製品概要
EDIFIER M60は、デスクトップでの近距離リスニングを強く意識して設計されたコンパクトな2.0アクティブスピーカーです。幅約100mmの省スペース筐体に、27mmシルクドームツイーターと76mmミドルベースドライバーを収め、合計66Wの定格出力を実現しています。USB-C、AUX、Bluetooth 5.3の3系統入力に対応し、LDACによるハイレゾワイヤレス再生もサポート。さらに、24bit/96kHz動作のオーディオ処理、DSPによるアクティブクロスオーバー制御、15度の専用アルミスタンド、天面タッチパネル、専用アプリ連携まで備え、コンパクトさと使い勝手、そして音質のバランスを高い次元でまとめたモデルです。
特徴
音質設計
- 2ウェイドライバー構成:27mmシルクドームツイーターと76mmミドルベースドライバーを搭載し、高域と中低域を役割分担させることで、サイズを超えた情報量と聴きやすさを狙った構成です。デスクトップ用途ではボーカルの輪郭や楽器の分離感が重要になりますが、本機はその土台となるユニット構成をしっかり押さえています。
- 合計66Wの定格出力:ミッドバス18W+18W、ツイーター15W+15Wの構成により、コンパクト機としては余裕のある出力を確保しています。近距離で小さく鳴らすだけでなく、少し広めの部屋でBGM的に使う場面でも力不足になりにくいのが魅力です。
- 24bit/96kHz対応の高品位処理:高性能なアナログオーディオフロントエンドとD級アンプを組み合わせ、24bit/96kHzで動作する設計が採用されています。単に音が大きいだけでなく、細かなニュアンスや空気感まで丁寧に引き出そうとする方向性が見て取れます。
- DSPによるアクティブクロスオーバー:内蔵DSPが高域と中低域の信号を適切に振り分けるアクティブクロスオーバーを処理し、帯域ごとの無理を抑えた再生を支えます。小型スピーカーで起こりやすい帯域の混濁を抑え、まとまりのよい音場形成に寄与するポイントです。
- DRCによる歪み抑制:ダイナミックレンジコントロールを組み合わせることで、一部周波数帯域での歪みや破綻を抑える設計です。小型機で音圧を稼ぐ際に重要な要素で、聴感上の安定感につながります。
- ハイレゾ対応:有線・無線の両方でハイレゾ関連認証に対応しており、デスクトップスピーカーとしては音源のグレードを活かしやすい仕様です。PCオーディオや高音質ストリーミングとの相性も良好です。
接続性
- 3系統入力対応:Bluetooth、USB-C、AUXの3種類を備え、PC、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、テレビなど幅広い機器と組み合わせやすい構成です。デスク周りで複数機器を使い分ける人にも扱いやすい仕様です。
- Bluetooth 5.3対応:ワイヤレス接続はBluetooth 5.3に対応し、安定性と利便性を確保しています。ケーブルを減らしたいデスク環境や、スマートフォンから気軽に音楽を流したい使い方に向いています。
- LDAC対応:SBCに加えてLDACをサポートし、対応端末と組み合わせることで高ビットレート伝送が可能です。ワイヤレスでも音質を妥協したくないユーザーにとって、大きな訴求点になります。
- USB-Cオーディオ入力:PCとの接続で扱いやすいUSB-C入力を備えており、デスクトップ用途との親和性が高い仕様です。アナログ接続よりもシンプルに構成しやすく、現代的なPC環境に合わせやすい点が魅力です。
- AUX入力搭載:3.5mmステレオミニ入力も備えているため、アナログ出力機器との接続にも対応できます。古い機器やシンプルな再生環境でも導入しやすく、汎用性を高めています。
設置性とデザイン
- 省スペース筐体:1台あたり幅100mm、奥行147mm、高さ168mmというコンパクトサイズで、モニター脇や限られたデスクスペースにも置きやすい設計です。音質を重視しつつ、机の圧迫感を抑えたい人に向いています。
- 木製キャビネット採用:キャビネットには木製筐体が採用されており、見た目の質感だけでなく、不要な響きの抑制にも配慮された構成です。インテリアとのなじみやすさも含め、デスクトップオーディオとしての完成度を高めています。
- 15度の専用アルミスタンド付属:付属スタンドは15度の仰角が付けられており、耳の方向へ音を向けやすくすると同時に、天板反射による音の濁りも抑えます。小型スピーカーでは設置角度が音の印象を大きく左右するため、この付属品の価値は高めです。
- シンプルで置きやすい外観:デスクトップだけでなく、チェストやテレビボードにもなじみやすい落ち着いたデザインにまとめられています。いかにもPC周辺機器らしい無機質さを避けたい人にも選びやすい仕上がりです。
- 複数カラー展開:ブラック、ホワイト、クラシックオークに加え、ラベンダーパープルも用意されています。音だけでなく空間との調和を重視するユーザーにも訴求しやすいラインアップです。
操作性と機能性
- 天面タッチパネル:本体上部にタッチパネルを備え、タッチやスワイプで音量調整や電源操作が行えます。物理ノブ中心の製品とは異なるスマートな操作感が特徴です。
