製品概要
65E770Sは、65V型の4K Mini LED液晶テレビとして、高輝度Mini LEDバックライトと4K倍速ワイドアングル液晶パネル、映像処理エンジン「レグザエンジンZR」を組み合わせ、明るさ・コントラスト・見やすさのバランスを高い水準でまとめたモデルです。大画面らしい迫力を引き出しながら、地上デジタル放送やネット動画の見やすさ、ゲーム時の応答性、テレビ単体でも満足しやすい音の厚みまで丁寧に整えられており、映画、スポーツ、配信視聴、録画、ゲームを1台で幅広く楽しみたいユーザーに向いた、総合力の高い4Kテレビです。
特徴
高画質
- 高輝度Mini LEDバックライト:高輝度Mini LEDバックライトを採用し、明るいシーンの輝きと暗いシーンの締まりを両立しやすい構成です。大画面で気になりやすい明暗表現の甘さを抑え、映像全体にメリハリを与えやすいのが魅力です。
- 4K倍速ワイドアングル液晶パネル:65V型では4K倍速ワイドアングル液晶パネルを採用しており、動きの滑らかさに加えて、視野角の広さにも配慮された仕様です。リビングで複数人が少し斜めから視聴する場面でも、見やすさを確保しやすくなっています。
- レグザエンジンZR:映像処理エンジンにはレグザエンジンZRを搭載し、パネルの性能を引き出しながら、放送も配信も見やすく整える設計です。解像感だけでなく、コントラスト感や質感表現まで含めて映像全体の完成度を底上げします。
- AIコントラスト高画質:映像の各エリアごとに輝度を分析し、明るさをエリア単位で調整することで、暗部と明部のディテールを保ちながら高コントラストな映像を再現します。夜景、逆光、照明差の大きい映像で効果を感じやすい機能です。
- 地デジAIビューティ:地上デジタル放送で目立ちやすいノイズ、文字まわりのざわつき、動きのある映像でのボケ感を抑え、高精細でクリアな見え方を目指した機能です。ニュースやバラエティ、ドラマなど日常視聴の快適さを高めます。
- ナチュラルフェイストーン:肌の立体感や質感を整えつつ、黒ずみや白飛びを抑え、自然で美しい肌色に見せるための画質機能です。人物中心の番組や映画、配信コンテンツで見栄えを整えやすいのが特長です。
- AI超解像とAIナチュラル フォーカス テクノロジーPRO:AI超解像に加え、AI構図推定を含むAIナチュラル フォーカス テクノロジーPROを備え、輪郭だけを強調しすぎない自然な精細感を狙っています。大画面で粗が見えやすい映像でも、見やすさを保ちやすい構成です。
- ノングレアパネル:低反射仕様のノングレアパネルを採用しており、室内照明や外光の映り込みを抑えやすい設計です。昼間のリビングでも画面が見やすく、設置環境を選びにくい点は実用面で大きな強みです。
- HDR対応:Dolby Vision IQ、HDR10、HLG HDRに対応し、HDRオプティマイザーやHDRリアライザーも備えています。対応コンテンツでは明暗差や立体感をより豊かに楽しみやすく、ネット動画との相性も良好です。
- 120Hz倍速駆動:120Hz倍速に対応し、スポーツやアクション映画、ゲームなど動きの速い映像を滑らかに見せやすい仕様です。65V型の大画面でも残像感を抑え、見やすさを保ちやすくなっています。
高音質
- 重低音立体音響システムZ:2wayメインスピーカー、トップスピーカー、ウーファーを組み合わせた音響システムを搭載し、テレビ単体でも厚みのある音を狙った構成です。大画面に見合うスケール感を音でも支えやすいのが魅力です。
- 7スピーカー・最大60W出力:合計7個のスピーカーを60Wのマルチアンプで駆動し、セリフの明瞭さと重低音の迫力を両立しやすい仕様です。映画やライブ映像、スポーツ観戦でテレビ内蔵スピーカーとしては満足度の高い方向性です。
- Dolby Atmos対応:Dolby Atmosに対応し、トップスピーカーも活かしながら立体感のある音場表現を狙えます。対応コンテンツでは音の包囲感や空間の広がりを感じやすくなります。
- レグザAI快適リスニング:AIが音声成分を認識し、音声と環境音のバランスを調整します。人の声を聞き取りやすくしたり、スポーツでは歓声の臨場感を高めたりと、コンテンツに応じた聞きやすさを重視した機能です。
- 親切ヘッドホン:本体スピーカーとヘッドホン端子、またはBluetoothオーディオからテレビ音声を同時出力でき、それぞれ音量を個別調整できます。家族で一緒に視聴しながら、聞こえ方を個別に最適化しやすい便利機能です。
