ビクセンは、スマートフォンと接続して気軽に天体撮影が楽しめる、ZWO製のスマート天体望遠鏡「Seestar S50 Pro」を発売した。直販価格は213,400円。
製品概要
Seestar S50 Proは、スマートフォンと連携して誰でも気軽に天体撮影を楽しめる、次世代のスマート天体望遠鏡です。50mmの大口径アポクロマートレンズと高感度センサーを組み合わせたデュアルレンズシステムを搭載し、星雲・星団のディープスカイ撮影から、天の川や星座の広角撮影、さらには昼間の風景や野鳥撮影まで、この一台で幅広くこなします。天体望遠鏡、電動フォーカサー、カメラ、経緯台、フィルター、コントローラーを一体化したオールインワン設計により、電源を入れてスマートフォンアプリ「Seestar」を起動するだけで、星空観察と天体撮影をすぐに始められるのが大きな魅力です。
主な特徴
デュアルレンズと高感度センサーによる4K対応撮影
Seestar S50 Proは、望遠側に口径50mm・焦点距離260mm(F5.2)のアポクロマートレンズ、広角側に焦点距離6mm(F1.75)のレンズを備えたデュアルレンズ構成を採用しています。望遠側には1/1.2型のカラーCMOSセンサー、広角側には1/2型のカラーCMOSセンサーを搭載し、いずれも4K解像度に対応することで、ディープスカイから広角の星空・風景まで、クリアで自然な画質を実現します。色収差を抑えた4枚玉アポクロマートレンズにより、シャープな星像とニュートラルな黒を描き出し、夜空の明暗差やバランスに優れた描写が可能です。
スマートフォンアプリ連携と自動導入・自動追尾
専用スマートフォンアプリ「Seestar」と接続することで、Seestar S50 Proは天体の自動導入と自動追尾を行います。アプリには8万個以上の深宇宙天体と60万個以上の恒星がデータベースとして登録されており、ターゲットを選ぶだけで、望遠鏡が自動的に対象の位置を特定し、追尾しながら撮影を進めます。星図表示(SkyAtlas)や「今晩のおすすめ」機能を使えば、その時見頃の天体を直感的に選べるため、詳しい天文知識がなくても、短時間で印象的な天体写真を撮影できる設計です。
多彩な撮影モードとモザイク合成機能
Seestar S50 Proには、星雲・星団モード、太陽系モード、風景モードに加え、星座・天の川撮影モードや赤道儀モードなど、天体撮影に特化した複数の専用モードが用意されています。モザイク合成機能では、あらかじめ設定されたグリッドに沿って連続撮影を行い、画像を自動合成することで、通常の画角を超える広大な天体写真を1枚に収めることができます。さらに、タイムラプス映像や8K相当のパノラマ合成にも対応し、星の軌跡や広がる天の川をダイナミックに表現することが可能です。
高度な画像処理とフィルターシステム
撮影後の画像処理は、Seestar S50 Pro本体とアプリ側で自動的に行われます。ノイズ低減やスタック処理に加え、DBE(Dynamic Background Extraction)による背景補正を適用することで、不均一な背景を整え、よりクリアな星空に仕上げることができます。フィルターシステムは、ダーク補正用フィルター、UV/IRカットフィルター、光害カットフィルターの3種類を備え、長時間露光時のノイズ抑制や、不要な紫外線・赤外線の遮断、都市部の光害の影響を抑えた星雲撮影など、シーンに応じた最適な描写をサポートします。
結露防止ヒーターと大容量バッテリー・ストレージ
夜間の長時間撮影で問題となるレンズの結露に対して、Seestar S50 Proは内蔵の結露防止ヒーター機能を搭載し、レンズ温度を適切に保つことで、寒冷・高湿度・急激な環境変化といった状況でも安定した撮影を可能にします。内蔵ストレージは128GBと大容量で、撮影データの保存や管理に余裕があり、撮影を中断してファイル整理を行う必要がほとんどありません。バッテリー容量は10000mAhで、従来モデルよりも大容量化されており、外部電源を別途用意しなくても長時間の観測・撮影を続けられる設計です。
昼間の超望遠撮影にも対応するオールインワンカメラ
Seestar S50 Proは夜間の天体撮影だけでなく、昼間の撮影にも活躍します。望遠側は約880mm相当の高倍率カメラとして使用でき、遠くの風景や野鳥、ロケット打ち上げなど、離れた被写体を鮮明に捉えることができます。広角側は約35mm相当の画角で、天の川や星座と地上風景を組み合わせたショットにも対応し、タイムラプスモードを使えば、星の動きと風景の変化を一本の映像として記録することができます。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Seestar S50 Pro |
| 光学系(望遠側) | 4枚玉アポクロマートレンズ/口径50mm/焦点距離260mm(F5.2) |
| 光学系(広角側) | レンズ焦点距離6mm(F1.75) |
| センサー(望遠側) | 1/1.2インチ カラーCMOSセンサー |
| センサー(広角側) | 1/2インチ カラーCMOSセンサー |
| 画素サイズ | 2.9µm×2.9µm、1.6µm×1.6µm(記載値に準拠) |
| 視野角(望遠側) | 約2.8° |
| 視野角(広角側) | 約63° |
| 解像度 | 望遠・広角とも3840×2160ピクセル(4K対応) |
| 撮影距離(望遠側) | 約15m〜∞ |
| 撮影距離(広角側) | 約0.1m〜∞ |
| フォーカス方式 | 電動パワーフォーカス(オート/マニュアル) |
| 撮影モード | 星雲・星団モード、太陽系モード、風景モード、星座・天の川撮影モード、赤道儀モード、タイムラプスモード、モザイク合成モード など |
| 画像処理機能 | ノイズ低減、スタック処理、DBE(Dynamic Background Extraction)、モザイク合成、タイムラプス合成 |
| フィルター | ダーク補正用フィルター、UV/IRカットフィルター、光害カットフィルター(内蔵/切り替え可能) |
| 結露防止機能 | 内蔵結露防止ヒーター機能 |
| 内蔵ストレージ | 128GB |
| 内蔵バッテリー | 10000mAh |
| 通信機能 | Wi-Fi、USB Type-C、Bluetooth、NFC |
| 駆動・架台 | 経緯台方式(フォーク式)/赤道儀モード動作対応 |
| 本体サイズ | 約140×145×260mm |
| 本体重量 | 約2.8kg |
| 三脚 | カーボン製2段伸縮式三脚/高さ約274.5〜363mm |
| 主な付属品 | USB Type-Cケーブル、安全ガイドライン、クイックガイド、耐衝撃ケース、S50 Pro専用太陽フィルター、Seestar S50 Proクイックスターターガイド、ZWO天文学テーマステッカー |
| 対応アプリ | スマートフォンアプリ「Seestar」(無料) |
| 発売日 | 2026年8月28日(金) |
| 価格 | オープン価格 |


