FIIO【K17 R2R】独自開発の24+5bitセグメント型R2R PRO DACとディスクリートClass AB電流増幅アンプを搭載したデスクトップ型USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ

K17 R2R USB DAC・ポータブルDAC

エミライは、中国に本拠を構えるFIIO Electronicsから、独自開発した24+5bitセグメント型R2R PRO DACを核とする、フラッグシップクラスのデスクトップ型USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ「K17 R2R」を9月18日に発売する。カラーはシルバーとブラック。価格はオープンプライスで、市場想定価格は176,000円前後。

製品概要

FIIO「K17 R2R」は、独自開発の24+5bitセグメント型R2R PRO DACとディスクリートClass AB電流増幅アンプを搭載し、最大4000mWの大出力と濃密でアナログライクなサウンドを両立した、フラッグシップクラスのデスクトップ型USB DAC内蔵ヘッドホンアンプである。USB DAC、ネットワークストリーミング、Bluetooth受信、ローカル再生など多彩な動作モードを備え、ギガビットイーサネットとデュアルバンドWi-Fiによる本格的なネットワーク再生にも対応。3.93型LCDタッチディスプレイと複数のノブ、専用リモコン、アプリ「FiiO Control」による操作系を組み合わせ、デスクトップでもリスニングポジションからでも直感的なコントロールを可能にしている。アルミ合金シャーシと天然木パネルを組み合わせた筐体は、シルバーとブラックの2色を用意し、オーディオ機器としての精密さとインテリアに溶け込む温かみを同時に表現する。

特徴

独自開発「R2R PRO」DACによるアナログライクな高品位サウンド

K17 R2Rの心臓部となるのが、FIIO独自開発の24+5bitセグメント型R2R PRO DACだ。上位5bitを31本のサーモメーターコード方式抵抗でデコードする構成を採用し、一般的なR2R方式で課題となりやすいゼロクロス付近の抵抗誤差による歪みを抑え込んでいる。その結果、R2Rならではの濃密でアナログライクな質感と、ハイエンドDACに求められる測定性能を高い次元で両立し、音楽の細部まで滑らかに描き出すことを目指した設計になっている。再生フォーマットはPCM最大768kHz/32bit、DSD256、MQAフルデコードに対応し、ハイレゾ音源のポテンシャルを余すところなく引き出す。

ディスクリートClass AB電流増幅アンプと4000mWの大出力

出力段には、ON Semiconductor製「MJE243/MJE253」トランジスタペアによるディスクリート構成のClass AB電流増幅回路を採用している。32Ω負荷時のバランス出力で4000mW+4000mW、シングルエンド出力でも1850mW+1850mWという大出力を確保し、平面駆動型ヘッドホンや高インピーダンス機など、駆動の難しいヘッドホンも余裕をもって鳴らしきることを狙った設計だ。信号経路は入力から出力までフルバランス差動構成とされ、左右チャンネルを完全に独立して駆動することで、広いダイナミックレンジと低クロストークを実現している。

フェムト秒クロックと64bit DSPによる精密な信号処理

内部クロックには、ACCUSILICON製フェムト秒クロック「AS318-L」を45.1584MHzと49.1520MHzの2基、さらにカスタム12MHzクロック1基の合計3基を搭載し、44.1kHz系と48kHz系それぞれに専用クロックを割り当てることでジッターを極限まで低減している。これにより、正確な音像定位と静寂なバックグラウンドを追求した。さらに、360MHz動作の64bit浮動小数点DSP「M21586Q」を搭載し、31バンドの高精度ロスレスPEQを実現。AUTO EQ機能により、使用するヘッドホンを選ぶだけで最適な周波数特性へ自動補正することもできる。リミッター技術「DEL(Dual Engine Limiter)」と独自アルゴリズムにより、ダイナミックレンジ圧縮/拡張やリミッター、コンプレッサーの調整も可能で、PCM 44.1kHz〜96kHzの信号をサンプリングレート変換なしで処理することで、音源のダイナミクスを損なわずに緻密なチューニングを行える。

本格的なネットワークストリーマー機能と多彩な動作モード

K17 R2Rは、単なるUSB DAC内蔵ヘッドホンアンプにとどまらず、本格的なネットワークストリーマーとしての機能も備えている。ギガビットイーサネット端子と2.4G/5GデュアルバンドWi-Fiを搭載し、Roon Ready認証とAirPlay認証を取得。さらにQplayキャスティング、UPnP(DLNA)、NAS再生(NFS/SMB)に対応し、クラウドストリーミングから自宅のNASに保存した音源まで、幅広いソースをシームレスに再生できる。動作モードは、USB DAC、同軸デジタル入力、光デジタル入力、ライン入力、バランス入力、Bluetooth受信、ストリーミングメディア受信、ローカル再生の8種類を用意し、PCやデジタルオーディオプレーヤー、スマホ、NAS、USBメモリ/HDDなど、さまざまな機器との組み合わせを想定した柔軟な設計となっている。

Bluetooth 5.1対応と豊富なコーデックサポート

ワイヤレス再生においても、K17 R2Rは抜かりがない。Bluetooth 5.1に準拠し、SBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive、LDACといった主要コーデックをサポート。スマホやPCからのBluetoothオーディオを受信しつつ、R2R PRO DACとディスクリートアンプによる高品位な再生を楽しめるよう設計されている。ワイヤレスでも有線に迫るクオリティを目指した構成で、日常使いからじっくり聴き込みたいシーンまで幅広く対応する。