- 新シンクロドライブ:別売の対応サウンドシステムと本体スピーカーを同時に鳴らせるため、外部音響機器を追加した際にもテレビ側の音を活かしながらスケール感を高めやすい設計です。
- 音質調整機能:オーディオキャリブレーション、クリア音声、おまかせAIサウンド、20バンド/5バンドのマルチバンドイコライザーなどを備え、設置環境や好みに合わせた細かな追い込みも可能です。
ネット動画・スマート機能
- ネット動画対応:ネット動画視聴に対応し、日常的な配信視聴をテレビ単体で完結しやすい構成です。放送中心の使い方だけでなく、配信サービスを主役にした使い方にも向いています。
- レグザインテリジェンス:2026年版のレグザインテリジェンスに対応し、プロフィール切替機能を備えています。家族ごとの好みや視聴履歴に合わせて使い分けやすく、テレビの提案力を個人単位で活かしやすいのがポイントです。
- AIボイスナビ:リモコンの音声操作に対応し、プロフィール切替も音声で行えます。検索や操作の手間を減らし、テレビをより直感的に扱えるようにしています。
- AirPlay 2・スクリーンミラーリング:スマートフォンやタブレットの映像を大画面に映しやすく、写真や動画の共有、アプリ画面の表示などにも活用できます。
- ダブルウインドウ:放送、HDMI入力、ネット動画、ミラーリング映像など2つの異なる映像を同時表示できます。さらに録画番組の再生にも対応し、ながら視聴の自由度を高めています。
- 画面サイズセレクト:表示するコンテンツの映像サイズを小さく変更でき、表示位置も上下3段階で調整可能です。視聴スタイルに合わせて画面の使い方を柔軟に変えられます。
録画・視聴支援
- 3チューナー構成:地上デジタル、BS・110度CSデジタルを各3基搭載し、録画と視聴を両立しやすい構成です。日常的に複数番組を扱う家庭でも使い勝手を確保しやすくなっています。
- 4Kダブルチューナーウラ録:4K放送のUSBハードディスク録画に対応し、4Kコンテンツも録りためて楽しめます。放送派のユーザーにとっては、配信対応だけでなく録画機能もきちんと押さえたモデルです。
- おまかせ録画・簡単連ドラ予約:録画予約の手間を減らし、見たい番組を継続的に追いやすい機能を備えています。録画機能を日常的に使う人にも扱いやすい設計です。
- タイムシフトリンク:対応機器と連携することで、過去番組表や始めにジャンプなどの機能を利用できます。単体で完結する機能ではないものの、レグザ環境を広げたときの拡張性があります。
ゲーム性能
- 4K/120Hz入力対応:最新ゲーム機や高性能PCとの組み合わせを意識した仕様で、4K/120Hz入力に対応します。高フレームレートのゲームを大画面で快適に楽しみやすい構成です。
- 144Hz VRR対応:ゲームモードでは144Hz VRRに対応し、可変リフレッシュレートによってカクつきやティアリングを抑えやすくしています。PCゲームとの相性も意識した仕様です。
- 低遅延:映像遅延時間短縮は約0.83msecとされ、操作に対する表示の追従性を重視した設計です。アクション、対戦、シューティングなど反応速度が重要なゲームでも使いやすい方向です。
- AMD FreeSync Premium対応:対応機器との組み合わせで、より安定したゲーム表示を狙えます。テレビでありながらゲーミングディスプレイ的な要素も取り込んでいます。
- ゲーム向け補助機能:瞬速ゲームモード、ゲームセレクト、ゲーミングメニュー、オートゲームアジャスト、ALLM、ゲームスムーズモード、超解像処理などを備え、ジャンルや機器に応じて最適化しやすいのが魅力です。
- 1080p 144Hz・2560×1440 120Hz対応:4Kだけでなく、フルHD 144HzやWQHD 120Hz入力にも対応しており、PCゲーム用途でも柔軟に使いやすい仕様です。
接続性・設置性
- HDMI 4系統:HDMI入力を4系統備え、レコーダー、ゲーム機、ストリーミング端末など複数機器を接続しやすい構成です。
- HDMI 2.1機能対応:4K144p、4K120p、VRR、eARC、ALLMに対応し、映像機器・音響機器の両面で現代的な接続要件を押さえています。eARCはHDMI入力端子2で利用できます。
- Wi-Fi 6対応:無線LANはWi-Fi 6に対応し、ネット動画や各種連携機能を安定して使いやすい仕様です。