- オートバックライト:手を近づけると表示が現れ、使わないときは自動で消灯する仕組みを採用しています。視認性と見た目のすっきり感を両立し、デスク上での存在感を必要以上に強くしません。
- 専用アプリ連携:「Edifier ConneX」アプリに対応し、入力切り替え、再生コントロール、音質調整、タッチパネルのバックライト設定などをスマートフォンから行えます。本体だけでは届きにくい細かな設定を補完できるのが利点です。
- 幅広い利用シーン:PCスピーカーとしてはもちろん、スマートフォンの音楽再生、ゲーム機の外部スピーカー、テレビ周りの省スペースオーディオとしても使いやすい構成です。単なるPCアクセサリーではなく、小型アクティブスピーカーとしての汎用性があります。
スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | EDIFIER M60 |
| 型番 | ED-M60-BK / ED-M60-WH / ED-M60-CO / ED-M60-LP |
| 製品カテゴリ | コンパクトデスクトップ2.0スピーカー / アクティブスピーカー |
| スピーカー構成 | 2Way / ステレオ |
| ドライバー構成 | 76mmミッドバス + 27mmツイーター |
| ドライバー詳細 | 3インチ級ミッドロー / 1インチ級シルクドームツイーター |
| ツイーター素材 | シルクドーム |
| ミッドロー振動板 | アルミニウム振動板 |
| 定格出力 | 合計66W |
| 出力内訳 | ミッドバス 18W+18W、ツイーター 15W+15W |
| 最大出力表記 | 33W×2 RMS |
| 再生周波数帯域 | 58Hz~40kHz |
| ノイズレベル | ≤25dB(A) |
| S/N比 | ≥85dB(A) |
| オーディオ処理 | 24bit/96kHz動作 |
| 内蔵処理 | DSP、2ウェイアクティブクロスオーバー、DRC |
| アンプ | Texas Instruments製 Class-D / D級アンプ |
| ハイレゾ対応 | Hi-Res Audio対応 |
| ハイレゾワイヤレス対応 | Hi-Res Audio Wireless対応 |
| ワイヤレス再生 | Bluetooth |
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth通信距離 | 約10m |
| Bluetoothプロファイル | A2DP、AVRCP |
| 対応コーデック | SBC、LDAC |
| 入力端子 | Bluetooth、USB-C、AUX(3.5mmステレオミニ) |
| USBオーディオ入力 | 対応 |
| 入力感度 AUX | 500 ± 50mV |
| 入力感度 USB-C | 450 ± 50mFFS |
| 入力感度 Bluetooth | 450 ± 50mFFS |
| 操作系 | 天面タッチパネル、スワイプ操作対応 |
| バックライト | 近接反応式オートバックライト |
| アプリ対応 | Edifier ConneX |
| アプリ機能 | 入力切替、再生コントロール、音質調整、イコライザー、タッチパネル輝度/消灯時間設定、各種設定 |
| スタンド | 専用アルミスピーカースタンド付属 |
| スタンド角度 | 15度 |
| キャビネット | 木製キャビネット |
| 外形寸法 | 100×168×147mm(1台あたり) |
| 外形寸法表記順 | 幅×高さ×奥行 |
| 質量 | 3.07kg |
| 電源 | 100-240V~ 50/60Hz 400mA |
| カラー | ブラック、ホワイト、クラシックオーク、ラベンダーパープル |
| 発売日 | 2024年12月20日 |
| ラベンダーパープル発売時期 | 2025年10月 |
| 同梱品 | 専用電源ケーブル、スピーカーケーブル、USB-Cケーブル、3.5mmステレオミニ-RCAオーディオケーブル、3.5mmステレオミニオーディオケーブル、アルミスピーカースタンド(一対)、クイックスタートガイド、安全に関する注意事項、保証書 |
| 保証期間 | 1年保証 |
総合評価とレビュー
EDIFIER M60は、いわゆる「小型PCスピーカー」の枠に収めてしまうには少し惜しい製品です。見た目は非常にコンパクトで、デスクの左右に無理なく置ける省スペース設計ですが、中身はかなり本気です。27mmシルクドームツイーターと76mmミドルベースドライバーによる2ウェイ構成、合計66Wの定格出力、24bit/96kHz動作、DSPによるアクティブクロスオーバー、さらにLDAC対応のBluetoothまで備えており、単なる“手軽な外付けスピーカー”ではなく、“限られたスペースでできるだけ良い音を得たい人”に向けた小型アクティブスピーカーとしての完成度が高い一台です。
