MUSINは、SHANLING(シャンリン)より、R2RフルバランスデスクトップDAC/アンプ「EH90」を9月11日より発売する。価格は220,770円。
製品概要
EH90は、SHANLINGが手がけるR2Rフルバランス・デスクトップDAC/ヘッドホンアンプであり、第2世代R2R DAC「Kunlun Pro」と新設計のフルディスクリートヘッドホンアンプ回路を組み合わせた、ハイエンド志向の据え置きオーディオコンポーネントだ。USBやI2S、同軸、光、AES/EBUに加えHDMI ARC入力を備え、さらにBluetooth 5.4にも対応することで、ピュアオーディオからテレビ視聴、ゲーム、ストリーミングまで幅広い用途を高品位なサウンドで楽しめるよう設計されている。最大5200mW(32Ω)の高出力ヘッドホンアンプ部と、RCA/XLRのアナログライン出力を備え、単体ヘッドホンアンプとしても、システムのDAC兼プリアンプとしても活躍する万能機だ。
主な特徴
R2R DAC「Kunlun Pro」による自然で高解像なサウンド
EH90の心臓部には、第2世代R2R DAC「Kunlun Pro」が搭載されている。24bit DACモジュール用に誤差0.01%の高精度抵抗を212個使用した抵抗ラダー回路を採用し、さらに4bit補正コードと補助的なプッシュプル差動アンプ回路を備えた19bitアーキテクチャにより、高解像度と滑らかで自然なR2Rサウンドの両立を実現している。R2Rならではのアナログライクな質感と、現代的な情報量の多さをバランス良く融合させたサウンドチューニングが施されており、音楽のニュアンスや空気感を丁寧に描き出すことを目指した設計だ。
新設計フルディスクリート・ヘッドホンアンプ回路
ヘッドホンアンプ部には、R2R DACとの理想的なマッチングを追求して新たに設計された「フルディスクリートヘッドホンアンプ」が採用されている。入力段には微細な音楽信号を高精度に増幅する「JFE2140DSGR」を、出力段には「IRF530N/IRF9530N」によるプッシュプル回路を用いることで、R2R DACの持つ滑らかさと自然さを損なうことなく、広い負荷に対して安定した駆動力を発揮する。最大出力は32Ω負荷で5200mWに達し、High/Lowの2段階ゲイン調整により、フラッグシップクラスのIEMから大型ヘッドホンまで幅広いモデルを余裕をもってドライブできるよう配慮されている。
デュアル電源構成による低ノイズ・高安定動作
電源部には、アナログ回路とデジタル回路への電源供給を分離する「デュアル電源構成」が採用されている。アナログ回路側には35Wの低ノイズリニアトランスと、総容量12,000μF以上のフィルターコンデンサーを搭載し、余裕のある電源供給と優れた低ノイズ性能を実現。デジタル回路側には10W専用スイッチング電源を用いて高い応答性と安定した動作を支え、DAC部とヘッドホンアンプ部がそれぞれ最適な環境で動作するよう設計されている。こうした電源設計により、静寂感の高い背景とダイナミックレンジの広い再生が期待できる構成となっている。
豊富なデジタル入力とHDMI ARC対応
EH90は、USB(Type-B)、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBU、I2Sに加え、新たにPCM 192kHz/32bit対応のHDMI ARC入力端子を備えている。USBおよびI2S入力ではPCM 768kHz/32bit、DSD512までの高解像度音源に対応し、PCオーディオやネットワークトランスポートとの組み合わせでハイレゾ再生を存分に楽しめる。HDMI ARC入力を用いれば、テレビやプロジェクターと接続して映像コンテンツのサウンドを迫力あるダイナミクスで楽しむことができ、映画やライブ映像、スポーツ中継などを高品位なオーディオ環境で味わえる。さらにBNCクロック入力も備え、外部マスタークロック(44.1kHz/10MHz)との連携にも対応するなど、上級者のシステム構築にも応える拡張性を持つ。
Bluetooth 5.4対応のワイヤレス再生