- ファンレス静音設計:ファンレス設計により、静かなシーンでも動作音が気になりにくく、映画やドラマへの没入感を損ないにくい点も見逃せません。
- 色温度センサー・明るさセンサー:視聴環境に応じた画質調整を支えるセンサーを備え、部屋の明るさが変わるリビングでも扱いやすい構成です。
スペック一覧
| 項目 | 65E770S |
|---|---|
| 画面サイズ | 65V型 |
| シリーズ | E7 series E770S |
| パネル方式 | 4K液晶パネル(Mini LEDバックライト) |
| バックライト | 高輝度 Mini LED |
| パネル特性 | 4K倍速ワイドアングル液晶パネル |
| 画素数 | 3840×2160 |
| 画面寸法 | 幅 142.8cm、高さ 80.4cm、対角 163.9cm |
| 外形寸法(スタンド付き) | 幅 144.6cm、高さ 88.5cm、奥行 31.6cm |
| 質量(スタンド含む) | 21.0kg |
| 質量(本体のみ) | 20.4kg |
| 梱包箱寸法 | 幅 165.0cm、高さ 105.5cm、奥行 16.5cm |
| 梱包時質量 | 29.5kg |
| 消費電力 | 248W |
| 待機時消費電力 | 0.4W |
| 機能動作時消費電力 | 19W |
| 年間消費電力量 | 147kWh/年 |
| 省エネ基準達成率 | 100%(2026年度基準) |
| 4K衛星放送チューナー | 2 |
| 地上デジタルチューナー | 3 |
| BS・110度CSデジタルチューナー | 3 |
| 映像処理エンジン | レグザエンジンZR |
| 超解像技術 | AI超解像 / AIナチュラル フォーカス テクノロジーPRO(AI構図推定) |
| 美肌高画質 | ナチュラルフェイストーン |
| ネット動画高画質 | ネット動画ビューティ |
| 地デジ高画質 | 地デジAIビューティ |
| 自動映像調整機能 | おまかせAIピクチャー |
| ブルーライト制御 | 対応 |
| 高コントラスト制御 | Mini LED / エリアコントロール |
| 低反射 | ノングレアパネル |
| カラーイメージコントロール | 36色軸リッチカラーイメージコントロール |
| 倍速対応 | 120Hz倍速 |
| ゲーム時リフレッシュレート | ゲームモード 144Hz VRR対応 |
| HDR対応 | 対応 |
| HDR信号対応 | Dolby Vision IQ、HDR10、HLG HDR |
| HDR関連機能 | HDRオプティマイザー、HDRリアライザー |
| クラウドAI高画質テクノロジー | 対応 |
| プロユース映像設定機能 | 対応 |
| クラウドAI高画質連携 | 対応 |
| サウンドシステム | 重低音立体音響システムZ |
| Dolby Atmos | 対応 |
| オーディオキャリブレーション | 対応 |
| クリア音声 | 対応 |
| おまかせAIサウンド | 対応 |
| マルチバンドイコライザー | 20バンド / 5バンド |
| シンクロドライブ | 対応 |
| Bluetooth | 対応 |
| レグザサウンドプロセスVIR | 対応 |
| レグザサウンドリマスター | 対応 |
| VIRイコライザー | 対応 |
| 高遮断クロスオーバーフィルター | 対応 |
| 音声実用最大出力 | 合計60W(同時駆動) |
| スピーカー構成 | 2wayメインスピーカー20W、トップスピーカー20W、ウーファー20W |
| スピーカー数 | 2wayメインスピーカー4個、トップスピーカー2個、ウーファー1個、合計7個 |
| ネット動画 | 対応 |
| スクリーンミラーリング | 対応 |
| AirPlay 2 | 対応 |
| 番組こねくと | 対応 |
| レグザリンク・ダビング | 対応 |
| レグザリンク・シェア(DTCP-IP) | 対応 |
| レグザリンク・コントローラ | 対応 |
| タイムシフトリンク | 対応 |
| スマートスピーカー連携 | 対応 |
| Vポイント連携 | 対応 |
| マルチウインドウ | ダブルウインドウ対応 |
| 画面サイズセレクト | 対応 |
| ざんまいスマートアクセス | 対応 |
| シーン / 出演者 | 対応 |
| レグザAI快適リスニング | 対応 |
| みるコレ | みるコレ パック |
| 便利なリスト | 録画リスト / おすすめ番組 / 録画番組 |
