立った造形なので、数値以上に塊感があります。横持ちでゲームをするときにはこの形がむしろ武器になりますが、片手でメッセージを返す、移動中に軽くSNSを見る、ベッドで寝転がって長時間読む、といった使い方では人を選びます。要するに、携帯性より体験の厚みを優先した設計です。ここを魅力と見るか、負担と見るかで評価は分かれるでしょう。
次に、カメラは“思ったより頑張っている”一方で、“カメラ目的で積極的に選ぶ機種”ではありません。メインと超広角が50MPで揃えられており、日常の撮影には十分以上の性能がありますし、映えのある色作りも好みに合う人は多いはずです。ただ、望遠に強いわけではなく、ズーム重視の人には向きません。フロントカメラもアンダーディスプレイ方式の都合上、一般的な上位カメラスマホと比べると見栄えの面で一歩譲ります。つまり、カメラが悪いわけではないものの、あくまで主役はゲーム性能と体験設計だということです。写真や自撮りを最優先するなら、他にもっと適した選択肢はあります。
また、音にも少し注意が必要です。ステレオスピーカーは搭載されていますが、音質面では最高峰とは言い切れません。迫力や明瞭感はあるものの、低音の厚みや音楽鑑賞向けの豊かさでは、オーディオに強いスマホやタブレットに及ばない印象です。ただしこれは、3.5mmイヤホンジャックを残している本機の姿勢と裏表でもあります。音に本気でこだわるなら、有線イヤホンやゲーミングヘッドセットを使ってほしい。そんな割り切りが見える作りともいえます。
さらに細かな点では、microSD非対応、構成が12GB/256GBと16GB/512GBに絞られていること、そしてゲーミングスマホ特有の癖として、細かい設定項目が多いことも人によってはハードルになります。自分好みに追い込める自由度は大きな魅力ですが、買ってすぐ誰でも同じ快適さを得られるかというと、少し違います。完成品というより、高性能な道具を使いこなす楽しさがある機種です。
おすすめユーザー
本機を強くおすすめできるのは、まずスマホゲームを本気で遊ぶ人です。原神、崩壊:スターレイル、FPS、MOBA、音ゲーなど、処理性能、熱耐性、入力応答のどれも妥協したくない人にとって、REDMAGIC 11S Proは非常に魅力的です。とくに「最高設定にしたい」「長時間でもフレーム落ちを減らしたい」「トリガーやバイパス充電まで活かしたい」というユーザーには、まさに刺さる一台です。
次に、ゲームは大事だけれどメインスマホを別に持ちたくない人にも向いています。おサイフケータイ、防水、ワイヤレス充電、イヤホンジャック、デュアルSIMまで備えているので、日常機能を理由に敬遠していた人でも選びやすくなりました。ゲームスマホと生活スマホを分けるのが面倒な人、1台に集約したい人にはかなり相性がいいはずです。
逆に、軽さやカメラ最優先の人にはそこまで向きません。写真をたくさん撮る、片手操作が多い、コンパクトさが最重要、という人なら、別のフラッグシップの方が満足度は高い可能性があります。本機は万人向けの優等生ではなく、明確な好みに応える尖った優等生です。
総評
REDMAGIC 11S Proは、ゲーミングスマホというカテゴリが成熟してきたことを強く感じさせる一台です。以前なら、ゲーミングスマホは「性能のために他を諦める端末」でした。しかしこのモデルは、「性能を最優先しながらも、普段使いまで諦めない端末」に進化しています。もちろん、重さやサイズ、カメラの立ち位置など、誰にでも無条件でおすすめできる万能機ではありません。けれど、ゲーム体験に本気で向き合う人にとっては、その弱点を補って余りある魅力があります。
とくに評価したいのは、性能の盛り方が単なる数字競争で終わっていないことです。高クロック版SoCを積み、冷却を作り込み、表示も入力も音も振動も、ゲームを快適に楽しむための流れとして一つにつながっている。しかもそのうえで、決済、防水、充電まわりまで抜かりがない。この統合感こそが、REDMAGIC 11S Proの真価でしょう。スマホでゲームを本気で遊びたい、そのうえで毎日の相棒としても使いたい。そんな欲張りな願いに、かなり高い水準で応えてくれる一台です。現時点で“ゲーミングスマホらしさ”と“日常での使いやすさ”を最も高い次元で両立しているモデルのひとつ、と評価してよいでしょう。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。


