SmallRigは、1/4″-20ネジ穴とVマウントによる機材直付けに対応したモバイルバッテリー「Nano36」「Nano72」を9月4日に発売した。
製品概要
Nano36とNano72は、撮影現場での使い勝手を追求したSmallRigのモバイルバッテリーシリーズで、カメラ機材と同じ感覚でリグに組み込めることをコンセプトにした製品だ。1/4インチ-20ネジ穴と着脱式Vマウントプレートにより、カメラケージやライトスタンド、バックパックなどに直接固定して給電できるため、単なる「持ち歩くバッテリー」ではなく、撮影システムの一部として機能するのが魅力である。Nano36は10,000mAh・最大45W出力のコンパクトモデル、Nano72は20,000mAh・最大100W出力の大容量モデルとしてラインアップされ、日常のスマートフォンやイヤホン充電から、ノートPCや長時間撮影まで、用途に応じて選べる構成になっている。
主な特徴
撮影リグに組み込めるモバイルバッテリーという発想
リグ一体化設計: Nano36 / Nano72最大の特徴は、撮影機材と同じように「マウントできる」モバイルバッテリーである点だ。
1/4インチ-20ネジ穴を備え、カメラケージや三脚、ライトスタンドなどに直接固定できるほか、着脱式のVマウントプレートを使ってVマウント環境に組み込むこともできる。これにより、バックパックに取り付けた状態で移動しながら給電したり、スタンドに固定して照明へ電力を供給したりと、撮影現場のセットアップに自然に溶け込む運用が可能になる。
柔軟なマウント運用: クランプやマジックアーム、カニ型クランプなどと組み合わせることで、ジンバルリグやミラーレスカメラのハンドヘルドリグ、ライブ配信セットなど、さまざまなシーンで「電源をリグの一部」として扱えるのが心地よい。撮影中にバッテリーを手で持ち替える必要がなく、機材側にしっかり固定したまま給電できるため、現場のストレスをぐっと減らしてくれる。
見やすく頼れるTFTカラーディスプレイ
リアルタイム表示: 本体にはTFTカラーディスプレイが搭載され、バッテリー残量、入出力電力、動作状態など主要な情報を鮮明に表示する。撮影中に「あとどれくらい持つのか」「今どのくらいの電力を供給しているのか」をひと目で把握できるため、長時間の収録やライブ配信でも安心して使い続けられる。
現場での安心感: 数値だけでなく視認性の高い表示によって、暗いスタジオや屋外の現場でも状態確認がしやすく、電源管理の不安を軽減してくれる。電源周りの情報が手元で完結する感覚は、撮影に集中したいときほど心強い。
巻き取り式USB-Cケーブルと3ポート同時給電
内蔵巻き取りケーブル: 本体には巻き取り式のUSB-Cケーブルが内蔵されており、使用時には引き出して接続し、使い終わったら自動的に収納される構造になっている。ケーブル長は約70cmと実用的で、カメラやスマートフォン、ノートPCなどへの接続に十分な余裕を持ちながら、収納時にはすっきりと本体に収まるため、ケーブルの絡まりや紛失を防ぎやすい。
3ポート同時給電: 最大3ポートの同時給電に対応し、複数のデバイスを同時に充電できるのも頼もしいポイントだ。
合計最大出力5V/4Aの範囲で同時給電が可能とされており、スマートフォンやイヤホン、アクションカメラなどをまとめて充電する日常使いから、撮影現場で複数機材へ電力を分配する用途まで幅広く活躍する。ただし、PD/QCなど高電圧の急速充電を利用する場合は1ポート接続が推奨されており、ダミーバッテリーやモニターなど高電圧を必要とする機器の同時接続は避ける設計になっている。
21700セル採用と多重保護によるタフな設計
21700セル採用: Nano36 / Nano72はいずれも21700バッテリーセルを採用し、エネルギー密度と放熱性のバランスに配慮した設計となっている。スマートな温度制御により過熱を抑え、長時間の連続使用でも安定した動作を目指している点が印象的だ。