| レグザボイス | レグザAIボイスナビ対応 |
| マジックチャプター | 対応 |
| 親切ヘッドホン | 対応 |
| 便利な再生機能 | コマ送り / スロー再生 / 追っかけ再生 / レジューム再生 / 早見早聞 |
| メディアプレーヤー | 対応 |
| タイムシフトマシン過去番組表 | タイムシフトリンク対応 |
| 始めにジャンプ | タイムシフトリンク対応 |
| おまかせ録画 | 対応 |
| 番組ガイド | 対応 |
| 簡単連ドラ予約 | 対応 |
| USBハードディスク録画 | 4Kダブルチューナーウラ録 |
| 地デジ/BS録画 | BSも地デジも3チューナーW録 |
| ゲーム機能 | 瞬速ゲームモード |
| ゲームセレクト | AIオート、スタンダード、ロールプレイング、シューティング、レトロゲーム |
| 映像遅延時間短縮 | 約0.83msec |
| 4K/120Hz入力 | 対応 |
| VRR | 対応 |
| ゲーミングメニュー | 対応 |
| オートゲームアジャスト | 対応 |
| ALLM | 対応 |
| 1080p 144Hz入力 | 対応 |
| 2560×1440 120Hz入力 | 対応 |
| ゲーム向け超解像処理 | 対応 |
| ゲームスムーズモード | 対応 |
| AMD FreeSync Premium | 対応 |
| 4K写真 | 対応 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) |
| タイマー | オンタイマー / オフタイマー / スリープタイマー |
| HDMI入力端子 | 4 |
| eARC / ARC | 対応 |
| HDMI 4K入力対応(18Gbps以下) | 3840×2160:60p / 30p / 24p |
| HDMI 2.1規格対応機能 | 4K144p、4K120p、VRR、eARC、ALLM |
| 光デジタル音声出力端子 | 1 |
| LAN端子 | 1(10BASE-T / 100BASE-TX) |
| USB端子(通常録画専用) | 1(USB3.0、DC 5V 900mA MAX) |
| USB端子(AV周辺機器専用) | 1(USB2.0、DC 5V 900mA MAX) |
| ヘッドホン端子 | 1 |
| ファンレス静音設計 | 対応 |
| 色温度センサー | 対応 |
| 明るさセンサー | 対応 |
| リモコン | レグザリモコン CT-90511 |
| 付属乾電池 | 単四形乾電池 2本 |
| 転倒防止部材 | 転倒防止用バンド1本、転倒防止用ネジ(短)1本・(長)1本 |
| スタンド | スタンド2個、M5ネジ4本 |
| 電源コード | 2m 1本 |
| その他付属品 | 取扱説明書1部、スタンド取付説明書1部 |
| CAS方式 | ACAS方式 |
総合評価とレビュー
65E770Sは、リビングの主役になる65V型テレビとして、画質、音質、使い勝手、ゲーム性能のバランスが非常によく取れたモデルです。大画面テレビを選ぶとき、多くの人は「映画をきれいに見たい」「スポーツを迫力ある映像で楽しみたい」「配信サービスも快適に使いたい」「ゲームも妥協したくない」といった複数の希望を同時に持っています。このモデルは、そうした現実的なニーズに対して、どれか一つだけを尖らせるのではなく、全体の完成度を高めることで応えているのが大きな魅力です。65V型というサイズは没入感を得やすい一方で、画質の粗や音の物足りなさも目立ちやすくなりますが、65E770Sはその弱点をかなり丁寧に潰してきた印象があります。
まず画質面では、高輝度Mini LEDバックライトとレグザエンジンZRの組み合わせが、このモデルの核になっています。明るいシーンでは光の伸びやかさが出しやすく、暗いシーンでは黒が浮きにくく、映像全体にしっかりとした立体感が生まれやすい構成です。特に65V型のような大画面では、コントラストの弱さや暗部の甘さが見えやすくなりますが、このモデルはエリアコントロールによって明暗のメリハリを作りやすく、映画やドラマの雰囲気を崩しにくいのが強みです。HDRコンテンツとの相性もよく、光のきらめきや夜景の奥行き、逆光シーンの粘りなど、大画面で見たい映像の魅力をきちんと引き出してくれます。
