エミライは、イギリスに本拠を構える「iFi audio」ブランドから、ポータブルDACアンプ「iDSD GR 2」を9月18日に発売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は99,000円前後。
製品概要
iDSD GR2は、ポータブルでありながら据え置き機に迫る高音質と多機能性を追求した、Bluetooth対応ポータブルDAC内蔵ヘッドホンアンプだ。Burr-Brown PCM1795による滑らかなアナログライクなサウンド、強力なヘッドホン駆動力、そして高音質Bluetoothや豊富な入出力をひとつのボディに凝縮し、外出先でも自宅でも、あらゆるシーンで音楽を心地よく楽しめる「多才な相棒」として仕上げられている。
主な特徴
DACセクションと音質設計
iDSD GR2の心臓部には、Burr-Brown製DACチップ「PCM1795」が採用されている。32bitネイティブ処理により歪みを抑えつつダイナミックレンジを拡大し、アナログライクで滑らかなサウンドを再現することを目指した設計だ。PCMは最大768kHz/32bit、DSDはDSD512までサポートし、ハイレゾ音源のポテンシャルを余すところなく引き出す。
デジタル変換部では、不要な電子スイッチングノイズを信号経路から排除することで、これまで埋もれていた微細な音のテクスチャーまで浮かび上がらせる透明感の高い再生を追求している。さらに、JVCケンウッドの「K2テクノロジー(K2HD)」を搭載し、デジタル録音過程で失われがちな高域の倍音成分をインテリジェントに再構築することで、平坦になりがちなデジタル音源に豊かなハーモニクスと音色の密度を取り戻す。アップサンプリングを行わず倍音補完のみを適用する「K2モード」も選択でき、音源の純度を重視するリスナーにも柔軟に応える。
アナログ回路とヘッドホン駆動力
アナログ回路は完全に再設計され、カスタムClass Aオペアンプを採用したフルバランス構成を採用している。プリアンプ部からヘッドホン段まで一貫したフルバランス回路により、クロストークと歪みを最小限に抑えつつ、力強くも繊細な表現力を両立させている。最大出力は1,513mW RMS(32Ω)と、前モデルxDSD Gryphon比で約50%の出力向上を達成し、駆動の難しい大型ヘッドホンや平面磁界型ヘッドホンも余裕をもって鳴らせる。
一方で、高感度なIEM接続時に気になるヒスノイズを抑えるため、低インピーダンスMOSFETを用いた改良版「iEMatch」回路を搭載。ノイズフロアを下げることで、静けさの中に音楽が立ち上がるようなクリアなリスニング環境を提供する。ヘッドホン端子は4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドを1系統ずつ備え、3.5mm出力にはバランス接続相当の音質を実現する「S-Balanced」回路を採用している。
入出力と接続性
入力端子は、USB Type-C(データ伝送/給電)、S/PDIF(光/同軸デジタル)、4.4mm/3.5mmアナログライン入力を装備し、ポータブルプレーヤーからPC、テレビ、ゲーム機まで幅広い機器と接続できる柔軟性を持つ。出力は4.4mmバランス、3.5mm S-Balancedヘッドホン出力に加え、ライン出力としても利用可能で、ポータブル用途からデスクトップシステムのプリアンプ用途まで対応可能だ。
Bluetoothはバージョン5.4に準拠し、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX、LDAC、LHDC/HWA、AAC、SBCと幅広いコーデックをサポートする。スマートフォンやタブレットからのワイヤレスリスニングでも、高音質コーデックを活かしたリッチなサウンドが楽しめる設計だ。
ユーザーインターフェースと操作性
本体天面にはカラフルなOLEDディスプレイを搭載し、入力状態、ゲイン、デジタルフィルター、Bluetoothステータス、バッテリー残量などの情報を鮮やかに表示する。静電容量式タッチ操作にも対応しており、入力切替や設定変更を素早く直感的に行えるのが心地よい。リアルタイムで音質調整を行いながら、視覚的にも楽しい操作体験を提供する。
さらに、専用モバイルアプリ「iFi Nexis」との連携に対応し、スマートフォンからファームウェアのOTAアップデートや詳細な設定変更が可能だ。デジタルフィルターはBP/GTO/MIN/STDの4種類から選択でき、XBass+やXSpaceといったiFi audio独自のアナログ音場補正機能も備えているため、好みに合わせて低域の厚みや音場の広がりを自在にチューニングできる。