EH90はBluetooth 5.4の受信機能を搭載し、スマートフォンやタブレットなどからのワイヤレス再生にも対応する。対応コーデックはLDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX HD、AAC、SBCと幅広く、ハイレゾ相当の高音質伝送から汎用的なコーデックまで柔軟にカバーすることで、日常的な音楽視聴を気軽に高音質で楽しめる。ワイヤレスでありながら、R2R DACとフルディスクリートアンプの恩恵を受けた豊かなサウンドを味わえる点が、据え置き機ならではの魅力となっている。
多彩な入出力とシステム拡張性
フロントパネルには6.35mmシングルエンド、4.4mmバランス、XLR4ピンバランスの3系統のヘッドホン出力を備え、好みや所有ヘッドホンに応じて柔軟に使い分けることができる。リアパネルにはRCAシングルエンドおよびXLRバランスのアナログ出力を搭載し、パワーアンプやアクティブスピーカーと組み合わせてシステムを構築することも可能だ。ラインアウトとプリアウトの切り替えにも対応しており、純粋なDACとしての運用から、ボリュームコントロールを活かしたプリアンプ的な使い方まで、ユーザーのシステム構成に合わせて柔軟に役割を変えられる。
高品位な筐体デザインと操作性
筐体には航空グレードのアルミ合金が用いられ、サンドブラスト酸化処理と高強度ガラスパネルを組み合わせることで、上質な質感と堅牢性を両立している。フロントにはパノラマデザインの4.8型高精細カラーディスプレイを搭載し、直感的なUI設計によりスムーズな操作性を実現。外形寸法は230W×83.1H×280Dmm(脚パーツ含む)、質量は3.7kgと、デスクトップ用途に適したサイズ感ながら、内部には本格的なオーディオ回路がぎっしりと詰め込まれている。付属品としてクイックスタートガイド、電源ケーブル、USB Type-A to Bケーブル、Bluetoothアンテナ、リモコンなどが同梱され、購入後すぐに多様な接続スタイルを試せる構成となっている。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | SHANLING EH90 |
| DAC方式 | R2RフルバランスDAC |
| 搭載DAC | 第2世代R2R DAC「Kunlun Pro」 |
| DACアーキテクチャ | 24bit用抵抗ラダー(誤差0.01%抵抗212個)、4bit補正コード+プッシュプル差動アンプを備えた19bitアーキテクチャ |
| 最大ヘッドホン出力 | 5200mW(32Ω) |
| ゲイン設定 | High/Low 2段階ゲイン |
| デジタル入力端子 | USB Type-B、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBU、I2S、HDMI ARC、BNCクロック入力 |
| 対応サンプリングレート(USB/I2S) | PCM 768kHz/32bit、DSD512まで |
| 対応サンプリングレート(HDMI ARC) | PCM 192kHz/32bit |
| 外部クロック対応 | BNC入力(44.1kHz/10MHz) |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4(受信) |
| 対応Bluetoothコーデック | LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX HD、AAC、SBC |
| ヘッドホン出力端子 | 6.35mmシングルエンド、4.4mmバランス、XLR4ピンバランス |
| アナログ出力端子 | RCAシングルエンド、XLRバランス(ラインアウト/プリアウト切り替え対応) |
| 電源構成 | アナログ/デジタル分離のデュアル電源構成 |
| アナログ電源部 | 35W低ノイズリニアトランス+総容量12,000μF以上のフィルターコンデンサー |
| デジタル電源部 | 10W専用スイッチング電源 |
| 筐体素材 | 航空グレードアルミ合金+高強度ガラスパネル |
| ディスプレイ | 4.8型高精細カラーディスプレイ(パノラマデザイン) |
| 外形寸法 | 230W×83.1H×280Dmm(脚パーツ含む) |
| 質量 | 3.7kg |
| 付属品 | クイックスタートガイド、電源ケーブル、USB Type-A to Bケーブル、Bluetoothアンテナ、リモコン ほか |
| 発売日 | 2026年9月11日 |
| 価格 | 220,770円(税込、市場想定価格) |