さらに65E770Sでは、4K倍速ワイドアングル液晶パネルを採用している点が大きな価値になります。65V型クラスは、正面だけでなくソファの端やダイニング側など、少し角度のついた位置から見る機会も増えます。そのときに視野角の狭さがあると、せっかくの大画面でも満足感が下がりやすいのですが、このモデルはその弱点に配慮されています。家族で一緒に見るリビング用途との相性がよく、単に画面が大きいだけでなく、複数人で共有しやすいテレビに仕上がっているのは見逃せません。ノングレアパネルも実用的で、昼間の視聴や照明の映り込みが気になる環境でも扱いやすいのは、毎日使う家電として大きな利点です。
放送や配信の見やすさも、このモデルの完成度を支える重要な要素です。地デジAIビューティは、地上デジタル放送で気になりやすいノイズや文字まわりのざわつき、動きのある映像でのボケ感を抑え、日常視聴の快適さを高めてくれます。ナチュラルフェイストーンも人物の見え方に効きやすく、ニュース、ドラマ、バラエティ、ライブ映像などで自然な印象を保ちやすいのが魅力です。高級機のような圧倒的なスペック競争ではなく、実際に毎日見るコンテンツをきちんと見やすくする方向に力が入っているため、使い始めてからの満足感が高いタイプだといえます。
音質面も、このクラスではかなり優秀です。7スピーカー・60W出力の重低音立体音響システムZは、薄型テレビにありがちな“音は出るが迫力が足りない”という不満をかなり和らげてくれます。セリフの聞き取りやすさに加え、低音の厚みや音場の広がりも意識されており、映画やライブ映像、スポーツ観戦でテレビ単体としては十分に満足しやすい仕上がりです。Dolby Atmos対応やAI快適リスニングも実用性が高く、単に派手な音を出すのではなく、コンテンツに応じて聞きやすさと臨場感を両立しようとする姿勢が感じられます。もちろん、本格的なホームシアターシステムと比べれば限界はありますが、サウンドバーなしでもまず不満なく使い始められるというのは、多くのユーザーにとって大きな安心材料です。
ゲーム性能も見逃せません。4K/120Hz入力、144Hz VRR対応、約0.83msecの低遅延、AMD FreeSync Premium対応という仕様は、テレビとしてかなり積極的です。家庭用ゲーム機だけでなく、PCゲームまで視野に入れた構成であり、大画面で快適に遊びたい人には非常に魅力的です。しかも、ゲームセレクトやゲーミングメニュー、オートゲームアジャストなど、実際のプレイ時に役立つ補助機能も揃っているため、スペック表の数字だけで終わらない使いやすさがあります。映画も見るしゲームもするというユーザーにとって、用途ごとに別のディスプレイを用意しなくても満足しやすいのは大きな強みです。
一方で、弱みがないわけではありません。まず、Mini LED搭載モデルとしては魅力的な構成ですが、さらに上位のプレミアム機と比べると、広色域やより高度な画質制御などで差が出る可能性があります。映像の色再現や暗部表現を徹底的に追い込みたい人、映画鑑賞を最優先して最上位クラスの映像美を求める人には、より上のシリーズのほうが満足度は高いでしょう。また、音は優秀でも、重低音の量感や包囲感を極限まで求めるなら、外部オーディオ機器の追加でさらに伸びる余地があります。つまり、65E770Sは単体完成度が高い一方で、絶対的な最高峰を狙うモデルではなく、総合力重視の上質機という立ち位置です。
おすすめしたいのは、まずリビング用の65V型テレビを1台でしっかり完成させたい人です。映画、スポーツ、配信、録画、ゲームを幅広く楽しみたいが、どれか一つの用途に極端に偏るつもりはないという人には非常に向いています。次に、家族で使うテレビとして視野角や使い勝手を重視する人にも相性がよいでしょう。さらに、ゲーム機やPCをつないで大画面で遊びたいが、普段はテレビとしてもきちんと使いたいという人にもおすすめしやすいモデルです。
総評として65E770Sは、65V型という大画面の魅力をしっかり引き出しながら、日常の使いやすさまで丁寧に整えた完成度の高い4K Mini LEDテレビです。画質の力強さ、音の厚み、ゲーム性能、視聴支援機能の豊富さがバランスよくまとまっており、使い始めてからの満足感が高い1台に仕上がっています。最上位機のような贅沢さを前面に出すモデルではありませんが、現実的な価格帯の中で“長く気持ちよく使える大画面テレビ”を探しているなら、非常に有力な選択肢です。
※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。