電源設計とバッテリー性能
電源部には4,900mAhの大容量リチウムポリマーバッテリーを搭載し、最大約7時間の連続再生が可能とされている。外部電源接続時には外部電源を優先しつつ、アンプ部が大きな電流を必要とする瞬間のみバッテリーから供給する「ハイブリッドパワーモード」を新たに採用し、不要な充放電サイクルを減らすことでバッテリー寿命への配慮も行き届いている。
この電源設計により、ポータブル機でありながら安定した電源供給を実現し、音質面でも有利なクリーンな電力環境を確保している。長時間のリスニングでも安心して使い続けられる頼もしさがある。
デザインと付属品、専用ケース
外形寸法は141(W)×75(H)×19(D)mm、質量は268gと、手に収まりやすいサイズ感ながら内部には高性能な回路と大容量バッテリーを詰め込んでいる。付属品として、USB-A to USB-Cケーブル、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to Lightningケーブル、マイクロファイバー保護ポーチなどが同梱され、購入後すぐにさまざまな機器と接続して楽しめる。
専用保護ケース「iDSD GR 2 Case」はフェイクスエード仕上げで、MagSafe対応のマグネットコネクターを備え、iDSD GR2をスタイリッシュかつ安全に持ち運べるアクセサリーとして用意されている。市場予想価格は税込9,900円前後で、iDSD GR2初回限定版には無償で付属する特典も告知されている。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | iDSD GR2 |
| 製品ジャンル | Bluetooth対応ポータブルDAC内蔵ヘッドホンアンプ |
| DACチップ | Burr-Brown PCM1795 |
| 対応フォーマット(USB/デジタル入力) | PCM 最大768kHz/32bit、DSD 最大DSD512 |
| 最大ヘッドホン出力 | 1,513mW RMS(32Ω、xDSD Gryphon比約50%向上) |
| ヘッドホン出力端子 | 4.4mmバランス、3.5mm S-Balancedシングルエンド |
| アナログライン入力端子 | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド |
| デジタル入力端子 | USB Type-C(データ伝送/給電)、S/PDIF(光/同軸デジタル)、Bluetooth |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
| 対応Bluetoothコーデック | aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX、LDAC、LHDC/HWA、AAC、SBC |
| アナログ回路構成 | カスタムClass Aオペアンプ採用フルバランス回路、S-Balanced回路搭載 |
| ノイズ対策機能 | 改良版「iEMatch」回路(低インピーダンスMOSFET採用) |
| 音質補正機能 | JVC K2テクノロジー(K2HD/K2モード)、XBass+、XSpace |
| デジタルフィルター | BP/GTO/MIN/STDの4種類 |
| ディスプレイ | カラフルOLEDディスプレイ |
| 操作インターフェース | 静電容量式タッチ操作スクリーン、物理ボタン併用 |
| アプリ連携 | iFi Nexisアプリ対応(OTAファームウェア更新、詳細設定変更) |
| バッテリー容量 | 4,900mAh リチウムポリマーバッテリー |
| 連続再生時間 | 最大約7時間 |
| 電源モード | ハイブリッドパワーモード(外部電源優先、瞬間的高負荷時のみバッテリー供給) |
| 外形寸法 | 141(W)×75(H)×19(D)mm |
| 質量 | 268g |
| 付属品 | USB-A to USB-Cケーブル、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to Lightningケーブル、マイクロファイバー保護ポーチ |
| 発売日 | 2026年9月18日 |
| 価格(市場予想・税込) | 99,000円前後 |


