K9 Pro ESS Skylight

エミライは、FIIO Electronicsから、「K9 Pro ESS」をベースとしてアクリル素材の天板により内部をシースルーとし、筐体カラーをブラックからチタニウムグレーへと変更した台数限定生産のバリエーションモデル【K9 Pro ESS Skylight】を、12月15日に発売する。

FIIO初となるESS Technology製のフラッグシップDACチップ「ES9038PRO」をデュアル構成で採用し、PCM384kHz/32bit,DSD256(Native)の再生に対応。

「ES9038PRO」は1基あたり8ch分のDAC回路を搭載するDACチップで、左右のオーディオチャンネルにそれぞれ1基ずつの「ES9038PRO」を搭載するデュアル構成を採用。本来別々に機能する8ch分の回路をすべて片チャンネルのためだけに使用することで、非常に高い出力を持たせながらも、「K9 Pro LTD」と比較してS/N比が123dBから129dBへと向上、THD+Nが0.0003%以下から0.00025%以下へと向上し、極めて低ノイズかつ歪みのないオーディオ再生を実現。

高能率から低能率までのありとあらゆるヘッドホン再生において、理想的なディテールとダイナミクスを提供するために、THX AAA 788回路をベースに、FIIOとTHXが共同で新開発したアンプ回路「THX AAA 788+」を搭載。

左右チャンネルあたり1基ずつ、合計2基搭載された「THX AAA 788+」回路は、オリジナルのTHX AAA-788アンプ回路と比較して50%以上増加した出力をもちながらも、放熱効率も向上。ハイインピーダンス負荷を駆動する際には最大52Vp-pを出力することができるだけでなく、ローインピーダンス負荷を駆動する際には2100mW(バランス出力時)まで歪みなく出力するポテンシャルを備えている。

4チャンネルDAC、4チャンネルボリューム調整、4チャンネルアンプそれぞれに差動信号を流す完全バランス設計を徹底している。完全バランス設計により、各コンポーネント間の干渉を最小限に抑え、音楽の繊細さや音圧の強弱の変化を忠実に再現することで、圧倒的な音質を実現。

載されている最新世代のXMOSチップ「XUF208」は、デュアルモードのクロック管理技術をサポート。USBおよびBluetoothのデコーディングでは、アシンクロナス動作のデュアル・フェムトクロックが使用され、光デジタル信号および同軸デジタル信号のデコードでは、高精度PLLクロックが使用される。精密なクロックマネジメントシステムにより、あらゆる種類のデジタル入力に対して最適なクロックをアサインでき、いかなる再生ソースであっても理想的なDAコンバート環境を構築。

オーディオ信号は、I/V変換部、LPFフィルター部、ボリュームコントロール部、バッファーアンプ部、プリアンプ部、アウトプットアンプ部という緻密に設計された6段の回路を経て出力される。各回路は、基盤内での干渉を最低限にしながら、信号経路を最適化する分離レイアウトを採用し、オーディオ信号の低ノイズ・低歪を担保している。

デジタル部とアナログ部の電源を完全に分離することで、両回路間の干渉を効果的に遮断。これにより、各部に最適化された純度の高いクリーンな電源を供給することで、高いS/Nと低域の力感を伴った理想的な再生を実現。

MQA Renderer機能に対応。MQAコア・デコードに対応する機器と組み合わせることで、CDクオリティーに格納されたハイレゾ・オーディオデータを展開し、MQAの理想とする音質で聴くことができる。

Qualcomm製のBluetooth SoC「QCC5124」を搭載することで、LDACやaptX HD、aptX Adaptiveといった高品質なBluetoothコーデックに対応する高性能Bluetoothレシーバーとしても利用できる。高い情報量と低遅延の両方を満たすワイヤレス接続が可能なK9は音楽を楽しむだけではなく、より没入感の高いゲームや映像体験をも実現。

ADCボリュームコントロール方式による音量調整機構を採用。ノブの回転変化量をAD変換した値に基づいてアナログボリュームICを制御することにより音量調整を行う。

可変抵抗で問題となる左右の音量差(ギャングエラー)を排除しながらも、デジタルボリュームにありがちなダイヤル操作による感覚とのズレを低減し、ボリュームノブを回す人間の感覚に配慮した直感的な音量調整が可能となった。

ハイゲイン、ミディアムゲイン、ローゲインの3つのゲインを切り替えることで、手持ちのヘッドホン/イヤホンに最適なサウンドを提供。ピュアハードウェアゲイン回路の採用により、高感度ヘッドホンでローゲインにした場合でもダイナミックレンジと音楽性は損なわれず、さまざまなリスニング環境に適応。

Bluetooth Low Energy(BLE)に対応しており、Bluetoothモードでないときでも、「Fiio Control App」を使って、チャンネルバランスやスリープタイマーなどの機能をいつでもコントロールすることができる。

前面:XLR 4ピン、4.4mmバランス、6.35mmシングルエンドのヘッドホン出力
背面:USB B端子、4.4mmバランスライン入力、RCAライン入力、同軸デジタル入力、光デジタル入力、Bluetoothワイヤレス入力、XLRバランスライン出力、RCAライン出力
側面:USB Type-Cポート(USB B端子より優先されます)

価格はオープンプライスで、店頭予想価格は148,500円前後。

DACチップES9038PRO×2
アンプテクノロジーTHX AAA-788+×2
デジタル入力USB タイプB×1系統
USB タイプC×1系統
RCA同軸×1系統
TOS光×1系統
Bluetooth×1系統
アナログ入力4.4mmバランスライン入力×1系統
RCAライン入力×1系統
アナログ出力XLRバランスライン×1系統
RCAライン×1系統
ヘッドホン出力4ピンXLRバランス駆動×1系統
4.4mmバランス駆動×1系統
6.3mmシングルエンド×1系統
Bluetooth対応コーデックSBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX LL/aptX Adaptive/LDAC
対応サンプリングレートUSB:PCM384kHz/32bit、DSD256(Native)
RCA同軸:192kHz/24bit
TOS光:96KHz/24bit
ヘッドホン推奨インピーダンス16~600 Ω
ヘッドホン出力32Ω:≥2100mW(バランス、アンバランス)
300Ω:≥1,100mW(バランス)、≥281mW(アンバランス)
THD+N<0.00025% (アンバランスライン出力時、1kHz/10kΩ/dBA)
S/N比≥129dB (アンバランスヘッドホン出力時、dBA)
サイズW200×D224.5×H72mm(脚部除く)
重量2,700g
付属品クイックスタートガイド、AC電源ケーブル、USB A to Bケーブル、6.3mm to 3.5mm変換アダプター、Bluetoothアンテナ、交換用ヒューズ、ラバーフット、縦置き用スタンド

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