多重保護機能: 短絡、過電流、過熱、過電圧、低電圧保護など複数の安全保護機能を搭載し、充電・放電の両面で安全性を高めている。撮影現場では機材の電源を任せる存在になるだけに、こうした保護機能がしっかり備わっていることは安心材料になる。
外装とポート保護: 本体にはTPUコーティングが施され、グリップ性と落下時の保護性能を両立。主要ポートには耐候性のシリコンカバーが用意され、屋外撮影や移動の多い現場でも安心して持ち出せるタフな外装になっている。
日常からプロの現場までカバーする2モデル構成
Nano36(10,000mAh・最大45W): Nano36は10,000mAh・最大45W出力のコンパクトモデルで、約1時間47分でフル充電が可能とされている。
重量は約300gと軽量で、スマートフォンやジンバル、イヤホンなど日常的な機器の充電に向いたバランスの良い仕様だ。Sony NP-FZ100を約1.45回、iPhone 17 Proを約1.6回、AirPodsを約13.5回、DJI Action 4を約3.7回充電できるとされており、日常使いとライトな撮影の両方を気軽にこなせる。
Nano72(20,000mAh・最大100W): Nano72は20,000mAh・最大100W出力の大容量モデルで、約1時間22分でフル充電に対応する。
重量は約500gで、ノートPCへの給電や3台同時充電、長時間撮影など、高出力を必要とする運用を想定した仕様になっている。Sony NP-FZ100を約3.5回、iPhone 17 Proを約3.36回、12.9インチiPad Proを約2.37回、AirPodsを約27.4回、DJI Action 4を約7.6回充電できるとされ、出張やロケ撮影など移動を伴う現場でも頼れる電源として活躍する。
100Wh未満で航空機持ち込みにも配慮: 両モデルとも100Wh未満の設計となっており、航空機への持ち込みに対応することが案内されている。出張や遠征撮影など、移動を伴うワークフローを意識した仕様である点も、撮影機材ブランドらしい気遣いだ。実際の持ち込み条件は航空会社や国・地域の規定を確認する必要があるが、「飛行機で運べる電源」という安心感は大きい。
保証期間: 保証期間はいずれも2年間とされており、撮影機材と同じように長く付き合える電源として位置づけられている。
Nano36 / Nano72 スペック一覧
| 項目 | Nano36 | Nano72 |
|---|---|---|
| 製品名 | Nano36 パワーバンク | Nano72 パワーバンク |
| バッテリー容量 | 10,000mAh | 20,000mAh |
| 最大出力 | 45W | 100W |
| フル充電時間 | 約1時間47分 | 約1時間22分 |
| 重量 | 約300g | 約500g |
| バッテリーセル | 21700セル採用 | 21700セル採用 |
| 同時給電ポート数 | 最大3ポート | 最大3ポート |
| 同時給電時合計出力 | 最大5V/4A相当 | 最大5V/4A相当 |
| 対応急速充電規格 | PD/QC高電圧急速充電(1ポート時) | PD/QC高電圧急速充電(1ポート時) |
| 内蔵USB-Cケーブル | 巻き取り式USB-Cケーブル内蔵 | 巻き取り式USB-Cケーブル内蔵 |
| ケーブル長 | 約70cm(収納式) | 約70cm(収納式) |
| マウント機構 | 1/4インチ-20ネジ穴、着脱式Vマウントプレート | 1/4インチ-20ネジ穴、着脱式Vマウントプレート |
| ディスプレイ | TFTカラーディスプレイ | TFTカラーディスプレイ |
| 外装・保護 | TPUコーティング、耐候性シリコンカバー | TPUコーティング、耐候性シリコンカバー |
| 安全保護機能 | 短絡・過電流・過熱・過電圧・低電圧保護 | 短絡・過電流・過熱・過電圧・低電圧保護 |
| 保証期間 | 2年間 | 2年間 |
| 販売日 | 2026年9月4日 | 2026年9月4日 |
| 価格(希望小売・税込) | 10,590円 | 14,390円 |