まず大きな強みは、サイズと音のスケール感のバランスです。幅100mmという小さな筐体から想像する以上に、仕様面ではしっかり余裕を持たせています。特に2ウェイ構成を採用している点は重要で、フルレンジ一発の小型スピーカーにありがちな、帯域の無理や情報量不足を避けやすい設計です。高域はシルクドームツイーターが受け持ち、中低域は76mmドライバーが担当するため、ボーカルの輪郭、シンバルの抜け、ベースラインの厚みといった要素を整理しやすい土台があります。デスクトップで近距離試聴をする場合、音の密度や定位の明瞭さは満足度に直結しますが、M60はまさにその条件に照準を合わせた作りです。
出力面も魅力です。合計66Wという数字は、机の上で使うスピーカーとしては十分以上で、ただ音量が出るだけでなく、余裕を持って鳴らせることに意味があります。小出力のスピーカーは、少し音量を上げただけで音が痩せたり、低域が散漫になったりしがちですが、M60はその点で有利です。近距離で小さめに鳴らしても音が貧弱になりにくく、少し広い部屋でBGM的に使う場面にも対応しやすいでしょう。デスクトップ用途を中心にしながら、リビングのサブシステムとしても視野に入る懐の深さがあります。
接続性のバランスもよく考えられています。USB-C、AUX、Bluetooth 5.3という3系統は、現代の利用環境にかなり素直です。PCとはUSB-Cでスマートにつなぎ、スマートフォンとはBluetoothで気軽に再生し、ゲーム機や他の機器とはAUXでつなぐ、といった使い分けがしやすい構成です。しかもBluetoothはLDACに対応しているため、ワイヤレスでも音質を重視したい人にとって魅力があります。デスク周りでは配線を減らしたい一方で、音質も妥協したくないというニーズが強いので、この仕様は実用面でかなり効いてきます。
設置性も見逃せません。M60には15度の専用アルミスタンドが付属しており、これが単なるおまけではなく、製品の完成度を支える重要な要素になっています。デスクトップスピーカーは、机の天板反射の影響を受けやすく、置き方ひとつで音の抜けや定位が変わります。最初から耳の方向へ向ける角度が与えられ、反射も抑えやすいスタンドが付属するのは、導入直後から性能を引き出しやすいという意味で大きな利点です。別売スタンドを探さなくても、製品としての狙いに沿った設置がしやすいのは親切です。
操作性も現代的です。天面タッチパネルは、物理ノブのような即応性とは少し性格が違うものの、見た目のスマートさと使い勝手を両立しやすい方式です。手を近づけると表示が現れ、使わないときは消灯するオートバックライトも、デスク上のノイズ感を減らしてくれます。さらに専用アプリ「Edifier ConneX」に対応しているため、入力切り替えや音質調整、バックライト設定などをスマートフォンから行えるのも便利です。ハードウェアだけで完結させるのではなく、ソフトウェアで使い勝手を補強している点に、今どきの製品らしさがあります。
一方で、弱みもあります。まず、サイズからくる物理的な限界は当然あります。再生周波数帯域は58Hzからで、低域の量感はこのクラスとしては健闘していても、より大きなブックシェルフ型やサブウーファー付きシステムのような深い沈み込みまでは期待しにくいでしょう。映画の重低音やクラブミュージックの最下層までしっかり体で感じたい人には、さすがに物足りなさが残る可能性があります。M60はあくまで、近距離でのバランスの良さと扱いやすさを重視した製品です。
また、入力は十分実用的ですが、より多機能な上位機のようにHDMIや光デジタルなどを備えるわけではありません。そのため、テレビやゲーム機との接続を最優先に考える人の中には、もう少し映像機器寄りの端子構成を望む人もいるはずです。M60はPC・スマートフォン・汎用アナログ機器との相性が良い一方で、ホームシアター的な拡張性を求めるモデルではありません。
おすすめしたいのは、まずデスクトップオーディオをきちんと整えたい人です。ノートPC内蔵スピーカーや安価なUSBスピーカーから一段上の音を求める人にとって、M60はサイズ、音質、接続性のバランスが非常に良好です。次に、作業用BGMだけでなく、音楽鑑賞そのものも楽しみたい人にも向いています。さらに、インテリアになじむ小型スピーカーを探している人、配線をすっきりさせつつワイヤレスでも高音質を狙いたい人にも相性が良いでしょう。逆に、重低音最優先の人、映像機器向けの多端子構成を求める人、より本格的な大型スピーカーのスケール感を期待する人は、用途に応じて別の選択肢も検討したいところです。
総評として、EDIFIER M60は「小さいから妥協する」のではなく、「小さいまま、できるだけ良い音と使いやすさを実現する」という思想が明確な製品です。デスクトップスピーカー市場では、価格を抑えた簡易モデルか、サイズの大きい本格機かに分かれがちですが、その中間で非常に魅力的な着地点を作っています。省スペース、音質、接続性、デザイン、操作性のどれか一つだけが突出しているのではなく、全体のまとまりが良いのがM60の価値です。机の上で音楽や動画、ゲームをもっと気持ちよく楽しみたい人にとって、かなり有力な選択肢といえるでしょう。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。