こだわりの電源設計と物理的分離基板によるノイズ対策

電源部には、トロイダルトランスを用いた35Wの低ノイズ・リニア電源を搭載し、スイッチング電源を排した構成としている。4700μFの大容量電解コンデンサ5基とRubycon製固体コンデンサ、さらにTI製超低ノイズLDOレギュレーターによる多段レギュレーションを組み合わせ、デジタル部とアナログ部それぞれへ極めてクリーンな電力を供給する。内部の電源部、デジタル部、アナログ部の各セクションは、物理的に分離された基板上に配置され、電源やデジタル回路のノイズが微小なアナログ信号へ回り込む経路を構造的に遮断することで、信号処理の正確性と完全性を確保している。

高品位パーツと多重保護機構による安心感

使用パーツには、Nichicon製オーディオ用コンデンサ、ELNA SILMIC II、ELNA RA3、WIMA製オーディオ用フィルムコンデンサ、NEUTRIK製金メッキコネクター、銀メッキ無酸素銅内部配線、TI製低ノイズオペアンプなど、ハイグレードなオーディオパーツを惜しみなく投入し、信号経路の細部まで音質を追求している。さらに、ヘッドホンアンプ温度保護、トランス温度保護、出力DC保護、過負荷保護、電源入力過電流保護といった複数の保護機構を備え、異常を検知すると自動的に保護動作を行うことで、機器や接続されたヘッドホン/スピーカーを守る設計になっている。大出力アンプでありながら、安心して長時間のリスニングを楽しめる点も魅力だ。

操作性とデザイン性を両立した筐体設計

本体前面には3.93型の横長LCDタッチディスプレイを装備し、再生情報やVUメーターなどを表示できる。電源、アナログ出力レベル、ゲイン、ボリューム、メニューという5つのノブに加え、付属のアルミ合金製赤外線リモコンや専用アプリ「FiiO Control」による操作にも対応し、デスクトップでもソファからでも快適にコントロールできる。アルミ合金製シャーシの両サイドに天然木パネルを配置した外観は、シルバーモデルにアッシュ材、ブラックモデルにブラックウォールナット材を組み合わせ、精密機器としての存在感と木の温もりが共存するデザインに仕上げられている。外形寸法は約245×223×69mm、質量は約2.9kgと、デスクトップに据え置いてじっくり使いたくなるサイズ感だ。

スペック一覧

項目仕様
製品名FIIO K17 R2R USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ
DAC独自開発 24+5bitセグメント型 R2R PRO DAC(フルバランス差動構成)
DSP / ADCDSP:M21586Q(64bit浮動小数点、360MHz)/ADC:ES9821Q
クロックACCUSILICON AS318-L(45.1584MHz/49.1520MHz)+カスタム12MHz(計3基)
USBオーディオ対応フォーマット最大PCM 768kHz/32bit、DSD256、MQAフルデコード対応
ストリーミング再生対応フォーマット最大384kHz/32bit、DSD256(DoP)
ローカル再生対応フォーマット最大384kHz/32bit、DSD256
ヘッドホンアンプ方式ディスクリートClass AB電流増幅(MJE243/MJE253トランジスタペア)
最大ヘッドホン出力(32Ω)バランス:4000mW+4000mW/シングルエンド:1850mW+1850mW(THD+N < 1%)
最大ヘッドホン出力(300Ω)バランス:950mW+950mW/シングルエンド:240mW+240mW(THD+N < 1%)
周波数特性20Hz〜80kHz(減衰 < 3dB)
S/N比≧125dB(A特性)
ノイズフロア<2.6μV(A特性)
THD+N<0.0052%(1kHz、-8dB@32Ω)
ライン出力レベルRCA:2.5Vrms(1kHz@10kΩ)/XLR3バランス:5Vrms(1kHz@10kΩ)
ヘッドホン出力端子6.35mmシングルエンド×1、4.4mmバランス×1、4ピンXLRバランス×1
ライン出力端子RCA×1、XLR3バランス×1
アナログ入力端子RCAライン入力×1、4.4mmバランス入力×1
デジタル入力端子光デジタル×1、同軸デジタル×1、USB Type-C×2
デジタル出力端子光デジタル×1、同軸デジタル×1
USB端子USB Type-C×2、USB-A×1(ローカル再生対応)
ネットワーク端子ギガビットイーサネット(1000Mbps)
Wi-Fi2.4G/5Gデュアルバンド対応
ストリーミング機能Roon Ready、AirPlay、Qplayキャスティング、UPnP(DLNA)、NAS再生(NFS/SMB)
Bluetoothバージョン5.1(SBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC対応)
ディスプレイ3.93インチ LCDタッチディスプレイ
イコライザー31バンド ロスレスPEQ(AUTO EQ対応)
電源AC100-120V/220-240V 50/60Hz、35W低ノイズリニア電源(トロイダルトランス)
保護機能ヘッドホンアンプ温度保護、トランス温度保護、出力DC保護、過負荷保護、電源入力過電流保護
外形寸法約245×223×69mm
質量約2.9kg
カラーブラック/シルバー(天然木サイドパネル:ブラックウォールナット/アッシュ)
動作モードUSB DAC/同軸デジタル入力/光デジタル入力/ライン入力/バランス入力/Bluetooth受信/ストリーミングメディア受信/ローカル再生
発売日2026年9月18日
価格オープン価格(市場想定価格 税込176,000円前後)

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